2014年3月31日月曜日

東京の桜が満開です!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 たまには季節の話題でゆっくりしていただきます。

ねらい:
 特にありません。

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気象庁は、30日東京都心で
ソメイヨシノが満開になったと発表しました。

平年より4日早く昨年よりは8日遅いのだそうです。
あいにく30日は日曜日というのに
嵐でお花見はできなかったでしょう。

この季節、
私のジョギング散歩は桜の進展が楽しみなのです、

ところが今年はおそらく2回の大雪のせいもあり、
開花が遅かったのです。

金曜日の時点では3分から5分で、
まだまだと思っていました。

そうしたら突然土曜日に7-8分までいき
日曜日に満開だというのです。

私は「ほぼ満開」というのが正しいと思います。
満開だとチラホラ花びらが落ちだします。
その時に風雨が襲うといっぺんに散ってしまいます。

31日に観察したところでは
あれだけのあらしが来たのに、
花びらはほとんど落ちていませんでした。
だから「ほぼ満開」なのです。

私が毎朝ジョギングの目的地で体操をする場所の桜




しかし、
週末に満開でないのでお花見族はどうするのでしょうか。

我が一族は毎年近くの戸越公園で花見をしますが、
その1員が入院していることもあり、
退院後の5日を予定しています。
その時までそれなりの状態で残っていてほしいものです。

一般的なお花見ファンにとっては残念なことがあります。
それは東京のお花見スポットの桜が大雪で倒れたのです。

          倒木や枝折れ
 浜離宮公園  1100本以上
 芝公園     約500本
 日比谷公園  約270本
 千鳥が淵周辺 約60本
  (どのあたりが被害を受けたのか見たい気がします)
(日経新聞3月15日による)

ずい分偏りがありますね。
雪の降った量はそんなに違いがないでしょうから
老木がやられたのでしょうか。

ウクライナ危機を素人はどう見る?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 クリミア半島事件は何かおかしいと考えていただく。
 
ねらい:
 国際社会で日本の進むべき方向を考えていただく。

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クリミア半島がウクライナから独立することが、
なぜ欧米各国が口をはさむことなのか、
と素人考えで疑問に思いました。

クリミア半島の6割の住民はロシア系というのですから、
政情不安なウクライナよりもロシアに近づいた方がいいや、
と思うのは自由ではないですか。

きちんと住民投票もしているのですし、
と思ったのです。

問題は、住民投票で独立国家になれるのか、
という点なのですね。

ロシアは直ちに認めるとアナウンスしました。
当然でしょうね。
現在のウクライナはどちらかと言えば親欧米なのですから。

確かに、
住民投票により新しい国家ができる、
という国際法はないのでしょう。
それを盾に欧米はクリミアの独立を認めていません。

しかし、
欧米がロシアに制裁をするというのは筋が通るのでしょうか。

どうも国際政治はいい加減ですね。
自分に都合のよいように行動するのです。

オバマ大統領が今回積極的です。
なぜなのでしょうか。
米国は世界の警察ではない、と言っている人が。

日本はロシアとは懸案も利害関係もありますから、
そう強い制裁には踏み切れません。
安倍総理の判断は正当だと思います。

煮え切らないその態度に、米国筋は、
今回のことを認めると、尖閣に影響するぞ!
と脅しているようです。

世界情勢対応は難しいですね。


先入観は怖い!袴田事件の冤罪はなぜ起きたか??

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 袴田さんの冤罪の原因を想定していただく。
 先入観は怖いことを再確認していただく。

ねらい:
 死刑に繋がるような冤罪が起きないように活動していただく。
 先入観を持たないように努力していただく。

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ご承知のとんでもない事件です。
袴田さんを48年間も死刑囚として収監していたのですよ。
途中から精神的におかしくなられたようですが、
当然でしょうね。

そんなむごい非人道的なことがなぜ起きたのでしょうか。

1には警察です。
取り調べの警察官はどうして無理やり袴田さんを
犯人にしたのでしょうか。

私は、いくらなんでも犯人ではないと思っている人を
拷問によって自白を引き出したのではないと思います。

日本の警察は、
いくら犯人を挙げるのが自分たちのミッションだとしても、
犯人となれば死刑を免れない罪状に対して
でっち上げをしようとまでは思わないでしょう。

日本の警察はそこまでワルではないでしょう。
そう思いたいです。
どこかの国の警察は怖いですね。なんでもアリです。

でっち上げはなく、
犯行から1ヶ月半経って袴田さんを逮捕した時に、
なぜか「これはクロだ!」と確信したのでしょう。
それで、「自白しないのはウソをついているのだ」
という前提で
毎日拷問的な取り調べをしたのです。

