2012年11月30日金曜日

寒いですか?冷たいですか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
   サムイとツメタイの違いについて考えていただく。
 日本語の繊細さについて考えていただく。
 日本人と欧米人?の平熱が違うことを知っていただく。

ねらい:
 どうということありません。
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ずい分寒くなりましたね。
風邪をひいている人も多くなってきました。
皆様は大丈夫ですか?

私は、ほぼ毎朝出勤前に2歳の孫娘と散歩をします。
2,3日前に2人で出かけようとして玄関の扉を開けると
孫が「ツメタイ!」と言いました。

一瞬何と言ったのか分かりませんでした。
でもその顔とそぶりを見て「寒い」という意味だと分かりました。
孫には「冷たい」と「寒い」の区別がつかないのです。
「冷たい」を先に覚えたのでしょう。

どちらも温度が低いということです。
「冷たい!」というのも理屈に合っています。

そういえば、と気が付いたことがあります。
英語ではどちらもColdで区別がありません。
日本語・日本人は繊細だな、と思いました。

欧米人には冷たいと寒いの日本語の使い分けは
なかなか覚えられないかもしれません。
皆様!冷たいの定義をすぐに言えますか?

寒い・冷たいの反対語「あつい」は、
暑いと熱いで漢字が分かれています。
英語ではHotの一本です。
少しだけ日本語が繊細ですね。

日本語の起源として、
どのようにして、寒いと冷たいができたのか
興味があります。
どなたかご存じないでしょうか。

そんなことを考えていたら、
昨日のテレビで、欧米人が今でも半そでで平気だ、
というテーマを探求していました。

日本人の平熱は36度5分が普通ですが、
彼らは37度2、3分で7分くらい高いのです。
初耳でした。

どこかの学者が
「彼らは脂肪の多い食べ物を食べているからだろう」
というようなことを言っていました。

かく言う私も、まだ半そでで朝のジョギングをしています。
「寒くないのですか?」
と犬の散歩のおじさん・おばさんに言われるので、
意地で続けているようなもので、
決して快適ではありません。

テレビの欧米人は半そでで「快適だ」と言っていましたから
負けますね。

一緒にテレビを見ていた家内が、何思ったか、
「こんな人たちと戦って勝てるわけない」と言っていました。

2012年11月28日水曜日

保守業務の改革は「業務革新の成功要因」に学びましょうか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 1.現在放置されているソフトウェア保守業務の改革には、
   「業務革新の成功要因」を実現する必要があることを
   認識していただく。
 2.業務革新の成功要因は何であるかを概括していただく。
 3.業務革新の成功要因を研究する気になっていただく。

ねらい:
 ・業務革新の成功要因をあらためて研究していただく。
 ・ソフトウェア保守業務の改革に真剣に取り組んでいただく。
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現在、多くの企業で求められている
保守業務の改革は、一筋縄ではいかない業務改革です。
であれば、あらためて業務改革の成功要因を
研究してみましょう。

業務改革の方法の解説書として、
「システムアナリストのための業務革新ガイドブック」
(上野則男他著、1994年刊)を用います。

本書は、当時日本のバブル崩壊後の不況に際し、
アメリカから輸入された
「リエンジニアリング」ブームを受けて、
日本的な業務革新を探求するべく、
「MIND-SA実践研究会」が編集して出版したものです。














以下に、その一部の項目だけの抜粋を掲載いたします。
出版から20年近く経過していますが、
その本質論の有効性は、現在もまったく同じだと思えます。

保守業務の生産性改善または強化を目指す方は、
是非当書をご一読ください。
Amazonで中古品が入手できます。

「システムアナリストのための業務革新ガイドブック」
第3章 業務革新の成功要因
業務革新を成功させるには、以下の条件が必要、と説いています。

1.トップの強いリーダシップ
その内容は以下のとおりです。
 
  1)業務革新の実施を決意すること
  2)その決意を最後まで守り抜くこと
  3)業務革新実施の見通しを確信すること
  4)業務革新の必要性を従業員に訴えること
  5)業務革新実施の体制を作ること
  6)業務革新実施の進捗を把握し、促進を図ること
  7)業務革新実現の障害を除去すること
  8)業務革新実現の成果を社員・関係者に還元すること


