2013年11月29日金曜日

50年目で分かりつつあるケネディ暗殺の真相は?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 ケネディ暗殺の背景事実に近づいていただく。

ねらい:
 「ウォーレン委員会50年目の証言」を読んでいただく。

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今回のテーマのきっかけを与えてくれたのは、
私の情報源の一つである
フジテレビ日曜朝7時半、美人キャスター吉田恵嬢が登場する
「新報道2001」です。

11月24日でしたが、その2日前11月22日は
ケネディ元大統領が凶弾に倒れた日から満50年で
テキサス州ダラスで追悼式典が行われました。

この記念すべき日、
ご承知のようにケネディ大統領のご令嬢
キャロライン・ケネディ駐日大使は赴任直後で
日本におられ
その式典には参列されませんでした。

お父様が亡くなられたときの
5歳のいたいけないお嬢さんだった姿を思い出し、
お気の毒にと思いました。

ケネディ大使は、その人事が発表になった時は
マスコミの評価が低調でしたが、
来日されてからの人気は過去の歴代大使の中で最高ですね。
儀装馬車での行進はとても美しく、すごい歓迎の人でした。

本題です。
11月24日の放送で、ほんの少しの時間でしたが、
50年目にして今まで知られていなかった新事実が出てきた、と
「ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言」
のさわりが紹介されました。

そこで早速その本を入手しました。
著者は、フィリップ・シノンという元ニューヨークタイムズの記者で
本書の基礎になる情報収集活動に5年を要しています。

本書は、上巻428ページ、下巻412ページの大作です。
とても短時間では読破できません。

そこで、現時点で分かったこと、気になることを
以下に列記させていただいて
詳細は読破次第ご報告ということにさせていただきます。

・ケネディ政権は
 キューバのカストロを暗殺によって排除しようとしていた。

・暗殺の真相を明かすためのウォーレン委員会の
 ウォーレン委員長はケネディの死を非常に残念がっていた

・それにもかかわらず、真相を明らかにしない方向で委員会を
 動かした。

・それは、何ものかの強い力があったからであろう。

・その一つの疑いは、
 ケネディ暗殺の動きをキャッチしていたにもかかわらず
 それを阻止できなかったCIAである。

 
・オズワルドは現場に居合わせたのは確かであるが、
 犯人に仕立て上げられた替え玉の可能性がある。
 
 
 

・その理由は彼が射撃の名手ではなかったことである。

・オズワルドが真犯人でないことが尋問等で判明すると困るので
 ジャック・ルビーにオズワルドを殺させた(これは周知)

・しかし、警戒の中をジャックルビーがオズワルドに近付くのは
 警備側の導きがなければできないことである。
 ここでもCIA等の影が見え隠れする。

・事情を知っている可能性がある人間および
 ウォーレン委員会のメンバは厳しいかん口令がしかれ
 みな「知らない」と言ってきた。

・そういう人たちは、
 自分に身の危険があると思わせられたようだ。

・かなりの証拠資料が委員会段階で焼却されている。

・多くの証言可能者は死んでしまっている。
 そういう状況の中で本書の著者シノンは情報集めを行った。

・残念ながら確たる物的証拠は少なく、
 推定できる記録が主材料である。


ということなのです。

こうしてみると、最近の盗聴事件も含め
アメリカの暗部は恐ろしいものですね。

食品中の放射性物質の基準値について

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 食品中の放射性物質の規制が不当で
      非科学的であることを知っていただく。

ねらい:
 日本の放射性物質の規制は無視して
  少なくとも国際規格を信じて考えていただく。
 (いずれ現在の国際規格よりも緩い規格に
                   なっていく方向です)

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 以下の情報は、私の盟友「史実を世界に発信する会」の
事務局長茂木弘道氏からのものです。
 
日本の放射線規制は世界の常識から外れ、
住民・産業界に多大の迷惑損害を与えているのですが、
今回は、
食品中の含有量の規制に関して問題提起された講演の記録です。
 
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10月23日、衆議院第2議員会館において、
放射線議連(会長:平沼赳夫)の第3回勉強会が行われました。
 
