2014年6月30日月曜日

とうとう私が愛でたサクラが死にました!!(つづき)

【今テーマの目的・ねらい】
目的:
 どうしてもこの樹のお弔いをしてあげたい。

ねらい:
 それだけです。
 (お騒がせしてすみません)

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6月2日の当ブログ「とうとう私が愛でたサクラが死にました!!」
の続編です。

6月27日に根元から切られてしまいました。
これで本当の最後です。




年輪は読めませんが、
私がこの樹に愛着を持って鑑賞しだしたのは
1998年頃でした。

シーズン末に「なぜ、いつまでも花が残っているのだろう」
と思って見出したのが始まりです。

それからは、毎日のように、
残っている花びらを数えて記録していました。

一所懸命「いくつ残っているのだろう」
とサクラを見上げているものですから、
近くを通る人たちが「何かいいものでもあるのだろうか」
と怪訝そうな顔をして私を見ました。

そういう時は、
「サクラが残っているのですよ」と言いました。
「何だそんなことか」という顔をする人と、
「ほー」という人とがいました。
おもしろいですね。

2004年には7月初めまで残っていました。
サクラの花びらが7月に残っているのですよ!

今年もそうでしたが、初めに咲いた花が残るのではなく、
別の花が遅れて咲くのです。

おそらくその頃が元気のピークで、
その後から弱り始めました。
私は毎朝見ていましたので、その異変に気がつきました。

そこで、余計なお世話ですが。
この樹を管理していると思われる事務所に連絡をしました。

「弱りかけているからフォロした方がいいですよ」と。

でもその時は未だ元気そうでしたから、
1年間は放置されてしまいました。

翌年からつっかえ棒をしたり、
死んだ幹や枝を切り落とすとかをしだしました。
部分的に土の入れ替えもしていました。

でも手遅れになったのでしょう。
毎年少しずつ悪化して、枝切りが進み
とうとう今年は一本の太い枝だけになってしまいました。

私の想定では、誰かがあるいは多くの人が、
この樹の囲いに座ってたばこを吸い、
それを根っこの周りに捨ててたのでしょう。

「桜はニコチンに弱いのです!!」

それでも5月末に最後の花をキレイに咲かせて
それで終わりになったのです。

「ヤエちゃん。長い間お疲れさまでした!」
そのご報告が前回のものだったのです。

http://uenorio.blogspot.jp/2014/06/blog-post_7790.html

今回、根元から切られてしまいましたので、
管理事務所に「残念でしたね」と電話をしました。

「私が言った時にすぐ適切な対応しなかったからですよ」
と言いたかったのですが、
昨年から管理会社が代ったのだそうです。

電話応対に出た人はこう言っていました。
「『この桜は楽しみにしている人たちがいるのです』
と引き継ぎを受けました」
前任者の心配りに感激しました。
 

早期発見が必要なのは、人間だけではないのです。

なお、管理事務所に聞きましたら、
この樹のあとをどうするかは未定だそうです。
サクラはやめた方がいいでしょうね。


「巨大津波 地層からの警告」千年に一度の次はどこかですって!

【このテーマの目的・ねらい】

目的: 
 津波の恐ろしさを再確認していただく。
 大津波が今度どこにいつ頃来そうかを研究いただく。

ねらい:
 研究が深まることを期待いたしましょう。

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その書名の著書の紹介です。
著者は、
後藤和久東北大学災害科学国際研究所準教授です。

「千年に一度の次はどこか」は、
書籍の帯の言葉で、
どこに来るか書いてあるのかと気を持たせますが、
極めてまじめな内容です。

当然、次どこに来るかは書いていません。
どうみても、
そんなことが現在の科学で分かるわけがありません。

先生の専門は地質学で、
地層の分析をして過去に起きたことを明らかにしておられます。

一例は以下の図をご覧ください。
このように、過去の年代の津波の爪痕を分析されています。

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仙台平野での過去約3000年間の地層記録の一例(左)と地層中に
残る869年貞観津波と915年十和田火山噴火の痕跡写真(右)。
地層の中には、過去の堆積物がそのまま保存されていることがある。

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ただし、年代の推定誤差は数十年であり、
大昔の正確な津波発生時期は特定できないそうです。

1.津波の恐ろしさ

1)こんな大きな岩石が流されます。
津波石というようです。
例1 近くにある2011年と昔の津波石
    海岸からの移動距離は750メートルです!!

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2011年東北地方太平洋沖地震津波により打ち上げられた津波石(上)と、
同じ地域にある昔の津波で打ち上げられたとされる石礫(下)。
岩手県宮古市摂待にて。
海岸からの距離はほぼ同じで、2つは150mほどしか離れていない。

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例2 石垣島の津波石


2)津波の高さ
 2011年三陸地方で最大40メートルの高さまで到達

 仙台地方海岸部で10メートルの高さ

 
 1772年の眉山崩壊による津波は
            熊本側で20メートルを超えた。
 

 2004年インド洋大津波は30メートルの高さ

 こんなに高い波が来たら
 泳げても泳げなくても助かりませんね。

3)津波の被害
 
 
 東北大震災  犠牲者は約2万人

 眉山崩壊津波 犠牲者は15,000人
  

 インド洋大津波  犠牲者は23万人!!

2.津波の発生原因
 以下のように他の原因もあり、
 地震原因は76%(過去4000年分の調査による)
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波は地震性と非地震性のものがあり、
特に非地震性津波は発生や規模の予測が難しい。
非地震性津波を発生させる原因として、
海底地すべり、山体崩壊、海底火山噴火(カルデラ崩壊)、
隕石衝突が知られている。

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 隕石衝突原因では、
 恐竜を死滅させたと言われる6550万年前のものが有名です。
 


3.津波発生原因の地震の予測
 地震発生原因は、
 陸地が乗っているプレートの境界の歪みの解消運動
 によって起きることは衆知のことです。

 しかし、本書にこのような記述があります。

 「震災以降、
 地震学の分野ではスーパーサイクルという考え方が
 注目されるようになってきました。
 

 宮城県沖で考えると、震災以前は、
 約37年の周期でマグニチュード7.4程度の地震
 が繰り返していて、
 溜まっていた歪みは地震の度に完全に解放されると
 考えられていました。
 

 しかし、その時に毎回数センチずつすべり残しがあり、
 歪みが完全に解放されていなかったとすると、
 数百年の時間を隔てて
 それまで蓄積されていたすべての歪みが一気に解放されて
 超巨大地震が発生するという仮説です。
 

 たしかにこの仮説では、たとえば短期間で繰り返す地震と
 数百年から千年に一度発生する超巨大地震の関係を
 説明することができます」

 なるほど、と思えます。

 そうだとすると、どの程度すべり残しがあるかなどは、
 その時のいろいろな要因に因るでしょうから、
 溜まっているエネルギーを直接測定する手法ができるまでは
 とてもとても巨大地震の予測などはできるわけがありません。

 「いずれ起きる可能性がある」
 くらいのことしか言えないことになります。

 そういうことでしょうね。

 でも、真面目な著者が以下の図を示してくれています。
 これによると、大きな幅をもって
 地震の起きる頃の想定ができるということです。

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代表的な地域での、歴史記録、地質記録から推定された津波の来襲間隔と、
前回の津波からの経過年数のまとめ。
2011年の津波は、貞観津波以来とした場合を示している。
ただし、すべての事例において推定幅や誤差を含むため、
これより短い(または長い)間隔で津波が来襲する可能性は十分あり、
あくまで目安であることに注意が必要。
北海道は、前回の津波の発生時期が正確にわからず、
経過年数も幅を持った推定値としている。

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 矢印の先端がメッシュのボックスに突っ込んでいる場合は
 もう起きそうということを示しています。
  

 
さあどうしましょう!!
  

