2014年7月30日水曜日

2014年8月 何かが始まります!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 エンハンス業務(ソフトウェア保守業務)のご担当が元気になる
 システムがどんなものかを知っていただく。

 その公開セミナが開催されることを知っていただく。

ねらい:
 8月4日またはその後開催されるセミナにご参加いただく。

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7月1日の当ブログ
「こうやって業務の分かるシステムリーダになっていただきましょう!!」
で初めてご紹介いたしました「宝箱システム」の公開が
8月4日にスタートします。

宝箱システムは、エンハンス業務を担当されている方々に
輝ける未来につながる「宝箱」をさしあげようというものです。

正確に言えば、宝箱になるシステムをご提供しようということで、
本物の宝箱にするのはエンハンス業務に従事する皆様なのです。

現状のエンハンス(保守)業務の実施者は、
概ね以下のような状況に置かれているかと思います。

  • 仕事の方法は旧態依然で進歩がない。
  • 他グループとの交流がない。社外との交流もない。
  • それぞれがタコつぼ状態である。
  • ノウハウの共有がない。
  • 業務のことを教えてくれる人がいない。
  • 知りたいと思うことを教えてくれる人がいない。
  • 仕事が評価されない。
  • 障害が起きると叱責されマイナス評価しかない。
  • 頑張って仕事をしても正当に評価されない。


宝箱システムは、
この状況を自分たちの相互協力で解決しようというものです。

宝箱システムは、
以下の3つの部分で構成されます。

1)エンハンス情報リポジトリ
 エンハンス業務に必要な常識的な基礎知識と
 個別の担当業務に関する業界情報、お客様情報、システム情報、
 エンハンス経緯情報などから構成されます。

 前者は当社からベース情報をご提供いたします。
 後者は、担当各人が、その情報を入手した都度入力していきます。
 自分のため、仲間のため、にです。

2)BSL格付けシステム
 BSLというのはビジネスシステムリーダの略です。
 エンハンス業務のご担当は、
 「業務」に最も近いところで仕事をしています。
 
 「エンハンス情報リポジトリ」などの力を借りますと、
 古くから言われております「業務の分かるシステムリーダ」になれる
 最短距離にいることになります。

 そこで、優れた「業務の分かるシステムリーダ」を目指して
 精進していただくためのランキングシステムを用意いたしました。

 以下はそのイメージです。
 実際には各社でランキング基準を設定していただくことになります。


▼クリックすると拡大します。















3)BSLの能力向上の仕組み
 研修と動機付けの仕組みとから構成されます。
 動機付けの仕組みは、
 業務遂行レポートまたは業務改善実施レポートを発表していただいて
 審査・表彰することなどを想定しています。

この宝箱システムのご紹介セミナ(無料)を、
8月4日午後開催いたします。
まだ、多少の参加枠がございます。

http://www.newspt.co.jp/data/semina/gssemi.pdf


是非研究にいらしてください。

なおこのセミナは今後も定期的に開催いたします。
日程が決まりましたら当社のホームページ等で公開してまいります。
よろしくお願いいたします。

 

「決定版 コンサルタントの教科書」

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 コンサルにもいろいろあることを再認識していただく。
 何か新しいことを知っていただく。

ねらい:
 さあ、どうでしょうか。

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このテーマは、和仁達也さんの書かれた
著書の研究です。

副題に「年間報酬3000万円超えが10年続く」とついています。
























どんなことが書いてあるのだろうと思って読んでみました。

それですぐに分かったことは、
私たちのような大規模なお客様向けの専門領域コンサルではなく、
従業員100人以下の小規模法人を対象にした経営コンサルなのです。

和仁さんは歯科医院もお得意先にしているようです。
良い狙い目です。

和仁さんは27歳までどこかで営業をされていて、
その時できた人脈を活かして創業しました。

本書を読んでみて、和仁さんはすごく「デキル」方だということが
よく分かりました。

いろいろ勉強もしご自分なりに考えて仕事をしてこられました。
その成果のまとめですから、説得力があります。

ですが、このようなノウハウ本に共通のことですが、
それが分かったからと言って誰にでもできるものではありません。

苦労している人が「なるほどそうか」
と気付きを得られることはあるでしょう。
そういう人はなかなか他人の本を読んだりしないでしょうね。

参考になったいくつかを和仁さんの営業妨害にならない範囲で
ご紹介します。

コンサルティング・ビジネスの4つのモデル



























和仁さんの土俵は「パートナー型」です。

経営者の3大悩みごと

1)会社のお金の流れが漠然としていることによるストレス
  →見える化してあげる。

2)社員との立場の違いが生む「危機感のズレ」によるストレス
  →調整役を買ってでる。
  
3)次のワクワクするビジョンが見えないストレス
  →見つけだすお手伝いをする。

この悩みに答えることがコンサルのチャンスだとのこと。
そうでしょうね。
いずれにしても、トップの悩み・問題意識に応えることが
仕事に繋がるのはコンサルの基本中の基本です。

