2012年2月29日水曜日

保守業務改善・改革の研究会に参加されませんか

当社ではここ数年、ソフトウェア保守業務の改善・改革を
推進しております。

別項でご紹介しているSweeper養成講座は研修ですが、
研究会も開催いたしております。

それがここでご紹介するSLCM研究会です。
SLCMはシステム・ライフサイクル・マネジメントの略で、
システムの企画から開発、保守、運用のすべてを
研究しましょうという趣旨です。

この4年ほどは保守に注力しています。

昨年からは、保守の当事者たちが現場で抱えている問題
の改善策や改善方向を参加者全員で検討する
ということをやっています。

保守業務については
社内で改善などの相談に乗ってくれるスタフがいませんから、
このような研究会の場は貴重なのです。

ちなみに昨年取り上げた主なテーマとその改善策は
以下のとおりです。

 1. 保守担当の分担方法

  - 縦割りがよいか、機能分担を取り込んだ横割りがよいか -

  結論(の一部):
  保守業務はお客様の業務に接する入り口からリリースまでを
  担当できる大きな特性を持っている。

  この特性を活かして完全縦割りとするのがよい。

  そうすると、担当はプログラムをいじることを含めて
  一貫した技術習得ができる。

  なおかつ、一貫して担当することによって作業に対するPDCAも働き、
  生産性が大きく高まることが期待できる。
 
  ただし、一つの領域に留まるとマンネリ化するので、
  定期的にローテーションすることが必要である。

  そのためには脱「属人化」の対策を講じる必要がある。

 縦割り分担のイメージ
  
 






 2. 障害削減対策
  - かなりの対策を講じて障害が削減されているが、
         さらなる削減を行うにはどうしたらよいか -

 結論の骨子:
  原因分析の徹底と業務従事者の目標意識の強い共有が必要である
  (原因究明の5階層モデルを作成した)。

 3. 保守業務の年間契約レベルの設定方法

  - お客様との合意工数枠をどのレベルで設定すべきか -

 結論(の一部):
  最低保守水準(MUST枠)と追加対応水準との2段構えとする。

 4. 緊急時の障害対応方法
 結論(の一部):
 ・ 一つ一つの障害種類ごとのマニュアルを作成することは
  現実的でない。障害発生時の対応訓練が重要である。


これは、
以下の2012年度会員の募集案内にも掲載しているものです。

http://www.newspt.co.jp/data/slcm/hosyu_ken.html

今や、
ソフトウェア技術者の大半は保守に携わっておられるのです。
皆様もぜひこの研究会に参加され
種々の難題を解決し、
将来の出世切符を手にされませんか!!

Sweeper養成講座第2期がスタートしました

ソフトウェア保守業務の改善・改革の推進者である
Sweeperを養成する研修が
2月27日にスタートしました。

http://www.newspt.co.jp/data/sweeper/sweeper.html

お一人が風邪で欠席しましたが、
6社11人のメンバが元気に参加されて
第1単元を実施しました。

参加メンバの写真をご覧ください。




年齢は28歳から49歳まで
平均年齢は41歳です

情報システム部の方が2社4人
情報子会社の方が2社4人
システム事業会社の方が2社4人です。
均等に分かれています。

ソフトウェア保守業務の改善によって
恩恵を受けるのはシステムの利用者で
そのために働いているのが、
システム部門と情報子会社ですから、
その方々が参加されるのはごもっともなことです。

システム事業を実施されている企業のご参加も自然です。
ご自分たちのために改善されるのです。

今までは、
保守の実務は「他人任せ」の状態が多かったのですが、
私どもの働きかけもあり
自ら動きだされている「当事者」たちが増えてきた
ということが読み取れます。

当研修の受講生のご活躍によって
ご参加企業のソフトウェア保守業務の革新が実現する
ことを期待してこの講座を進めてまいります。

第3期は本年6月に開講予定です。
ご関心ある方のお問い合わせをお待ちしています。

2012年2月27日月曜日

大学が秋入学へ

当初発表された時はびっくりでしたね。
その証拠に大新聞が1面に載せました。

東大が発表したときの
秋入学は以下の意図でした。

実現目的
入試は従来どおり春に実施
 入学は秋(卒業も秋)
 入学決定から入学までの期間を空ける(ギャップターム)
 (実現は数年後になりそう)

秋入学にするねらい
1)国際的なスケジュールと合致して
留学生の送り出し・受け入れが容易になるなど、
学生・教員の国際流動性が高まる。
(主要国では秋入学が主流である)

2)学期の途中に夏休みが入らずに勉学の効率が上がる。
3)ギャップタームにさまざまな社会体験などができる。
4)資格試験の受験を1年遅らせたり、
夏季休暇を就職活動に充てたりして、
学期中は学業に専念できる。