しかし、物的証拠が何も見つからない段階で、
その袴田さんが犯人だという前提を見直すべきだったのです。

この段階では過ちを認めたがらない日本の組織風土が責任です。

次いで、裁判官です。
まっとうな物的証拠がない検事調書を鵜呑みにしています。

結局、初めから最後まで、
袴田さんが犯人であるという先入観からすべてが判断されています。

先入観が怖いことは,別稿「怖ろしい!ケネディ暗殺の真相に迫る!」
で取りあげました。

ある裁判官は、
「忙しいので一つずつ公平に証拠や調書に当るることは不可能だ」
と言っています。

そうなれば、先入観で当りを付けて書類を見ることになります。

もう一つ気になることがあります。
裁判の時には袴田さんは犯行を完全否認しています。
裁判官が
その時の袴田さんの本気度を見抜けなかったのはふがいないですね。
人を見る目がないのです。

「どうも袴田さんが犯人ではないのではないか」
という目で調書・証拠等を吟味すれば
検事側の虚構は見抜けたはずです。

怖ろしい!ケネディ暗殺の真相に迫る!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 ケネディ暗殺の「真相」を知っていただく。
 米国社会・国際政治の裏に思いを巡らせていただく。
 (日本は大丈夫と信じたいです)
 どういう前提でものごとを見るかによって
   結論が大きく変わる実例を知っていただく。
 したがって、調査前提の仮説が
   極めて重要であることを再認識していただく。

ねらい:
 
 
 調査や検討に際して、前提とする仮説を明確にしていただく。
 モノゴトのウラを考えるようにしていただく??

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前稿2013年11月の
50年目で分かりつつあるケネディ暗殺の真相は?」では、
「ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言」
の概要をご紹介しただけで、
詳細は後日ということにしていました。

ところが、
この書は大作ですのでなかなか制覇できませんでした。


先日研修で大阪に行った際に、往復の新幹線で
ようやく読み終わりました。


この書は
「フィリップ・シノン」という元ニューヨークタイムズ記者が
5年の歳月をかけて、
暗殺の真相に迫ろうとしたものです。

ウォーレン委員会の膨大な資料の解読だけでなく、
今やほとんど故人なってしまっている証人の何人かに
会って直接確認することなども行っています。

その内容は以下のものです。
第1部 1963年11月22日~29日
1.解剖医は血染めのメモを焼却した
2.ロバートケネディの推理
3.ジョンソンとフーヴァーの奇妙な友情
4.誇大妄想狂の母親
5.ジョンソン、ウォーレンを説得

第2部 調査
6.~43.

第3部 ウォーレン報告
44.~54.

第4部 報告書発表以降
55.~57.
58.ケネディ暗殺は防ぐことができた

しかし、基本的にはウォーレン報告を前提に、
基本的にはその内容を追認することに終始してしまいました。

当書のウォーレン報告に対する追加情報は以下の3点です。

1)米国政府は、共産国家元首の暗殺を企てていた。
  その責任者はロバートケネディだった。

2)ケネディ大統領の護衛・身辺警備はずさんで
  (CIA,FBA)、
 必要な予兆や直前の危険性を見落としていた。

3)ネディ暗殺の究明過程で、
 それらのことがあからさまになるとまずいので
 ウォーレン委員会は真相解明に深入りしなかった。
 また具合の悪い証拠を隠ぺいした。

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ところが真相はそんなものではなかったのです。

いろいろな陰謀説が流れましたが、
なんと一番の真相は日本のジャーナリスト落合信彦氏が
解明されたのです。

落合氏は、まず1977年に「2039j年の真実」で
その真相を公開しました。

今回それの増補をして
「ケネディ暗殺の真実 20世紀最大の謀略」
を出されました。















この「真実」は
本当に恐ろしいことです。
米国の暗部をえぐり出しています。

これによると、
ケネディ大統領の革新的な施策は
以下の人たちの存在を否定するものでした。

1)CIA
 CIAが敵国として認識し
 諜報活動や場合によって暗殺活動の対象としているソ連と、
 こともあろうに、
 ケネディはフルシチョフを通じて雪解けを企図していて
 実績も出始めていた。
 (このことは,CIAの存在価値を損なうものであった)

 ケネディはキューバとも和解の道を探りだしている。
 (CIAが企画したキューバ侵攻「ピッグズ湾作戦」に対して
 ケネディが支援しなかったので
 この作戦はCIAにとって惨めな失敗となった。
 CIAはこのことを恨みに思っていた)

2)FBI
 ケネディ大統領はFBIが大きな権力を握っていることを
 快く思っていなく権限縮小を図っていた。

3)マフィア、地下組織
 ロバートケネディ司法長官を先頭に立てて
 撲滅対策を積極的に展開して彼らの存立を脅かせた。
 

 その黒幕の一人であるサム・ジアンカーナは
 ケネディの大統領選でたいへんな協力をした。
 その恩を仇で返すということで恨みを買った、
 という説もある。

4)「軍産複合体」
 軍と軍需産業の癒着をこう言っているらしい。
 軍は戦争がなければ存在価値が減殺される。
 軍需産業は平和になれば売上が下がる。
 どちらにとってもケネディの平和追求は敵であった。

5)ニクソン氏
 大統領選挙でケネディに敗戦し、、
 その後のカリフォルニア知事選でも
 ケネディの推す候補者に敗れた。
 このままいくとケネディは再選され
 自分が大統領になる目はなくなる。
 「にっくきケネディ」であった。

