2011年4月28日木曜日

地震対策チェックリスト

 これは第31号(2011.4)でご紹介しました。
 そうしましたら、
 多くの方から追加のご意見をいただきましたので、
 当社役員が更新してくれました。
 その最新版をご紹介します。

 是非どこかに貼っておいてください。

http://www.newspt.co.jp/data/mailmaga/saigai_taisyo.pdf

なぜ「想定外」が起きてしまうのか

 東日本大震災の一連の被災に関しては、
 「想定外」が乱発されています。
 なぜ想定外が、そんなに多いのでしょうか。
 一般の市民たちは疑問に思っています。
 今の状況では、今年の流行語大賞になりそうですね。

 そこで、その疑問を探るべく
 リチャード・S・テドロー教授の
 「なぜ、リーダーは「失敗」を認められないのか」
 を読んでみました。

 副題に「現実に向き合うための8の教訓」
 と付いています。
 原題は単に「DENIAL」(否定、否認)
 のようです。
 哲学嫌いで、
 具体的なHowto(処方箋)好きの日本人読者向けに
 出版社がこの副題を付けたのでしょう。

 当書の訳者は、否認のことを、
 「不愉快な現実に対して本当ならひどすぎる、
 だから本当のはずはない
 と考える無意識の心の働きだ」
 と注釈しています。

 「想定外」は
 「そのことが起きるかもしれない」ことを
 否認しているのです。

 当書の真骨頂は前半の著名企業の
 具体的な失敗物語・成功物語で、
 これはなかなか興味深いものがあるでしょう。

 当書の後半に、
 「現実に向き合うための8の教訓」として
 以下の8項目が挙げられていました。 

 1.否認に立ち向かうのはまさに今、今日この日である
   危機を待っていてはいけない。
 2.事実を無視したり、否定したり、理屈をこねたり、
   ねじ曲げたりすることが、
   その残酷さを和らげたりはしない
 3.権力は人を狂わせる 
 4.最高意思決定者が聞く耳をもつ
 5.真実を語る
 6.長期的な視野に立つ
   否認と近視眼的な考え方には密接な関係がある
 7.相手をバカにするのは、否認の徴候である
   すべきでないことをしている人は、
   その呼び名を変えようとする傾向がある。
 8.たいていの人間は、たとえ間違っていようと、
   過去の常識にしがみつこうとする

 この「教訓」はランダムに並んでいて、
 全体像が掴めません。

 そこで、分析・整理好きの私が、
 以下のように多少整理してみました。

 1.否認の状況について
  ・たいていの人間は、たとえ間違っていようと、
   過去の常識にしがみつこうとする
  ・相手をバカにするのは、否認の徴候である。

 2.否認が起きる原因
  ・権力は人を狂わせる
   (上野注「成功は人を狂わせる」や
   「過信は人を狂わせる」など
   他にも多数ありそうです)

 3.否認への対応原則
 ・否認に立ち向かうのはまさに今、今日この日である
 ・事実を無視したり、否定したり、理屈をこねたり、
  ねじ曲げたりすることが、
  その残酷さを和らげたりはしない
  (だから否認をやめろ!)

 4.否認の対策
 ・最高意思決定者が聞く耳をもつ
 ・真実を語る
 ・長期的な視野に立つ
 
 こうしてみると、
 否認をテーマに展開したことはよい着眼ですが、
 「教訓」としては
 どの項目も物足りない感じがします。
 そこで、もう少し突っ込んでみることにしました。
 (とは言うものの、これでもまだ不十分の感じです)

 1.否認の発生原因
 
 人間はなぜ否認したがるのでしょうか。
 それは訳者の言葉を少し補強すると
 以下のようになります。
   
  こうあってほしいと思うからだ。
  だから、そうなってほしくないことを否定する。
  都合のよい方の情報を信ずる。
  都合の悪い方を否定する。

  そうするのは、それが有利で楽だからです。  

 これが否認の原因のすべてで、極めて単純です。

  そんな地震は起きるわけがない。
  そんな津波は来るわけがない。
  自分がガンのわけがない。

 (超常現象を否定した早稲田大学の大槻義彦元教授)
  「そんなことがあるわけがない」
  「我々が知っている科学で説明ができない、から」
  (これは笑止千万の論理です)