担当のいうことを聞いていてもコンサルにならないのは
規模によらず真理です。

いろいろな営業行為のガイドがあった中にこういうのがありました。

顧客獲得型セミナをする

これは無料から数千円で実施し、
1度に5人くらいの少数でよい。
問題意識を喚起し、個別相談につなげてコンサル契約を受注する。

こうするには意思決定者をセミナに呼ばないとダメです。
それをどうするかは書いていませんでした。
そこを知りたいですね。

ノウハウを教える情報提供型セミナをやってしまうとうまくいかず、
あくまで顧客獲得型に徹するところがポイントです。

たしかにそうだと反省です。

コンサル社員は使わない

その理由
1)自分がクライアント側の社長だったら
  サラリーマンコンサルタントよりも独立型コンサルに頼む。
2)弟子の指導に時間を割きたくない。
3)優秀な人材ならいずれ辞めて独立する。
  そのロスを被りたくない。

これもよく分かります。
いずれにしても和仁さんはよくおできになる人です。

和仁さんのようなコンサルを目指す方は
本書をお読みになると非常に参考になると思います。


2014年7月29日火曜日

「人類進化700万年の物語」


【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 人類の歴史をおさらいしていただく。
 種族滅亡の歴史から教訓を得ていただく。

ねらい:
 何かに活かしていただく。

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この本を買ってしまいました。
300ページくらいの大作です。
元CNNの支局長で
数々の賞に輝いた科学ドキュメンタリーの脚本と監督を担当した
チップ・ウォルターという人が著者です。























なかなか興味深い力作です。

皆様は人類の歴史をどの程度ご存じでしょうか。
ネアンデルタール人は我々の先祖ですか、そうでないですか?
どちらだと覚えておられますか?

考古学の新発見等でずい分その「定説」は変わってきているようです。

現時点の著者の整理した「定説」は以下のようになっています。

  









































この種族の変遷を、物語調にして解説してくれています。

このヒト亜属の前にチンパンジー属が分かれ、
その前にヒト族がゴリラ属と分かれています。
さらにその前にオランウータン科・テナガザル科が
ヒト科と分かれています。
ご参考まで。

DNA鑑定ができるようになって、
この系統図はずい分正確になったようです。
いつ頃、この種族は元の種族から枝分かれしたのだろう?
とかいうことはDNA鑑定で分かります。

しかし残念ながら、
その種族がどんな生活をしていたか、
どんな言葉を喋っていたのかは
DNAでは分かりません。

それと常々疑問に思っていたのですが、
断片の遺骨から、よくも頭部・顔部の想定ができる、
身長の想定ができるものですね。

身長を想定するには、
その遺骨が成人なのか、未成人なのかが分からないとできません。
健康だったのか、そうでなかったのか、
現在を見ても誰をサンプルにするかで結論は違うでないですか。
現に、日本人だっていろいろな骨相がありますものね。

本書に挙げられている例です。
初めのネアンデルタール人の遺骨は
おそらく病気で骨が曲がっていたのに、
それを正常人と思って、
ひどいがに股で猫背の姿がネアンデルタール人だとされてしまった、
ということがあったようです。

前掲の図の種族の変遷を、物語調にして解説してくれています。

それをご紹介しても散漫になりますので、
以下の観点に絞ってご紹介することにします。

1.人類が生き延びられた理由

2.頑丈型人類と華奢型人類がいたが、頑丈型が滅んでしまった理由

3.ネアンデルタール人が滅んでしまった理由

4.現在の人類も滅ぶ可能性がある理由



1.人類が生き延びられた理由
 人類は頭脳が発達して頭脳を活かすことによって生き延びたのですが、
 頭脳が大きくなり、
 また二足歩行するようになって骨盤が細くなったために、
 幼児が十分成長してから出産することができなくなりました。

 ゴリラの新生児は誕生してすぐに生きていける状態になっていますが、
 人間の幼児がそうなるには
 20か月子宮の中で過ごさなければならないのです。
  
 そんな未熟幼児がアフリカのジャングルの中で
 どうやって生きたのでしょうか。
 猛獣がたくさん狙っていたでしょうに。

 樹の上に生活していたとすると、
 カラスの巣のようなものを作っていたのでしょうか。
 そのくらいのことはできたでしょう。
 おそらく食料探しのとき以外は樹から降りなかったのでしょうね。

 樹から下りてサバンナで生活するようになったときには
 どうしたのでしょうか?
 大人だってライオンや虎・豹等の猛獣から逃れられないのに
 子供幼児は完全にやられますね。
 
 それでもその猛獣たちは一度に何人もを食べないでしょうから
 群れ全体が死滅ということはなかったのかもしれません。

 そこで人類は、猛獣のいない土地すなわち北へ北へと上ったのでしょう。
 寒いくらいは猛獣の危険からすればどうってことはなかったのでしょう。

 この辺のことは本書に書いてありません。
 私の妄想です。

2.頑丈型人類と華奢型人類がいたが、
             頑丈型が滅んでしまった理由


 頑丈型人類と華奢型人類が併存していたが、
 120万年前に頑丈型人類は滅び、
 華奢型人類の一部が生き残った。

 頑丈型人類
  根茎、ナッツ、ベリー類の安定的な食物を主食にして
  頑丈なすり潰し用の歯と丈夫な胃腸を持っていた。
  この食物を消化するために胃腸はかなりのエネルギを要して、
  脳の成長に十分なエネルギを送ることができなかった。
  (脳は450ccしかない)