CIA、マフィア、軍産複合体とも
単独で大統領暗殺の大陰謀作戦を
成功させる知恵はなかった。

殺すことはできても、
その黒幕を知られないですむ筋書きは
描けなかったのである。

彼らを結びつける役割を果たしたのがニクソンだった。

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オズワルドはまったくの囮で
ケネディを撃ってはいない。
全体の計画は何も知らずに消されてしまった。

オズワルド単独犯説を補強するために、
「オズワルドが逃走途中に現職の警察官を殺害した」
という筋書きのために
無実の警察官がひとり犠牲になっている。

ルービーは
たまたまの正義感でオズワルドをやったのではなく、
マフィア組織の一員としての計画的行動であった。

ケネディ暗殺の実行犯は数人の殺し屋で、
決め手となった3発目のケネディの脳を後ろに吹き飛ばした
下手人は、
パレードの前方の草藪から撃っている。

オズワルドが撃ったというビルからだと
横なので脳は後ろに飛ばない。
そんな明白な事実・証拠も隠ぺいされてしまっている。

この陰謀に関わったのは、
CIA、FBIと暗黒組織の上層部であり、
下じもは現場の警察官を含めて何も知らされていない。

陰謀を知っている上層部が
調査や証言の対象になろうとすると
その直前に殺されている。

下手人は暗黒組織である。
4年間で16人の重要証人が不審死をしている。
その他事実を探求しようとしたジャーナリスト10人近く、
FBI・CIAの幹部、ダラス警察の巡査も何人か消されている。

実際の犯行の下手人(ガンマン)は7人だが、
1人5万ドル、
合計35万ドル(1億2600万円)の報酬が支払われた。
その後、彼らも殺されている。

このことは、1992年に出版された「ダブルクロス」
という本に出ている。
この本は、
暗殺事件の主役の一人サム・ジアンカーナの身内が
書いたもので、
落合氏が翻訳している(邦題「アメリカを葬った男」)。

実はこの「ダブルクロス」の内容は、
落合氏の1977年著「2039j年の真実」
とほとんど同じなのだという。

ニクソンは殺し屋のキーマンであるハワード・ハントに
100万ドルを支払っている(脅迫されていたのだ)。

ニクソンは、
盗聴事件であるウォーターゲート事件で失脚したが、
盗聴や資料奪取の対象には
ケネディ暗殺事件の真相に関わるものも
含まれていたようだ。

凄い話ですね。
フィリップ・シノンの報告とあまりにも違いすぎます。

シノンは、オズワルドの単独犯行説を前提に
ウォーレン委員会報告の隙間・不備を洗うという
スタンスです。

どうもおかしいとは思いながら
まったく真相に迫れていません。

それに対して落合氏は、
ウォーレン報告書を読んだ時から、
単独犯行説はおかしい、という直感から
真相追求を始めています。

誰がケネディの死を望むのだろうか、
という点から問題を解き始めています。

そうすると次から次へと疑問と仮説が生じ、
その仮説を検証していく、というプロセスで
とうとう全体像を作り上げたのです。

凄い推理力と執念です。

しかし、
真相を知っている人あるいはそれを探ろうとする人が
次々と殺されていく中で
落合氏はよく生き延びましたね。

「ケネディ暗殺の真実 20世紀最大の謀略」の中に
こういう記述がありました。

「ダブルクロス」の著者との電話の内容です。

O(落合氏):彼らの説得は効き目があるからね。
  (説得=脅迫のこと)
S(サム・ジアンカーナJr):彼らの説得を聞き入れないのは
  死んだ人間だけだ。(笑)
O:私も、かつてダラスで取材していた時、
  車の排気筒にダイナマイトが突っ込まれていたり、
  ブレーキを壊されたりした経験があった。
  正直言ってぶるったね。
S:いつ頃だった?
O:60年代の終りから70年代の初めにかけてだった。
  なにしろダラスには90回以上行ったからね。
S:大したもんだ。
  あの頃は暗殺に関係ある証人が次々と消されていた頃だ。
  今あなたが生きているのは奇跡だよ。
  あの頃だったら我々も「ダブルクロス」を出せなかったね。

落合さんが日本人だったので、
甘く見られて「お目こぼし」されたのでしょう。

「ダブルクロス」には、
ケネディ暗殺直前のダラスでの謀議には
ジョンソン副大統領(当時)も出席していたとあります。
アンチケネディ総がかりでの陰謀だったのです。

この落合さんの命をかけたレポートは、
ピューリッツアー賞のようなものに相当すると思われます。

この賞はアメリカ人が書いたものでないと対象外なので
受賞はムリですが、日本には、
このようなノンフィクション書に対する賞は
ないのでしょうかね。

あったとしても、入賞は難しいのかもしれません。
内容が真実かどうかの検証ができません。
勝手な妄想で書いているものと区別がつきません。

私はこの内容は真実であろうと確信しました。
落合氏は丁寧に推定を事実で検証しています。
内幕暴露本の「ダブルクロス」と同じ内容だった
ということも強みです。

それと、この内容はあまりにもショッキングです。
米国との関係を考えた時に
その影響を心配してしまうということもあるでしょう。

命がけで真実を探求した落合氏を尊敬します。
本来なら、
大ベストセラーになっておかしくない内容だったのです。
しかし、大々的な宣伝はされなかったような気がします。