テーマは「食品中の放射性物質の基準値について」で、
講師は中村仁信先生でした。
中村先生は大阪大学医学部放射線学科の教授を長らく務められ、
現在は名誉教授、彩都友紘病院院長です。
 
1997年から4年間ICRP委員も務められています。
「放射線の正しい知識を普及する会」の副会長です。

講義の概要を三浦小太郎さんがまとめてくれまして、
会のホームページに掲載されています。


又ここには、パワーポイントのスライドも掲載されています。
PDFも載っていますので、簡単にダウンロードすることもできます。)
  http://s-radiation.info/pdf/1023study.pdf


結論として、
平成24年に改定された現在の基準値は、
平均して欧米の10倍、
飲料水に至っては100倍という厳しさであり、
全く合理性が認められないということです。

FAOおよびWHOによる国際食品規格
コーデックス委員会による規格)
を欧米は基本的に採用していますが、
これを全く無視したものが、現行の基準値です。

これによって健康の効果など全くなく、
農業、漁業などの生産者を苦しめています。

さらに福島大学の佐藤理教授が述べているように、
「基準値が下がれば安全が達成できるのではなく、
安心できないレベルが下がるだけ」
という結果となっている訳です。

講義は放射線の影響に関する
広範なバックグラウンドに及んでおります。
低放射線の健康増進効果についても触れられていますので、
概要、ならびにスライドを是非ご覧になってください。
 
               
 
                    茂木 弘道

食品偽装から日本人の思考法を考える!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 食品偽装事件の背後にある原因を整理してみる。
 その根本原因と思われる
      日本的思考法について考えていただく。

ねらい:
 ブランド信仰・ブランド志向を止めて自分の目で
  ものごとを考え決めていただくように社会を導いていただく。
 これから活躍する日本人の教育法について
                     考えていただく。
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何重にも唖然とさせられた問題です。

まず、「お前もか」という感じで、
ほとんどの大手百貨店、ホテル、等が
偽装に手を染めています。

                 食品偽装の代表事例


  偽装者
  偽装・虚偽表示内容の代表例
ディズニーランド
  • 紅ズワイガニをズワイガニ
  • ブラックタイガーを車エビ
  •  一般的な鶏を地鶏
 阪急阪神ホテルズ
  • 加工肉をビーフステーキ
  • バナメイエビを芝えび
  • 冷凍魚を鮮魚のムニエル
  • トビウオの卵をレッドキャビア
  • 違う産地の豚肉を霧島ポーク
  • 一般ねぎを九条ネギ
高島屋
  • ブラックタイガーを車海老
三越伊勢丹HD
  • 中国産の栗をフランス産
 
そごう・西武
 
  • 鹿児島産牛を阿波牛
大丸松坂屋
  • 加工牛肉を和牛ステーキ
  • 冷凍品を鮮魚
丸井グループ
  • ホイップクリームを生クリ―ム
セブン&アイ
  • バナメイエビを芝えび
  • ホイップクリームを生クリ―ム
 
ロイヤルパークホテルズ
  • 加工肉をステーキ
  • バナメイエビを芝えび
ホテルメトロポリタンエドモンド
  • 加工肉をステーキ
  • バナメイエビを芝えび
ヒルトン東京
  • 山形牛を前沢牛
  • 通常の野菜をオーガニック野菜
  • カナダ産えびを北海道産ボタンエビ
帝国ホテル
  • ストレートジュースをフレッシュジュース
近鉄百貨店
  • 台湾産の桜エビを静岡由比漁港水揚げ
京都吉兆
  • 接合肉をローストビーフにして販売


今回コトが大きくなったきっかけは、
阪急阪神ホテルズで、いい加減な弁明をしたために
社長が辞任に至ったことです。

このホテルの偽装が判明したのは、6月に
ディズニーランド経営のオリエンタルランドで問題が発覚し
それを契機に
阪急阪神が社内調査をした結果だったのです。

阪急阪神事件で気づいて、
各社が調査をしたので次から次へと
偽装・虚偽表示が発覚しました。

中には最近の京都吉兆のローストビーフ偽装のように
完全に法律・食品衛生法違反のものもあります。
ローストビーフは、中側は生で食べる可能性もあるので
一体肉しか認められていないのに
結着剤で固めたブロック肉を
「ローストビーフ」として販売したのです。