2014年6月29日日曜日

「眠りと体内時計を科学する」 不老長寿の秘策が分かります!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 睡眠・体内時計の仕組みを研究いただく。
 有効な睡眠や「不老長寿」の方法を知っていただく。

ねらい:
 有効な睡眠や「不老長寿」を実現していただきます。

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「眠りと体内時計を科学する」(春秋社)
著者は大塚邦明東京女子医大名誉教授で、
時間医学・老年医学が専門の先生です。

興味深いテーマで、
皆様もいろいろなことをご存じの領域のテーマです。

そのテーマについて、その道の専門家が、
世界の先端の知見を丁寧に解説してくださっています。
ずい分役に立つ情報が満載です。

本書の内容の要約は以下のとおりです。

【睡眠の効用】
成長ホルモンを分泌し子供をすくすくと成長させる。
メラトニンというホルモンの活性化により、
 不老長寿に貢献する。
昼間に痛んだ細胞を修復する。
時計遺伝子を働かせて栄養分を体の中に蓄積し
 翌日に十分活動できるように準備している。
(単なる休息ではない!)

1.体内時計

1)朝起きて15時間経つと眠くなるように
  セットされている。

2)朝の目覚めから12-15時間過ぎは眠れない
  (なぜか不明)

3)睡眠は90分サイクル
 (90分から2時間とかいう先生もいますが、
  大塚先生は90分と断言しています)

4)血管の健康を維持するエンセドリン
 というホルモンは8時間リズム

5)眠気のサイクルは12時間
 最も強い眠気は午前2-3時だが
 午後2時頃にも眠気が強くなる。
 

よく食後のせいで眠くなるとか言われますが、
そうではなかったのです。
昼食を摂らなくても眠くなるのです。

2.睡眠
1)長く眠らないでいると、
 プロスタグランディンという睡眠物質がたまり眠くなる。

2)睡眠の前半は
  ノンレム睡眠(脳が休息している)が中心で
  深い休息モード。  レム睡眠は短い。

3)睡眠の後半はレム睡眠が中心
 (夢を見ていて脳も働いている)

3.体内時計の仕組み
1)最も多くの時計を持っているのは植物
 (四季、光合成のための時間、など)

2)体内時計は脳の視床下部に中心がある。
 (これが分かったのは1972年)

3)その時計遺伝子は6個である。
  6個が協働している。
  そのバランスが崩れると、
  肥満・糖尿病・ガンなどの原因となる。

4)時計遺伝子は体のほとんどの細胞にもある。
 この子時計が、
 脳の時計遺伝子(親時計)と連携して働いている。

4.時計遺伝子の働き
1)人間も地磁気を感じている。
 (渡り鳥は地磁気感知で渡っている)
 網膜にある時計遺伝子で感じている
 のではないかと言われている。

「日本人の脳」の著者である角田忠信先生は
人間が地震を直前予知をする力があることを
主張されています。
おそらく地磁気の乱れを感じているのだと思われます。

2)時差ぼけは、
 体内時計が外界の生活時間と適合しないために起きる。
 人間の本来の1日リズムは25時間であるために
 24時間より長い周期への調整は得意で、
 西への飛行機旅行の場合は楽に調整できる。

5.体内時計の老化
 体内時計の老化は、
 70代で脳と細胞の時計とを連携する神経細胞の数が減る
 ことで起きる。
 80代になると、
 脳時計の中にある時計細胞の数も減ってくることも加わる。
  
 その結果以下の症状が起きる。
 1)生活にメリハリがなくなる。
 2)早寝早起きになる。
 3)1日が短く感じる。(これも体内時計のせいなのですって!)
 4)生体リズムが太陽とうまく同調しなくなる。

 この老化現象は生活環境による個人差がある。

規則正しい生活が必要のようです。

6.朝型と夜型
 これは体内時計の特性が異なっているためで、 
 変えることはできない。
 (それに合わせた生活をするしかないようです)

 自分が朝型か夜型かを判定する19項目の質問票が
 示されていて、
 それで自分の型を知ることができます。

因みに私は、2番目の「適度な朝型」でした。

7.不老長寿・若返りの泉メラトニン!!
 メラトニンというホルモンは
 生体リズムを守る働きをしている。
 
 
 メラトニンは全身の血管に働きかけ、血圧を下げ、
 心臓の血管に作用して昼間に傷ついた部位を修復し、 
 脳梗塞を予防する。
 骨に働きかけ骨粗しょう症モ治す。
 自律神経を調節し免疫機能を賦活し発がんを抑える。
 老化の速度を遅らせる。

 メラトニンを活性化させるには、
 朝、太陽光を浴びることが有効。
 夜寝る時に光があるとメラトニンの分泌は抑制される。
 真っ暗で寝るのがよい。

 食事の面では、
 メラトニンを作るトリプトファンという必須アミノ酸が
 多く含まれる良質のたんぱく質とビタミンB6の摂取が有効。
 
 トリプトファンを十分にとるには、
 肉類(牛肉レバーや鶏肉、豚肉)や
 魚介類(まぐろ、かつお、いわし、鮭など)をきちんと食べ
 主食(パン、米、パスタなど)を抜かない。
 牛乳などの乳製品や豆乳にも多く含まれている。

 ビタミンB6は、
 マグロ、カツオ、イワシなどの魚介類
 大豆、納豆、のりに多く含まれている。

 メラトニンの分泌を増やすラメルテオン(商品名ロゼレム)
 という薬も売られている。

 
まさに不老長寿の薬ですね。ビックリ!!!

8.睡眠時無呼吸症
バスの運転手がこのため居眠りをして、
大惨事を起こしました。

 以下のようなチェックをして判断してください。

 以下の状況でうとうと(数秒から数分眠ってしまう)
 しますか。

  可能性はほとんどない  0点
 
  可能性が少しある     1点
  可能性が半分くらいある 2点
  可能性が高い        3点

 1)座って新聞・雑誌・本・書類などを読んでいるとき
 2)座ってテレビを見ているとき
 3)会議の席、映画館、劇場などで静かに座っているとき
 4)他人が運転する車に。休憩なしで1時間ほど
   乗っているとき
 5)午後、横になって休憩しているとき
 6)座って人と話をしているとき
 7)昼食後(飲酒はしていないで)静かに座っているとき
 8)自分で車を運転中、
   交通渋滞などで2-3分停車しているとき

 10点以下なら健康、16点以上は専門医に相談。

いかがですか?

9.幼児の眠り
 1-3歳は体内時計の成長を促し、
 生体リズムを確立するために最も重要な時期ですから、
 規則正しい生活と十分な休息が必要です。

 5歳くらいから
 生体リズムに合った睡眠パターンがあらわれてきますので、
 その前後に早寝早起きを習慣化させておくことは大切です。

このほか、年代別の睡眠ガイドが示されています。

10.よりよい休息のススメ
どうすれば、不眠を克服し安穏な睡眠が得られるかが、
多岐に亘って示されています。

皆さま、どうぞ直接本書をお読みください。

都議会ヤジ問題を考える

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 都議会ヤジ問題の本質を考えてみる。
 マスコミの無責任報道を糾弾する。

ねらい:
 男女協力して少子化問題を何とかしたいですね。

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ご承知の件です。
「事件」は、6月18日に起きました。

みんなの党の塩村文夏議員が、
女性の就業環境や福祉施策に関する質問の際に
「早く結婚したらいいのじゃないか」とか
「産めないのか!」
とかのヤジが飛んだというものです。

セクハラ、女性蔑視だとマスコミが騒ぎたてました。

しかし、6月29日のフジテレビ新報道2001を見て、
またもマスコミが興味本位の報道をした、
ということが分かりました。

その1.
舛添都知事が
「その問題は都議会の問題で都議会が対応すべきだ」
と発言したことに対して、
女性軽視の無責任な発言であるという感じで報道されました。

ところが、29日の新報道2001で舛添知事は
その発言の前半で
「都では女性が働きやすい環境の強化を進めている。
都職員は女性比率、女性幹部比率とも高い」と
女性重視の考えを持っていることを伝えていたのだそうです。

