2019年10月31日木曜日

イスラム国指導者の最期!


[このテーマの目的・ねらい]
目的:
 イスラム国指導者の最期について考えてみます。
ねらい:
 あまり参考にはなりませんね。
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イスラム国の指導者が10月26日、最期を遂げました。
米軍の8機のヘリコプターを擁する特殊部隊
に攻められました。
行き止まりの洞窟に逃げ込み3人の子どもを道連れにして
自爆しました。


夫人はその前に、銃撃戦で死にました。


彼は、逃げながら泣き叫んでいたそうです。
どんな具合か詳しくは分かりませんが、
たくさんの罪なき人を殺害しておきながら、
往生際が悪いですね。
旧日本軍なら逃げないで自決しているでしょう。


子どもがかわいそうです。
どう思って一緒に洞窟に入っていったのでしょうか?
(生き残りとどちらがよいのか難しいところですね)


米軍側の死傷者はいなかったそうで、
敵を洞窟に追い詰めた軍用犬だけが負傷したそうです。
もっと近づいていたら子どもたちと同じ運命になるところでした。
この軍用犬は表彰されるのだとか。


2011年のアルカイダのビンラディンの最期は銃撃戦でした。
どうせ死ぬのなら、
銃撃戦は死の恐怖に直面しないからいいでしょうね。


2006年、フセインはイラク政府に絞首刑になりましたが
刑の執行を受ける前には「臆病者のように泣き叫んだ」
という説もあります。


こういうときに人間性が表れます。
「あるBC級戦犯の手記」で紹介された岡田元陸軍中将は
死刑の前でもその精神は微動だにしなかった、
といいうのですからすごいです。

「2025年の崖」対策はどうなる??

[このテーマの目的・ねらい]
目的:
 「2025年の崖」対策推進に暗雲です。
ねらい:
 せっかく点いた火ですから絶やさないようにしたいですね。
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このテーマの意味は、
「どうやって日本は2025年の崖を乗り越えたらよいのか」
ということではありません。


「2025年の崖」の問題提起をして「時の人」となった
経済産業省情報技術利用促進課長(前)の中野剛志氏が
製造産業局に異動されてしまったのです。


2025年の崖問題を提起した「DXレポート」は、
多くの企業の現行の基幹システムは、
機能強化・保守がままならず、
事業強化の根幹を築くデジタル化の足を引っ張り
日本の産業競争力の低下を招くことになる、
基幹システムが倒れる前に早く手を入れなければならない、
という主張をしました。


有識者は先刻承知のことなのですが、
社会的に影響力のあるところがその主張をした、
という点で非常に意義がありました。


ところが、私が中野課長と情報交換をしようとして
10月28日に連絡を取りましたら、
異動されたことが分かったのです。
9月17日には情報誌のインタビュに応じていましたので、
最近の異動です。


ところが、経済産業省の異動情報を検索しても出てきません。
課長以上の異動は載るはずです。
どうしたのでしょうか??


いずれにしても、中野課長は、
情報技術利用促進の仕事から離れてしまいました。


「2025年の崖」は、
ユニークな問題提起で中野課長ならではです。
おそらく、後任の課長はこの崖テーマに取り組まないでしょう。


官庁では、前任と同じことをしていたら評価されません。
そこで、どちらかというと前任の否定をするのです。


私は、ずいぶん前のことですが、こういう経験をしました。
当時郵政省の某課長と懇意になり、
課の簡易保険管理業務の「見える化」をするシステムを
作りましょう、ということで合意していました。


ところが、課長が代わりましたら後任の課長から
「わしはそんなものはいらん」と言われて終わりでした。


当時の当社の事業計画に大きな穴があきましたが
契約をしているわけでもなく「泣き寝入り」状態でした。


「官庁はそんなものか」という勉強をしました。
中央官庁の課長は非常に大きな権限をもっています。
所掌の業務については、
よほどのことでない限り上司の承認を得る必要はありません。


したがって、後任の課長が
「2015年の崖なんか知らん」と言われることは大ありなのです。


どうなるでしょうか。

2019年10月28日月曜日

「『家族の幸せ』の経済学」

[このテーマの目的・ねらい]
目的:
 家族に関わる多くのテーマの「真偽」を確認いただきます。 
ねらい:
 家庭の運営、家庭での行動の
               参考にしていただくことができます。
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本書は、山口慎太郎東京大学経済学部准教授
(ウィスコンシン大学で博士号をとっておられます)の力作です。
「家族」に関わる数多くのテーマについて、
日本をはじめとする各国のデータで検証し解説をしておられます。
その着眼の多彩さにつきましてはまったくビックりです。