今回の発端のオリエンタルランドは、
マスコミからも何ら糾弾されなかったのは、
広告の大スポンサーだからだろうという
やっかみ半分の意見がどこかに載っていました。

いい加減な弁明という点では、
今の猪瀬さんも危ないですね。
敵とやっかみが多くいるでしょうから。

次いでの驚嘆は、
2002年に雪印食品が廃業に追い込まれた牛肉偽装事件、
2007年のミートホープ牛肉ミンチ偽装事件
同じく赤福の消費期限偽装事件
2008年の船場吉兆の料理再利用事件
等々が社会的に大問題になり糾弾された教訓が
まったく生かされていないことです。

どうにも信じられないことです。

なぜこういうことが起きるのでしょうか。

まずは、
料理を作る現場とメニュを作る営業現場の縦割り乖離
が要因として挙げられています。

自分でメニュを決め料理を作る個人営業なら
こういうことはまずできないでしょう。
あれば完全な不法行為です。

2番目にはそのことに輪をかけて、
現場はホテルや百貨店のテナントで
お店の管理に対して
目が届きにくくなっていることもあるでしょう。

しかし、
根底には日本人のブランド信仰があると思われます。
ブランド信仰ないしはブランド志向は、
「多くの人が選択するものを自分も選択する」という思考で
言うなれば自分の評価判断力の放棄です。

そういう思考法を、
私は著書「価値目標思考のすすめ」で、
農耕生活・村社会から生まれた「前例・みんな主義」
と名付けました。

変化に乏しい農耕生活、地縁が固定化する村社会では、
近隣と協調することが第1義であり
「自分はこう思う」ではなく、
「みんなはどうしているか」と考えるのです。
「右へ倣え」なのです。

その典型例が「芝えび」でしょう。
プリプリしたエビが好きならバナメイエビがいいのに、
「芝えび」だと言われて、
「やはり芝えびは美味しいな」と思って食べるのです。

バナメイエビの方がプリプリだという実証記事が
朝日新聞DIGITALに載っていました。
2013年11月21日「芝エビ、プリプリじゃなかった」

「そんなに違わないものなら」がミソで、
明らかに品質が落ちれば
誰しも「おや、これはまともな肉ですか?」と聞くでしょう。

ところが、うまいこと誤魔化せる範囲であれば
「柔らかくて美味しい肉だ」と
お客様は加工肉を食べるのです。

もともと専門家でなければ
その材質が何であるかは見分けられないのです。

テレビ番組で食通・グルメだという人たちが登場して、
ホンモノニセモノを食べ比べるのですが、
半分くらいの人が間違えていました。
ホタテとキノコを間違えるなどもありました。
人間の食感はそんなものなのです。

だったらと、
敵の弱みに付け込んで「誤魔化そう」となります。
どうせ分からないのだから、
「いいこと言っておこう」という考えが出てくるのは
自然といえば自然でしょう。
こういう時にブランド志向が効いてしまいます。