2.ミドルマネージャの積極的参画
その内容は以下のとおりです。

(1)抜本的改革のとき
   1)プロジェクトメンバの提供とその穴埋め
   2)プロジェクト案の具体化への協力
       ポジティブ思考で取り組む。
   3)抜本的改革実現、新方式定着への努力
       ポジティブ思考で取り組む。
     移行時は非常時体制で臨む。
(2)現状体制内での改革のとき
   1)改革方向検討への協力・参画
     ミドルマネージャ自体が検討に参画する。
   2)改革の実施促進
     叱咤激励を行う。
     進度状況を把握する。
     対策指示を具体的に行う。


3. 強いプロジェクトチーム
その条件は以下のとおりです。

  1)革新をこの人たちに任せて大丈夫だ
   という安心感を与えなければならない。
   2)革新の青写真を描く知恵と実行力が
    なければならない。
   3)革新を実現する力がなければならない
     (説得力、判断力、実行力、タフな精神力)


4.明確な革新目的の設定
その必要性は以下のとおりです。

   1)革新を始めるにあたり、革新の目指すゴールを示す。
   2)革新の途中で目指すべきゴールを示す。
   3)進捗管理に用いる。
   4)最終結果を評価する物差しに用いる。


5.有効な基本アイデアの導出
その必要性は以下のとおりです。

  
   1)大きな革新目的は大きな
     手段の裏付けがなければ実現できない。
   2)大きな革新の手段は
      分析的アプローチで検討を進めていけば見つかる
      というものではない。
      見通しなしに大きな目標を掲げることはできない。


6.情報技術の活用
 「いつでも」「どこでも」「誰でも」「何でも」
 「何の目的でも」「どんな方法でも」をヒントに検討する。


7.(業務革新推進に対する)方法論・支援ツールの活用
その必要性は以下のとおりです。

   1)業務革新は
     達成すべき納期・品質などに対する要求条件が
     極めて厳しい。
   2)したがって、
    いたずらに試行錯誤をすることは特に許されない。
      そのために明確かつ効率的な検討・開発を進める道具立てが、
      方法論・支援ツールである。


この成功要因は、改善の程度によってその必要性が異なります。
改善の程度を以下のように定義します。












改善の程度と前掲の「業務革新の成功要因」の必要性の関係は、
以下のとおりであると思われます。

2012年11月27日火曜日

「ドジョウ」は頑張ったですね!!

[このテーマの目的・ねらい]
目的:
 
 野田総理に「ご苦労様」を言ってあげる。
 2代の民主党政権がひどすぎたうっぷんを晴らす。

ねらい:
 白紙です。

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野田総理はましでしたね。
前の2代の総理とは比較になりません。

「天才バガボン」はとうとう引退しました。
彼は、日本を国際社会で大恥をかか
日本の評価を著しく毀損しました。
本人にその自覚がないのが一番困ります。
それが無能力者の顕著な兆候ですからね。

2番目の「世間知らず」も
これが日本の代表では恥ずかしい、という方でした。
引退の時期を見誤って連綿として
後世に悪名を残してしまいました。

それに比較して
「ドジョウ」さんはまともでした。

自民党にも気を持たせて、
よい幕引きの場を作りました。

解散を宣言した16日の前の週に
前原政調会長がテレビ番組で
「野田さんは誠実な方で、
近いうちと言ったので、年を越すことはない」
と言っておられました。

「信用があるのだな、でもどうだろう??」
と半信半疑でした。

そうしたら、ご承知の結果となりました。

野田総理としては、非常に良いタイミングでしたね。
第3極の狼狽ぶりはみっともないくらいです。
民主党にとって有利に働いています。

自分の発言に責任を持ち、
前言を翻さないということは
責任ある人間としての最低条件ですが、
その責任を果たしました。

民主党の世論評価も少し持ち直しました。
国民はよく見ていますね。

しかし、この3年弱の民主党政治は
悪すぎましたので、
自民党に勝つことは難しいでしょうね。

さあ、選挙はどうなるのでしょう。


2012年11月24日土曜日

皇居一周ジョギング初参加ならず!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 
 目的を考えて行動せよという反省を知っていただく。
 イベントの幹事は電話連絡先を必ず伝えるべきことを
 再確認していただく。

ねらい
 来年の東京マラソンの結果を楽しみにしていただく??