その部分はカットして、
「突っ込み」の姿勢の報道をしたというのです。

その2
同じく新報道2001で台湾出身の「金美齢」さんが、
概略以下のような発言をされていました。

「塩村さんの質問は原稿の棒読みで、
自分の体験とか熱意とかがまったく伝わらないものだった。
ヤジを受けたら、
「何を!!」という感じで睨み返すとかすれば、
発言に信念とかが感じられたのではないか。

それなのにヤジに対して苦笑いで済ませている」

質問者にも突っ込まれる問題がある、ということです。

この日の新報道2001で、こういう事例が紹介されました。
三木武吉さんが、淡々として抑揚のない質問者に対して
「では次の方、ご焼香どうぞ」
というヤジを飛ばしたというのです。
これは大受けだったそうです。

ヤジも審議の活性化には必要だという考えには賛成です。

今回もマスコミは、
一方的に「セクハラ発言だ、問題だ、問題だ」
というスタンスです。

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これも新報道2001で知ったのですが、
日本は、2013年の
世界男女格差指数ランキングで136カ国中105位なのですって。

世界経済フォーラムという組織が発表しているものですが、
(以下Wikipediaからの引用です)
指標は経済・教育・政治・健康の4分野]
14の変数を総合してつけられている。
そのうち13は、
国際機関(国際労働機関国連開発計画世界保健機関など)が
提供しているデータに基づいている[
  • 経済活動の参加と機会
    • 労働力の男女比
    • 類似の労働における賃金の男女格差
    • 推定勤労所得の男女比
    • 管理的職業従事者の男女比
    • 専門・技術職の男女比
  • 教育
    • 識字率の男女比
    • 初等教育就学率の男女比
    • 中等教育就学率の男女比
    • 高等教育就学率の男女比
  • 政治的エンパワーメント
    • 国会議員の男女比
    • 閣僚の男女比
    • 国家元首の在任年数の男女比(直近50年)
  • 健康と生存
    • 出生時の男女比
    • 平均寿命の男女比
男尊女卑の意識とかなら分からなくもないですが、
このデータで日本はそんなに低いですかね??

今回のヤジも
根っこは伝統的男尊女卑思想にあるような気がします。
ですから根が深い問題です。

都議会が「今後気を付ける」というような
申し合わせで済む問題ではありません。

ですが、
欧米の男女平等も建前の面があるような気がします。
米国は人種差別他の差別を否定していますが、
本音の部分では
相変わらずの人種差別が主張・実行されています。

差別の禁止・否定をするのは、
そうしないと社会が回らない、
あるいは選挙で勝てないという面がありそうです。

ですから、今回の件で欧米から批判されるのは、
本質を追究されているのではなく、
「バカだな、そんなことして。『賢さ』のレベルが低い」
と言われているのだと私は思います。

2014年6月28日土曜日

集団的自衛権問題を考えてみる

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 集団的自衛権問題に関連して
 「目的は何か」を考えていただく。

ねらい:
 「目的は何か」を実現する価値で考える
 「価値目標思考」に関心を持っていただく。
 
  http://www.newspt.co.jp/data/info/book/book4.pdf

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もめにもめましたが、自民党と公明党の
集団的自衛権の行使に関する与党合意が
成立したようです。

日本国家の安全保障に日ごろ関心の薄い国民も、
この問題は少しは気にしたようです。

その証拠の一つが週刊誌で取りあげられたことです。
その一例として、週刊文春6月26日号の
「中国がほくそ笑む公明・朝日の売国オウンゴール」
があります。

タイトルは当時の関心事にひっかけてあり、
なかなかのセンスですが、内容も私から見ると
案外冷静・正当な内容でした。

この記事に以下のアンケート結果が紹介されていました。
回答者は、週刊文春のメルマガ読者761人

質問1:
 集団的自衛権の行使容認に賛成ですか?反対ですか?
  賛成:500人(66%)
  反対:261人(34%) 
  (上野コメント:分からないがいないのですね)

質問2:
 自民党と公明党の連立政権継続について
                   賛成ですか?反対ですか?
 反対:82%
 (上野コメント:賛成は公明党支持者でしょうか)

同誌上で紹介されていた反対者の意見に
こういうのがありました。

「公明党は与党に組み込まれて埋没してしまった。
公明党に与するものではないが、
大臣ポストなど返上し、
党の理念の初心に帰って
平和国家を提唱すべきではないか」

集団的自衛権の行使を否定=「超」平和主義
というイメージがありますので、
そうか公明党は平和主義なのかと思いました。

平和を望むことは誰しも当然のことでしょう。
しかし、平和は最終的には個人の幸せに繋がってこそ
意味があります。

平和主義を唱え
「暴力はいけません。武力はいけません」
と言うだけで
他国に滅ぼされてしまうのは誰も望まないでしょうに。

つまり平和は、
人間または社会の最終目的ではないのです。
幸せが最終目的です。

したがって公明党が、
平和主義国家を標榜するならおかしなものだ、
と思って、念のため公明党の綱領を確認しました。

そうしましたら、
綱領の第1項のタイトルがこうなっていました。

<生命・生活・生存>の人間主義
(上野注<生命・生活・生存>重視の人間主義
という意味でしょう)

その項の説明の中に以下の文面があります。
「人間尊重は(中略)
そして今日においては、平和にしても開発にしても
すべては究極目的である人権の実現――
人間が人間らしく平和に幸せに生きることの保障である
との位置づけがなされるに至っています」

分かりにくい文章ですが、
人間の幸せを最終価値としていること、
人間の生存を重視していることを示しています。

だとすれば、集団的自衛権の行使は必須でしょう。
その点を自民党側は突いたのでしょうか。

日本では、前大戦の反省から
戦争反対、戦争は絶対悪という価値観がはびこっています。
平和ボケ国民と言われるゆえんです。

戦争がないことや平和が絶対価値ではないことを
肝に銘ずべきでしょう。

国があってのものでしょうが。
国の存立の危機があるのなら
その対応をするのは当然の行為であり責任ですね!

6月29日追記
本日の日経新聞朝刊に「公明 地方から慎重論」と題した
報道の中に以下の内容が入っていました。

 公明党は28日、当本部に全国の地方組織の幹部を集めた
 県代表懇談会を開いた。
 政府が検討する集団的自衛権の行使容認を巡り、
 「平和の党」を掲げる方針に合わないとの
 慎重論が相次いだ。

やはり、公明党は平和の党を標榜しているのですね。
上で解説したとおり、
平和第1主義は党の綱領に合致しません。

国の施策中枢から離れる地方は
観念論がはびこるのでしょう。

公明党幹部はこの慎重論は乗り越える覚悟のようです。

ここにも縦割り行政の弊害が!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 縦割り行政の欠陥例を知っていただく。
 国土交通省の主ミッションを変更すべき主張を知っていただく。

ねらい:
 行政の不備・不当を糾弾していきましょう。
 安心・安全で経済的な日本の実現に尽力しましょう。
 
 
 

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前稿の
「目的不明の都道拡幅工事、税金の無駄遣いは止めろ!」で、
当面600億円も投入する
目的不明確の都道拡幅工事の不当性を糾弾いたしました。
 
  http://uenorio.blogspot.jp/2014/06/blog-post_18.html

この工事の認可を下したのは国土交通省です。
申請者は都です。
都の申請理由には、こう書かれていました。

「本整備により、交通の円滑化が図られるとともに、
安全で快適な歩行空間が確保される。
また主要延焼遮断帯である同区間の整備により
地域の防災が向上する。」
この申請理由の中で、
最もその正当性がない(工事の必要性がない)のは、
最初に上がっている「交通の円滑化が図られる」です。

なぜ、そんな申請書が出されるのか、おかしいでしょう?