 2.否認を避ける対策

 否認の原因がそういうことだとすると、
 これを覆すのは容易ではありません。

 「どうやって日本の80年代のバブルを見抜くのか、
  あるいは、
  数年前のサブプライムローンの脅威を見抜くのか」

 を考えてみれば分かります。
 
 2-1否認を避ける対策 状況その1.
 「ことが続いている時、あるいは調子がよい時、
 それがいつまでも続くと思ってしまう」場合

 本書での否認回避の成功例は、
 すべて危機的な状態が背景になっています。
 この場合は過去を否定するのも容易です。

 具合が悪い時、
 逆境の時は誰しも何とかしようと
 現状を否定するでしょう。
 これが成功するかどうかは能力と運です。

 むしろ良い時に「待てよ、これでよいのか?」
 と問題意識を持たなければなりません。

 それが否認回避の入り口です。

 その入り口はどうすれば開くのでしょうか?
 「奢れるもの久しからず」
 「栄耀栄華は続かない」のです。
 「事業ライフは30年」とも言います。
 
 まずは、トップがそのような哲学を持っていること、
 でしょう。

 上掲の「長期的な視野に立つ」は
 このことに関係あります。
 私を含めて
 “超”楽観主義者はトップとしてダメでしょうね。

 状況その1の否認回避の入り口の2番目は、
 「情報収集マインド」です。
 日ごろから本書で言う「聞く耳を持つ」
 ことが必要です。

 社外へ出て人の話を聞くことなどが有効です。
 商工会議所とか、
 経営者の集まりをバカにしてはいけません。
 そこから多数のヒントが得られるのです。 

 そういうセンスのない方は
 経営のトップをやってはいけません。

 社外に行く余裕がないトップなら、
 少なくとも、
 信頼する人の助言が得られるようにすべきです。
 裸の王様にならないように、
 そういうスタフを置かなければなりません。

 本書で勧める、
 部下が「真実を語る」ことも対策としてありますが、
 上司に聞く耳がなければ無効ですね。

 状況その1の3番目の否認回避の入り口に
 「皆がそうだと言っていることを疑う」
 があります。
 これも成功しているトップの行動です。

 「皆が反対することでもやる」
 日本経済新聞の「私の履歴書」で紹介された例でも
 宅急便を始めたヤマト運輸の小倉昌男元社長、
 日本で初めての本格的なコンビニを始めた
 セブンイレブンのの鈴木敏文元社長
 があります。

 お二人とも、
 このビジネスは必ず成功するという信念を持ち
 社内の猛反対を押し切って
 そのビジネスを始めておられるのです。


 2-2否認を避ける対策、状況その2.
 「ことが起きたときに[大したことではない]
 と影響を小さく見てしまう」場合。

 リコール問題などの例がこれに該当します。
 この対策には、まずは、
 「ものごとを嗅ぎ分ける鋭敏な感覚を持っている」
 ことが必要です。
 これはやはり資質でしょうね。

 もう一つは「現場を知っている」ことです。
 現場を知るには、
 前掲の2番目の「情報収集マインド」が必要です。

 2-3否認を避ける対策 状況その3 
 「将来予測で、発生可能性を低く見てしまう」場合

 今回の原発事故が、これに該当します。
 これは、
 基本的には科学的な予測能力が関係してくるので、
 単に予測者の判断の問題だけではありません。
 
 その時点の科学の限界は認めざるをえません。
 しかし、多くの薬害事件では、
 その時点で予測できたはずという判決が出ています。
 当事者たちは「甘く見ていた」
 ということになります。
 