バナメイエビやブラックタイガーなどの場合は、
そちらの方が美味しいいう面もあれば、
なおさら不良品を騙して売ったという意識はないでしょう。

ところで、日本人のブランド志向または
「前例・みんな主義」は、
なぜ脱農耕社会になった今も残るのでしょうか。

長い間の淘汰の結果で、
そういう思考法がDNAに残ってしまっているのなら大変です。

先日の朝のテレビ番組で、
日米10人くらいずつの若い人たちのチームで、
目の前の形・色の違う3つの箱からどれを選ぶかという
実験をしていました。

そうしましたら、日本チームは
積極的にこれだと主張する人がいなく、
結局投票による多数決で決めました。
自分の意見があるのに遠慮して言わないのです。

このことは私の研修の時にも経験しています。
「質問ありますか?」と聞いてもめったに質問が出ませんが、
名指しするとほぼ全員、立派に質問があるのです。

アメリカチームは多くの人が自分の意見を述べて
やり合っていました。

もし、DNAが影響を受けているということなら、
ディベートなどの訓練をかなりやらないと
グローバル人材になれないでしょう。

かなりの対策を講じないと、
ブランド信仰、「前例・みんな主義」もなかなか
是正されないということです。

早くそこから脱却したい
「太平洋戦争日本一方的悪者論」も、
戦後教育を受けた層には染みついてしまっていますかねーー。

最後になりますが、この食品偽装事件の対策は
こう思います。

法律や監視強化ではなく、
「恥を知れ!!」の徹底でよいはずです。
これは、素晴らしい日本的思考です。

法律や監視強化でなければ、
この問題が収まらないなら
日本はとんでもなく恥ずかしい国ということになります。

一緒にされたくない偽装大国と一緒になるのです。
そんなことには耐えられません!!

アンパンマンの魅力は何なのか??

【このテーマの目的・ねらい】
目的
 やなせたかしさんを追悼する。
 アンパンマンの魅力を分析する。
 

ねらい
 処世訓を考えていただく。

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アンパンマンの原作者やなせたかしさんが、
2013年10月13日に94歳の人生を終えられました。

名曲「手のひらに太陽を」の作詞家でもあり
作詞者としても一流でした。

氏はば晩年「詩とファンタジー」という季刊誌を
責任編集されていました。


















最後となった10月発刊の号で、
以下のような二つの巻頭誌を
お得意の漫画イラスト付きで書いておられます。


       チャーリー   注;チャップリンのこと
 チャーリーの
 古い昔の
 コマ落としのリズムで
 ぼくの人生喜劇
 シリーズ
 ついに全巻の終り
 これからはじまる
 チャーリーみたいな
 自作・自演の
 おわかれコンサート
 無料サービス
 死ぬほど面白がらせて
 みせるから


     天命
 
 見おぼえのある
 絶望の岸
 ここまで何度か
 追いつめられ
 助からないと思ったが
 奇跡的に
 九死に一生
 なんとか
 生きのびてきた
 生きとしいけるものには
 天命がある
 もはや
 無駄な抵抗はせぬ
 ゼロの世界へ
 消えていくでござる
 拙者覚悟は
 できているから
 あせらず
 しばらく
 お待ちくだされ

完全に死を覚悟された記述です。

この号が発刊されたのは
氏が亡くなられた次の日くらいでした。

氏はガンを患ってはおられましたが、
死因は心不全ですから
最期は言わば急逝でしょう。
よくもまあ絶妙のタイミングで
お書きになられたものと感心します。

氏は1941年(昭和16年)に徴兵されて、
野戦重砲兵として日中戦争に出征されました。
主に暗号の解読に携わったり、
宣撫工作に携わり、紙芝居を作って地元民向けに演じたりされ、
実際の戦闘に加わった経験はありません。、
一度も敵に向かって銃を撃つことはなかったのだそうです。
(Wikipedia)

ですがかなりの飢えを経験され、
それが、アンパンマンが空腹の人(キャラクター)に
自分の顔のあんパンをちぎって与えるという
ユニークな発想に繋がったのだそうです。

アンパンマンは、
73年に発表され(今年で満40年です)、
テレビアニメ「それいけアンパンマン」は
1988年から始まっています。
25年の歴史があるのですね。

私の初孫は9歳になりますが
何年間か「それいけアンパンマン」の大ファンでした。
今は同居の孫娘が大ファンで、
テレビだけでは足りずに、
毎週ビデオやに行って数本ずつ借りて見ています。

アンパンマンを観賞している時は、
ずっと集中して画面を食い入るように見ていて
何か話しかけても聞こえません。

私もときどき一緒に見ているのですが、
大人が見ても楽しめます。
小さい子がテレビを見る時は大人が一緒のはずですから、
大人も楽しいということは長続きの条件でしょうね。

何が楽しいのか、少し分析してみました。
まずは登場キャラクターです。

正義の味方アンパンマン
 困っている人を助ける
 悪物を退治する
 顔が汚れたり、顔をちぎっていたりすると
 「力が出ない」で悪者にやられるが
 顔を取りかえると「元気百倍!」悪者をやっつける