それは、工事の認可をするのが国土交通省だからです。
国交省は、
生活環境云々や消化は知ったことではないのです。

だから、
「交通の円滑化」という表向きの申請理由になるのです。

本来、道路工事の認可は、
この申請理由にあるような観点を総合して行われるべきものです。

これからの日本では市街地、さらには農地でも、
「交通の円滑化」のための道路は必要ないでしょう。

したがって、国交省は高速道路だけを管轄にして、
市街地の道路工事は生活環境省のような省を新設して
そこで管轄するようにしたらどうでしょうか。

現在の環境省は
主として自然環境の維持改善を守備範囲としていますが、
この守備範囲を広げて生活環境省とするのです。

生活環境省は、
住民が住みやすい、安心して住める環境を
前進させることを主使命とします。

以下の促進を行います。
 公園作り、緑化の促進、
 必要に応じ道路の改造、

 道路工事の規制
 (めったやたらに掘り返さないようにしてほしい、それと、
  せっかく綺麗なレンガ風の道路にしても工事をすると
  その部分は、汚い普通の舗装にしてしまいます。
  原状復帰をさせるべきです)

 電柱の地中線化、
 街路灯のバランスのとれた設置
 (現在は過度の設置も見られます)

 町内会活動などの地元の活動の活性化
 (これは、介護費用・高齢者の医療費削減の観点からも
 重要でかつ有効な対策です)、
 地元消防団の強化

これからの高齢化社会を考えたら
前時代的な道路行政を早急に止めて
このような施策に切り換えるべきでしょう。

皆さま、そう思われませんか?

2014年6月18日水曜日

目的不明の都道拡幅工事、税金の無駄使いは止めろ!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 お役所仕事の不当な事例を知っていただく。
 

ねらい:
 何とかこの道路計画はなしにしてほしい。

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6月7日土曜日18時半から20時半まで
「道路問題しながわ連絡会」第2回のつどい
という集会が開かれました。

私も参加してきました。

東京都は、「都道補助29号線」について、
国土交通省の工事認可をこの3月に受けました。

この道路は環六道路(山手通り)と環七道路を結ぶ
3.5キロの幅20メートル道路の計画です。
























この図は、
2014年5月23日付の東京新聞1面トップの記事の
「品川・大田住民が認可取り消し請求」
「防災道路 地域を分断」
「幅20メートル助け合いの力弱まる」
からの転載です。

住民101人が
国土交通省に道路建設の認可取り消しを求める
不服申請を行ったことの報道です。


この道路建設は、細い道路の拡幅が中心で、
住まいを丸々突き抜ける部分もあります。

実は我が家もこの計画道路の範囲に入っています。

地元民は以前からこの道路の建設に反対で
陳情等を行っています。


この道路の必要性について
都から国交省への申請では

「本整備により、交通の円滑化が図られるとともに、
安全で快適な歩行空間が確保される。
また主要延焼遮断帯である同区間の整備により
地域の防災が向上する。」

としています。

この表は、道路建設目的に対する以下の反論の要約です。

行政の言う
29号線拡幅
工事の必要性
必要性
の評価
反論
別途対策
交通の
円滑化を
図る

 
不要
周辺幹線道路第2京浜国道の混雑度は1.0以下で渋滞はほとんどない。
今後の人口減少・クルマ離れ志向で混雑度が増すとは考えられない。
特には不要。
引き続き警視庁および地元ボランティアによる交通事故撲滅活動を実施する。
安全で
快適な
歩行空間
の確保
×
 
悪化
現状の通学時間帯の「通学道路」や「お買い物道路」の対応で十分。
20メートル道路ができれば、地域が分断され、現在の住民にとって快適な「向う3軒両隣」のコミュニティが破壊される。
できれば、町内会活動等の補助をすることの方が、この目的に合う。
地域の
防災
向上
 ―
 
不要
1)大震災時の避難
 品川区が努力して設置された多くの防災広場があり、遠くへ避難する必要がない。
今後も可能な限り防災広場(公園)を設けることは、これからの日本を背負う子供たちに楽しい環境を提供する面からも好ましい。

 
無関係
2)耐震化
 道路建設とは関係がない。
大震災では圧死が多いので、この対策は重要。
道路を作るより家屋の耐震化補強工事の補助を強化してほしい。

 
必要
3)家屋の類焼防止
 現在の住宅密集状態からすると、この面の必要性は高い。
地域消防団の補強、地下貯水槽の強化など消化力の補強、難燃性建築への建替え補助の方が住民ニーズに合う。


まず第1に
「交通の円滑化が図られる」については、無意味です。

この補助29号線の区間は
西側すぐ近くに第2京浜があり、
東には第1京浜があります。

第2京浜は、
第1京浜と中原街道に挟まれていることもあり、
滅多に交通渋滞は起こりません。

現に第2京浜の測定されている混雑度は
 環状6号との交差点付近で 0.74
 環状7号との交差点付近で 0.67
でまったく混雑状態とは縁がありません。

混雑度というのは、こういうものだそうです。

基準は「1.0」が、
計画時の設計通りの交通量で利用されていることを表す。
混雑度の目安

 1.00以下 :道路が混雑することなく、円滑に走行できる。

 1.00-1.25:道路が混雑する可能性のある時間帯が
        1~2時間あるものの、
        何時間も混雑が連続する可能性は小さい。

 1.25-1.75:ピーク時間帯はもとより、
        ピーク時間を中心として混雑する時間帯が
        加速度的に増加する可能性が高い状態。

 1.75-2.00:慢性的混雑状態。
        昼間12時間のうち混雑する時間帯が
        約50%に達する。

 2.00以上 :慢性的混雑状態。
        昼間12時間のうち混雑する時間帯が
        約70%に達する。
国交省が平成16年3月に決定した
第3次優先整備計画での道路整備方針では、
自動車交通円滑化の目安は
混雑度1.25以上の解消となっています。

まったく該当しません。

第2京浜自体が、
長い年月をかけて拡幅整備されています。
その結果の混雑状態緩和なのです。

今後とも、人口減少・若者の脱車生活の傾向もあり、
混雑度が高まることは考えられません。

したがって、「交通の円滑化が図られる」は空論です。


次いで、「安全で快適な歩行空間が確保される」
についてもまったくの空論です。

計画に入っている場所の細い道路
および碁盤目になっている近くの道路は、
商店街または住宅地内の道路です。

ほとんど車は通りません。
時間帯によっては、通学路で車進入禁止であったり、
お買物道路で車が入ってきません。

これ以上の「安全で快適」はありません。
幅の広い道路の歩道など、快適なわけがありません。
現在の道路で、車だってそんなに不自由はしていません。

地元住民は、
現在のコミュニティ「共助」の精神が失われる
ことを危惧しています。

現に我が家の近隣は、
道路幅が4メートルくらいですから、
「向う3軒両隣」を地でいっています。

お互いに珍しいものを分け合う、
資源ゴミ出しを協力し合うなど、
とても「快適」なコミュニティです。

3番目の「地域の防災」はどうでしょうか。
避難道路になるという点に関しては、
品川区が頑張って
至るところに防災広場公園を作っています。

今の道路で、今回の計画区間の場合は、
そこまで難なく避難できます。

防災と言えば、まずは大地震対策です。

阪神・淡路大震災時の死亡原因は以下のとおり、
窒息・圧死が圧倒的首位です。

 窒息・圧死 77%
 焼死・熱傷  9%
 その他   14%

道路ができても残っている家の
耐震性が高まるわけではありません。
今も耐震化補強工事に対する補助制度がありますが、
この補助強化こそ「防災」に有効でしょう。

たとえば、
我が家は本格的な素焼き瓦で重量があります。
これを軽量の瓦に変えるだけで、
我が家は潰れることから免れるのではないか
と思われます。

最後は火災の類焼です。
これについては一理あります。

この近隣は都内有数の下町風住宅密集地ですから、
その必要性は高いのです。

しかし、この補助29号線を作るには
立ち退きの補償を含め約600億円位かかりそうだ、
ということのようです。

立ち退きの対象家屋は550軒だそうですから、
1戸当たりに1億円相当ということになります。

「600億円かかるのなら、
1軒に1億円出して耐火建築にした方が
皆ハッピーではないか」

という意見がありました。

どうせこの道路計画が完了するには
長年月がかかります。
その年月を使えば
耐火建築への建て替えだってできるでしょうに。

そんな大げさなことでなく、
現在の延長での消化対策の補強で
かなりいけるのではないでしょうか。

地域消防団の補強、地下貯水槽の強化など、
地元の消防力の強化です。

そもそも、
この道路計画は昭和21年に作成されたものですが、
当時と現在では大きく環境が変わっているのです。

この計画の実行で誰が得をするのでしょうか。
工事屋だと言いますが、
工事屋に入るお金は大したことはありません。

立ち退き料の方が大きいのです。
それで誰が得をするのでしょうか??