 福島第1原発での問題で言えば、
 予備電源の発電機の収納建屋を、
 完全防水状態にしなかったことが
 問題を引き起こす直接原因となりました。

 これは、明らかに手抜きです。
 と言いますのは、
 その後に建設された福島第2原発以降では
 完全防水状態になっているのです。
 それなら、
 遡って第Ⅰについても改修すべきだったのです。
 明らかに、その間の対応に矛盾があります。
 
 状況その3に対する対策として、
 法医学者であった父上野正吉の遺訓を
 ご紹介させていただきます。
 
   鑑定は自らの学識経験に基づいて
   何者にも拘束されず
   ただ一つ己の良心に忠実に
   科学的な判断を下すものである

 法医鑑定の場合は、おおざっぱに言えば、
 白か黒かの判断をすることになります。
 その場合に予断を持って
 鑑定作業を行ってはいけない、
 自分や誰かにとって都合がよいとか
 悪いとかを考えてはいけない、
 ということを言っているのです。

 逆に言えば、
 (科学的判断のはずですが)
 予断で歪むリスクがかなりある
 という警告をしているのです。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 「これでよいのか?」という問題意識を持ったら
 次のステップに移ることは容易です。

 ここから先は、ビジネスなら事業分析の世界で、
 事業環境の分析手法、
 競合の分析手法も専門家も多数存在します。
 コンサルタントなどの専門家も多数います。

 個人の問題なら、
  専門家を訪ねる、
  専門書を研究する。
  客観的な事実を整理する、
  できればその結果について第3者の評価を受ける、
 というようなことをすればよいのです。

 結局のところ、
 過去のことの原因を追求するなら、
 その時に、どのような「否認」の動機があったのか
 を探求すれば状況が解明できるでしょう。

 あるいは今、
 相手が不当と思える否認をしているのであれば、
 なぜ、そのような発言・行動をするのか、
 を探ることです。
 その人にとっていかなる「有利性」や
 「楽」があるのだろうか、
 と考えて対応策を練ればよいでしょう。

 というようなことかと思われます。
 
 この項は読み返してみて歯切れが悪いですね。
 申し訳ありません。
 現在体調不良ですので、
 体調のよい時に再チャレンジさせてください。

自治体選挙の結果

 4月11日の第1次、4月24日の第2次と
 自治体の首長および区議・市議等の選挙が行われました。

 第1次の最大の関心事は東京都知事選でした。
 正確に言えば、
 候補者を受け付ける2週間前までが関心の対象でした。
 石原前知事が出馬することになったので、
 関心は終わりになりました。

 私は、石原さんは晩節を汚したことになったと思います。
 渡辺美樹さん、そのほかで戦わせるべきだったでしょう。

 個人的には、経営のプロであり成功者である渡辺さんに
 是非一度
 行政府の経営をやっていただきたかったと思います。
 今の地方自治体の首長は皆経営の素人です。

 第2次での特筆事項は、
 いわゆる「地域政党」の帰趨です。

 橋下大阪府知事の率いる「大阪維新の会」の公認候補が
 当選したのに対して、
 河村たかし名古屋市長の「減税日本」が擁立した2候補は
 落選でした。

 この結果には感心しました。
 橋下知事は、
 考え方といい、アプローチ法といい正当派です。
 「減税日本」は受け狙いの政策で深みがありません。
 胡散臭いのです。

 よく市民は見ていますね。

 これにからんで、
 今の国政は人材不足です。
 直接選挙制度を考えた方がよいのでないでしょうか。

 この点についてはあらためて検討してみたいと思います。

我が家の前に立派な公園ができました

 
 品川区の我が家の真ん前に立派な公園ができ
 4月10日にオープンしました。

 当日は、東日本大震災から1カ月目でしたが、
 この公園は防災目的の防災広場なのです。
 今までの4倍くらいの広さになりました。


               我が家の2階から写した新公園

 開園式には、日曜というのに
 濱野品川区長も参列し挨拶されました。

 防災広場ですから、
 緊急用のトイレ4基、炊き出し補助施設などもあり、
 それらが当日披露されました。

 このような防災施設が近くにできるのは、
 たいへん嬉しいことでした。

 開園後は毎日大勢の子どもたちがお母さんに連れられて
 集まってきます。
 どこから来るのだろう?と不思議に思うほどです。
 「日本にも子供がこんなにいるではないか」と。

