2013年8月30日金曜日

「はだしのゲン」は何が問題になっている??

【このテーマの目的・ねらい】
目的
 「はだしのゲン」問題の本質を知っていただく。
 当問題の本来の解決方向を考えていただく。
 形式的建前論の無益さを感じていただく。

ねらい
 問題が生じた場合の検討に役立てていただく。

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「はだしのゲン」が問題になっています。
これまで、私は「はだしのゲン」のことを知りませんでした。
「洗濯やケンちゃん」なら知っているけれど、
くらいの認識でした。
ーー多くの方には「ケンちゃん」は意味不明でしょう?

「はだしのゲン」は、
中沢啓治さんという漫画家が
ご自分の被爆体験を基に書かれた漫画です。

原爆の悲惨さ、原爆がいかに多くの人命を損ない、
多くの人の人生を変えてしまったか、を訴えたものです。

今回の問題の発端は
その漫画シリーズ本を松江市の学校の図書室が
松江市の教育委員会の意向(「通達」)に従って、
閉架措置(オープン書架から引き揚げる)をしたということです。

読みたい人は申請をしないと読めなくなりました。

この措置に対して、「左寄り」の先生たちからクレームが出て
8月26日に開かれた松江市教育委員の臨時会議で
「この『通達』は正規の教育委員会の手続きを経ずに
事務局が勝手に出したものである」
という手続き不備でこの通達を全面撤回しました。

しかし、この事務局からの「通達」は
一部父兄からの
「『はだしのゲン』の描写は過激で教育上問題がある」
という意見に基づいていたものです。

日本図書館協会は、この閉架措置を批判して、
8月22日に以下の「要望」を公表しました。

「松江市教育委員会による閉架措置は
1979年の「図書館の自由に関する宣言」に違反している。
同宣言では国民の知る自由を保障することを
図書館の最も基本的な任務と位置づけ、
図書館利用の公平な権利を
年齢等の条件によって差別してはならないこと。
また、ある種の資料を特別扱いしたり、
書架から撤去するなどの処置が禁止されている」

というのです。

つまり、「見せるな」「見せろ」を争っているのです。

「見せるな」派の主張は、
1.死の描写が過激で小さな子供にはショックを与える。
2.日本兵が残虐な殺戮をしたこと、激しい強姦や  
  女性の局部に一升瓶を突っ込んで死に至らしめるなど
  問題のシーンがある。
  これらの多くは史実に基づいていないので、
  誤った歴史観を子供たちに与える可能性がある。
というものです。

これは妥当な意見ではありませんか?
一般の雑誌の売り場だって成人向けというコーナ-があって
子供が見れなくしています。

図書館協会の主張は原則論を振りかざしているだけで、
現実を踏まえていない建前論です。
こんな建前論に屈してはいけません。

実は、この辺の情報はWikipediaで得たものなのですが、
そのレポートを読んでみて分かったことがあります。

因みに、今のWikipediaは大したものです。
私が当ブログを書くに当って知りたいと思う基本情報は
ほとんど得ることができます。

「はだしのゲン」は全8巻あるのですが、
前4巻は、原爆批判の正当なアピールであるようです。

ところが、かなり過激な面もあったために、
少年ジャンプが継続を拒否して、
作家の中沢さんは掲載誌探しに苦労されました。

その結果、見つかった掲載誌は左派系誌で、
そのため、内容が左派系に偏ってしまいました。
それと、読書の関心を引くために
かなりどぎつい内容・描写をし出したようです。

そこで、本件のあるべき措置は、
私が得意な目的論で考えると、
以下のようになるのではないでしょうか。

【本件処置の目的】
1.原爆の悲惨さを生徒たちにも知ってもらいたい。
2.それと関係のない残虐なシーンは生徒たちに見せたくない。

【解決の方向】
「はだしのゲン」1本で論ずるのではなく、
前半分と後半分を分けて論ずる。

前半は反原爆の主張として自由な閲覧を認め
若干死の描写が厳しいことは、
若い人を含めた読者に受け入れていただく。

しかし後半は反原爆の主張とも関係がないし、
それであれば、そもそもそのような過激な漫画本は
学校の図書館に置かないでしょう。
即刻廃棄処分をすべきです。

いかがでしょうか?
これがあるべき姿だと思われませんか?

2013年8月28日水曜日

今年の夏休みの成果は?