これを見ても、ねらいから目的に至っていることが
お分かりでしょう。

一般に「ねらい」が先で「目的」を考えるのです。
「こういうシステム(仕組み)を考えよう」
が先ではダメなのです。

ただし、商品開発の場合は、
「こういう商品はどうだろう」というアイデアが先
という場合もあるでしょう。

「ねらい」が大事ですから、
ねらいが実現できるほかの方法があれば
それでもよいのです。

現に、2月になって一橋大学は、
以下の案を提案しました。
「春に入学、授業は秋から」

この案だと
「ねらい」の1)は若干問題がありそうですが、
「ねらい」の2)~3)は実現できます。
さらに、「入学受験事務を夏休みにしなくてすむ」
「学生が高校卒業後
入学先が決まらないという不安状態を避けられる」
という利点があります。

実は秋入学方式には、
他にも乗り越えるべき課題があります。
実現までには、
それらの課題を克服する案になることでしょう。

第6回東京マラソンが行われました

私は残念ながら、
今年も抽選に外れ参加できませんでした。
5回連続外れです。

私はほぼ毎日ジョギングをしていますが、
参加できたとしてももう完走は無理でしょうね。

これを機会に
「なぜ人は走るのか」(トル・ゴタス著)を
読んでみました。

こんなことが書いてありました。

走る元祖
森林にすんでいた人類の祖先が
森林がなくなってサバンナになった時に
走らないと獲物にありつけなくなり
走る機能が強化され、
走れる能力のある者が生き残り、進化した。

トピックス
 「人類は、多くの種と比べて走るスピードは遅いが、
 発汗することで(汗腺が極めて多い)
体温の上昇が抑えられるため、
 足の速い動物の体力を消耗させることができる。
 
アフリカのブッシュマンは、
今でもレイヨウを過熱で倒れるまで追い詰め、
やすやすと手に入れる。
 
走ることは、人類の本質的な特徴であり、
 人類はさまざまな場面でこの特性を生かしている」

古代国家での走る意義
古代国家では、
情報伝達手段は人間が伝えることしかなかったため、
速く走れる者は非常に尊重され
「高給で遇された」

トピックス
 紀元前2000年ころのシュメールの
都市国家の王シュルギは、
収穫感謝の祭典の際、
往復320キロの距離を1日で走破し、
権力者としての身体能力の高さを誇示し
その名声を確かなものにした。

オリンピックの元
近代オリンピックの基になったオリンピア競技祭は、
ギリシャ各地で行われた。
短距離走が注目を集める競技であり、
最短距離のレースに勝った者は英雄扱いで
賞金は
一生楽に暮らせるだけのものが与えられる場合もあった。

トピックス
第1回のオリンピア競技祭は紀元前776年に行われた。
192メートルの短距離走の勝者の名前が残っている。

オリンピックでのアフリカ勢の活躍
多くの方がご存じのように
エチオピアのアベベがローマオリンピックで
世界新記録で優勝して世界を驚かせました。

それ以上に話題になったのは、
はだしで走ったことでした。
それで、アフリカ人は日ごろはだしで
原野を走り回っているから速いのだ、
と言われました。

あるいは、
ランニングシューズを買うお金がないのだ
とも言われたりしました。

アベベは東京オリンピックでも優勝しました。
マラソン2連勝はアベベだけです。

アベベの活躍を機会に
ケニアをはじめアフリカの多くの国で
マラソンランナが輩出した。

アフリカの国の人たちにとっては
マラソンはじめ陸上競技で勝つことが
貧困脱出。出世の道だったのです。

アメリカへの奴隷狩りと同じように
多くのスカウトが人買いをしたようです。

東京マラソンでも
優勝はじめ上位はアフリカ勢でした。

アフリカ勢の中で
よく日本の藤原新が2位に入りました。
体を見るととても勝ち目がない感じがしますが、
心臓とか強いところがあるのでしょうね。

ジョギング
私もジョギング愛好家ですが、
本格的なジョギングには
ちゃんと歴史があるのです。

ニュージーランド、オークランドの
アーサー・リディアードが生み出したトレーニング法
が元祖です。

会話ができるほどのスピードで長距離を
週に200キロも走り基礎体力をつけます。
その合間に短距離のスピード練習も行います。

この方法によって
ラストスパートでスピードを出して
勝つことができるのです。

「会話ができるスピードで走る」
これがジョギングです。

ピーター・スネルなどリディアードの弟子たちが
国際大会で好成績をおさめ、
「ジョギング」はオークランドでの流行りになりました。

それでも、夜1人で走って警官に不審尋問されたり、
車から邪魔者扱いされるということはあったそうです。
今でも日本で皇居の周りでは、
邪魔者扱いされていますものね。