本書の構成はこうなっています。
第1章 結婚の経済学
 1.人々は結婚に何を求めているのか
 2.どうやって出会い、どんな人と結婚するのか
 3.マッチングサイトが明らかにした結婚のリアル


第2章 赤ちゃんの経済学
 1.出生体重は子どもの人生にどのように影響を与えるのか
 2.帝王切開は生まれてくる子どもの健康リスクになるのか
 3.母乳育児は「メリット」ばかりなのか


第3章 育休の経済学
 1.国によってこんなに違う育休制度
 2.お母さんの働きやすさはどう変わる?
 3.育休と子どもの発達を考える
 4.「育休3年制」は無意味、1年がベスト


第4章 イクメンの経済学
 1.日本は制度だけ「育休先進国」
 2.育休パパの勇気は「伝染」する
 3.育休で変わる家族のライフスタイル
 4.では、夫婦の絆は深まるのか


第5章 保育園の経済学
 1.幼児教育の「効果」について考えてみる
 2.家庭環境と子どもの発達
 3.保育園は、母親の幸福度も上げてくれる
 4.無償化よりも待機児童解消を急ぐべき理由


第6章 離婚の経済学
 1.「3組に1組が離婚している」は本当か?
 2.離婚しやすくなることは、不幸だとは限らない
 3.離婚は子どもたちにどう影響するか
 4.共同親権から「家族の幸せ」を考える


皆様はどれに1番の関心を持たれましたか?
私は、太字の分について関心を持ちましたので、
以下にその内容をご紹介します。
他のテーマにご関心の方はぜひ本書をお読みください。


人々は結婚に何を求めているのか
 厚生労働省の第15回出生動向基本調査(2015年)によると、
 男性の8割、女性の9割が「人柄」を重視している。
 「家事・育児の能力を重視する」 男性の5割近く、女性の6割近く
 「経済力を重視する」女性の4割近く
 「自分の仕事を理解してくれることを重視する」女性の5割近く


 マッチングサイト(詳細不明)では
 背の高い男性は女性に好まれるが、背の高い女性は不人気
 太っている男性はやや好まれるのに対して、太った女性は不人気
 収入は男女とも高い方が人気があるが、女性の方がその傾向が強い
 
 学歴は男女とも自分と近い人を好むが、
 女性は男性により学歴を求め
  男性は学歴のある女性を避ける傾向がある。


出生体重は子どもの人生にどのように影響を与えるのか
 働く女性の子どもは低出生体重児になりやすい
 (母体に負担があるから)。
 低体重で生まれると中年期以降に糖尿病や心臓病になりやすい
 低体重で生まれた子どもは、幼少期の問題行動が多く、
  学力面で問題を抱え、成人後も所得が低くなりがち。
 
 ノルウェーの双生児の研究では、
  出生体重が重いほど、
  出生時の健康状態はよく生後1年間の生存率も高い
  その後のIQや高校卒業率、所得にも影響がある。


育休と子どもの発達を考える
 育休が長いと子どもがお母さんと一緒の時間が増える。
 ヨーロッパの研究では、生後お母さんと一緒に過ごした期間の長さは
  子どもの将来の進学状況・労働所得などにはほぼ影響を与えていない。
 子どもを育てるのはお母さんでなく保育士でもよい、ということらしい。
  ノルウェーで保育制度がないときの調査では、
  お母さんが働くことの影響があるという結果となっている。


家庭環境と子どもの発達 
 家庭環境によって子どもの発達に影響があることは容易に想定できるが、
 家庭環境を客観的に測定する方法が困難なので、
 当分析では母親の学歴で代用した。
 調査元データは厚生労働省の「21世紀出生児銃弾調査」
  (8万人の子どもを追跡調査している)


 母親の4大卒と高卒未満で比較
  言語発達はごくわずかな差があるだけ
  多動性(落ち着きがない)は偏差値で3.1の差がある。
  攻撃性は偏差値に3.3の差がある。



「3組に1組が離婚している」は本当か?