 この公園には、桜が1本、ピンクの花水木数本、
 ベニハナ栃の木、もみじ数本、さつきなどが植えられました。

 桜と言えば、
 今は八重桜が満開です。

 正確に言えば、
 一葉は散ってしまい、紅い関山、白い松月も盛りを過ぎ
 普賢象が満開なのです。


  今年の普賢象は特に重い感じがします。

 私のジョギングコースでは、
 大井町駅近くの立会い通りが各種の八重桜の並木です。
 その写真をご覧ください。


 
 今年、気が付いたのですが、
 ここの桜の数本の幹に
 「煙草を捨てないでください」との
 注意書きがぶら下げられました。

 無粋なのですが、
 思い当たることがありました。

 我が家の前にある広がる前の公園にも
 八重桜が2本ありました。
 ある時、私が吸殻入れに溜まっていた煙草の吸殻を

 桜の樹の根元に「肥やしになるだろう」と思って
 撒いたことがあります。

 そうしましたら、
 しばらくすると1本が枯れてしまいました。
 1-2年後、もう1本も枯れました。
 非常に残念に思いました。

 ですが、
 私の行為に原因があるとは思ってもみませんでした。
 今回、注意書きを見て
 ハッと思い当たりました。

 この立会い通りの桜も何年かで
 3本ほどが枯れてなくなっていました。

 それで、私の経験の二つを結びつけて
 「さては、
 たばこのアルカロイドが桜に悪いのではないか」と。
 (これは推定です)

 知らないことは恐ろしいことです。
 親切心がたいへんな仇になってしまいました。
 心が痛むことです。

 まったくの余談ですが
、「新しい公園のトイレの電気が明るすぎる、
 勿体ない、半分で良いのではないか」という
 申し入れをしている最中です。

赤ちゃんの無垢な笑顔が特上

 『致知』5月号に、以下の記事が載っていました。
 矢部廣重氏の「人生を変える二大秘法」の一部です。
――――――――――――――――――――――――

 人が相手の姿で最初に見るのは顔である。
 顔は自分の象徴であり、自己を表現する小宇宙といえる。
 柔和な顔、こわもての顔、信頼できる顔、胡散臭い顔など
 様々である。

 しかし、どんな顔でも“笑顔”は誰をも魅了する。
 笑顔とは、
 「あなたと一緒にいることが嬉しい」
 という心のメッセージの表現である。

 言葉を使わず、
 ただ微笑むだけで相手の心を魅了してしまう。
 まさに最高の感化力を持っている。

 不思議なパワーを持つ笑顔を分類してみた。
  ・下:自分の笑顔
  ・中:モナリザの微笑み
  ・上:観音様の慈愛の笑み
  ・特上:赤ちゃんの無垢な笑顔

 笑顔の質のレベルを整理すると、
 見えない世界が垣間見えてきた。

 相手に一瞬の恵みを与える「恵顔」(えがお)。
 誰をも魅了する「絵顔」(えがお)。
 達人の領域を目指す「慧顔」(えがお)。

 笑顔の探究。これこそ残された人生の一大テーマである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 なるほど、同居している孫娘の笑顔に会うと
 本当に特上だと思います。