 お腹がすいている人にあんパンを差しだしますが、
 決して自分は食べません。
 アンパンマンが食事をするシーンは1度もないそうです。
 みんなが食べるのをやさしく見守っています。

悪者バイキンマン
 
 凄いマシンを作る天才なのだが、間抜けでドジ
 途中まではアンパンマンを追いつめるが
 最期は負けて「バイバイキーン」のセリフで消えていく

 憎めないキャラです。
 悪者なのに子どもたちにも人気です。

ドキンチャン
 可愛いキャラです。
 バイキンマンと一緒に住んでいますが
 どういう関係か不明です。

 兄弟でもない夫婦でもないのですが、
 バイキンマンはドキンチャンにはまったく頭が上がらず
 女性が強いカップルを模しているようです。
 2人のやり取りが絶妙で
 ここが大人にも受けるところです。

 「わたしを誰だと思っているのよ!!」
 「ハイはい分かりました」
 というようなセリフがよく登場します。

 アンパンマン仲間のショクパンマンに恋していて
 バイキンマンとアンパンマンの戦いで
 バイキンマンの邪魔をして波乱を起こします。

他のキャラは常連メンバの他に、
臨時の主役キャラがつど登場して興味をつなぎます。

キャラの数の多さはとてつもないもので
2009年7月にその数(種類)の多さ1768体が
ギネスに認定されています。

主役たちがお互いがどういう関係かはほとんど不明です。
それが、ストーリ展開の自由度を確保することに
貢献しているのでしょう。

そういう中で姉妹とはっきり分かる関係が
2組あります。
ドキンチャンの妹コキンチャンと
メロンパンナちゃんのお姉さんロールパンナです。

ですが、この二組とも離れ離れに暮らしています。
メロンパンナちゃんがお姉さんに会いたがるのも
全編を通じた一つのテーマになっています。

全編の主テーマは、言わずと知れた
アンパンマンとバイキンマンの戦いです。
バイキンマンが知恵を絞って
悪行をするいろいろなマシンを作って闘います。
この変化が楽しいのです。

ですがこの戦いの中で1人も死者はでません。

西部劇テーマで、
おなじみガンマンの決闘シーンがあるのですが、
正義の保安官が早撃ちで勝ちます。

ですが、弾は銃弾ではなくカレーで
黄色いカレーが相手の顔に当り
相手は何も見えなくなって負けるという笑える展開です。

戦いの中でも必ず笑えるシーンが登場することが
緊張一辺倒でなく、人気の秘密かもしれません。

キャラが一旦死んだようになっていて
見ている子供たちに心配させますが、
よみがえるというシーンもあります。

ということで、
やなせさんがすべての脚本を作っているのではないでしょうが、
やなせさんの人生哲学、的確な人間社会の洞察が
大人も子供楽しめる作品になっていると思われます。

その意味で哲学のない興味本位・迎合主義の作家とは
一線を画す素晴らしい作品であり作者です。

後継者はおられると思いますが、
アンパンマンはこのあとどうなるのでしょう!!

やなせたかしさんのご冥福を心からお祈りいたします。




2013年11月26日火曜日

「ありえない決断」ってどんなことがあった?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 
 経営を大きく変革した経営者の決断の例を知っていただく。

ねらい:
 発想法を強化していただく。

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「ありえない決断って何だろう?という興味本位で
「ありえない決断」は米国フォーチュン誌の編集部が
書き下ろした書籍です。

「ありえない」は書名の常とう手段の誇大表現で、
正確には経営を変えた偉大な決断とでも言うべきものです。

全部で18例が紹介されていますが、
私の独断でその中から11例を以下の表にしました。


ありえない決断の事例一覧(抜粋)

時点と決断企業

内容


1996

アップル

スティーブを呼び戻す

有名なことであるが、誰かの決断ではない。

1982

ジョンソン・エンド・ジョンソン

株主より顧客を優先

市販頭痛薬に何者かに毒物を混入された際、全量回収と不正開封防止機能の導入をした。

1948

スリーエム

技術関連従業員に夢想の時間を与える(15%)