 華奢型人類
  肉(恐ろしい捕食者が残していった死肉や獲物の残骸等)を食べる。
  しかしその食料は安定的に調達できるものではなく、
  飢餓的状態で調達に知恵を絞っていた。

  歯は引き裂くのに都合のよい形だった。
  食料の消化にエネルギを要しないので、
  生きていくのに必要な脳の発達にエネルギが回り、
  脳が大きくなった(900cc)。

 本書にこういう記述があります。
  この華奢型の進化の道は他の影響ももたらした。
  たとえば、私たちは霊長類の他の親戚ーー
  チンパンジー、ゴリラ、オランウータンーーほど力が強くない。
  どうやら私たちは、脳と腕力を交換したようだ。

  リチャード・ランガムは、
  火の扱いと調理を習得したことによって
  肉や他のあらゆる食物が消化しやすくなり、
  摂取できるタンパク質が増加して、
  長い腸の必要性がさらに減少したと論じている。
  (中略)

  その結果どうなったのだろうか。
  この200万年の間に華奢型人類の脳の大きさは
  2倍近くになったのだ。
  
 華奢型の生き残りは、要約すればこうなります。

 安定した環境の草食依存で生活をしたものは滅びた。
 飢餓的状態で肉食依存をしたものは、
 知恵を出さなければならない必要性と
 胃腸が大きなエネルギを必要としないということから
 脳が発達して生き残った。

【教訓】
 厳しい環境が生き物を強くする。
 
3.ネアンデルタール人が滅んでしまった理由
 ネアンデルタール人は20万年前から存在しましたが、
 2万8千年前に死滅しました。

 一時はかなり隆盛な種族だったのに
 なぜ滅んでしまったのでしょう。

 ほぼ同じ時期から人類の祖先ホモサピエンス(クロマニヨン人)
 も生きていて一方が滅んだのです。

 諸説はこうなっているようです。

 1)クロマニヨン人に滅ぼされた
 殺戮等によってです。

 2)クロマニヨン人に追いやられた
 氷河期に生きるのに都合のよい土地から追いやられて
 結果的に死に至った。

 3)クロマニヨン人と混血した
 これもあったようです。
 現に何種類かの現代人のDNAを調べたところ、
 フランス人、パプア人、漢民族には
 ネアンデルタール人のDNAが含まれていたそうです。

 アフリカ人にはそのDNAは検出されませんでした。
 ネアンデルタール人は
 人類の祖先がアフリカを出てから生まれた種族だからです。
 DNA鑑定は凄いことが分かりますね。

 しかしなぜ、クロマニヨン人に負ける弱さがあったのかについて
 本書はこう述べています。

 人類の進化の一つの表れは、幼少期を長くすることで、
 それによってゆっくり人生に必要なことを学んで一人前になる
 ようになっているのだそうです。

 ところが、ネアンデルタール人は、
 氷河期等で生き残りが厳しい環境になった際に、
 早く一人前になって人口を維持する必要が生まれたたために
 進化を逆転させて幼少期を短くしてしまった。

 そのために、「知恵」がクロマニヨン人に及ばす、
 あらゆる面で劣勢に立たされたということのようです。

【教訓】
 成人するまでの教育は非常に重要である。


4.現在の人類も滅ぶ可能性がある理由
 著者はこう言っています。
 長い人類の歴史を振り返ると、
 必ず種は滅んでいる。
 現人類は滅びるとすれば何が原因だろう。
 
  安穏な環境にいると生き物は頭を使わないようになる。
  環境の悪化は確実に生命を脅かす
  肥満・糖尿病などの贅沢病も危うい
  ストレスによる障害を受けている
 
 そうしてこう述べています。

 アメリカ心理学会によって2010年に行われた研究レポートは
 こう言っている。

 アメリカ人は悪循環の中に捕えられている。
 自分に及ぼしているダメージを修復するための行動修正を
 阻止しようとする乗り越えられない障壁を組み立てながら、
 健康に悪い方法でストレスに対処しようとしている。

 その結果、人口の68%が太りすぎている。
 34%は病的肥満だ。
 (これは狩猟採集民の文化では問題になることがあまりない)

 アメリカ人の10人に3人はうつ状態だと言い、
 うつ病は45歳から65歳までに最も多くみられる。
 
 42%は怒りっぽかったり腹をたてたりして、
 39%は神経質あるいは不安であると報告している。

 X世代の人々やいわゆるミレニアム世代は、
 ベビーブームだった彼らの両親よりも
 さらに人間関係でストレスを感じていることを認めている。

 研究室のラットで繰り返し証明されているように、
 ストレスはその生物が住んでいる世界に
 次第に適合しなくなっていることを示すサインであり、
 ダーウィンやアルフレッド・ラッセル・ウォレスも
 150年以上前に鋭く観察したように、
 生物とその環境がもはやうまく適合しなくなると、
 どちらかがあきらめるしかない。
 そしてそれはいつも生物の方なのだ。