 当年の離婚件数を結婚件数で割って算出すると35%となっています。
 しかし、年々結婚件数が減少してきているので、
 この数値で結婚する人の3割が離婚と言うことはできない。
 厚生労働省の人口動態調査ではここのところ16%で安定している。
 

離婚しやすくなることは、不幸だとは限らない
 各国の離婚に対する条件緩和(離婚法改正)が進んでいる。
 離婚がしやすくなった結果は、離婚が増えるだけでなく、
  DVの減少、妻の自殺、夫婦間の殺人が減少していることが、
  各国のデータで示されている。


離婚は子どもたちにどう影響するか
 アメリカの調査では、離婚法改正前後で
  子どもたちの大学進学率が低下し、
  大人になってからの所得にもマイナスの影響があった。
  子どもたちが暴力犯罪に関与する確率が10%高まった。
 
 しかしこれは親の離婚そのものが子どもに悪影響を及ぼしているのか、
 離婚が生み出し貧困が子どもの発達に悪影響を及ぼしているのか、
 は不明である。
 後者であれば、社会的な救済措置は可能である。

2019年10月27日日曜日

SZKシリーズって何??

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 最近の時世を反映した
     当社の新しい研修をご紹介します。
ねらい:
 ご利用をご検討いただければ幸甚です。
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久しぶりに当社の事業のご紹介で申し訳ありません。


SZKというのは、タレントDAIGOの得意もどきで、
「少しずつ刻む」を意味しています。
ゴルフで飛距離を狙わずに確実に歩を進めることを
このように言いますね。


このSZKの意味するところは、こうです。


現在の働き現場は、働き方改革とか称して、
残業時間の締め付けが極めて厳しくなっています。


そのため先進国中最下位の教育・研修時間が
さらに削られていく状況となっています。
当社の主事業が全く振るわないのです。


昔は、3日間連続の企業内研修など
平気で実施されていたものが、
今や平日の丸1日研修はほとんど絶望的です。


そこで、1回の研修を短くして(「少しずつ」にして)
何回かで目的が達成できるように考えました。
1回の研修は2時間としました。
これなら何とか「みんなが集まれる」のではないか、
と考えました。


講師側は手間がかかりますが、
現在は「お客様第1」の時代です。
当然の対応でしょうね。


その講座の内容は、別項の
「システム関係幹部の方の目下のご関心事」の調査で判明した
お客様の望んでおられる能力向上に対応する
ものとしました。


以下のようなメニュです。


1.AIコーディネータ養成プログラム
 AIは今はやりの人工知能のAIです。
 AIシステムの開発は、現場の方の思いつきと
 現場を知らないAI専門家の技術が直結して、
 間がつながらないでまともなものができずにいます。


 そこで、今は阻害されている従来のシステムやさんに
 少し勉強していただいて両者をつなぐ役割をしていただこう、
 という目的です。
 システムやさん復興のねらいです。


 当社が収集整理した100件ほどの内外のAIの事例集を
 教材として活用します。


 詳細はこちらをご覧ください。
 http://www.newspt.co.jp/data/consul/szk1.aic%20.pdf


2.自律性強化プログラム
 「最近の若い者は自律性が足りない」と言われます。
 私に言わせますと「自律性が足りない=人任せ」は、
 ある面で日本の国民性で、
 「若い者」だけでなく多くの人に見られる性向です。


 それはともかく、この研修プログラムは、
 主として「若い方」をターゲットにしています。


 「自律性=自分の考えで行動する」の定義のもとに、
 どうやって考えたらよいのかをガイドいたします。
 詳細はこちらをご覧ください。
 http://www.newspt.co.jp/data/consul/szk2.jiritsu.pdf


3.積極的提案力強化プログラム
 これは、相手から「こうしてほしい」と言われたときに
 「はい、分かりました」
 と言われたことをそのままするのはやめて、


 「なぜそれを希望しているのだろう?」と考えて、
 「それならこうした方がよいのではないか」
 「こういうことも必要なのではないか」
 ということを導き出して、相手に提案または提言しよう
 というアプローチを教示します。


 自律性強化プログラムとの共通性があります。
 詳細はこちらをご覧ください。
 http://www.newspt.co.jp/data/consul/szk3.teian.pdf