落合氏も
「今は本書がアメリカ政府や議会を動かすような
(力になることは諦めた)」
とあとがきに書いておられます。

ほんとうにご苦労様でした。

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「この際」ということで、
もう1冊ケネディ本を読んでみました。
「ケネディ暗殺50年目の真実」です。
ビル・オライリーという
テレビ番組の名キャスターが書いたものです。














これはどんな真相に迫るのか、
前掲2書とどう違うのかと興味津々で読みました。

そうしましたら、暗殺の原因に迫る「真実」ではなく
ケネディ一が死に至るまでを物語風に追いかける
ドキュメンタリーレポートなのです。
これはこれで興味深い内容でした。

原題はKILLING KENNEDYでケネディ殺人
またはケネディの死という感じです。

そのタイトルでこの内容なら腑に落ちます。
ところが日本の題は何ですか!!
暗殺の原因に迫る風に読めますね。
現に私はそう思って買いました。

「売らんかな」が見え見えです。
この出版社は講談社なのですよ。
3流夕刊紙の見出しと同じではないですか!
これでは、日本の出版界もダメですね。

こうして研究してみると
あらためてケネディ大統領は
凄い人だったことが分かります。

 ソ連と和解して核戦争を終結の方向に持っていく。
 キューバとも和解する。
 ベトナム戦争は止める。
 軍備拡大をやめる。
 マフィア組織を撲滅する。

これができていたら今の世界は変わっていたでしょうに。
本当に惜しまれます。
米国の地位は決して下がっていないで
今よりも国際世論をリードできていたでしょう。

ところで、
オズワルド囮説はそうだと思いますが、
疑問も残ります。

オズワルドは
早くからCIAのスパイとして行動していたようですが
謀略一派は、
いつからオズワルドをケネディ殺人犯の囮にすると
考えだしたのでしょうか?

落合氏著のオズワルドの「犯行」前の行動から推定すると、
1963年4月からのようです。

その頃から謀議が始まっていたのでしょうか。

謀議が始まったのはもっと後だというのであれば、
CIAは常時このような替え玉になる要員を
育成していたことになります。

これまた恐ろしいことです。
替え玉は殺される運命なのですから。

いずれにしても、とても恐ろしいことです。
「組織は自分の組織の拡大・延命を図るものである」
「目的のためには手段を選ばない」
という単純な原理の実例ですが、
あまりにも凄すぎます。

週刊誌ネタからですが、行動変革の探求です!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 40歳過ぎて困窮に陥る人の生活態度を知っていただく。
 行動を変えることの難しさについて考えていただく。
 研修で行動を変えることはかなり難しいことを
                                                   再認識していただく。
 潜在意識に訴えて自己変革することの可能性について
                                                          考えていただく。

ねらい:
 何かの参考にしていただく。
 潜在意識に訴える研修アプローチを体験していただく。

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以前はよく週刊誌を買っていました。
研究テーマ「男と女の関係論」があったからです。

電車の中づり広告で気になるタイトルがあったので
久しぶりに買ってみました。

SPA1月28日号で
「新型 貧困に陥る人の共通点50」というものです。

40歳を過ぎてから困窮し始めた全国の男性
100人の回答だそうです。

貧困に陥る人の共通点
1.臨時出費用に貯金をしていない                    96%
2.経済的に困窮し始めたとき、
          見て見ぬふりをしてしまった            81%
3.今の収入が維持できるという
  根拠のない前提で貯金をせず浪費をしていた      78%

4.「将来はどうにかなるだろう」と楽観視してきた    72%
5.次が決まってないのに会社を辞めたことがある    52%
6.その場しのぎでした
            借金の返済に苦しめられている  21%
7.一攫千金を狙って投資や儲け話に手を出し
                    失敗したことがある 13%

当社の事業は現在かなり苦労しています。
この原因リストは会社ではなく個人のことですが、
当社の過去の状況は、結構1から4が当てはまっています。

1984年の創業から数年間、
システム分析方法論MIND-SAがかなり売れました。
1社に売れると数百万円ですが
次から次へと売れたのです。

その時、まさにこの1.2.3項が当てはまりました。
このまま売れ続けるだろうという想定で、
あまり当てのない開発投資にドンドンお金をつかい
「貯金」をしませんでした。