著者は現人類が滅んでしまうのではなく、
発展的進化を遂げる可能性もあると言っています。

興味のある方は是非本書をお読みください。






「東大生に最も向かない職業 僕はなぜ落語家になったのか」

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 東大卒の一流落語家がいることを知っていただく。
 落語界のことを知っていただく。

ねらい:
 この本を読んでみてください。
 昇吉さんのファンになってください。

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これはプロの落語家「二ツ目」の春風亭昇吉さんの著書です。
落語界の格付けは、前座、二ツ目、真打の3階級です。
昇吉さんの真打も近いのではないでしょうか。

この本は昇吉さんのことが分かるだけでなく、
落語界のことが分かる画期的な紹介書だと思います。
























昇吉さんの落語会「昇吉の会」が
7月13日国立演芸場で開かれました。

私も聴きに行ってきましたが、300人の満席でした。
大半はお年寄りでしたがファンが多いのに感心しました。


昇吉さんの噺は聞く人を引き込んでとても面白いのですが、
当日の会場は少し固くて、リラックスして笑っていないようで
少し残念でした。






















       同書から転載


私が昇吉さんを初めて聞いたのは、
大学のOB新年会でした。

小さな会場でしたので、
大声で笑ったり合いの手を入れたりして楽しむことができ
すっかりファンになりました。

後で知りましたが、導入部のアドリブの話は
枕と言うようですが、それが当意即妙で素晴らしいものでした。

昇吉の会の日、
会場で本書を売っていましたので買ってきました。
一緒に行った家内が「面白い」と言ってすぐに読んでしまいました。

「東大生に最も向かない職業」と言う理由は
1人しかいないからだというのです。

この本でずい分勉強になることがありました。
面白い話もずい分ありますが、ご紹介しきれません。

昇吉さんの経歴
 岡山県出身、父上は電気工事やさん。
 岡山大学卒業後、
 23歳で東大に一発で合格、2007年に経済学部卒業。
 
 学生時代「全日本学生落語選手権・策伝大賞」で優勝。
 その功およびその後の施設めぐりのボランティア活動が認められて
 東大総長大賞(年間1人)を受賞。

 2007年4月春風亭昇太(笑点でおなじみ)師匠に弟子入り。
 2010年二ツ目に昇進。
 2012年NHK新人演芸大賞でファイナリストになった。

 2011年気象予報士資格を取得。
 13年4月からフジテレビ「アゲるテレビ」で天気予報担当として出演中。























       同書から転載

昇吉さんの面白いところ

 落語家なのに人づきあいが苦手、1人の時間も好き。
 女性も苦手、師匠譲りで?独身
 猛烈な努力家 
  東大受験勉強は1日15時間集中した。
  策伝大賞優勝の時の落語の稽古は1日16時間行った。

昇吉さんが先輩から習ったこと
 言い訳しない。
  正当な理由があっても言わずに「すみません」と言う。
  師匠たちからどれだけ理不尽なことを言われたとしても、
  「はい」「わかりました」「ありがとうございます」しか言わない。

 破門3カ条(一門の掟)
  1.罪を犯したとき
  2.努力していないとき
  3.師匠を尊敬していないとき
 
  これはビジネスパーソンでも同じですね。
  3番めは、
  「会社のトップが信頼できないとき」ということになるのでしょうか。
  上司が信頼できないときはずい分あるでしょうが、
  これは時間がくれば解決します。  
  トップがダメと言うときは根が深いので諦めた方がよさそうです。

  ところが、こう書いてあります。
  3番めの師匠を尊敬していないとは、どういうときなのか。
  弟子6人で集まって話し合った結果、
  「師匠より先に結婚したときに尊敬してないってことになるんじゃないか」
  「そうだよな、師匠より先に結婚したら失礼だもんな」
  という結論になった。

  落語家たちらしいジョークです。

言い訳しない例
 昇太師匠は焼酎をロックで飲む。
 師匠のグラスが空に近くなってくると、
 (宴席で)そばに座っている人が僕をつつき、
 「ホラ、師匠のグラス、空になりそう。
 作ってあげた方がいいよ」と教えてくれる。

 本当は、
 師匠は飲みきってから新しいロックをつくってほしいと思っているのだ。
 途中でつくってしまったら、
 自分が何杯飲んでいるのかわからなくなる。
 だから、完全に飲みきった段階でそのグラスに
 新しいロックをつくる。
 (上野、私もその考えに賛成)