そこから」ポストイットが生まれた。

1991

インテル

「インテルインサイド」のキャッチフレーズ

一瞬で思い付いたアイデアではない。

1961

トヨタ

デミング博士の指導を受ける

正確には「教えに従って徹底的に実践した」

1993

タタ・スティール

斬新な人員削減の敢行

一切解雇をしなかった優良企業の苦渋の決断

1952

ボーイング

707に社運を賭けた

国防産業から民間航空機業界にシフトするため、受注の当てはないのに民間用ジェット技術に投資した。

1993

IBM

ベアハッグ作戦

ITの素人ガースナーが考えたお客様密着作戦で、この成果が現在の世界一のサービス提供会社である。

1962

ウォルマート

土曜日早朝ミーティング

関係者全員が集まって情報共有した。週末の売れ筋を逃さないことに貢献した。

1957

HP

利益より信頼を優先する「HPウェイ」

従業員の信頼を大事にするのが第一で解雇はしなかった。その後2人の創業者が亡くなったが、この「ウェイ」は生きている?

1914

フォード

従業員の賃金の倍増

これにより購買力を挙げて車を買ってもらった。歴史上最大の決断と称賛されている。

 
それぞれ「ありえない」は言いすぎにしても、普通ではそういうことをしないという「逆張り」ではあります。

経営者の参考になるでしょうが、
読み物としても興味深いものです。

この中でも、最大の「ありえない」はフォードが、
まだ車が一般化していない時期に従業員の賃金を倍にして、
消費を喚起し車を販売したというものです。
これこそありえない決断です。

現在の日本で、
デフレ脱却のために給与を上げてほしいと
安倍総理が言っているのはこの原理です。

給与を上げれば日本経済が活性化して
消費財だけでなく生産財も売れるようになります、
という主張ですが、
保守的な経営者はなかなか乗ってくれません。

朝日新聞の11月10日前後の調査(24日の朝刊の記事)
(対象は主要企業100社)だとこうなっています。、

増えてきた利益をどこに振り向けるかの回答
 設備投資      53社
 従業員への還元  52社

52社の内、「ベアを検討する」のは4社のみで、
あとは一時金での対応が12社、
残りは従来型の業績連動での一時金対応
(特別な対応はしない)ということのようです。

日本の経営者は、
なかなかヘンリー・フォードにはなれません。

2013年11月25日月曜日

少子高齢化の象徴がこれだ!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 少子高齢化社会の典型例を知っていただく。
 ギンナンの社会貢献を知っていただく。

ねらい:
 何か考えていただく?
 (この情報は何かに役立ちますでしょうか?)

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我が家から歩いて5分ほどの、
133年の歴史を誇った杜松(としょう)小学校が
今年の3月で廃校になりました。















垂れ幕に書いてあるのは「ありがとう杜松133」です。

この小学校は、近所の小学校と一緒になって、
品川区お得意の小中一貫校「豊葉の杜」学園になりました。
濱野品川区長は頑張ってます。

その後が何と高齢者福祉施設になるのです。

 


まさに時代の移り変わりを示しています。

133年前は明治12年ですが、その時は別の土地にあったようです。
そこは現在、古川電工の研究所になっています。

















この小学校には、樹齢90年とかの立派な銀杏の樹が3本あります。
今は、解体業者が入っていますので、
校門が開いています。
そこで、こっそり入って写真を撮りました。















大昔は近所の人が校庭に入って
ギンナンをいただいていたようです。

ところが、
2001年に発生した有名な池田小学校への乱入殺傷事件
の影響で学校が自由に入れなくなりました。

私もその頃、別の中学校で開いている校門から入って
ギンナンを採っていましたら
朝練をしている生徒が「怪しい人がいる」
とでも告げ口したのでしょう。
先生がやってきて「出ていってください」と注意されました。

そういうことで、
この小学校の見事なギンナンの行く末が気になっていたのですが、
情報通のオバ様から聞いたところでは、
先生・生徒が採って業者に売り
そのお金でサッカーボールを買ったんだそうです。