【このテーマの目的・ねらい】
目的
 ちょっと休憩していただきます。
 DIYに関心ある方には読んでいただきます。
 私の現在の「恋人」を見ていただきます。

ねらい
 
 何もないですね。

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今年の夏休みも出かけることはなく、
家と家周辺の手入れをしました。

1.まずはトタン屋根の塗装をしました。

我が家の本棟は瓦ぶきですが、
2回の増築部分はトタンです。

雨樋の不具合を直そうと屋根に上がったときに、
トタン屋根が錆びている部分があることに気が付きました。

1回目の増築部分は40年前に
我が家がここに住み出した時のものです。

2回目の増築部分は、
息子が独立の部屋を持ちたいと言った30年前のものです。

塗る苦労よりも落ちない心配の方が大きい作業でした。
しかし作業は楽でした。
誰も見ない部分ですから美しい仕上げは関係なしです。
これなら素人ができる作業です。


                





手前の少し見えている3角形の部分が2回目の増築部分




手前の2回目の増築部分は錆びていた桟部分のみ塗装









2.次は、我が家の横に接している路地の舗装修復です。

この路地は3軒が利用しているものですが、
いろいろな工事等でつぎはぎで、
隙間からは雑草が生い茂るという状況でした。

基本的には「いいじゃないか、他人のところだから」
なのですが、気になっていて舗装の補修をしました。

平均で幅半間強、奥行きが6間位のスペースです。
たっぷりセメントを使えばきれいに仕上がるのですが、
少しケチりましたのででこぼこが残っています。
それと、
雨に濡れて乾いていない部分がむらになって見えます。

 

 
材料費は、3000円位のものでした。
労力はボランティアです。

それでも1番奥のご家庭から
スーパードライを1ケースいただきました。
全体の材料費を超えたお礼でした。
やはり喜んでいただければ嬉しいですね。

3.西側の茶色木部の塗装

2年前に塗ったものですが、
西日カンカンで、はがれてきていました。

これは、我が家の西面の一部です。
2階の3か所の桟と1階の出窓覆い?の茶色の部分を塗ったのです。この2階の屋根の左端が、上記1.で述べた修繕した雨樋です。


4.ガレージの屋根骨組み部分の塗装

これも錆びかけていました。
この経過年数も30年以上です。
合金類は結構もつものなのですね。











この作業は楽なものでした。




おまけが一つです。

最近の私の楽しみは孫娘に「遊んでもらう」ことです。
夏の恒例行事で、家の前にプールを作って
はしゃいでもらっています。



可愛いでしょう??

2013年8月27日火曜日

渡部昇一さんの意見はどうなっているのでしょう??

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 渡部昇一さんの「国難」問題に対するご意見を確認していただく。
 あらためて日本で何が問題なのかを考えていただく。

ねらい:
 日本の「国難」についてもっと関心を持っていただく。
 日本の「国難」についてもっと深く研究していただく。

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渡部昇一さんの著書をご紹介したついでに、
渡部さんのご意見を整理して見ようと思い立ちました。

私は、雑誌「致知」を渡部さんの意見を読みたくて
購読しているようなものです。

あと、たまに登場する櫻井よし子さんのファンでもあります。

この1年間に渡部昇一さんが取り上げたテーマと
発言趣旨は以下のとおりです。

これを改めて確認してみますと、
現在の日本は「国難」だらけです。
眠っている国民は早く目覚めて
自分を含めてもっと行動しないといけません。

       最近1年間の渡部昇一さんの発言(於:致知)

           テーマ                         内容
  2012.10
日米同盟関係
民主党政権の国防意識の欠如のせいで重要な関係が棄損されている。
周辺国がそこに付け込んでいる。
原発
自己の全責任を引き受けようとする東電の態度は問題あり(上野注:漸く最近汚染水漏れを国の責任で対応しようとし始めている)。
原発の被害
原発の被害(強制避難、食品の規制など)は国が作りだしたものだ。国が責任を持つべきだ。
  2012.11
領土問題
日本は舐められている。北方四島、竹島、尖閣いずれも日本固有の領土である根拠は明白である。
歴史認識確立のために東京裁判のパル判決書を学ぼう。
中国
中国では政治的利益が歴史認識を形成する。「相手は帝国主義国家と思え」
  2012.12
中国
領土問題は歴史的に明晰である。
中国はダメモト主義である。
中国の政権は崩壊するかも。
日本の政治 立て直しが必要だ。総選挙に期待。
  2013.
政治のあり方米関係を立て直す必要がある。
原発
発は必要。
原発事故の被害は政府の誤施策の結果だ。
  2013.2
原発 早急に原発の運転再開をすべき。
日米同盟の再構築 集団的自衛権を確立し連携を深めよ。