 だが、僕はそれをお客様に説明しない。
 それをすると口答えになってしまうからだ。

 お客様の中には自分でつくって師匠に持って行こうとする人もいるので、
 僕はそういう場合は、あえて自分でつくって、師匠のグラスを下げに行く。

 すると、すかさず
 「なんだよ、まだ残ってるだろ。
 おれは飲みきってからでいいって、何回言ったらわかるんだよ」と
 師匠がグラスを奪い返す。

 僕が怒られている図をみてもらって、
 お客様に納得してもらうのだ。

 (上野、そこまでやるか!すごいものですね)

センスのご披露
 本書全体を通じて、
 才能のひけらかしという面はほとんど登場しません。
 努力、努力のイメージです。
 
 ただ一つセンスを披露したのはこれです。
 学生時代の高座名は、
 「井の線亭ビリ馬(バ)」でした。
 
 その意味は、大学のあった駒場は井の頭線、
 そこのビリの馬ということですが、
 イノセント・ビリーバとなると
 「無垢な信じる人」という意味になります。
 そういう洒落を楽しんだようです。

修行時代
 前座時代、楽屋での仕事を覚える秘策
  師匠と先輩ごとに、お茶の好みや着物の畳み方、とくに気をつけること、
  出囃子の太鼓などをパソコンに打ち込んだ。
  例:桂歌丸師匠
    座布団は普通、高座で湯呑を使う、歌丸畳み、帯立て褥着羽♪カラドン
  
 生活困窮状態

  前座の給金は1日千円だ。
  バイトをしたくてもそんな時間もないので、
  なんとかその給金だけでやっていかなくてはならない。  
  
  前座になりたてのころ、
  交通費を浮かせるために、
  電車を使わずに歩いて寄席に通っていた。
 
  明大前から新宿まで1時間かけて歩き、
  新宿から神田までは電車に乗り、
  神田から田原町まで歩いた。
  
  そのため真っ黒に日焼けしてしまったほどだ。

  (家での食事は)
  近所のスーパーで5個パック二百円くらいのチキンラーメンを買ってきて、
  1日1個食べていた(昼食は楽屋ででる)。
  近所の畑に収穫後のキャベツの葉っぱが落ちているのを見つけて、
  拾って帰ってチキンラーメンに入れたこともある。

  そんな食生活のためどんどん痩せていった。
  
  (上野)それでも昇吉さんは、
  自分の夢の実現のためにくじけず頑張り続けたのです。

 仕事の獲得
  春風亭は代々放任主義。
  だが自由であればあるほど、楽ができるどころか、かえって厳しい。
  師匠のフォローを期待していてもダメ、
  自分で仕事を探してこないといけないのだ。
 
  それに比べたら、
  ビジネスマンはなかなか恵まれているのではないかと思う。
  仕事でミスをしても、上司がフォローしてくれる。
  食いっぱぐれることもないし、
  盆や正月にまとまった休みもとれる。
  合コンに行き放題なんてまるで天国のような世界ではないか。

  (上野)この評価が世間の常識かもしれませんが、
  現在はそんなに甘くないですね。
  フォローしてくれる上司は珍しいのではないでしょうか。
  でもたしかに全般的にみれば恵まれているのでしょう。
  世の勤め人さん!甘えないで努力してください。
  
  昇吉さんは、太鼓が上手にできると、
  他の師匠からも声がかかると察し、
  太鼓の稽古を一生懸命してその目的を達成しました。
  
  ビジネスの世界で考えれば、
  お客様は何を望んでいるかを考えてその実現に努める
  ということに通じます。
  「考える」ことは重要です。  (ここまで上野)

 修行・稽古
  このように仕事を見つける工夫・努力、
  新作落語を毎月1本つくること、
  新作を試すために勉強会を継続すること、
  などずい分考えて工夫されています。

この調子でいけば、真打はもちろん、
名人と言われるような落語家になれるのではないでしょうか。
期待しましょう。 
 

2014年7月24日木曜日

「絶対に受けたくない無駄な医療」

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 Choosing Wisely活動を知っていただく。
 医療のムダ、ムリ、ムラを知っていただく。

ねらい:
 「絶対に受けたくない無駄な医療」を読んでいただく。 
 医療を受けられる際の参考にしていただく。

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このタイトルは、
室井一辰さんという東大農学部獣医学課程修了の方が
書かれた著書名です。

もともと獣医という目から
人間の医療に対する疑問を持っておられたようです。

その室井さんが、
米国でのChoosing Wisely(賢く選択)の活動成果を
紹介したのが本書です。

医療に関心のあるつもりの私は、
Choosing Wiselyのことを知りませんでした。

Choosing Wiselyは
2011年にABIM財団(米国内科専門医認定機構、
米国の医師らで構成している非営利組織)が始めた活動です。

今は米国の71の医学界が参加しています。
各学会が不必要な医療を5つずつ挙げるのです。
そうすると
全部で355の不要医療行為がリストアップ
されていることになります。