立てた計画をあくまで通そうという
お役所仕事はイヤですね。
税金は、
頭を使ってもっと有効なことに使ってほしいです!!


このブログは品川区長にも送ろうと思います。

2014年6月2日月曜日

MIND-UP!SHAPE-UP!JUMP-UP!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 当社の新しいキャッチフレーズを知っていただきます。
 実現しようとしている新しい事業シーズを知っていただきます。

ねらい:
 今後、具体化してお知らせしてまいりますので
 よろしくお願いいたします。

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MIND-UP!SHAPE-UP!JUMP-UP!


(注:実は当初はSHAPE-UPではなく,WIND-UPでした。
 WIND-UPは企業の場合は清算という意味がある
 と聞きましたので変更しました)


これは、MIND-SAの30年間を経験した
現システム企画研修㈱社の次の30年間を目指す
キャッチフレーズです。

1.MIND-UPは個人が対象です。

 UPはMIND-SAのUpgrade版であるという意味と
 MIND(心)を強くする、磨き上げる
 という意味を持っています。

 それは、
 各人の頭の中に眠っている潜在能力・潜在意識を引き出して、

 負けそうになっている精神状態を前向きにする、
 自分の目標を見出してそれを実現する方法を考えるようにする、
 新しい製品やサービスのアイデアを見つけだす

 などを行うのです。

 システム企画を検討する際に革新的なアイデアを出して、
 従来型のMIND-SA企画手法に繋げるなども可能です。

 従来このような潜在意識への働き掛けは、
 ビジネス領域以外ではそれなりに行われてきているのですが、
 ビジネス領域で活用するのは画期的なアプローチです。

 http://www.newspt.co.jp/data/mind-pd/mind-pd_0.pdf

 そこで、「そんなこと本当にできるのか」というのが
 大方の認識でございましょうから、
 「まずはご体験ください」という無料紹介セミナを継続してまいります。

 直近で6月6日に開催します。
 まだ多少のご参加枠がございます。

 http://www.newspt.co.jp/data/semina/mind-pd.pdf
 

 ご関心ある方は是非どうぞ!!




2.SHAPE-UPは企業が対象です。

 SHAPE-UPは、「強靭な体質にしよう!」
 という意味です。



 現在各社の情報システムはかなりの年数使用してきて
 老朽化しています。

 それでも我慢して使っておられるのは、
 システム再構築の費用がとてつもなく高いのと、
 思ったとおりにでき上がらないリスクがあるからです。

 そこで、当社では、
 連携企業であるソフトウェアジェネレーション(SG)社と組んで、
 従来方式の2分の1の費用で実現できる再構築システムを
 検討・開発中です。

 この新システムは、
 SG社の保有する、現行システムの見える化ツールRESCUE
 同じくSG社が保有し、
 稼働実績のあるDOA型リポジトリからプログラム自動生成する
 EAリポジトリ・システムを使用して
 それらの連携機能を開発しようとしています。

 二つの技術を持っていることが、
 他社に先んじて実現できる所以です。

 これが完成すれば、
 日本の多くの企業での再構築が容易になるだけでなく、
 このシステムの稼働後は、
 経営からの要請に基づくシステムの拡張・変更等が
 容易になります。

 そのことによって、
 日本の企業の競争力強化に貢献いたします。

 日本の企業がSHAPE-UPできるのです。
 
 
 

 これについては、以下のセミナでご紹介しています。
 ご関心ある方はご参加ください。

 http://www.newspt.co.jp/data/semina/sksemi.pdf

 
3.JUMP-UPは日本です。

 日本は失われた20年とかいって、
 国際社会の中におけるステータスは下がる一方です。
 
 
 

 MIND-UPとWIND-UPを通じて、
 日本に飛躍してほしいという願望です。

 この「上野則男のブログ」も、
 「日本頑張れ!!}を基礎テーマにしています。

これからの当社の活動に
ご期待いただければ幸甚でございます。



  

2014年6月2日はMIND-SA生誕30周年です!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 MIND-SA事業の30年間を知っていただく。

ねらい:
 これからの新事業にご期待いただきたいと思います。

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250社にご導入いただきました
MIND-SAを提供する会社は、
1984年6月2日に誕生いたしました。
当時はNixリサーチセンタと称していました。

MIND-SAは
「システム分析の方法論」を標榜していました。
当時は、日本経済もバブルに向かっている好景気時代で、
システム開発もどんどん行われておりました。

システム開発の最初のステップを担当できる要員は、
拡大するシステム開発市場で
渇望される人材であったのです。

その人材を養成できる切り札として
MIND-SAは期待されていたのです。

ここで、
MIND-SAの30年を振り返ってみたいと思います。

創業期
 (MIND-SA開発の状況)
 MIND-SAの生みの親・母親は、
 当時は㈱日本システミックス(Nix)という
 日本能率協会から独立したコンサルタント集団ですが、
 父親がいました。

 それは住商コンピュータシステム(SCS、現SCSK)殿です。
 そこの油谷泉課長がシステム開発方法論を自社開発しておられ、
 その最上流である要求分析工程のガイドを
 Nixに発注されたのです。

 当時、システム開発方法論を開発する会社は、
 旧メインフレーマ以外にはありませんでした。
 「その意気やよし」でした。

 その発注金額を覚えています。500万円でした。
 それをポンと出されたのですね。

 
 Nixでは、
 自分達で使用していた手法等を基に、
 半年くらいで
 読んで理解できるようなマニュアルにしました。

 
 
 方法論作りには前段の経験がありました。
 それは富士写真フイルム殿と
 F-SPANという問題解決の手法を開発したことです。

 当時の同社は、清水康男部長に率いられ、
 A-AUTOとかADABASなどの
 先端的なツール等をどんどん導入されていました。
 

 同社のシステム部門電子計算部は、
 ユニークな組織体制をとっておられました。

 それは企画系のスタフは一切置かずに、
 何か検討案件があると課長が集まって検討するのです。
 課長はたいへんですが、ここで決定したことは、
 確実に業務に活かされます。

 
 スタフが検討して推薦する手法・ツール等を
 ラインがなかなか活用しないということは
 今でもよく見られる現象です。

 F-SPANは電子計算部の課長3人と開発しました。
 同社としての目的は技術伝承でした。

 元になる手法は部内ユースで存在していました。
 
 あらためてガイドの構成・記述方法をどうするかを
 議論し決定した上で、その形に仕上げていったのです。

 その際、手法の実行方法があいまいだったものについて
 「こうしたらよい」ということを決めて
 記述するということもありました。

 その経験を活かして
 SCS殿の「要求分析ガイド」を作成したのです。

 因みに、現在この工程を要求定義という場合がありますが、
 「要求」は定義するものではなく、
 「要求はどういうことがあるか」という意味で
 「分析」が適切な表現だと思います。