ところがその後、杜松小学校の歴史を調べてみましたら、
違う事実が判明しました。

先生・生徒がギンナンを加工して売った、
ということは事実でした。

売った相手には近所の人も入っているようで、
業者に卸すだけでなく、
休み時間に生徒が100グラム100円で玄関で売ったそうです。
100グラムは大体50個です。

売上金はサッカーボールを買ったということもあったようですが、
主にははユニセフを通じて寄付をしていました。
2007年にはラオスに小学校を作る基金に乗り、
鐘(時間を告げるチャイム)を贈りました。

2008年にはその小学校に「飢えをしのぐ足しに」ということで、
畑に植える野菜や果物の苗
とドッジボールを贈ったんだそうです。

インタネットで入手した情報では、
毎年4万円から10万円になったそうです。
50個で100円ということからすると、
2万個から5万個採れたということになります。
1本の樹から1万個から2.5万個です。
凄い生命力ですね。

杜松小学校のボランティア活動のレポート
http://www.philanthropy.or.jp/qhm/index.php?%E5%93%81%E5%B7%9D%E5%8C%BA%E7%AB%8B%E6%9D%9C%E6%9D%BE%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%EF%BC%88%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%EF%BC%89

ギンナンの社会貢献もバカになりませんね!!

2013年11月18日月曜日

小泉元首相!晩節を汚すなかれ!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 原発のリスクについての情報を入手していただく。

ねらい:
 原発に対する適切な判断をしていただく。

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何を血迷ったか、小泉元首相が
突然「原発の完全0」を唱え出しました。
第1面で取り上げたのはやはり朝日新聞です。

「外交問題は早期解決は難しいが、
原発0は総理が決断すればできることだ」と
言われています。

どういう前提、どういう根拠で言っておられるのか
不明ですが、
どうも科学的根拠に基づいた意見ではないようです。

橋下さんも初めは原発反対を唱えていましたが、
その後、現実路線に変わりました。

原発問題は科学および経済学の問題です。
好き嫌いや原爆恐怖症で判断すべき問題ではありません。

盟友茂木弘道さんから以下の情報が届きました。
小泉さんももう少し勉強しないと
鳩山由紀夫氏と同じ晩節となりますね。

1.アメリカで放射線に対する正しい認識を広める組織ができた

 「放射線の正しい知識を普及する会」
 (Society for Radiation Information(SRI) (会長:渡部昇一)が
 8月に結成されましたが、
 ほぼそれと時を同じくして
 福島事故の後で起こったような放射線恐怖症がもたらす被害を
 防止することを目的とした学者のグループが
 アメリカで結成されたということです。
 
 

 会の名称は
 “Scientists for Accurate Radiation Information” (SARI) ですので、
 「放射線の正しい知識のための科学者の会」となります。

 我々の会と目的を同じくする科学者の会です。
 メンバーは、米国、ポーランド、ドイツ、イスラエル、ウクライナなど
 国際的な著名人で、Mohan Doss 博士は勿論、
 放射線分子生物学の第一人者である Feinendegen博士もその一人です。

 
 
 注:Mohan Doss 博士は、
 「放射線の安全性のパラダイムを変更せよ」
 という論文で話題を呼んでいる方ですが
 11月14日第4回「放射線議連」勉強会で

 
 「福島の低放射線にどのように対処すべきか」
 というテーマで講演されました。
 
 
2. 原子力発電は最も安全であるデータ
 「フォーブス」にエネルギー源別の発電の安全性を示すデータが
 出ています。
講演では英文でしたが、日本語訳をしたものを以下ご紹介します。

エネルギー源
 死亡率
(1兆kwh
当たり死者)
原子力=1
石炭(中国)
280,000
3111
石炭(世界平均)
170,000
1889
石油
36,000
400
バイオ関連
24,000
267
石炭(アメリカ)
15,000
167
天然ガス
4,000
44
水力
1,400
16
太陽光(屋上)
440
5
風力
150
2
原子力
90
1
この根拠は追って情報入手できますので、
入手次第ご報告いたします。