室井さんはその中から100を選んで解説しています。

どんな医療行為がやり玉に挙がっているかの例として
表紙に書かれた10項目を以下に示します。

なぜ不要と言うのかの理由を室井さんの解説に従って
私の判断で整理しました。






























ここで考えなければならないのは、
有効性が低いからしない方がよいというものの判断です。

効果が低いから
費用対効果面から止めた方がよいということなのです。
統計的マスの観点からはそう言えるでしょう。

しかし、個人の立場からすると、
藁にもすがるという状況があるはずです。
そういう時は、「可能性が低くてもやってください」
となるのではないでしょうか。

必要かムダかは「目的・ねらい」の違いということになります。

これ以外に私が関心を持ったものについて、
以下に挙げます。


























普通の人は知らないことがほとんどですね。
ぜひ治療に疑問のある方は本書をお読みになるとよいと思います。

個人にとっての正解かどうかは分かりませんが、
少なくともお医者様の診断に疑問を持つことはできるでしょう。

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ところで、Choosing Wiselyの活動には
大きな疑問が生まれます。

それは、なぜ米国の医学界は、
医療費=自分達の収入を削減することになる
この活動に参画しているのか、という点です。

室井さんはこう解説しています。

 多くの医師は、
 必要な医療だけを施したいと考えている。
 限られた医療費の中で、
 無用な医療にばかりカネが突っ込まれていては、
 本来必要な医療にカネが回って来ないからだ。
 無用な医療を排除するのは、
 医療側の利益にもつながる。

本当にそんな風に考えているのでしょうか。
室井さんの判断は表層的にすぎる気がします。
利益追求主義のアメリカで、
そんな正論で動くものでしょうか。

この問題は今後考えてみることにします。

日本の日本医師会はそういう活動に対しては
強い抵抗勢力です。
別のもっともらしい理由をつけて、です。

たとえば、
健康保険対象の治療と対象外の治療を同時に行う
混合診療の保険適用条件に対して反対しています。

その理由は、
お金のある人が
保険で利用を認めていない先端的な治療を
より容易に利用可能にすることになるので不公平を助長する、
と言うのです。

混合診療を認めていない現在は、
保険外の先端的治療を受ける場合は、
保険対象のサービスもすべて保険外の扱いとなり
保険制約なしで自由な治療ができています。
全体として高額収入になっているのではないでしょうか。

それと、混合診療が認められるようになると、
現在認められないために保険診療のみでの診療をしている
医院の収入が減る
(患者が優れた混合診療のできる大病院に逃げる)
と考えられて「反対」している面もあるようです。

しかし、
どちらが医師にとって収入が多いのでしょうかね。
混合診療を保険適用(保険対象サービスについて)にした方が
希望者が増えて
全体としての収入が増えるかもしれません。

とにかく、長らく日本医師会は日本最強の抵抗勢力です。

日本で医療の適正化を図ろうという活動は
健康保険組合がしています。
健康保険組合は
従来から不正診療・過剰診療をチェックしていました。

チェックをしていない頃は、
架空の治療を健康保険組合に請求していることもありました。
それで御殿を建てた近所の医師を知っています。

2014年4月に、
健康保険組合連合会は日本人間ドック学会と組んで、
血圧の正常値を
上の血圧で147、下の血圧で94以下としました。
従来は140と90でしたから健康の範囲を広げたのです。

それは、過去の150万人の検査データから、
超健康の1万5千人を選びだして、
そのデータを割り出したのです。
なるほど、です。

これでは日本医師会も文句の付けようがありません。

どんどんそういう活動をしてほしいですね。
日本が社会保障費で破綻しないように。

ところが、日経新聞7月20日ころの「真相深層」コラムに
こういう記述がありました。

 診療が妥当かどうかの審査は
 地域の社会保険診療報酬支払基金で行われているが、
 その判断基準がバラバラなので
 統一しようという動きがあった。
 
 厚生労働省が、
 2012年12月に「連絡協議会」を設けて検討しようという
 通知を出した。

 しかし、健保組合が我々も参画させろ
 と要求したためにそれを嫌った厚労省が
 メンバの調整がつかずに1年半宙ぶらりんのままだ。

厚生労働省はなんと医師会の利益代弁者なのでしょうか。
健保組合等にもっともっと頑張ってほしいものです。
 
最後に一言、
この本の書名もいい加減なおかしなものです。
「絶対に受けたくない無駄な医療」とありますが、
無駄な医療は誰が絶対に受けたくないと思うのでしょうか。

「絶対に受けたくない」のは「危険な医療」です。
「無駄な医療」は「すっきりやめてほしい」です。

2014年7月16日水曜日

不当な都道拡張工事糾弾(つづき)

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 行政の不条理を糾弾する。
 行政のご都合主義・自己保全主義の実例を知っていただく。

ねらい:
 何とか行政の改革ができるように、各人が努力しましょう。

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6月22日に品川区のホームページにある
「区長へのメール 区政に関するご意見」
に以下の投稿をしました。