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私は、ジョギング歴50年です。
始まりは、芦屋の独身寮にいた時に、
寮の周辺の坂道5キロを走っていました。

その時の目的は、
独身寮主催の「松籟荘ロードレース」で優勝することでした。
そのロードレースは
12月の「半ドン」の土曜日午後に行われ、
終わった後は、ダンスパーティが開催されました。

そのレースは部対抗で行われ
大阪地区の社員男女の多くが参加しました。
とても楽しいイベントでした。

私はその寮に数年「滞在」しましたが、
優勝できたのは1回だけでした。

その後、東京に本拠を移して世田谷の実家にいた時は
走りはお休みしていました。

結婚して、品川区に住むようになってから再開しました。
昔は3キロの距離をタイムを計って必死に走っていましたが、
今は
少し短い距離を原則として毎日、ゆっくり走るようになりました。

東京マラソンが始まったときに、
一度参加してみたいと思い申込みを始めました。
なかなか抽選に当らなかったのですが、
来年の大会に初参加できることになりました。

完走はとても無理なので、
10キロまでは走ろうと思っています。

そうこうしていましたら、
私も参加しているJISTA(日本システムストラテジスト協会)の
有志が、皇居一周のイベントをやろうという企画を立てました。

市民ランナーの練習場として名高い皇居一周も
一度経験してみたいと思っていましたので、
早速参加申込みをしました。

ところが当日の11月17日、
その日に限り、大荒れの天気となってしまいました。

私の毎日のジョギングは、
雨であろうが雪であろうが
台風でものが飛んできて危険という場合以外は決行しています。

中止の理由があると、
頻繁に休むことになるからです。

そこで、集合場所の「バン・ドゥ―シュ」という銭湯の前に行きました。
誰もいませんでしたし、その後15分間誰も来ませんでした。

















「何たることか」と思い帰ろうと思いましたが、
皇居ランナーがよく利用する銭湯とはどんなところか、
せめてその見学をして帰ることにしました。

狭い、普通の銭湯でした。
湯船は4-5人どまり、洗い場は12でした。
よくあるタイルの壁の壁画もありませんでした。









テレビが1台あるだけで、
飲み物の自販機もありませんでした。



単純に地の利で継続jしている銭湯だということが分かりました。

そこに気になる張り紙がありました。

「入浴は走った後にしてください」というものです。
なんでこんなこと言うのか、いつ入ろうと勝手ではないかと思い、
番台のおばさんに聞いてみました。

そうしたら、「前後2回入る人がいるので」という答えです。
2回入ったらいいではないか、
450円×2=900円もらえるのだから、と思いましたら、
払わないで入る人がいる、というのです。

合点がいきません。
番台に人がいるのですから、それはできないでしょう、
と質問するともぐもぐ言っていました。
よく分かりません。
おばさんがよく居眠りをするんですかね?

筋違いの張り紙だと思いました。

「入るたびに入浴料をいただきます。」
と目的をはっきりして書いた方がいいでしょうに。

ところで、この日のイベントの中止は、
帰宅して確認してみるとメールで連絡がきていました。

メールはPCのあるところでしか見れません。
この時のような非常時に備えて幹事は電話連絡先も
伝えるべきだと思いました。

今後どんなイベントでもそうすべきですね。

ところで、この日の中止について
考えてみました。

私の毎朝のジョギングの目的は、
精神を含めた健康法です。
ですから、風雨は関係ありません。

それに対して今回のイベントの目的は
「楽しもう」ということだったのです。
風雨では楽しめません。
中止は当然でしょうね。

中止しないと思ったのは
その目的に思い至らなかった私の思いこみでした。
反省です。


朝日新聞の体質を認識しましょう!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
朝日新聞社の基本スタンスに疑問を呈します。
マスコミの安易なスタンスに疑問を強化していただきます。