4.保守担当の業務知識強化プログラム
 これは前掲のアンケート調査で、
 その必要性が直接提起されました。
 
 プログラムの保守担当は、常時ユーザの方と接触します。
 ユーザは業務の世界で活動していますので、
 その言葉は業務知識が前提です。
 
 保守担当の業務知識が不足していると、
 両者間のコミュニケーションに齟齬が発生し、
 保守業務のミス・障害を引き起こすことになります。


 このプログラムは、業務知識と言っても
 汎用的な基礎知識とその業務特有のノウハウ的知識
 とからなる、という前提で編成されています。


 当然、その身につけ方も異なります。
 前者は勉強、後者は日常的な業務の中で突っ込んでいくこと
 で得られます。
 その方法をこのプログラムで学んでいただきます。
 詳細はこちらをご覧ください。
 http://www.newspt.co.jp/data/consul/szk4.hosyu.pdf


5.保守業務小改善実施プログラム
 現在の多くの基幹系の情報システムは、
 「このままだと『2025年の崖』という危機を招く」
 と言われるくらいの問題含みです。


 その原因はこうです。
 もともとそのシステムを開発したときに、
 保守の容易性を考慮していませんでした。
 それに加えて、保守する際の時間制約等から、
 「行き当たりばったり」の対応を重ねてきた結果なのです。


 問題含みであること、どこに問題があるかも、
 多少経験を積んだ担当であれば分かっています。
 
 そこで、改善の場を設けることによって、
 少しずつでも担当の努力によって改善を重ねていこう、
 とするものです。


 このプログラムでは、
 担当が問題点を再認識するための「自己診断票」、
 改善手法、改善策ヒント等を提供いたします。
 講師による個別指導もいたします。


 最終的には、
 明るい職場を実現することをねらいにしています。
 詳細はこちらをご覧ください。
 http://www.newspt.co.jp/data/consul/szk5.syoukz.pdf


これらのプログラムの進め方
どのプログラムもこういう構成です。


1.1回は2時間、講師と調整しいつでも可。


2.1プログラムは4回×2時間で構成される。


3.1回~3回は演習含めた学習。


4.4回目までに学習したことの実践を行う。


5.4回目に実践報告会を実施し、参加者全員で共有する。


4回目が一番有効だと思われます。こういうことです。


1)他のメンバの実践内容を知る。
2)他のメンバの問題、問題意識を知る。
3)他のメンバに親近感を覚える。


講師もたいへん勉強になるのです


他にもこのSZKシリーズを強化して
当社の主力サービスに育て上げたいと思っています。
ご支援をよろしくお願いいたします。

「なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?」

[このテーマの目的・ねらい]
目的:
 ネット市場の最新動向の解説書をご紹介します。
ねらい:
 関心あるサービスがございましたら
           利用されたらいかがでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この本は、テレビでもおなじみの「評論家」牛窪恵さんと
マーケティングの専門家立教大学田中道昭教授が
書かれたものです。


興味深い書名でしたので買ってみました。
牛窪さんのご説明はテレビ同様、たいへん分かりやすいです。


それで、すぐ書名の答えが分かりました。
こういうことです。


ネットフリーマーケット市場の1対1型がメルカリ、
1対Nで競るのがヤフオクに代表されるオークションです。


メルカリはスマホで利用できるのですが、
日本人の2人に1人以上が利用している、
そのアプリのダウンロード数からするとそうなのだそうです。
本当ですかね?


男性は、原始時代から狩猟を使命としており闘争心がある、
そこでオークションのように他人と争うものに関心が強い、


女性は、原始時代からの使命が男性の留守の間家を守ることで、
その結果、本能が「調和(対話)」と「共感」となっている、
そこで、
相手と相対で情報交換して取引するというメルカリが向いている、
と言うのです。


しかし、女はメルカリ、男はヤフオクの傾向がある、
ということについては、個々人の事例の紹介はされていますが、
全体としてのデータがそうである、ということは示されていません。


牛窪さん流の解説をご紹介します。
「癒しスポット」と『戦場』の違い
というのも生物学的に、男性には「狩りに出て食糧を調達する」
という原始古来の役割、いわゆる[狩猟本能]が備わっている、
とも言われます。
(中略)
けれど日本人女性の場合、こうした感覚は弱いようです。
少なくとも私がこれまでの取材した数千人の女性たちから、
「ヤフオクで誰かと競うのが楽しい」といった声があがったことは、
ただの一度もありませんでした。


百聞は一見にしかず。
実は私も他のフリマアプリと比較するうえで、
ヤフオクを2年前から利用しています。


大抵は即決ではなくオークション機能を使いますが、
終了時間が近づくといつもドキドキ、間際になって価格を吊り上げ、
首尾よく落札できれば、
たしかに「やった!」との快感が多少なりとも押し寄せます。