 
公共事業で
経済活性化
メンテナンスを重視して。
  2013.3
エネルギー
問題の重要性
歴史を作るのはエネルギーである。
原発事故
福島原発事故の人体への影響はない。
強制立ち退きや除染は愚の骨頂
  2013.4
新政権への
期待
安倍政権に期待。
憲法
今の憲法を破棄して明治憲法に戻れ。
鳩山元首相 国賊には落とし前をつけよ。
  2013.5
別対談のため
休稿
   
  2013.6
歴史教科書
日本を悪者にする偏向教科書を正せ。
放射線問題
戦後の「長崎の鐘」の永井博士は放射線の正しい理解をしていた。
政府は早く正しい理解をして強制避難を解除せよ。
  2013.7
原発
その論者は脱原発の意義が分かっているのか。
地震学者の言い分は当てにならない。
原発
日本の原発技術は世界に認められている。
靖国参拝
靖国参拝は宗教問題である。中国・韓国の内政干渉を排除せよ。安倍総理の発言は正しい。
  2013.8
慰安婦問題
従軍慰安婦の存在を示す証拠は何もない。
その存在を認めた河野洋平氏から桐花大勲章をはく奪せよ。
沖縄の
集団自決
これは軍の命令だったとする大江健三郎の「沖縄ノート」はでっち上げである。
  2013.9
慰安婦問題
「朴大統領!あなたのお父さんはそのことについて何も言っていないのですよ(その時はそういう話はなかったのです)」
鳩山元首相
その言動には「開いた口がふさがらない」
何らかの形で裁くべきだ。
中国 中国政府は軍の暴発に怯えている
子宮頚がん ワクチン接種より性道徳の強化を!
がん治療
近藤医師の「医者に殺されない47の心得」を紹介。
歴史の教訓
歴史には謙虚に学ばなければならない。

こうして見ますと、マネをしているつもりはないのですが
私のブログの意見はほとんど渡部さんの意見と同じです。

私のまったくの守備範囲外は、
9月号の子宮頚がんです。
こうしてみると渡部さんの関心領域はずい分広いですね。
「知の巨人」と言われるだけのことはあります。

取りあげられているテーマの順は以下のとおりです。
 

 原発・エネルギー問題  5  
 中国問題・領土問題  4
 日米同盟関係  3
 原発事故の被害  3
 韓国慰安婦問題  2
 鳩山元総理の責任  2
 

鳩山氏については、よほど頭に来ておられるのでしょう。 
2度取り上げておられます。

私のブログでは取りあげていない靖国問題について
致知2013年7月号の記事を以下にご紹介します。
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ーー靖国参拝は宗教問題であるーー

靖国神社の春季例大祭に
麻生副首相など3閣僚が参拝したのに続いて、
国会議員168人が大挙して参拝したニュースは
記憶に新しいと思います。

案の定というべきか、
中国と韓国が即座に反発してきました。
注目すべきは安倍首相の発言です。

衆院予算委員会で、

「国のために尊い命を落とした英霊に対して
尊崇の念を表すのは当たり前だ。
閣僚はどんな脅かしにも屈しない。
その自由は確保していく」

と毅然として内政干渉をはねのけました。

厳然とした日本のトップの発言に胸がすく思いがしたのは、
私だけではないでしょう。

この首相発言はもちろん評価に値します。
ただ、それについて一つ言い添えれば
靖国について論議する場合、
きちんと押さえておかなくてはならない
重要なポイントがあります。

これはどこまでも宗教問題であるという点です。

ヨーロッパにおける30年戦争(1618~1648年)を
終結させたウェストファリア条約があります。

30年戦争は、
プロテスタントとカトリックの宗教戦争です。
その条約締結以来、先進国の間では
政治問題に宗教をからめてはならないことが決まりました。

これは400年近く経ったいまも国際社会の鉄則です。

アメリカのブッシュ前大統領がイラクに軍を派遣した時、
テロ行為は激しく批判しつつも、
イスラム教それ自体については
一言も批判しなかったのはそのためです。

日本の神道はキリスト教よりも歴史のある宗教です。
大自然や先祖を崇拝し明き(あかき)清き心を説く神道は、
日本に入ってきた仏教や儒教、キリスト教を見事に取り入れ、
和合させ、日本独自の精神風土を築きあげました。