バブルがはじけて売れなくなってきたときに、
よく状況分析をしないで(上記4項)
また売れるようになるだろうという想定で
体制の縮小をしませんでした。

日本中がバブルで浮かれていました。
当社もその例外ではなかったのです。

この記事は若い人に
「こうならないようにしなさい」と言うなら有効そうです。

ですが、こういう記事を読んで
先のことを考え行動を変えられる人は
どれだけいるのでしょうか。

私自身、周囲の人から、
上記1~3について忠告を受けましたが
「また元に戻る」と思っていて聞きませんでしたから。

当社の主力事業は研修です。
基本的には、
「こうしたらもっと仕事の成果が出ますよ、
失敗しませんよ」
ということを教えています。

研修をしているときは、多くの受講生に
「なるほどそうか」と思っていただくのですが、
研修後学んだことを実行されているかどうかとなると
極めて怪しいものです。

研修で学んだ結果で行動を変えていただくには
以下のプロセスが必要です。

      学ぶ
    →納得する
    →学んだことを活かすチャンスがある
    →学んだことを思い出す
    →思考・行動を変える

このプロセスの大前提となる条件があります。
それは受講生の研修意欲です。

「こんな研修を受けさせられて面倒だ」
「何でこんな研修をするのだろう」という場合は
何をどう教えても成果は上がりません。

意欲があって初めて学ぶことに気が入りますし、
その結果の納得度も高くなります。

納得度が高ければ記憶にも残り、
機会があるときに活かすことが可能となります。

意欲はどこからくるか、ですが、
本人の問題意識(その研修の必要性認識)もありますが、
会社または上司からの「オススメ」も大いに影響します。

単に「行ってみれば?」というのと
「この研修はこういう点で重要なので受講しなさい」というのでは、
受講生の意欲がまったく違います。

この意欲は、その先の行動の際にも働きます。
意欲があれば積極的にチャンスだって作るでしょう。

つまり以下のようなプロセスとなるのです。
 意欲→ 学ぶ
    →納得する
    →学んだことを活かすチャンスがある
    →学んだことを思い出す
    →思考・行動を変える

この意欲はどこから来るかですが、
前述のように上司の動機づけということもあります。
ですが自らが動機づけできた方がよさそうです。

そこで当社では、
この道の研究をしてきている八木橋英男講師と組んで
自分の心の中に深く眠っている潜在意識を掘り起こして
自らの向上意識=意欲に繋げる研修シリーズを
開発しました。

以下のラインアップをご覧ください。

潜在意識活用(MIND-PD)シリーズのご案内
(▲クリックするとPDFファイルが開きます▲)

その代表例をご紹介します。
若手社員向けの「自律性向上研修」です。

「最近の若い社員は指示待ち人間で
自ら積極的に自らの道を切り開こうとしない」
という会社側の問題意識に答える研修です。

自らの潜在意識を探って
自分はどうなりたいのかを見つけだします。

そのどうなりたいのかのイメージを
具体的なビジネスライフ上の目標(ビジョン)
に展開します。

その目標と自らの現業務を結び付け
そこでの達成目標(ミッション)を設定します。

その達成目標については
会社側・上司とのすり合わせが必要です。

ここから出てくる方向性は、
すべて自らの本心・本音から出てきている
ものですから
あてがいぶちということはあり得ません。

潜在意識に訴えることがどれほど有効なのかを
体感いただく3時間セミナも開催いたします。
お問い合わせください。

システム企画研修(株) 電話:03-5695-3130
mind-pc@newspt.co.jp

またまた英語の早期教育是非論をしている!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 英語教育論の全貌を知っていただく。
 早期英語教育の是非について考えていただく。

ねらい:
 英語教育について正しい見識を持っていただく。

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日本の愛国主義者として尊敬申しあげている
渡部昇一先生の著書を題材にした議論です。

書名は
「英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし」
ですが、内容はそのようなものではありません。


先生は、
英語の早期教育も社内公用語化も百害あって一利なし
とは言っておられません。
またも出版社の売らんかな戦略です。
先生もその書名を認めたのですから、同罪です。

そもそもの今回の英語教育論の発端は、
文科省の方針で2011年から
小学校5年生からの英語教育が行われていることです。
2020年には小学校3年からに引き下げようという
計画もあるようです。

実は英語教育論は、本書での紹介によれば、
1974年に大論争があったのです。

一方は参議院議員(科学技術庁長官も経験)平泉渉氏
もう一方は渡部昇一上智大学教授でした。

双方の意見を本書からの転載でご紹介します。
英語教育論の課題が網羅されていると思われます。


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当時の平泉渉氏の意見


① 日本の青少年の全部に近い数の者が中・高六年間に
  わたって、毎週数時間の英語の授 業を受けながら、
  その成果はまったく上がっていない。

② その理由の第一は、英語ができなくても日本社会で
  困ることはないし、受験のための必要悪に
  すぎないため、学習意欲に欠けること。

  第二は、受験英語のレベルが高すぎるので、
  学習意欲を失わせること。

  第三は、教授法がまったくなっていないこと。

③ そもそも英語は、社会科や理科のような国民生活に
  必要な「知識」でもないし、数学のような基本的な
  思考法を訓練する「知的訓練」でもなく、
  それは膨大な時間をかけて習得される「暗記の記号体系」
  である.したがって、義務教育の対象とすることは本来
  ムリなのである。

④ したがって、義務教育では現在の中学一年修了
  程度までの英語授業にとどめる(この程度の
  知識すら高校卒業生の大部分は身につけるに
  いたっていない)かたわら、高校では厳格に
  志望者にのみ英語を教えることとし、
  大学入試から英語という科目をなくす