でもそれ以上に、
「私に負けて落札できなかった人に悪いな」との思いが、
頭をよぎることもしばしば。
せっかく落札したにもかかわらず、なんとなく後味が悪いまま、
商品の到着を待つことになります。


今回の取材でも、
メルカリとヤフオクを次のように評する女性が目立ちました。


「ヤフオクは、競争する相手との駆け引きがイヤ。
終了時間までシーンとしてる(動きがない)クセして、
ギリギリになって値上げして、
相手を蹴落とそうといった攻防が続く。
人間のズルい一面を見ちゃうので、人間不信になりそう」
(20代女性)
(後略)


本書の構成はこうなっています。
第1章 なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?
第2章 なぜLINEは日本人の心をつかんだのか?
第3章 なぜスタディサプリは月980円という破格なのか?


第4章 なぜオイシックスはママたちに支持されたのか?
第5章 なぜエアークローゼットに返却期限がないのか?
第6章 なぜエバラの「プチっと鍋」はヒットしたのか?
最終章 なぜアマゾンはすべてを破壊しようとするのか?


第1章もそうですが、肝心の結論に至るまでに
詳細な具体例が、私の苦手な社会科学的に列挙されています。


それを省いて、各章の結論だけを言うとこうなっています。
詳細をお知りになりたい方は、本書をお読みください。
現実の先端的ネットユーザの動向を知ることができます。


第1章 なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?
→前掲のとおりです。


第2章 なぜLINEは日本人の心をつかんだのか?
→LINEはネット回線を利用して
 無料で瞬時に相対でメッセージを交換できるもののようですが、
 その普及は
 「仲間外れになりたくない」という心理のせいだそうです。


第3章 なぜスタディサプリは月980円という破格なのか?
→スタディサプリは、
 リクルート系が運営しているオンライン動画学習サービスですが、
 熟慮した結果の戦略的値決めが大成功になったのだそうです。


第4章 なぜオイシックスはママたちに支持されたのか?
→オイシックスは、
 有機野菜や無添加加工食品の月額制の宅配サービスです。
 顧客の購買動向を把握して的確なお勧めをしているのが、
 忙しいママたちの支持を受けているのだそうです。
 
第5章 なぜエアークローゼットに返却期限がないのか?
→エアークローゼットは、
 レンタルファッション衣料の市場で最大の会員数を有します。
 返却期限があるとそれが気になる、ないと安心して利用できるし、
 その内に気に入れば買いとることにもつながる、
 のが支持を受けている要因だそうです。


第6章 なぜエバラの「プチっと鍋」はヒットしたのか?
→プチっと鍋は
 鍋つゆを1人分ずつのポーションに入れた商品です
 (1袋4~6個入り)。
 単身世帯増をバックにしていますが、
 それ以外の「ちょっと」という用途にも対応しているのだそうです。


田中教授の書かれた終章の内容紹介はいたしません。
とにかく、アマゾンが凄い会社だということを再認識できます。
あまり、嬉しいことではありませんね!!!


本書全体を通して、
発想の転換がビジネスの成功をもたらすということが
伝わってきます。


詳細がお好きな方は
ぜひ牛窪さんの名調子をお読みください。

2019年10月26日土曜日

システム関係幹部の方の目下のご関心事

[このテーマの目的・ねらい]
目的:
 激変する現時点でシステム関係の幹部の皆様が
 何に関心を持っておられるかの調査結果の概要
 をご報告します。
ねらい:
 いろいろ、今後の行動に活かせることがあるはずです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現在,IT関係の世界は大きく動いています。
揺れているというレベルではありません。


そこで、当社事業の先行きを考えるためにも、
この業界の幹部の方々は何を考えておられるのかを知りたく、
「あなた様のご関心事はなんでしょうか」
というアンケート調査を実施いたしました。