1000文字以内という制約がありましたので

2014年6月18日の当ブログ

「目的不明の都道拡幅工事、税金の無駄使いは止めろ!」


の内容を要約しました。

そのため、
そのブログで用いたまとめの表も利用しませんでした。

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件名:都道補助29号線の拡幅工事について

濱田区長様

いつもながらの積極的な施策の推進、
敬服・感謝申しあげます。


しかし、本件はなぜ区長が承認されているか甚だ疑問です。
それは、この道路拡幅の大義も意義もないからです。

先刻ご承知かと思いますが
以下にその根拠をご説明申しあげますので
ご配慮いただければ幸甚でございます。
 
なお、この詳細は以下の「上野 則男のブログ」で
開陳いたしておりますので
ご参照いただければ幸甚でございます。

http://uenorio.blogspot.jp/2014/06/blog-post_18.html
 

都から国土交通省への申請では、
この工事の必要性を以下のように述べています。


「本整備により、交通の円滑化が図られるとともに、
安全で快適な歩行空間が確保される。
また主要延焼遮断帯である同区間の整備により
地域の防災が向上する。」


ところが、以下のようにその根拠はまったくありません。


交通の円滑化:

近くを同じ方向に走る第2京浜国道の混雑度は
1.0以下で混雑はしていません。
今後とも車の交通量が増える要素はありません。


 安全で快適な歩行空間の確保:

現在の幅ほぼ4メートル道路は
時間帯によってスクールゾーンになったり、
お買物道路になったりで安全で快適です。

20メートル道路の歩道が
それ以上に安全で快適とは考えられません。


地域の防災:

区長様達のご尽力ご努力で
至るところに防災公園があり、避難できます。
避難に大きな道路は不要です。

地震に備えるのであれば
耐震化の補助の強化をしていただいた方がよい。

火災の類焼防止は唯一必要性の認められる点です。

しかしこれについては、何年もかかって道路を作るより、
消防団の強化など
地域の防火・消化能力を高める方策をとった方が
費用対効果が高い、と考えられます。


何よりこの道路により地域のコミュニティ社会が分断されることが、
何にも代えがたいマイナス点です。

ぜひご高配いただけますようによろしくお願いいたします。

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これに対して、7月7日付、品川区都市環境事業部長名で
以下の郵便が届きました。

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日頃より品川区都市計画行政にご配慮いただき、
誠にありがとうございます。

品川区は、都内においても木造建物が密集した地域が広く分布し、
地震火災などによる大きな被害が想定される地域となっています。

東京都の木密不燃化10年プロジェクトに位置付けられた
特定整備路線である都市計画道路補助29号線は、延焼遮断帯を形成し
地域の区民の安全な暮らしを守るために必要な道路であり、
ライフラインとしても重要な役割を持っています。

区が進める不燃化特区制度や沿道のまちづくりとともに、
都と区が連携し事業を推進しています。

補助29号線は、都市計画道路として良好な都市を形成するために
必要な根幹的施設であり、計画的に配置された道路ですので、
交通の円滑化も目標の一つです。

交通の円滑化とは、近隣の幹線道路の混雑の緩和だけではなく、
緊急車両の通過を可能とする十分な幅員の確保や、
電線類地中化等のバリアフリーの整備、避難路としての機能など
人と車が円滑に通行できる環境のことをいいます。

補助29号線計画線付近には狭嗌な道路が多く、
防災上の観点からも、十分な幅を持った避難路として、
安全で快適な歩行空間の確保が必要です。

また、補助29号線整備により、地域コミュニティの分断が
もたらされることのないよう歩車道の環境整備とともに、
沿道との一体化に配慮したまちづくりを進めて参ります。

また耐震化補助や消防団支援などの区の施策は、
特定整備路線の整備と合わせ、今後も続けて参ります。

 ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。


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この回答は、当方の意見に対して
通り一遍のはぐらかし意見を述べているだけで
回答になっていません。

以下にその評価をいたします。

1.交通の円滑化について
回答では、以下のことを言うとしています。
1)緊急車両の通過を可能とする十分な幅員の確保
2)電線地中化等のバリアフリーの整備
3)避難路としての機能

まず1)について
現在の4メートル道路でも緊急車両は通行可能です。
しかもこの地域は碁盤目のように
4メートル道路が張り巡らされています。

右左折の際に多少時間がかかるかもしれませんが、
どこにでも到達できるようになっています。

20メートル道路ができると、
その間だけは早く走れるかもしれませんが
現場に行くには旧来の4メートル道路を利用することになり、
右左折問題は同じです。

ほんの一部の改善に600億円を投ずる理由とはなりません。

2)について
地中線は太い道路の場合、共同講を作ってそこに
すべての現在地上に貼りめぐらされている電線類を収める
のですが、
その道路沿いが地中線化の対象になるだけです。
従来道路では何も変わりません。

太い道路を作る場合には、
その際地中線化をするのであって
地中線化のために太い道路を作るのではありません。
これは本末転倒の意見です。

今の4メートル道路は完全バリアフリーです。
バリアフリーは太い道路を作る理由にはまったくなりません。

3)避難路としての機能
これは私の最初の問題提起にも書きましたように、
この地域は避難先が近くに十分あります。
何もその道路を使って避難する必要はありません。

「補助29号線付近には狭隘な道路が多く、
防災上の観点からも、
十分な幅を持った避難路として、
安全で快適な歩行空間の確保が必要です。」

この文章は何を言っていますか。
「狭隘な道路が多い」から、「十分な幅を持った避難路」
が必要と言っているのですか?