ねらい:
大マスコミの報道等に疑問を持って臨んでいただきます。
特に、原発に関する報道を
安易に受け入れないようにしていただきます。

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週刊朝日が、ご承知のように
とんでもないことをしでかしました。

橋下大阪市長のことを「ハシシタ」と呼んで、
親・先祖のことをあげつらった記事を載せました。

ハシシタは、
「橋の下から拾ってきた子ども」
といういじめ言葉を連想させるもので、
これだけでも、
その記事のスタンスの低俗性が窺われるものです。

名もない週刊誌ならともかく、
週刊朝日がこれをしたのです。

橋下弁護士は直ちに強硬なクレームをしました。
ご承知のように、結果は橋下弁護士の圧勝でした。
当然でしょうね。

この記事の掲載に当っては、
内部でも疑問を呈する人がいたようですが、
編集長が押し切ったのです。

マスコミは、おおむね大衆迎合主義です。
新聞や週刊誌を買っていただかなければならないのですから。
日本のために苦言を呈するスタンスの大手マスコミは
多くありません。

大衆の中でも、
ご承知のように朝日新聞はインテリまたは左翼寄りの人たちを
主対象にしています。

その人たちの基本スタンスは、
現体制に対する批判です。
「それがインテリだ、知識人だ」とでも言わんばかりです。

したがって、橋下さんが登場してくると、
「インテリ」の人たちは
「何だい、その人は」ということになります。
そこで、その思いに応えるべく今回の記事を考えたのでしょう。

今回は、安易な現体制批判主義が少し行きすぎたのであって、
下地は朝日新聞の基本スタンスにあるのです。

朝日新聞社は、
「週刊朝日は独立の別組織なので本社に責任はない」
と橋下さんに反論していました。
子どもの不祥事は親に責任がない、ということです。

しかし、結果から見ると子どもは未成年だったのです。
親に監督責任があることになりました。

インテリ派の朝日新聞なのですから、
もう少し地に足のついた報道姿勢を取っていただきたいものです。

現体制批判と言ったって、
「何でも反対」は左翼系の政党と同じで
責任ある立場とは言えません。




ノーベル賞の夢

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 血液型と思考特性の関係に関心を持ってくださる。
 これに関する上野仮説に関心を持っていただく。
 この仮説の検証に力を貸そうと思ってくださる。

ねらい:
 この仮説の検証に自ら力を貸してくださる。
 この仮説の検証に力を貸してくださりそうな方を探してくださる。

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以下の文章は、
私が大学の同窓会誌「経友」に寄稿したものの再掲です。

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本稿は、1994年6月の経友誌寄稿
「血液型因子による大脳作動特性(上野仮説)について」の続編です。

ここのところ、ノーベル賞受賞者の人気が高いようです。
特に、最新受賞の山中伸弥先生、
最近、日経新聞の「私の履歴書」を掲載された根岸英一先生がそうです。

私は十数年前、青山に会社があったとき、
近くの焼肉レストランの女将に
「ノーベル先生」と冷やかし半分で言われていたことがあります。

それは、酔った勢いで
「ノーベル賞をとるんだ」などと法螺を吹いていたからです。
テーマは「血液型と気質の関係」です。

しかし、ノーベル賞の受賞条件は、
ノーベルの遺言で
物理学、化学、医学生理学、文学、平和、(経済学)の6分野で、
前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする
となっていて、
私の研究は何学になるのだろう?
人類に貢献するのか?となるとあいまいだ、
などと思わざるをえません。

因みにご承知でしょうが、我が経済学は、
ノーベルの死後に追加されたものです。

   これもご承知でしょうが、
   この賞は生きている人に与えられますので、  
   ノーベル賞級の発明・発見者でも、
   亡くなったために受賞され損なった方も多いのです。
 
   その一人が、
   大学空手部で私の5年後輩の戸塚洋二氏です。
  小柴昌俊博士が
  宇宙ニュートリノの検出で2002年に受賞しておられますが、
  戸塚さんはその発見の裏方で実際は彼の功績だという人もいました。
 