そこには、
テロや破壊などという発想はいささかもありません。
靖国神社もまた戦死者の霊を祭る神聖な場所です。

そこに参拝するのに
文句を言われる筋合いなどまったくないのです。

安倍首相にはできれば今回の委員会での答弁で、
これは宗教問題である旨、
はっきり明言してもらいたいものでした。

今後、靖国参拝になお反発してくる国があるとしたら、
それらの国を名指しして、
「宗教問題に口出しをしないのは先進国の常識です。
それができない国は先進国に値しない」
くらいのことをはっきり言ってあげたらいいのです。

その上で、いずれ天皇陛下が参拝されるための道筋を
つけていくべきでしょう。

それが過去の戦争で亡くなった人々への
何よりの供養、慰霊となるはずです。

靖国参拝がこじれた時、
政府がすぐに「それは宗教問題である」
と断じれば、
良識ある世界の国々では
「そうか、宗教問題には口出ししてはいけないな」
と納得します。

世界の世論を味方につけるだけでも、
靖国問題は解決に向けて大きく前進するでしょう。
答えは極めてシンプルなのです。

私は未だに外務省がそれを言おうとしないのが
不思議でなりません。

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そうなのですか。
たいへん勉強になりました。
 

2013年8月26日月曜日

「南京事件」の総括です!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 
 中国の厚顔無恥を確認していただく。
 「南京大虐殺」の事実を再確認していただく。

ねらい:
 
 何が真実なのか、疑ってかかりましょう。
 中国の攻勢に備えましょう!!

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今月の中国問題はこれだけです。

先月の中国問題特集についての多くの方の反応は、
「大事な問題なことは分かるけれど、
近寄りたくない、知りたくない」
というものでした。

そのお気持ちは分かります。

ですが、避けて通れない阿部さんや自衛隊筋の方は
本当にたいへんなのだろうと思います。
浮かれている場合ではないのです。

8月19日に米国で行われた、
米中の攻防相会議で、
中国の国防相がぬけぬけと以下のような発言をしたことが、
背筋が寒くなるような恐怖を感じます。

オバマ政権のアジア重視戦略に関して
「軍事的な側面が強調されている。
中国は平和を愛する国であり、
この戦略が特定の国を標的とするものではないことを望む」

「平和を愛する国である」と言うのです。
「自分に都合のいいことを言うのは
ウソを言っているということではなく当たり前のことだ」
という「避諱(ひき)」の価値観丸出しです。

注:避諱というのは、隠すという意味ですが、
  国家や家族のために不利なことは
  事実を曲げてでも隠さねばならない、それが正しいという
  中国人に植えつけられている考え方です。

したがって、ウソだと証明されてきている
南京大虐殺だって決して取り下げません。

最近報道された中国のどこかの動物園の話も
中国人の本質丸出しで笑えません。

「ライオン」と書いてある檻の中にいたのは犬
「狐」の檻の中にいたのも犬
「蛇」の檻の中にいたのは2匹のネズミ

この動物園は、ネットで評判になって
当局の知るところとなり、営業停止になりました。

「なぜそんなことをしたのか」という質問に対して、
「檻の中に何もいないと寂しいから」と答えたそうです。
淡々としたものですね。
悪気はないという感じです。
だから怖いのです。

8月25日に「史実を世界に発信する会」のシンポジウム
が開催されました。

その際に事務局長茂木弘道氏が講演された
「南京大虐殺はなかった」という総括資料を入手しましたので
以下に全文紹介の形で掲載させていただきます。

このURLから、
当日の投影資料をご覧ください。
 

  http://www.newspt.co.jp/data/mailmaga/60_nankin.pdf

その解説原稿を以下に掲載させていたきます。
補足的にご覧いただければと思います。

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平成25年8月25日『「南京の真実」パネル展』講演会

南京虐殺は中国国民党の戦時謀略宣伝である

「史実を世界に発信する会」事務局長 茂木弘道


1、「平和甦る南京」こそが日本軍入城後の実態だった

   150人の記者、カメラマンが伝えた南京

 2、南京とは

全長34キロに及ぶ城壁で囲まれている

・城門は13か所、ここを通らないと城内には入れない

・面積は40平方キロ (世田谷区の70%、山手線の内側の60%)

・安全区がほほ市の中心部におかれていた

3、安全区に全住民が集まっていた

安全区の面積は 3.9平方キロ=ほぼ2キロ四方

・防衛軍司令官唐生智の命令で住民は全員ここに集められた

・その数20万

・国際委員会の記録によると、12月中ずっと20万、
 1月14日25万に(減少ではなく、むしろ増加、
 厳密ではないがこれが国際委員会メンバーの共通認識であった)