 ですが、なかなかその瞬間を写真に撮るのは困難です。 
 写真を撮ろうとすると「無垢」ではなくなってしまうのです。
 それでも、それに近い写真をご紹介します。

残念ながら、佳奈実の笑顔の時に
お姉ちゃんの前が丸見えだったので
              笑っていない写真になりました。

                 これは、笑いかけの写真


 因みに、別項のスーちゃんの笑顔は「上」で
 現代の観音様のようです。

キャンディーズのスーちゃんが亡くなりました

4月21日に田中好子さんが55歳で亡くなりました。
 心からご冥福をお祈りいたします。

 私の青春時代のボーカルグループは
 「ザ・ピーナッツ」でした。
 会社の独身寮のテレビで見ていたことを思い出します。

 キャンディーズの活動期間は
 1972年から78年だそうですから、
 私はすでに結婚していたことになります。

 それでも私は「スーちゃん」が大好きでした。
 当時の彼女はただの可愛い女の子でした。
 美人でもないし。

 それがアカデミー主演女優賞を取るくらいの成長をする
 「大物」になるとは想像もつきませんでした。

 彼女が残した遺言テープは感激ものです。
 遺影として使われた写真も素敵です。
 何の裏もないというきれいさです。
 人間は成長するという見本をまざまざと
 見せつけてくれました。

 ピーナッツ、キャンディーズ、ピンク・レディーを比較すると、
 歌詞といい、振りといい、
 どんどん開放的・刺激的になっていることが分かります。

 それぞれのグループの代表的なヒット曲である
 「可愛い花」「もうすぐ春ですね」「ペッパー警部」を
 比較するとそのことがよく分かります。

 あらためて、思い出の画面とかで見てみると
 キャンディーズくらいがちょうどいいですね。

 ところで、スーちゃんは顔形で言うと「たぬきさん顔」
 蘭ちゃんは「きつねさん顔」でした。
 前者の典型美人は吉永小百合、後者は山本富士子、
 今なら誰でしょう。

 人の好みはどちらかに決まっているようです。
 私の過去を見ても例外はありません。

 因みに、たぬきさん顔は原日本人(縄文人)、
 きつねさん顔は渡来日本人(弥生人)なのだそうです。

2011年4月6日水曜日

ようやく福島原発事故の真因に迫ってきた!

 4月6日の朝日新聞朝刊にこういう記事が
 載っていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 東電、設計の不備指摘
 原発事故分析 福島第2と比較

 という見出しで、
 概略以下の内容が報告されていました。

 【1.非常用ディーゼル発電機の損傷】

 第1・第2とも14メートル以上の津波に襲われた。

 第1では
 タービン建屋内の非常用ディーゼル発電機などが冠水し、
 使用不能。
 これにより、
 原子炉の冷却が不能となり放射能漏れを引き起こした。
 
 第2では、
 発電機などが機密性が高い原子炉建屋内にあり、
 機能を維持した。

 【2.冷却用の海水をくみ上げるポンプの損傷】
 設備がほぼむき出しになっていた第1のポンプは
 すべて運転不能となった。 
 
 第2ではポンプ用の建屋内にあった4台のうち1台が
 運転可能だった。

 上野は早くから、1番目の点については、
 これが今回の大事故につながった真の原因だと
 指摘してきました。
 (3/22「福島原発の状況 これが本当」の
  ======で囲った部分、
  3/31「福島原発事故から学ぶこと」の5.副系統の軽視)

 2番目のことは気がつきませんでした。
 言われてみればそうですね。
 でもそのような報道はなかったように思います。
 知らなければ考えようがありません。

 ようやく、本当の原因が追及されだしたということですが、
 表面上の真の原因はこうですが、
 その原因がそのまま現れてしまった2次原因があります。
 
 品質管理・品質保証の世界では、
 前者の原因を「発生原因」または「作り込み原因」
 後者の原因を「流出原因」と言います。

 今回の場合の「流出原因」はこうなります。
 福島第1原発ができたのは、1971年から79年までです。
 福島第2や柏崎刈羽の一部ができたのは、
 82年から87年です。

 80年頃に、安全な設計になっているのですから、
 その時点でそうなっていない
 福島第1を見直すべきだったのです。
 
 それをしなかったのはなぜでしょうか。
 その点を今後のために追及しておくべきでしょう。

 なお、「発生原因」「流出原因」の次に
 「復旧遅延原因」があります。
 
 今回も、ずい分「復旧遅延原因」が目立ちます。
 それは、
 まったくこのような事故を想定していなかったからです。

 緊急時の対策を検討しておくことを
 専門家は「コンティンジェンシープラン」と言います。
 これが全くできていませんでしたね。

 今回の事故は、
 今後、品質管理や品質保証の領域で研究材料となる
 非常に多くの題材を提供してくれています。

 事故で大きな被害を受けられた方のためにも、
 この経験を有効活用しなければなりません。

2011年4月1日金曜日

おたくのPCは大丈夫ですか?

