2011年6月28日火曜日

現場主義、現場力の強化  「それが日本の得意技」

この項は「これからの日本どうする?」シリーズの一部です。
このシリーズの全体は、
「これからの日本どうする?全体解説」をご覧ください。



日本の強みの一つは現場力です。
現場主導での復旧活動の強さは、
十分世界にも認めてもらえました。
現場主義は健在です。

「日本の高度成長を支えたのは
大学卒のエリート技術者ではなかった。

工業専門学校などを出て
現場の血と汗と涙を知る人たちだ。
頭でっかちで挫折の経験のない大卒の技術者が増えて
日本の技術力はじわじわ弱まっていたのだが、
成長がそれを覆い隠してきた。

現場には力があるが、
組織の中堅以上のマネジメント能力が欠けている。

相も変わらず、年功序列で単線のキャリアコースの中で
危機に対処できる人材が育っていない。
実力のある人間が出世せず、
リスクを取らない人間が偉くなる。

20年以上前から指摘されていたことだが、
何も変わっていないことが改めて分かった」
(5/9黒川清教授)

まったくそのとおりです。
特に後段のご意見は同感です。
大企業ではここからの脱却は難しいのでしょうね(上野)。

「現場よりも分析を重んじる米国型の経営が勢いづく中で、
現実を知り抜いた人が
日本企業の組織の中心に少なくなっていた。
これからの企業には単なる現場主義にとどまらず、
大局的な視野をいかに取り入れていくかが重要になる」
(4/20野中郁次郎教授)

そのとおりです。
当社もそのための研修を実施しています(上野)。

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