4、国際委員会の記録

Documents of the Nanking Safety Zone

・国際委員会のおよそ2カ月にわたる記録

・日本軍の非行記録が載っているためか、
 国民政府の外交関係機関の監修で
 上海のKerry & Walsh社から出版

・しかし、非行記録は風評がほとんどで、目撃が少なく信頼性に欠ける。

・殺人は27件出てくるが、目撃のあるものは1件のみ。
 しかもそれは、合法的な殺害とわざわざ注記がある。

・いわゆる虐殺(不法殺害)は1件もないことになる。


5、あるはずのない南京虐殺→東京裁判で30万虐殺の告発

基本資料は「南京地方院検察処敵人罪行調査委員会報告書」
その正体は、序文にあり

進んで自発的に殺人の罪行を申告する者甚だ少なきのみならず、
 委員を派遣して訪問せしむる際においても
 “冬の蝉の如く”口を噤みて語らざる者、或は事実を否認する者、
 或は自己の体面を憚りて告知せざる者・・・等あり。」

ところが、「種々探索・訪問の方法を講じ、数次に亙り行われたる結果、
確定せる被殺害者は既に30万に達し、
この外尚未だ確証を得ざる者20万を下らざる景況なり」と結論。             

これをベースに中国人、外国人の証言などによって10万、
20万といった判決となった。
外国人証言、特にベイツ、マギー、フィッチなどの証言が
大きな役割を果たし、
架空の大殺害にあたかも信憑性があるかの印象を与えた。

 6、南京虐殺に疑似信憑性を与えた3つの柱

・ティンパーリ: 
 マンチェスターガーディアン記者『戦争とは何か』を編集出版
 (イギリス、Victor Gorants社より)

・ニューヨークタイムズ(ダーディン記者)、
 シカゴデイリーニュース(スティール記者)の記事

・ベイツ: 
 金陵大学教授、聖職者、安全区国際委員会の中心的活動家。


7、柱の1、ティンパーリーは国民党宣伝部の工作員だった 

『近代来華外国人名辞典』
  「ティンパーリー:1937年盧溝橋事件後、
  国民政府は彼を英米に派遣し、宣伝工作に当たらせ、
  ついで国民党中央宣伝部顧問に任命した。」   

・国際宣伝処長曽虚白自伝
  「我々は手始めに、金を使ってティンパーリ本人と
  ティンパーリー経由でスマイスに依頼して
  日本軍の南京大虐殺目撃記録として2冊の本を書いてもらい、
  印刷して発行することを決定した。
  (『戦争とは何か』と『戦争被害調査』のこと)
  「われわれはティンパーリと相談して、
  彼に国際宣伝処の陰の責任者のなってもらうことになり、
  トランスパシフィックニュースサービスの名のもとに
  アメリカでニュースを流すことを決定した。」

・国際謀略宣伝のキーマン、ティンパーリ
  Trans Pacific News Service のアメリカ責任者に
  ニセ写真をばらまき、APがこれを使ってしまい、
  ウソがばれてAPが謝罪した事件をThe Lowdown誌が 伝えている。

  すでに戦前にニセ写真がばれていたことが分かる。

8、柱の2、ニューヨークタイムズ、シカゴデイリニュースの記事

・類似した両記事

・ニューヨークタイムズ:
  見出し「捕虜全員殺害、市民も殺害、南京に広がる日本軍の恐怖、
  陥落後の特徴は屠殺」
  「日本軍は南京で大規模な残虐行為と蛮行をおかしたことにより
  南京住民や外国人から尊敬と信頼を克ちうる
  又とない機会を失ってしまった。」

シカゴデイリーニュース:
  「日本軍は中国民衆の同情を獲得できる、又とないチャンスを、
  自らの蛮行によって失おうとしている。
  ・・・日本軍の機関銃隊が月明かりの中街路を走行し、
  走るものならだれでも射殺した。」

  

  ダーディンもスティールも15日には南京を離れているので、
  自分の目で見たこととは思われない。
 (理由は後で見るようにベイツ・メモにあった)

9、柱の3、ベイのツ正体

・国民政府顧問であることが、
   エール大学所蔵の南京関係文書から明らかとなった。
  (東中野教授が新聞切り抜きを発見)

・国民政府から戦前、戦後の2回叙勲を受けていた。

10、希代のウソつきベイツ

工作員ティンパーリに送った南京情報は
 国際委員会文書+ねつ造文書で、
 国民政府に協力するためのものだった。

   