 以下は、法人向けのセミナのご案内です。

 この度の東日本大震災により、
 被害を受けられた皆様にお見舞い申しあげます。

 一日も早い復興を心よりお祈りいたします。

 さて、御社のPCは大丈夫でしたでしょうか?
 このようなことはございませんでしたか?
 -----------------------------------------------------------------------

  ・ PCが災害で使用不能となった
  ・ PCが停電で使用不能となった
  ・ サーバーが災害を受けPCが使用不能となった
  ・ サーバーとPCが災害で同時に使用不能となった
 -----------------------------------------------------------------------


 今回は被害を受けておられなくても、
 今後に備える必要はございませんでしょうか?

 この大変なリスク発生状態を受けまして、
 震災などへの災害対策に有効なPC統合管理システム「LIC」(注)
 をご紹介する緊急セミナを開催することといたしました。
 皆様のご参加をお待ちしております。

 ◆ LICには以下の特色があります。
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・ PCの維持管理コストが極めて安い。
 ・ 破損したPCの復旧が早い。
 ・ サーバーが損傷してもPCは単独使用が継続できる。
 ・ 臨時在宅勤務への切替えが即可能である。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    この4条件を実現できるシステムはLICしかありません。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 注:LIC(Live Image Client)は、CTO(株)が開発した
   「新世代統合管理システム」です。

   詳細は「PCのデスクトップ環境を一元管理化管理できる
   クラウド時代のソリューション」を
   下記URLよりご参照ください(PDFファイル)。
   http://www.newspt.co.jp/data/semina/lic.pdf

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆ PC管理の緊急対策セミナー開催要領

 1.当セミナーの目的:予期しないPC管理の障害(天災・人災、など)
              への対策を見直すきっかけとしていただきます。

 2.主催(共催):CTO(株)、システム企画研修(株)
 
 3.日  時  :2011年4月20日(水)16時~19時

 4.会  場  :(株)データ総研 セミナールーム
          http://www.drinet.co.jp/corporate/access.html
          (中央区日本橋小伝馬町4-11 サンコービル7階)
 
 5.ご参加料  :無料

 6.お申込み :下記弊社HPよりお願いします。
           http://www.newspt.co.jp/data/semina/lic.html
          1社2名様まで受け付けます。
          それ以上の場合はお断りする場合がありますので
          ご了承下さい。
          お早めにお申し込みください。

 7.事前調査の実施:
       ご参加企業様には、
       ご参加企業におけるPC管理の実態および
       問題意識をお尋ねするアンケートを
       実施させていただきます。

       お申込み受付後質問票を送付させていただき、
       4月15日(金)15:00までに返信をお願いします。
 8.プログラム 下記のとおりです。
   16:00~16:40 PC管理改善の目的・ねらい
            LICの特徴(機能と他社製品優位性)
            LICの適用条件、など
   16:40~17:10 LICのデモ
   17:10~17:30 質疑応答
   17:30~18:00 ご参加企業事前調査結果のフィードバック
   18:00~19:00 自由懇談
        (ご参加者相互の情報交換も実施していただきます)

 以下に参考情報がございます。ご参照ください。
   http://www.newspt.co.jp/data/semina/lic.html 

地震への備えと対応のチェックリスト

 地震直後に各種の情報がメールで飛び交いましたが、
 その一つにかなり優れたチェックリストがありました。
 それを基に当社の役員が表の形にまとめました。

 その後、数人の方から項目追加のご意見をいただいて
 手を加えたものです。
 なかなか良くでき上がっていると思います。

 これをしまっておいては役に立ちません。
 台所にでも張っておくとよいでしょう。

 このURLからご覧ください。
  http://www.newspt.co.jp/data/mailmaga/saigai_taisyo.pdf