 当初は内部利用だけのつもりでした。
 しかし「これは売れる商品になるぞ」ということで
 若干のお化粧直しをして
 MIND-SAという名称も付けました。

 その売り出しが、会社スタートと同じ、
 1984年6月2日だったのです。

 「MIND-SA」は,
 SA(システムアナリストまたはシステムアナリシス)
 のMIND(心、魂) という意味ですが、
 別の意味合いも持っています。

 MIND-SAの先輩格である
 Nixが日本の総代理店になっていた
 米国MBA社のシステム開発方法論が
 prideと称していました。

 prideよりも日本の心(MIND)が大事だ
 ということで気張って付けたものです。

 (MIND-SA営業の状況)
 MIND-SAの当初の提供価格(使用権)は
 400万円でした。
 SCS殿での実績がありましたから
 自信満々で売り出したのですがさっぱり売れません。

 製品説明をしますと
 「これはどうなっている?」「これはどうなっている?」と
 次から次へと質問をされるのです。

 「それはこうなっている」と説明しても、
 また次の質問をされます。

 そういう状態が3カ月くらい続いたでしょうか。
 
 その頃、大学空手部で同期だった二木英徳氏が
 ジャスコ(現イオン)の社長になられました。
 
 

 氏は、部下に「上野が何か始めたようだから
 検討してみたらどうか」
 と言ってくれました。

 3人の部長が当社に来られました。
 そうしてじきに契約となりました。

 
 間もなく、東京電力殿と東京ガス殿が
 契約してくださいました。
 それは当時青山学院大学の学長をしておられた
 鵜澤昌和先生のご推薦でした。

 鵜澤先生は
 ビジネスの分かるSEを養成する必要性が高いということで、
 その職種をBSEと称され、
 その普及啓蒙をしておられました。

 思いは同じということで、
 鵜澤先生とは
 BSE向けの研修コースの開発等をおこなっていました。
 そのご縁でした。

 それからは、あまり質問をされることもなく、
 MIND-SAはどんどん売れていきました。

 このとき思いました。
 日本人は内容を吟味して良ければ購入するのではなく、
 あくまで実績第1である、ということを。
 
 

 この点は、ずい分後になって、 
 大手銀行の人事部門に営業にいったときにも
 思い知らされました。

 システム担当の役員殿が、
 「MIND-SAは一般社員にも研修したらよい」
 と言われて人事部門に紹介されたのです。

 ところが人事部門の担当部長は
 「一般社員に研修した実績がありますか?」と聞くのです。
 「あります」と答えると
 「銀行業界でありますか」と聞かれます。

 「それはありません」と答えますと
 「では実績を作ってから来てください」と言われました。
 呆れてしまいました。
 

 その後、
 日本の「実績主義」のことを別の機会に聞きました。
 

 それはあるソフトウェア製品を開発した人が、
 「まずアメリカで実績を作る、
 その上で日本で売り出す、
 日本のお客様はアメリカで実績があると言うと買ってくれる」
 と言って実行していました。
 
  

 情けないですね。
 

 情報サービス業界のトップの集まりがあった時に、
 「何をしておられるのですか」と質問されましたので
 「MIND-SAという方法論を売っていて
 おかげさまで結構売れています」
 と答えますと、
 「それはアメリカのモノですか?」と言われてしまいました。

 ITコーディネータ協会とかが方法論を整備する際にも、
 日本のモノは検討の土俵にも上げてもらえないのです。

 ですが、そういう初期の難関を
 二木さん、鵜澤先生、
 お二人のおかげで突破することができました。
 あらためて深く感謝申しあげます。


 
バブル期
 折しも日本経済はバブル期に入りました。
 
 

 MIND-SAもバブルに乗ってどんどん売れていきました。
 1年間で22社にご契約いただいた時もありました。
 

 当社も人並みに銀座・六本木での時間とお金を無駄にする
 「ご接待」攻勢をしておりました。

 1990年7月11日には
 数百万円をかけて
 ご契約100社達成イベントを実施いたしました。

 まさにバブルですね。
 


安定期
 1992年から98年まではほぼ横ばい状態ながら
 売れていきました。
 サブセット版、廉価版などを出しました。

 
  
 この後半の頃になると、
 MIND-SAはかなり知られる存在となり
 「ああ、MIND-SAね」という感じで、
 新鮮さがないという風にも受けとめられだしていました。


減衰期
 1999年はかなりの経済後退があり、
 MIND-SA提供会社であるマインドリサーチ社は
 自力での事業継続が困難となりました。

 そこで、2000年3月からトランスコスモス㈱殿の
 事業部としてMIND-SA事業を継続することにしました。
 トランスコスモス殿は事業多角化を進めておられました。
 
 

 しかし、米国のITバブル崩壊で多角化路線は
 選別の状況となりました。

 そこで2002年3月再び独立させていただき、
 社名を現在のシステム企画研修㈱といたしました。
 
 

 この2年間、
 トランスコスモス殿の奥田耕己会長(当時)には
 たいへんお世話になりました。

 2000年までのマインドリサーチの社名については、
 「何をする会社か分からない」という声と
 「(オウムの)マインドコントロールを連想させる」
 という声がありました。

 そこで、何をする会社か明確にしようということで、
 システム企画の研修をする会社ということにしたのです。
 当然これ以外の事業の比率も高いのですが、
 代表ということでその名前にしました。

 2002年の再独立を期に、
 MIND-SAの有償提供を止めました。
 

 その頃、MIND-SAのお客様は、
 ほとんどが情報サービス業になっていました。

 大手のシステム部門の多くが
 情報子会社を作ってしまったからです。
 システム部門は空洞化してしまっていたのです。

 そして、
 2002年頃にはMIND-SAを買ってくださる規模の 
 情報サービス業にはほとんど買っていただいていました。

 そこで、どうせ買ってくださるところがないのであれば、
 思い切って
 マニュアルをホームページ上で無償公開して
 「パブリックドメイン化を狙おう」という戦略にしたのです。

 それと合わせて、
 「MIND-SA研修」と言わないことにしました。
 

 「MIND-SA研修」と言うと
 「新しくない」というイメージを与えるのと
 「パブリックドメインとして商品名はよくない」
 という観点からです。

 そこで、「価値目標思考研修」とか
 「目的達成手法研修」
 「企画提案力強化研修」などの名称を使いました。

 ところが、その後の推移を見ますと、
 パブリックドメイン化は実現しませんでした。
 いくつかパブリックドメインに近づけるような
 団体への働きかけもしましたが力不足でした。

 これも日本社会の「限界」が影響していますね。

 もう一つの反省は、
 研修名が一般名詞であるために
 ブランドイメージができないという点です。
 「MIND-SA研修」はそれなりにブランドだったのです。

 現在、MIND-SA研修を支えてくださっているのは、
 お若い頃にMIND-SA研修を受けて感銘された
 トップの方々です。

 「目的・ねらい」を追求することは非常に重要だ、と言って、
 研修を実施するように指示されているのです。
 実際に受講されてみないと、
 そのことの意義がピンとこないでしょうね。

 「目的を重視することを教える研修だ」などとご説明すると
 「そんなことあたりまえだ」となってしまうのです。
 

 これまでご支援・ご贔屓くださった皆皆様に
 厚く厚くお礼申しあげます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
システム企画研修㈱自体は、社名に反して
各種事業を開発展開してまいりました。

1999年から2011年までの超プロマネ養成研修、
2008年頃のビジネスプロセスイノベーション(BPI)研修
2010年頃のビジネスアーキテクト研修
2009年からのソフトウェアエンハンス(保守)業務改善

残念ながら今のところいずれも、
MIND-SAのようなヒット商品にはなっていません。

ヒットを狙う次世代商品につきましては
別項でご紹介いたします。

ご期待いただければ幸甚です。


 