  ちなみに、高校で英語を選択した者には、
  毎日数時間以上の訓練と毎年一か月の完全
  集中訓練を行うことによって、国民の
  約五パーセントが英語の実用能力を
  もつようにする。

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 平泉渉氏の意見に対する渡部先生の解説


 平泉先生の提案は、「英語の授業の成果はまったく
上がっていない。

それゆえ、中学一年修了程度までの英語授業に
とどめる。そして、大学の入試科目からも外す」と
要約することができます。

  現在の「小学生からの早期英語教育」という
議論とは、一見、正反対のように見えますが、
しかし、その"根っこ"はまったく同じです。
なぜならば、両者ともに――

①日本の英語教育がなっていないため、大半の
 日本人は英語が話せないではないか、という
 前提に立っている。

②したがって、日本人に英語力をつけさせる
 ことが急務である。

③そのためには・・・という方法論のところで
 両者はいったん分かれ、平泉先生は
 「一部のエリート教育」という捉唱を行い、
 他方、現在の文科省は小学生からの
 「早期英語教育」を実践しようとしている。

④つぎに、両社がふたたび合流するのは、
 グローバル時代であるから「役立つ英語」
 「話せる英語」「実用英語」でなければならない、
 という観点です。
-----------------------------------------------

渡部昇一先生の当時の説


①英語の勉強は「知力」を鍛えるという、
  じつに重大な意昧を有している。

②したがって、「使える英語」という視点だけから
  英語教育を論じるのは売全なる誤りである。

③よって、大学入試から英語を外すことも間違っている。
------------------------------------------------

先生の主張をもう少し敷衍すると
以下の4点になります。
単純な早期教育論の是非ではありません。

1.英語の重要性は世界の共通語である、ことと
  英語の文献・書籍・資料が多数あることである。

2.英語の習得目標を日常会話ではなく、
  ディスカッションをする、論文を書くなどの
  コミュニケーションをとるということであるとすると
  文法が大事である。

  この文法がマスタできていれば、
  会話は必要になったときに練習すれば
  すぐにできるようになる。

3.英作文、英語翻訳をする過程で、日本語の理解が進むし
  知力・思考力がつく。

4.使い物になる英語力を身につけるには、
  語彙も重要である。


私は、「なるほどそうか」と納得がいきました。

ネイティブのように英語になじむのが目標だとすると、
小学校3年からでは遅く、
幼稚園児から取り組まないとダメでしょう。

「日本人の脳」で大発見を発表された
角田忠信先生の研究によると
日本語で育った人の脳は
言語だけでなく虫の声や自然界の音も左脳で聞く、
他の人は右脳でそれらを雑音として聞く
というのです。
ご存じでしたか?

何歳までが「日本語で育った」分岐点かというと
概ね10歳だということでした。
言語処理は重要な大脳の働きですから、
同じことでしょう。
10歳までに終了していないとダメだということです。

こういう重要なテーマの方向を決める際には
科学的な根拠に基づくべきですね。

2014年3月29日土曜日

日米韓首脳会談の裏側はこうでしょう!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 日米韓首脳会談の意義を確認いただく。
 この会談実現のきっかけを作った安倍発言の真意を
 想定していただく。

ねらい:
 引き続き安倍首相を応援しましょう。

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以下の解説は先刻ご了解の方も多いと思われます。
素人の発言とお読み飛ばしくだされば幸甚です。

日韓首脳会議は2年強ぶりです。
ご承知のように日韓は相互に譲れない問題を抱えていて
首脳会議を開催しても合意に達する可能性がなく、
見送りになっていたものです。

それがここへきて急きょ開催となったのは、
言わすと知れた米国の意向です。

米国のアジアにおける最大の関心事は、
中国の脅威です。
このまま時間が推移すれば、
米国もいずれは中国の軍門に下らざるをえません。

米国は、そうならないように、
そうなるとしてもそれが少しでも先になるように
可能な限りの努力をしなければなりません。

その観点からすると、
同盟国であるはずの韓国が中国に近づくことは
なんとしても避けなければなりません。

日本と韓国が仲たがいをしていることは、
理由が何であるかに関係なく
米国の利益を損なうのです。

日韓問題に関しては、
米国は正式にはどちらの肩も持っていません。
どちらの国も大事なのです。

パク大統領は、大局観なく、
過去も現在も将来も
どれだけ中国が恐ろしい国であるかの認識もなく、
それこそ「正しい」歴史認識がなく、
中国にすり寄ろうとしているのです。

