当社ではここ数年、ソフトウェア保守業務の改善・改革を
推進しております。
別項でご紹介しているSweeper養成講座は研修ですが、
研究会も開催いたしております。
それがここでご紹介するSLCM研究会です。
SLCMはシステム・ライフサイクル・マネジメントの略で、
システムの企画から開発、保守、運用のすべてを
研究しましょうという趣旨です。
この4年ほどは保守に注力しています。
昨年からは、保守の当事者たちが現場で抱えている問題
の改善策や改善方向を参加者全員で検討する
ということをやっています。
保守業務については
社内で改善などの相談に乗ってくれるスタフがいませんから、
このような研究会の場は貴重なのです。
ちなみに昨年取り上げた主なテーマとその改善策は
以下のとおりです。
1. 保守担当の分担方法
- 縦割りがよいか、機能分担を取り込んだ横割りがよいか -
結論(の一部):
保守業務はお客様の業務に接する入り口からリリースまでを
担当できる大きな特性を持っている。
この特性を活かして完全縦割りとするのがよい。
そうすると、担当はプログラムをいじることを含めて
一貫した技術習得ができる。
なおかつ、一貫して担当することによって作業に対するPDCAも働き、
生産性が大きく高まることが期待できる。
ただし、一つの領域に留まるとマンネリ化するので、
定期的にローテーションすることが必要である。
そのためには脱「属人化」の対策を講じる必要がある。
縦割り分担のイメージ
2. 障害削減対策
- かなりの対策を講じて障害が削減されているが、
さらなる削減を行うにはどうしたらよいか -
結論の骨子:
原因分析の徹底と業務従事者の目標意識の強い共有が必要である
(原因究明の5階層モデルを作成した)。
3. 保守業務の年間契約レベルの設定方法
- お客様との合意工数枠をどのレベルで設定すべきか -
結論(の一部):
最低保守水準(MUST枠)と追加対応水準との2段構えとする。
4. 緊急時の障害対応方法
結論(の一部):
・ 一つ一つの障害種類ごとのマニュアルを作成することは
現実的でない。障害発生時の対応訓練が重要である。
これは、
以下の2012年度会員の募集案内にも掲載しているものです。
http://www.newspt.co.jp/data/slcm/hosyu_ken.html
今や、
ソフトウェア技術者の大半は保守に携わっておられるのです。
皆様もぜひこの研究会に参加され
種々の難題を解決し、
将来の出世切符を手にされませんか!!
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