ビッグデータ?「真実を見抜く分析力」

【このテーマの目的・ねらい】
目的
 データの分析方法の
 素晴らしい参考書があることを知っていただく。
 データの分析の基本手順を知っていただく。
 離婚の可能性を想定できるモデルを知っていただく。
 

ねらい
 関心のある方は「真実を見抜く分析力」を
 ご研究いただく。
 離婚したくないなら離婚に至らない改善をしていただく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

トーマス・ダベンポート、キム・ジノ著
「真実を見抜く分析力」(日経BP社)
この本は極めてまじめな本でしかも有益です。

まじめという意味は、
タイトルとか案内が客寄せ的なことがなく的確な書名である
という点です。

受け狙いをするなら
「ビッグデータ時代の」とか「ビッグデータを制する」とかの
タイトルを付けそうなものです。

そういうフレーズは付けていませんが、
十分、
ビッグデータ分析をやりたい人の的確な参考書となっています。

まず非常に興味深い分析事例をご紹介しましょう。

それは、
オックスフォード大学のジェームズ・マレーという教授が研究した
「離婚予備軍を予測する」という成果です。

700組のカップルに15分間、二人にとって重要なテーマを
話し合わせて観察しました。
そして以下の感情を測定しました。
 ユーモア +4
 同意 +4
 喜び +4
 愛情 +4
 関心 +2
 怒り  -1
 優越 -1
 悲しみ -1
 泣き言 -1
 好戦性 -2
 自己弁護 -2
 妨害 -2
 嫌悪 -2
 軽蔑 -4

その測定結果で5つのグループに分けました。

1)夫婦円満カップル
 落ち着きがあって親密で、互いを支え合い、
 仲睦まじい関係を共有している。
 個人単位の経験よりも夫婦で共有できる経験を好む。

2)回避型カップル
 対立や争いを避けることに最善を尽くす。
 相手に対してプラスの反応しか示さない。

3)一触即発型カップル
 ロマンチックで情熱的だが、
 時には激しく言い争うことも。
 結婚は安定しているときとふ安定な時があるが、
 どちらかというと不幸な状態の方が多い。

4)敵対的なカップル
 カップルの片方は話し合いをしようとせず、
 もう片方はただ相手の言うことに同意するだけであるため、 
 コミュニケーションがまったくない。

5)敵対的かつ無関心カップル
 カップルの片方はげ激しやすくて議論を好むが、
 もう片方は話し合うことに関心を持っていない。

そうして1)2)のタイプは結婚継続
4)5)のタイプは離婚、
3)は生活は不安定ながら結婚は持続すると予測した。

12年に亘り追跡調査をした。
結果は94%当った。
6%のミスは3)が離婚してしまったことだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スゴイ精度ですね。
結果の精度もスゴイですが、
最初のスコアリングが興味深いです。

優越や泣き言、自己弁護がマイナス、
軽蔑が最高のマイナスであることです。

このような分析を
どのようなステップで行うのかが示されています。
離婚モデルの例で解説します。

第1段階 問題のフレーミング
 1.問題把握
   先進国では離婚率の上昇が深刻な問題になっている。
   その解明をしよう。

 
 2.過去の知見のレビュー
   これまでの相性論とかは厳密さに欠ける。 
   参考になるものはない。

第2段階 問題の解決
 3.モデル化
   
   相性に関係する要因を洗い出した。
   それが、上記「ユーモア」から「軽蔑」までの項目である。

 4.データ収集
   700組の10分間の会話を測定し、
   その内容でポイントを加算した。

 5.データ分析
   プラスの発言とマイナスの発言の差の比率がいくつで
   離婚となるかを推定した。

   
  
第3段階 結果の説明と実行
 6.結果の説明と実行
   その結果を公表し各界で役立てることを期待した。


創造的思考プロセスについても述べています。

創造的思考は定量的分析と相いれないものではなく、
相互補完関係があると言っています。

1.創造的思考の準備をする

2.どっぷり問題に浸る
 問題解決と手元のデータ分析に熱心に取り組む。
 解決策を見つけるための長い苦闘の時間が続く。

3.ひらめきを待つ
 問題に没頭して無意識に考えるようになると、
 意識していなかったところに
 意外な関係があることが分かってくる

 (思いつかずにストレスがたまり、
 もうダメだと諦めかけたときに起こりやすい。
 上野注:そうだと思います)

4.ひらめきが訪れる
 定量分析を駆使する中で
 問題解決につながる大きなひらめきを得る。












































この例として、
アルキメデスが困り果てて風呂に入った時に
アルキメデスの原理を思いついたという寓話が
紹介されています。
なるほど、ですね。

没頭」と「ハードワーク」がひらめきの源
であるとも述べています。

全編に亘って
豊富な事例で易しく重要な原則を伝えてくれています。
最近読んだ本の中で解説方法が秀逸です。

最後に章立てをご紹介しておきます。

第1章
 誰にでも分析スキルは必要

第2章 
 「何を解決したいのか」を明確に
 上野流の言い方だと「分析目的を明確に」です。

第3章
 分析手法について知っておく

第4章 
 分析結果を伝え、実行に移す

第5章
 分析には創造力が不可欠

第6章 
 数字を怖がるな!

第7章
 分析専門家と働くコツ

吉田松陰、国家の行く末を憂えた!今の日本は危ない!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 吉田松陰の偉業をあらためて偲ぶ。
 隣国の脅威について思いを新たにする。

ねらい:
 隣国の脅威を片時も忘れないようにする。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

吉田松陰が処刑されたのは
伝馬町です。

私は毎日通勤の時に、
小伝馬町の駅出入り口の目の前にある
お寺の「江戸伝馬町処刑場跡」という石碑を見ています。

何と29歳の若さなのですね。
どうしてその若さであれだけの卓見を得たり、
高杉晋作、伊藤博文、山形有朋などの
後進の教育ができたりしたのでしょう?

それにしても、惜しいことでした。
なぜ長州藩で1人だけ処刑されなければならなかったのでしょう!!
こんな有為の青年を殺してしまうなんて
今さらながら権力争い・権力維持は怖いものだと思います。

幼児からの動機づけと教育が適切だと
人間はそこまで成長することができるということでしょうか?
幼児教育は大切ですね。

それにしても、惜しいことでした。
なぜ長州藩で1人だけ処刑されなければならなかったのでしょう!!
こんな有為の青年を殺してしまうなんて
今さらながら権力争い・権力維持は怖いものだと思います。

ところで、致知の最新6月号で、
川口雅昭人間環境大学教授が
「吉田松陰『講孟劄記』が教える長のあり方」に
素晴らしい松陰の思考の紹介がありました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 松陰は四歳の時に山鹿流兵学師範である吉田大助の
 養子となり、いずれ長州藩の兵学師範たらん
 という志を立てて勉学に励みました。

 松陰はその後、
 清国がなぜ西欧列強の植民地になったのかという
 分析を行っています。

 そして、
 仮に西欧列強の侵略を受けても、
 日本は大丈夫との確信を持つようになります。

 清国と違って、
 日本には武士道精神を体現した侍がいる
 というのがその理由でした。

 しかし、その肝心の侍がペリー艦隊来航の時
 誰一人として立ち上がろうとはしませんでした。

 我が国がいまにも他国に呑みこまれようとしている時、
 この問題を真剣に受け止める侍がいなかったのです。

 松陰は強い義憤と危機感を覚え、
 人心の不正を嘆くのです。

 深憂とすべきは人心の正しからざるなり、
 苟も人心だに正しければ、
 百死以て国を守る、
 その間勝敗利鈍ありと云えども、
 未だ遽(にわ)かに国家を失うに至らず。

上野注:まさにそのとおりですね。

今、日本国民は、
「隣国」について正しい認識をしていなければ、
国が保つわけがないでしょう。

松陰は孟子を最も学んだようですが、
そこからの教えでこう言っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 
 武士たる所は国の為に命を惜しまぬことなり。
 
 弓馬刀槍銃礟の技芸に非ず。
 国の為に命さえ惜しまねば、
 技芸なしといえども武士なり。

 技芸ありと云えども、
 国の為に命を惜しむは武士に非ず。

上野注:リーダたるものは私心を除去しなければならない
と言っているのです。

このことと並んでリーダとして重要なことは
「善を好む」ことだと言っています。
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 現代の日本人の多くは、
 松陰の求めた世界とは180度異なる世界に生きています。
 だからこそ、私心なく高潔に生きた松陰の姿が
 より輝いて見えるのかもしれません。

 マスコミが垂れ流す軽佻浮薄な情報に振り回され、
 自分を見失っている若者たち、
 自国の領土が侵されようとする危機的状況にあっても
 己の安穏と幸せだけを追い求める大人たち。

 そういう日本を再生させるには
 「国体人倫にあり」という「講孟劄記」の精神に
 いま一度立ち戻らなくてはなりません。
 いまリーダーたちが心がけるべき一念も
 そこに尽きるように思います。

上野意見:そのとおりです!!
       正しい歴史認識・国家認識を持ちましょう!!