あなた様の現在のご関心事はなんでしょうか
ご氏名ご記入年月日
  
▼◎(重要な関心事)○(関心事)を
ご選択(チェック)ください(ブランク可)。▼
 項目
注、コメントあれば入れてください。
システム改変・再構築2025年の崖対策   
システム改変・再構築現在取り組み案件   
システム改変・再構築その他(   
開発デジタル化対応   
開発RPA拡大   
開発その他(   
保守納期短縮   
 コストダウン   
保守その他(   
運用クラウド拡大   
運用セキュリティ強化   
運用その他(   
新技術導入AI   
新技術導入IoT   
新技術導入DevOps   
新技術導入その他(   
生産性向上・収益改善業務のデジタル化   
生産性向上・収益改善全般的コストダウン   
生産性向上・収益改善その他(   
陣容強化・体制強化技術力強化・要員能力向上  提案力強化を含む
陣容強化・体制強化要員増強   
陣容強化・体制強化組織・体制変更   
陣容強化・体制強化意識改革・要員活性化   
陣容強化・体制強化その他(  オフショア拡大、なども。
ユーザ対応ユーザ対応改善   
 トップとの連携強化   
ユーザ対応その他(   
その他ビジネスモデル転換  システム部門の場合は体質転換
その他  障害削減、なども。
  00 
対象は、以下の3区分の方々です。
 1、システム部門の長(システム部長)
 2.情報子会社の長(社長または事業部長)
 3.一般の情報サービス業の長(社長)


10日間くらいの間にご回答いただきましたそれぞれ6名様
分の回答を集計いたしました。
以下の表の得点は、◎=2点、〇=1点として集計しているものです。


   ご関心事アンケート調査集計結果(一部)



 

関心領域

システム部門

情報

子会社

情報

サービス

合計


システム改変・再構築

②18

③12

③13

③45


開発

 

⑦ 9

⑦ 8

④11

⑦32


保守

 

⑤12

④11

⑥10

④37


運用

 

④14

⑨ 5

④11

⑥33


新技術導入

 

③16

②18

①17

②56


生産性向上

・収益改善

⑤12

⑤10

⑥10

⑤34


陣容強化

・体制強化

  30

  32

①17

  83


ユーザ対応

 

⑦ 9

⑦ 8

⑨ 7

⑧26


その他

 

⑨ 6

⑥10

⑧ 8

⑨24

 

合計

126

114

104

370


どの区分とも、陣容強化・体制強化が1番のご関心事でした。
システムの仕事は人がすべてですから、当然の結果といえましょう。


情報サービス業でこの得点が低いのは、
他の2区分で高い関心事である
「要員増強」の得点が極めて低いからです。
これから先の、
一般的事業の売上減少を見込んでのことでしょうか。
たいへん関心をひかれる結果です。


2番手に新技術導入が入っています。
昨今の,AIなどの新技術に対応できなければ
将来の仕事が?になってしまいます。
陣容強化と裏腹の関係にあります。


システム部門だけが、新技術導入よりも
2025年の崖対策を含む「システム改編・再構築」が
2位となっています。
現場に近いシステム部門として
ひしひしとそのプレッシャーを感じておられるのだと思います。


情報子会社と情報サービス業は、
「システム改編・再構築」が3位といいながらも
得点は高くありません。
まだ波が押し寄せていないのでしょう。


開発・保守・運用のシステム3大業務につきましては、
システム部門は、運用、保守、開発の順、
 (運用で何かがあると☓をくらいます)
情報子会社は、保守、開発、運用の順
 (売上でも問題含みでも保守が1番です)、
情報サービス業は、3者横並び(それぞれ重要)
ということで、順当かもしれませんが興味深い結果です。


当社が力を入れてきました保守業務は
残念ながら、全体で4位の関心度です。
その中では、
やはり情報子会社殿の関心が相対的には高くなっています。


全体での個別テーマの関心事は、
AI(情報サービス業でも1番、システム部門は2番、
情報子会社で3番)、
技術力強化・要員能力向上(区分別ではAIと全く同じ状況)
要員の意識改革・活性化(情報子会社では1番、
情報サービスで4番、システム部門で5番)
の3項目がいずれも 24点で1位でした。
 
ビジネスモデル転換(情報子会社で2番)と
2025年の崖対策(情報サービスで1番、システム部門で2番)
が21点で4位です。


システム改編・再構築の現在取り組み案件
(システム部門と情報子会社で5番)
が19点で6位でした。、
 
システム部門だけで、
要員増強が1番になっているのが目を引きました。
現場やトップからの要求が大きいのに対して、
間接部門の扱いで
要員増強がままならないご苦労が感じられます。


概要は以上です。
私としては、非常に参考になる結果でございました。
やはり、「お客様をよく知る」ことが
ビジネスの基本なのですね。


ご多忙の中、
ご協力いただきました皆様に深く感謝申しあげます。