 
 
 
 その後、ニュートリノに質量があることを発見し、
 今度は受賞間違いなしと言われながら
 2008年に亡くなりましたので、受賞はなりませんでした。
 
 本人はあっけらかんとして旅立ってしまいましたが、
 周りの人間は大変悔しがりました。

  
 
 私がノーベル賞級の発見者と思っている方に、
 角田忠信先生がおられます。     
 「角田先生にノーベル賞を取っていただく会」
 を作って活動しようと企画したこともあったくらいです。
 
 先生の代表的な著作は「日本人の脳」(大修館書店刊)ですが、
 「日本人は虫の音(ね)を左脳の言語脳で(意味を理解しようとして)聞く、
 ポリネシア人を除く日本人以外は右脳で(雑音として)聞く」
 「人間の脳には年輪機能があり、
 ある方法で検査するとその人の年齢を知ることができる」
 「その年輪機能が乱れる時があり、
それによって地震の直前予知が可能である」
 など、極めてユニークな発見をしておられます。
 
   しかし多くの学者はそんなことがあるわけないと、
  実験方法の不備を指摘したりして足を引っ張っています。
  学者は保守的、保身第1の人が多いようです。

 角田先生は、残念ながらノーベル賞候補になっていないのでしょうが、
 いずれ角田説は認められる時がくるでしょうと思います。

  私の「ノーベル賞級」の研究は、
 ABO式血液型と気質(性格の基)の関係の根拠に関するものです。


  ABO式血液型と気質の関係については、
  能見正比古先生が実証的研究で立証しておられます。
  直接的に血液型と気質の関係を立証されたのではなく、
  血液型と職業の関係に統計的に有意な関係があるという立証をされたのです。
 
  たとえば相撲界の横綱大関と血液型の関係です。
その関係は偶然ではなく、
何らかの要因があるということを統計検定されています。

それでも、その関係の存在を認めたくない人は、
「それはたまたまだ」と科学を否定する発言をするのです。

  反対論者の根拠の一つは、
  「なぜそういうことが起きるか立証されていないから」
  というものです。
 
  この反論は「では、ニュートンが引力を証明するまでは、
  リンゴは木から落ちなかったのですか」という再反論で幕です。
 
  ある偉い科学者が、
  「(超常現象に対して)
  そういうことがあるかもしれないと考えるのが、
  真の科学的態度である」と言っておられました。
 
 

  反対論者の根拠の2番目は、「欧米ではそんなことを研究している人はいない。
  そんなことで騒ぐのは日本だけだ」というものです。
  欧米至上主義で噴飯ものです。
 
  欧米でこの研究が行われていないのは、
  ヒトラーが「A型は優秀で他はダメだ」と差別をしたからです。
  A型以外は、
  その狂人からユダヤ人のような迫害を受ける可能性があったのです。
  そのことがあって、
  血液型を聞くことや研究することはタブーになっただけのことです。
 
   

日本で血液型性格論が根強いのは、
能見先生の興味深い著作の貢献です。
ですが、それだけではなく、その根拠は証明されていなくても、
血液型と性格には何らかの関係がありそうだ、
ということが、その信奉者に認められているからです。
 
私の妹は、「初対面の人と5分話していると、
その人の血液型をほとんど当てることができる」と言っています。
因みに、彼女はB型です。

 
私自身もこういう研究をしました。
 
20年ほど前に、
その頃はまだ「個人情報」とかがうるさくありませんでしたので、
合宿研修の際に、受講生の血液型を聞き、
そのデータを蓄積しました。
 
2千人くらいのデータで、日本人の平均的血液型構成比と
受講生(ほとんどSEです)の血液型構成比の統計検証をしました。
 
その結果、両者の構成比の差は有意である、と出ました。

受講生のB型構成比が高いのが有意である、というものです。
私は、受講生が職業を選択した頃のシステム業界は新しく、
好奇心・探究心旺盛なB型の人が
好んでシステムの世界を選択したのだろうと解釈しました。

 