これは何としても放置はできません。
とにかくこちらの陣営に繋ぎとめなければなりません。

何のテーマであってもいいので、
米国が主導して
日韓の敵対関係の解消を図らなければならないのです。

そこで両国そして米国にとっても
強い関心事である北朝鮮対応をとりあげての
3国首脳会議の開催となったのです。

おそらくこの首脳会議では、
具体的な成果があったわけではないでしょう。

ところで、
日韓の首脳が会うことに合意したキッカケになったのは
ご承知のように安倍首相の発言でした。

「(日本軍の慰安婦強制連行を認めた)河野談話や
(日本の植民地支配を詫びた)村山首相談話
の見直しを否定」

唐突だったこの発表は
正当な知識を持っている日本国民を
ビックリ・がっかりさせました。

しかしこれは、
米国の要望に基づき関係者が悪知恵を絞った作戦だった
と思われます。

安倍首相の発言は、「両談話の見直しをしない」
ということであって、
安倍首相が「日本軍の慰安婦強制連行を認めた」
ということではないと思います。

まさに政治家の得意とする2枚舌的発言です。

なぜなら、
安倍首相は慰安婦問題に対する正確な知識をお持ちで
この事実認識・知見を否定する気はない
と思われるからです。

安倍首相はしかるべき時になれば、
「『河野談話の見直しはしない』と言ったのであって、
『強制の事実を認めない』
新たな見解発表を拘束するものではない」
と言われるでしょう。

少なくとも私はそう信じます。


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3月30日追記
今朝のテレビで3首脳会談の様子が報道されました。

その中で、安倍総理の韓国語を含む働きかけに対して
パク大統領は完全無視でした。
安倍総理が話しかけていても目を合わそうとしません。

これは外交における社交上とんでもない失礼ではないか、
と多くの日本人にとっては「憤激」ものでしょう。

ところが韓国人の対人関係のあり方からすると、
当然のことなのです。

韓国人は相手を敵か味方に峻別します。
身内・準身内とそれ以外を分けて、
それ以外には親近感を見せないのです。

 上野則男のブログ
 「日米韓の国民性の違いはどうなっていますか?」
 http://uenorio.blogspot.jp/2014/02/blog-post_2540.html

 呉善花著「スカートの風」27-28ページ
 

深い友人関係になると準身内の扱いになって、
女性同士であれば
ベタベタと手をつないだりするのだそうです。

それからすると、パク大統領から見て安倍総理は他人です。
親しげな顔はしない、というのが当然なのです。

しかしですよ。
外交の場ではないですか。
個人的な人間関係対応をそのまま持ち込むというのは、
パク大統領、いかにも未熟ですね。

2014年3月15日土曜日

雑誌WiLLも頑張ってますね!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 雑誌WiLLを認識していただく。
 日本の国防問題に関する1見解を読んでいただく。
 下村大臣を再評価していただく。

ねらい:
 広くいろいろな意見を取り入れていただく。
 時にはWiLLも読んでみましょう。

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この度初めて雑誌WiLLを読んでみました。
以下のような記事があることを新聞広告で知ったからです。

 朝日は日本の進路を誤らせる 櫻井よしこ
 わが教育大改革構想  下村博文

他にもこういう記事がありました。
 「従軍慰安婦」否定漫画一挙掲載
 中国の「東條はアジアのヒトラー」を駁す
 田母神候補を「危険人物」にしたテレビ朝日
 「呆韓論」に目くじら立てる朝日新聞

一般には右翼系と言われるものですが、
私の言い方だと正当な愛国主義の主張です。

櫻井よし子さんの論文では、
以下の内容が新鮮でした。
集団的自衛権に関連した
ウォールストリートジャーナル(WSJ)の社説の紹介です。
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中国が東シナ海上空に広大な防空識別圏を設定した事実を
深刻な危機と捉え、
安倍首相の改憲および集団的自衛権に向けた動きが
さらに重要な意味を持つに至った、と評価した。

民主主義国家は連帯して独裁国家の脅威に対処すべきだ、
というのが第2次大戦後の世界秩序構築の要諦だと指摘し、
一例として
旧ソ連に対抗した北大西洋条約機構(NATO)を挙げている。

だが、アジアには中国の侵略的軍国主義に対峙する有効な勢力、
つまりNATOのような民主主義国の連合がまだ存在しないために、
その空白を埋めるのは日本の役割だと指摘する。

WSJはさらに、
アジアの安定に寄与する役割を日本が担うことを
可能にするひとつの道が、
自公連立の解消と民主党保守派の自民党への合流
という政界再編だと説いている。

これは観念論に堕している平和主義政党、
公明党へのWSJへの否定宣言といってよいだろう。

日本を普通の国にし、
アジアにおいて指導的役割を担える国にしよう
と努力する安倍首相は称賛に値する、
とWSJは結論づけている。

WSJの見立てが実現するかどうかは定かではないが、
その分析は交際情勢の現実に基づき、
合理的思考に導かれている。
アジア全体を見渡す広い視点もある。

平和や秩序の維持には、
それを侵そうとする勢力に対抗し得る力が必要だ
という国際政治の力学も押さえていて、説得力がある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
櫻井さんの主張と同じでしょう。
それが日本の新聞の社説ではないのが残念です。

このWSJの主張をアメリカに都合のよい主張だと見るか、
日本のあるべき進路だと考えるかは
個人の世界観によるのでしょう。

これに続いて、
翻って朝日新聞の社説はひどいという解説があります。
これは「常識」となっていることですので省略します。

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下村博文文科相の「わが教育大改革構想」は対談ですが、
本題は、2013年12月の当ブログ
「下村博文大臣を東京都知事候補にするなんて
とんでもない!! 」
でご紹介した下村大臣の教育哲学です。
   http://uenorio.blogspot.jp/2013/12/blog-post_21.html
 