とうとう私が愛でたサクラが死にました!!


【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 サクラ(普賢象)の生態を知っていただく。
 「ヤエちゃん」の冥福を祈っていただく。

ねらい
 それで終わりです。

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11年6月16日、同じく27日、12年4月26日、
14年4月29日の当ブログに登場しました、
私のジョギングコースで
毎日顔を合わせていました普賢象(「ヤエちゃん」)が
とうとう死んでしまいました。

その前、5月7日には最後の力を振り絞ったのでしょうか、
この写真にあるように
季節外れで10輪ほどの花を咲かせていたのです。

















数年前から少しずつ弱ってきて、
そのたびに枯れた幹は切られて
だんだん小さくなってきていました。

今年はほんの3メートルほどの枝が生きのびているだけでした。
はじめに咲いた花が一旦枯れた後に
この10輪の花が咲いたのです。
感激でした。

でもその花がしぼみ枯れると同時に
5月下旬
枝全体が死んでしまい葉っぱも枯れてしまいました。


 
 

数年延命治療をしましたが、
薬効甲斐なく全部死んでしまったことになります。
寂しい限りです。
長い間お疲れさまでした。

この後、別のサクラを植えてくれるのでしょうか。
土がダメということで他の強い樹になるのでしょうか。

日本の捕鯨はどうなっている?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 日本の「捕鯨」の現状を知っていただく。
 日本の捕鯨業界が「捕鯨」に熱心でないことを知っていただく。
 世界の「捕鯨」に対する取り組みを知っていただく。

ねらい:
 「捕鯨」に対する正しい認識を持って、今後ご判断いただく。

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2014年5月1日の日経新聞で、
意外な事実を知りました
(私が知らなかっただけかもしれません)。

日本の南極海の「調査捕鯨」に対して
国際司法裁判所が、認めない判決をしました。
これは皆様もご存じで
「エーー!まずいことだ」と思っていました。

ところが、この日の解説ではこうなっていました。
以下の太字部分のように日本の捕鯨業界は、
捕鯨継続に熱心ではないということです。

1.南極海の捕鯨枠は年間1035頭に対して、
 実際の捕獲数は2005年度からどんどん減少して
 近年は2割程度しか捕っていない。

2.調査のための捕鯨であればミンククジラだけでなく
 他の鯨種も捕らなければならないのに捕っていない。

3.年間50億円以上の調査名目補助金が出ていて
 これが捕鯨業界に流れている。

4.国際捕鯨取り締まり条約(ICRW)では
 「捕鯨資源の持続可能な利用」をうたっており、
 90年までには資源評価を踏まえ
 商業捕鯨の再開を検討することになっていた。

 捕鯨資源は問題ない状況になったのに、
 それが無視されている。

5.日本の捕鯨業界は、需要も多く期待できず、
 シーシェパード・「国際世論」の反対のある捕鯨に
 積極的になれない。
 (補助金をもらっていた方がよい)

6.米国・豪州の反捕鯨国は
 かつては鯨油目的の捕鯨をしていたが、
 石油によって鯨油が不要になった経緯がある。

7.シーシェパードは反捕鯨活動で
 多額の寄付金を得ている。
 

 基本的には資源保護面と動物愛護面からの反対ですが、
 よく
 「同じ哺乳類で難で牛や豚はよくてクジラはダメなんだ」
 と言われます。
 
 

 これは、
 捕鯨の場合絶命までの時間がかかり、
 その間苦しむということがあるようです。

 そこで別の情報源ですが
 捕鯨会社や砲手は、
 いかに即死に近い形で射止めることができるかを
 リスクを冒しながら腕を磨いてきているようです。

8.ノルウェー,アイスランド、カナダ等の捕鯨国は
 国際捕鯨委員会の1982年の商業捕鯨の一時中断を
 受け入れずに捕鯨を続けている。

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捕鯨が自然環境破壊、食物連鎖に悪影響を与えるなど
様々な視点から反対論が唱えられてきたのは
皆様もご存じだったでしょうが、
日本の捕鯨業界が捕鯨拡大に積極的でないというのは
ビックリでした。

規制の世界はおかしなことが起きてしまうのですね。

バランス感覚のある国際的な結論が出されて
多様な美味しいクジラ料理が食べられるように
なるといいと思います。

なお、「捕鯨問題」について詳しく研究なさりたい方は、
以下のWikipedia記事をご覧ください。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8D%95%E9%AF%A8%E5%95%8F%E9%A1%8C
 

石破さんの言われる「世論調査の限界」

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 世論調査の「いい加減さ」を再認識していただく。

ねらい:
 今後ともそういう目で世論調査結果を見ましょう。

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フジテレビ「新報道2001」の2014.5.18で
こういう報道がありました。

フジテレビの以下の調査結果に対して
石破さんがコメントをしていました。

[フジテレビの調査結果]
「集団的自衛権の行使についてどう思うか」
 首都圏の500人対象
  賛成14.6%
  限定的賛成 49.4%
  反対28.8%
  不明7.2%

[石破さんのコメント]
この調査結果は集団的自衛権の行使を認めるように進めている
自民党に有利な結果のように思えるが、
何とも言えない。
世論調査は聞き方でがらっと違う答えになる。

たとえば、
「憲法解釈を変えて」とか「憲法を改正して」とかの
条件をつけるとか、
集団的自衛権の内容の説明をどうつけるとか。

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まさにそのとおりだと思われます。
無作為抽出された国民だとすると、
どれだけの人が集団的自衛権の内容を理解しているのでしょうか。
聞き方やその時のマスコミ等の論調で
それがいいことか問題のことかを判断しているのだと思われます。


2014.5.25日の朝日新聞の報道に
以下の内容がありました。 

2013年12月6日に発表した政府(経産省)の提示した
エネルギー基本計画原案に対する
パブリックコメント19000件の中での2109件分

 「脱原発」が2008件で95.2%
 原発の維持・推進は33件1.6%
 その他68件3.2%

コメントの内容を朝日新聞の判断で分類集計しているものです。
本当にコメント者の意図に合っているかどうか分かりません。

それなのに、この記事の見出しはこうなっています。
「エネ計画のパブリックコメント」
「脱原発」意見9割超

こういう記事を見せられていると
あまり深く考えない多くの人は
「脱原発」が時代の流れ、と思ってしまうのではないでしょうか。

世論調査は当てになりません。


石破さんは、5月18日のテレビで
こういうことも言っていました。

「公明党とは今後とも連立を続けていくのか」
という質問に対して
「自民党は公明党と連立でやっていきます」、
と選挙公約して国民の信をいただいたのです。
単独でいけるだけの支持をいただいたからと言って、
「連立解消しましょう」というわけにはいきません。


信義を重んじていていいですね。