 私は以下の推論により、
ABO血液型の差による思考特性差が存在すると判断しています。
 
ただし、
個人の性格は血液型だけで決まるものではないことは
明言しておきます。
 
このあたりのことに興味がある方は、
上野則男のホームページ「血液型による思考特性差の原因解明」
をご参照ください。

 

この推論が正しいことを証明するには、
以下の第3項と第5項の医学的・化学的検証・確認が必要です。

1.ABO血液型を特徴づけているのは、
  赤血球表面の血液型抗原である。その正体は糖鎖である。
   糖鎖の差がABO血液型を生じさせている。
  (既知の事実)

2.赤血球表面は弱いマイナス電荷なので、
  通常は、赤血球同士は反発して独立している。
しかし、ある血漿条件下では、

  糖鎖が赤血球表面で何らかの変化(赤血球膜に潜るなど)をして、
  円板状の赤血球同士がつながる連銭という状態になる。
  (確認済みの事実)

3.ABO血液型の差によって連銭の形成力は異なる。
  ある条件下で血液型差による連銭形成の差が発生することは、
  愛媛大学生理学教室前田信治教授(当時)の実験で確認済み
  (1986年発表の論文)。

4.連銭は電荷を持っているので、連銭の移動は電流であり、
  フレミングの法則によって周囲に磁力を与える。
  (確認されている事実に基づく推定)

5.この磁力は、脳神経細胞(ニューロン)を流れている微弱な神経
  (=情報)伝達電流に対して、
  これもフレミングの法則によって力を与え、
  神経(情報)伝達電流が軸索分岐点を通過する際に
  既存ルートから方向転換する影響を与える。
  (上野仮説)

6.連銭形成力がABO血液型によって異なっているということは、
  ABO血液型によって
  神経(情報)伝達電流の方向転換の大きさに差がある、
  ということになる。
  (5.の結果の推論)

7.神経(情報)伝達の方向転換の大きさは、
  思考の連続性・飛躍性となって表れる。
  (推定)

8.すなわち、ABO血液型の差によって、思考特性に差がある、
  ということになる。

 

今のところ、科学的に証明されているのは、
血液型によって連銭形成力に差があるということだけで、
「何型の場合にこう」ということが
明確になっているわけではありません。

そこから先の推論はこうなります。

B型因子の働く赤血球は連銭ができやすく、
思考の方向転換が起きやすい。

A型因子の働く赤血球は連銭ができにくく、
思考の方向転換が起きにくい。

O型因子の働く赤血球は連銭が最もできにくく、
思考の連続性が維持される。
 しかし、
 O型因子の働く赤血球は何らかの状況下で強い連銭が発生し、
思考が大きく転換する。

ここで「B型因子の働く」という意味は、
たとえばAB型の人の赤血球膜には
A型因子とB型因子が存在していて、
その中のB型因子が働いている時という意味です。
一時をとってみるとどちらかの因子しか働かない、
というのは上野仮説です。

その結果,

A型因子にコントロールされている大脳の働きは
連続思考となる。

B型因子にコントロールされている大脳の働きは
飛躍思考となる。

O型因子にコントロールされている大脳の働きは
集中思考となる。

 因みに,AO型,BO型,AB型の人は、
 状況によって二つに因子のコントロールの切り替えが発生します。

一般に言われている血液型の性格特性は、
本稿ではご紹介を省略しますが、
ほとんどすべてこの「連続思考」「飛躍思考」「集中思考」
で説明できます。

残念ながら私は、理工系の人間ではないので、
前掲の立証のための実験を行うことができません。

前述の前田先生の論文を見つけた時は、
頭に血が上りました。
ですが前田先生にご連絡すると、すでに引退されていて
「実験設備もなく私の期待する実験を行うことは不可能だ」
というお答えでした。
「お先真っ暗」に逆戻りでした。

先生の現役中であれば直ちに私の期待する実験ができたでしょう。

そこで私は機会あるごとに
この実験をしてくださりそうな方を求めているのですが、
今のところ空振り続きです。

「ノーベル賞」の夢を諦めかけている今日この頃です。