これは狭い道路は広い方がよい
という一般論を述べているにすぎません。

現実論では、私が上の3)で述べたとおりです。

さらにこの文章の後段で
避難路として「安全で快適な歩行空間の確保が必要」
というのはおかしくないですか?

避難路が「快適」ということはないでしょう!!
支離滅裂です。

2.地域コミュニティの分断回避
「分断がもたらされることのないよう歩車道の環境整備とともに
沿道との一体化に配慮した街づくりを進めてまいります」

歩車道を整備しても
多くの前例を見るまでもなく
20メートル道路の対岸は別世界になります。
「川向う」なのです。
そんなことはすぐ分かることでしょうが!

「沿道との一体化に配慮した街づくり」が
どういうものか分かりませんが、
これは行政の施策だけでできるものではありません。

ごまかしを言っているにすぎません。

3.耐震化補助や消防団支援など
これらに対する区の施策は今後も続ける、ということですが、
それと本論との関係が述べられていませんので、
何の足しにもなりません。

4.延焼遮断帯としての機能
「木造建物が密集した地域が広く分布し」
「延焼遮断帯として必要である」としています。

延焼防止対策が必要なことは認められます。
「交通の円滑化」などと抱き合わせるので、
検討がおかしくなるのです。

「交通の円滑化」は必要ないとなった時に、
類焼防止対策としては何が有効かということを
費用対効果を考えて検討すべきです。

地域消防機能(消防団と地下貯水槽)の強化とか、
「地震が来たらすぐに火器を止める」ことの徹底などの
ソフト面の対策の方が有効ではないですか。

道路というハード面に依存する考えは古すぎます。
古い頭の行政が
古い頭の業者とつるんでの対策としか思えません。

この回答の根幹に見え隠れするのは、
「決めたことだからやる」お役所発想です。
住民無視のとんでもない考えです。

おそらく反対しても
行政側はごり押しで通すのでしょうね。

そんな行政だから
行政の抜本的改革、「根幹から作りなおす」(橋下大阪市長 )
が必要なのです。

2014年7月1日火曜日

こうやって業務の分かるシステムリーダになっていただきましょう!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 エンハンス(保守)業務の中で
 業務の分かるシステムリーダに育っていただくシステム
 を知っていただく。
 「そういうことありか!」と思っていただく。

ねらい:
 その紹介セミナにご参加いただく。

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弊社では30年前から業務の分かるSE(システムアナリスト)の
強化や支援を主ビジネスとしてきました。

システム分析またはシステム企画の方法論MIND-SAは
1984年から18年間で240社に導入いただきました。
平均料金は約600万円です。

かたや2008年頃からは、
ソフトウェアエンハンス(保守)業務の改善支援を
ビジネスの柱にしてきました。

ごく最近、遅ればせながら
この二つを結び付ける方法を見つけました。

エンハンス業務こそが
業務の分かるSEまたは次代のシステムリーダが育つ
「最適の場」であることに気づいたのです。

エンハンス業務は、
日常的にシステム利用者との接点があり、
システム利用者からの要望に基づいて
システムの改編・強化を行います。

その気があれば、
業務のことが手に取るように分かってきます。

そうして、現在ほとんどの企業では
一通りシステム開発を終えてしまいました。

したがって、システムを利用する側としては、
何かをシステムに期待するとすれば、
エンハンスしかないのです。

現在のエンハンス業務担当者は
業務の分かるシステム要員への道として
最高の立ち位置にいることになります。

そこで、当社では以下のような
エンハンス業務の中で
業務の分かるシステムリーダが成長するシステム
(BSL-GS、ビジネスシステムリーダ成長システム)
を開発し、ご提供を開始することにいたしました。

1.エンハンス情報リポジトリ活用システム
  以下の情報を継続的に維持拡張しながら活用し
  業務の遂行レベルを上げていただくシステムです。
   

   業務遂行関連情報  
    業務知識系(初期セットが入っています)
    IT知識系(同上)
    個別具体的情報
    (お客様情報などを個別に入れていっていただきます)
   
   システム情報
    要件定義関連
    方式設計関連
    外部設計関連
    内部設計関連
   
   更新経緯情報

2.BSLの格付けシステム
  BSLを最高位のダイヤモンドから
  プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズまでの
  5ランクに格付けして、
  より上位の格付けを目指していただきます。
  エンハンス業務実施者の励みとなるはずです。

3.BSLの能力向上の仕組み
  研修実施と成果発表等の動機づけの仕組みです。


第1回のBSL-GSの紹介セミナを
8月4日(月)午後に開催いたします。
参加費は無料です。

http://www.newspt.co.jp/data/semina/gssemi.pdf

このテーマにご関心のある方、是非ご参加ください。