・国際委員会文書では、最大でも殺人は27件であったが、
 ベイツは紅卍会埋葬報告書(遺棄死体の埋葬)
 4万のうち30%の1万2千は市民のものだという、
 およそかけ離れた数字を何の根拠もなく書き送った。

・これが東京裁判でベイツの虐殺証言となった。

・12月15日、南京を離れる記者たちに全くの捏造文書を渡していた。
 「2日もすると、度重なる殺人、大規模で半ば計画的な略奪、
 婦女暴行をも含む家庭生活の勝手きわまる妨害などによって、
 事態の見通しはすっかり暗くなってしまった。
 
・市内を見回った外国人は、
 この時、通りには市民の死体が多数転がっていたと報告しています。
 ・・・死亡した市民の大部分は、13日の午後と夜、
 つまり日本軍が侵入してきたときに射殺されたりしたものでしょう。」

11、同僚、同宿のスマイス(金陵大学教授、国際委員会事務局長)
  の家族への手紙と全く矛盾する内容

 「12月13日(月曜日朝)宿舎へ帰る途中、
 午後1時に日本兵が漢中路に到達しているのを見つけた。
 我々は車でそこへ行き、約6名の小さな分遣隊に会った。
 それが最初だったが最後ではなかったのだ。
 上海路と漢中路の交差する角で、彼らはバスを調べたが、
   
 人々を傷つけることはなかった。」
 「14日火曜日の朝。我々は目覚めて戦いは終わったと感じていた。
 ・・・今は日本兵がいる。
 秩序ある体制と順調な事態が作られて、状況はバラ色になるだろう。」

 ≪もし、度重なる殺人などが行われていたとして、
 当然発砲音けたたましい中でこんな感じ方をして、
 家族に書き送るだろうか?≫
 
 ≪そもそも、安全区担当の第7連隊第1、第2大隊は
 13日午後は掃討作戦をせず、夜間に安全区を視察した後、
 市の東南部に宿泊している。13日には発砲など全くしていない。
 ベイツの言ってることは全てウソである。

12、結論

 1.『戦争とは何か』(ティンパーリ)の主たる情報源は、
   ベイツであった。
   フィッチ(YMCA主事で根っからの反日運動家)
   の捏造記事がこれに加わった。

 2、ニューヨークタイムズ、シガゴデイリ―ニュースなどの情報源も
   ベイツであった。
   

   『戦争とは何か』の出版予告の手紙「諸友宛」
   「その本には12月15日の南京を離れようとした
   様々な特派員に利用してもらおうと
   私が準備した声明が掲載されています。」

 3、東京裁判での架空の民間人虐殺1万2千の証言によって、
    南京虐殺を裏付ける役割を果す。


13、国民党中央宣伝部国際宣伝処の宣伝工作
 (中央宣伝部国際宣伝処工作概要より)

 ・目的: 中国にいる敵軍、敵国内の人民、
  および世界各地に居住する敵国の人間に対して、
  幅広く敵の軍閥の残虐なことを宣伝する。
 ・方法: 中央宣伝部が決して表に出ることなく、
  国際友人を使って行う。
 ・ベイツ(国民政府顧問)、ティンパーリー(国際宣伝処顧問)、
  そして国際友人フィッチを主な協力者として仕立てた
  対日戦時謀略宣伝、これが南京虐殺の本質であった。

14、ティンパーリに騙された人々

 1、松本重治(同盟通信上海支社長)
 2、日高信六郎(上海総領事館、参事官)
 3、宇都宮直賢少佐(上海派遣軍司令部付軍特務部、情報担当)
   いずれも、「正義感の強い中立的なジャーナリスト」と信じ込み、
   『戦争とは何か』の意図を察知できず。

 
*ティンパーリの流した情報、国際委員会情報に影響された人々
  ・外務省(石射東亜局長、岡崎久彦等)
  ・陸軍(加登川幸太郎『偕行』元編集長等)

15、歴史学者、歴史家、政府、マスコミ

 謀略宣伝の捏造情報を批判するのではなく、
 擁護、合理化、正当化し、
 歴史偽造をする「歴史学者」「歴史家」たち
 例: 洞富雄、藤原彰、笠原十九司、吉田裕、他
 

 そして歴史学会の大部分の人たち
 こんなウソの歴史学会の考えを受け入れ、
 教科書に載せる文部科学省の愚かさ
 それを全く批判しないばかりか、援護、支持するマスコミ


≪「真実」が取り戻されなければならない≫