女子マラソン
今では当たり前になっている女子マラソンですが、
オリンピックで女子マラソンが誕生したのは、
1984年のロサンゼルス大会です。

20世紀半ばまでは
女性は長距離を走るのに向いていない、
と信じられていたのです。

それは、
1928年のアムステルダム五輪の
女子800メートル走で、
ゴールで倒れる選手が続出したためだそうです。

しばらくは、男子選手にまぎれてマラソンに
出場する、などの時代が続いたようです。

この偏見を打ち破ったのは
著名ランナ・スター誕生ではなく、
1980年代のジョギングブームのようです。

アメリカはじめヨーロッパで
ジョギングブームから走ることへの関心が広まり、
その中に女性もいたということです。

その後はスターが生まれましたね。
イングリッド・クリスチャンセン、
リディア・シモン、ヌデレバ、ロサモタ
などです。

日本の高橋尚子さんもベルリンマラソンで
当時世界最高記録で優勝しました。
あれは2001年のことで、
ずい分昔のことになってしまったのですね。

「東洋の魔女」に次ぐ日本女性強しの元祖です。

皆様も健康維持目的で
楽しいジョギングをされたらいかがですか。

高齢者や日本を明るくする試案

今現在65歳以上の高齢者は4人に1人ですが、
20年後には3人に1人になるそうです。

この高齢者に健康で元気でいていただくことは、
健康保険制度・年金制度の維持の上からも
日本の国の活性化度の点からも必須であることは
衆目の認めるところです。

しかしながら、議論は
年金等の社会保障費の財源の捻出方法に傾いていて
後ろ向きのそしりを免れない状況です。

それでは高齢者にとっても若い人たちにとっても
明るい未来が期待できません。
高齢者が明るく元気になって
医療費がかからない国を目指すべきです。

その試案を思いつきました。

この試案の「目的・ねらい」と骨子
目的
 高齢者が病気にかからず元気に活躍する。

ねらい
 ・医療費が削減できる。
 ・国の社会保障費が削減できる。
 ・税金が少なくて済む。
 ・社会が明るくなる。
 ・若者が将来に希望が持てる。

案の骨子
 ・高齢者が活動する場を作る。
 ・町内会や団地の管理組合を拠点にする。
 ・囲碁、将棋、麻雀、料理、お稽古ごと
などのクラブ活動をする。
 ・小中学校のグラントを使って、
  ゲートボール、フォークダンスなどを行う。
 ・若者が参加をしてもよい。
 ・その活動をマネージするリーダを養成する。
 ・その制度を作り自治体が補助する。
 ・活動の補助金も出す。
 【ハコものは既存のものを使用できるので、
公的補助はソフト面の補助だけである】

 
会社を引退した高齢者が
元気になるのはどういう場合でしょうか。

やはり、
何らかのコミュニティに参加して活動をすることです。

その場を、
日本の良き制度・遺産を使って実現できるのです。
それは町内会(隣組)です。

私は品川区に住んでいますが、
町内会は会館を持っています。
今では、その会館は地元のお祭りの時など、
限られた時しか利用されていません。

そこをもっともっと活用して「サロン」にするのです。

将棋の好きな人、囲碁の好きな人、麻雀の好きな人、
カラオケの好きな人がいるではないですか。
その人たちがどんどん集まって楽しめばよいのです。

女性用にはお茶、お花、料理などの教室ができます。
料理は男性も楽しめます。

若者(非高齢者)にも参加していただきます。
活動が活性化されます。

インドアだけでなく、アウトドアもあった方が
健康によいでしょう。
それには、小中学校のグランドがあります。
小中学校の体操の時間と調整して使わせていただきます。

毎日のように
ゲートボールなどをやったらよいではないですか。

将棋でも囲碁でも麻雀でもゲートボールでも
カラオケでも、イベントをやったらよいでしょう。
誰でも勝負は好きですから張り切って参加しますね。

ここからが本題です。
この企画ではハコものは不要です。
仕切れる人が必要なのです。
各種の活動で必要なのは、全体を仕切る人です。
設けるクラブを決めること、
各クラブの調整をして利用時間を決めること、
道具類の補充など、が必要でしょう。
イベントの企画は大事な仕事です。

そこで高齢者で仕切りの好きな方に
ボランティアになっていただいて
リーダ講習を受けていただきます。

厚生労働省の「中高年者縦断調査」でも、
現在働いている60-64歳の
57%が65歳以降も働きたい
29%が70歳以降も働きたい
と言っています。

リーダになった方に
活動補助金を渡して使っていただくのです。
団地やマンションでは管理組合の理事長に
リーダになっていただきましょう。

町内会には町内会長がおられます。
今後はスポンサではなく、
そういう仕切りができる方に
町内会長になっていただいたらよいでしょう。

30人に1人くらいの比率でリーダが必要だとして、
全国で100万人のリーダになります。
リーダ研修の費用と活動費補助で
1人(1拠点)当り年間50万円程度を
税金(地方税でしょうね)から支出します。

そうすると、
日本全体では5000億円くらい必要です。
ですがそのくらいの金額は
高齢者医療費が1割削減できれば捻出できるのです。
なおかつ先進的な明るい社会が実現します。

消費増税分からこの補助金に振り向ければよいのです。

これとは別に
気功や気功を取り入れた治療活動にも
補助金を出しましょう。

別項「病は気で治る」のように
本格的な気功は健康維持に極めて有効です。

基本的な方向性は、
健康を害した人にお金を出すのではなく、
健康を維持するためにお金を出すということです。

これらの方法はすべて日本ならではです。
こんな素晴らしい案はないのではないでしょうか!

日本が世界に先駆けて
明るい高齢者社会のモデルを示すことができます。
でも他の国では真似ができないでしょう。
社会インフラが違いますからね。