このWiLLの記事の冒頭に興味深いことが載っていました。

自民党内ではやはり、
下村さんを都知事の候補者にしようという動きはあったようです。

しかし下村さんは
「自分としては教育の改革に使命感をもっていてその気はなく、
安倍総理も
「教育問題については下村さんでないとできない、
自分から都知事選に出馬してほしいというつもりはありません」
と言われたのだそうです。

私の
「下村博文大臣を東京都知事候補にするなんてとんでもない」
の主張と同じことだったのです。

下村さんも安倍さんも信頼できますね。
ぜひ教育改革を初志貫徹していただきたいです。

  

ピロリ菌の除菌をしました!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 胃がんの発生原因がピロリ菌であることを知っていただく。
 ピロリ菌の除菌は簡単にできることを知っていただく。

ねらい:
 胃がんにならないで済んでいただく。

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私は毎年1回、総合健康診断(「人間ドック」)を受けています。
昔は、1泊がかりでしたが、診断方法が進歩して
ほぼ同じ内容の検査が半日でできています。

今年は2月26日に受診し、
オプションでピロリ菌の検査も行いました。
以下の論文を読んでいたからです。
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學士會会報2014-Ⅰ号の「ピロリ菌除菌による胃がん予防」
(浅香正博北大がん予防内科特任教授)

わが国では胃がんで年間5万人が亡くなっており、
がん死亡原因の2番目である。
これまで胃がんの原因は
食塩、タバコ、焦げた魚や肉であると言われてきたが、
現在では、日本の大半の胃がんがピロリ菌によって
引き起こされていることが明らかになっている。

韓国・中国でも胃がんによる死者は多いが、
欧米では胃がんの発生が極めて少ない。
したがって、胃がんは
ピロリ菌による東アジアの風土病の様相である。

胃がんは早期発見で助かる病気で、
日本では検診制度が普及しているので、
胃がんの5年生存率が60%である。
欧米ではそれが20%しかない。

若年者がピロリ菌除菌を行うと
ほぼ100%胃がんの発生を抑制できるのに対して
50歳以降になると年を経るごとに
胃がんの発生率が増加する。

ピロリ菌と胃がんの関係が認められたので、
2000年からピロリ菌の除菌は保険適用が可能となったが、
2013年2月からは
その保険適用が慢性胃炎にまで拡大された。

2000年以降10年間で、
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者数は60%減少している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3月14日に結果の報告が来ましたが、
ピロリ菌検査は陽性でした。

そこで早速、かかりつけの医院に行きました。
そうしましたら、胃炎の症状があるので
保険適用で除菌ができるということになりました。

内視鏡の検査や処置が必要なのかと思っていましたが、
なんと1週間薬を服むだけでよいのです。
薬代は1800円でした。
私は後期高齢者なので3割負担ですが、
1割負担の方なら600円で済むのです。

ただし、胃の病的症状がないと保険適用はできません。

2週間後に呼気の検査をして除菌できたかどうか判明し、
除菌できていないなら2次除菌をするようです。

こんなに簡単に胃がんのリスクを回避できるのです。
ぜひ皆様もピロリ菌の検査をしてみてください。


「STAP細胞」の騒ぎは何??


【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 STAP細胞の1件について整理してみる。

ねらい:
 マスコミの報道を冷静に読みましょう。

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このブログで「小保方さんってすごい!」
というコメントを発信しました。

その趣旨は、
小保方さんが5年間、黙々と自分の立てた仮説の検証に取り組んだ、
という点と
そういうことを認める理化学研究所の体制
が素晴らしいと評価したものです。

そのことは、騒ぎが起きている現在も変わりません。

しかしそのブログの前段では
以下の指摘を行っています。
(1月31日「小保方さんってすごい!!」の転載です)
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マスコミは、
小保方さんがノーベル賞をとったかのような騒ぎ方です。
相変わらずの1パターン扇動者スタイルです。

ですが、まだまだノーベル賞までは先が長いのです。
通常の細胞が万能細胞になったということは、
マウスにおける実験でのことであって、
その確認も一部の研究者が行っただけです。

先ず、「それが本当なのか、一般的にそうであるのか」
を証明できなければなりません。

次いで、人間の細胞でもそうなるのかを示す必要があります。
そこで初めて人類にとって有益な成果であるとなるのです。
まだまだ先が長そうです。

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そのとおりの状況になっているではありませんか。
冷静な見識があればそのように考えるのです。

ところがこの転載の冒頭にもありますように、
マスコミは見識なしの「扇動者スタイル」なのです。

それで、小保方さんたちの論文に疑問点が発生すると、
今度は極端に、論文の内容自体ではなくて
そもそも「STAP細胞」なるものの存在を否定するところまでの
論調となってしまっています。

私は、論文の内容や記述方法に問題があるのであって、
STAP細胞は認められるのはないかと思いたいです。

この結末はどうなるでしょうか。