2012年11月24日土曜日

ノーベル賞の夢

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 血液型と思考特性の関係に関心を持ってくださる。
 これに関する上野仮説に関心を持っていただく。
 この仮説の検証に力を貸そうと思ってくださる。

ねらい:
 この仮説の検証に自ら力を貸してくださる。
 この仮説の検証に力を貸してくださりそうな方を探してくださる。

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以下の文章は、
私が大学の同窓会誌「経友」に寄稿したものの再掲です。

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本稿は、1994年6月の経友誌寄稿
「血液型因子による大脳作動特性(上野仮説)について」の続編です。

ここのところ、ノーベル賞受賞者の人気が高いようです。
特に、最新受賞の山中伸弥先生、
最近、日経新聞の「私の履歴書」を掲載された根岸英一先生がそうです。

私は十数年前、青山に会社があったとき、
近くの焼肉レストランの女将に
「ノーベル先生」と冷やかし半分で言われていたことがあります。

それは、酔った勢いで
「ノーベル賞をとるんだ」などと法螺を吹いていたからです。
テーマは「血液型と気質の関係」です。

しかし、ノーベル賞の受賞条件は、
ノーベルの遺言で
物理学、化学、医学生理学、文学、平和、(経済学)の6分野で、
前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする
となっていて、
私の研究は何学になるのだろう?
人類に貢献するのか?となるとあいまいだ、
などと思わざるをえません。

因みにご承知でしょうが、我が経済学は、
ノーベルの死後に追加されたものです。

   これもご承知でしょうが、
   この賞は生きている人に与えられますので、  
   ノーベル賞級の発明・発見者でも、
   亡くなったために受賞され損なった方も多いのです。
 
   その一人が、
   大学空手部で私の5年後輩の戸塚洋二氏です。
  小柴昌俊博士が
  宇宙ニュートリノの検出で2002年に受賞しておられますが、
  戸塚さんはその発見の裏方で実際は彼の功績だという人もいました。
 
 
 
 
 その後、ニュートリノに質量があることを発見し、
 今度は受賞間違いなしと言われながら
 2008年に亡くなりましたので、受賞はなりませんでした。
 
 本人はあっけらかんとして旅立ってしまいましたが、
 周りの人間は大変悔しがりました。

  
 
 私がノーベル賞級の発見者と思っている方に、
 角田忠信先生がおられます。     
 「角田先生にノーベル賞を取っていただく会」
 を作って活動しようと企画したこともあったくらいです。
 
 先生の代表的な著作は「日本人の脳」(大修館書店刊)ですが、
 「日本人は虫の音(ね)を左脳の言語脳で(意味を理解しようとして)聞く、
 ポリネシア人を除く日本人以外は右脳で(雑音として)聞く」
 「人間の脳には年輪機能があり、
 ある方法で検査するとその人の年齢を知ることができる」
 「その年輪機能が乱れる時があり、
それによって地震の直前予知が可能である」
 など、極めてユニークな発見をしておられます。
 
   しかし多くの学者はそんなことがあるわけないと、
  実験方法の不備を指摘したりして足を引っ張っています。
  学者は保守的、保身第1の人が多いようです。

 角田先生は、残念ながらノーベル賞候補になっていないのでしょうが、
 いずれ角田説は認められる時がくるでしょうと思います。

  私の「ノーベル賞級」の研究は、
 ABO式血液型と気質(性格の基)の関係の根拠に関するものです。


  ABO式血液型と気質の関係については、
  能見正比古先生が実証的研究で立証しておられます。
  直接的に血液型と気質の関係を立証されたのではなく、
  血液型と職業の関係に統計的に有意な関係があるという立証をされたのです。
 
  たとえば相撲界の横綱大関と血液型の関係です。
その関係は偶然ではなく、
何らかの要因があるということを統計検定されています。

それでも、その関係の存在を認めたくない人は、
「それはたまたまだ」と科学を否定する発言をするのです。

  反対論者の根拠の一つは、
  「なぜそういうことが起きるか立証されていないから」
  というものです。
 
  この反論は「では、ニュートンが引力を証明するまでは、
  リンゴは木から落ちなかったのですか」という再反論で幕です。
 
  ある偉い科学者が、
  「(超常現象に対して)
  そういうことがあるかもしれないと考えるのが、
  真の科学的態度である」と言っておられました。
 
 

  反対論者の根拠の2番目は、「欧米ではそんなことを研究している人はいない。
  そんなことで騒ぐのは日本だけだ」というものです。
  欧米至上主義で噴飯ものです。
 
  欧米でこの研究が行われていないのは、
  ヒトラーが「A型は優秀で他はダメだ」と差別をしたからです。
  A型以外は、
  その狂人からユダヤ人のような迫害を受ける可能性があったのです。
  そのことがあって、
  血液型を聞くことや研究することはタブーになっただけのことです。
 
   

日本で血液型性格論が根強いのは、
能見先生の興味深い著作の貢献です。
ですが、それだけではなく、その根拠は証明されていなくても、
血液型と性格には何らかの関係がありそうだ、
ということが、その信奉者に認められているからです。
 
私の妹は、「初対面の人と5分話していると、
その人の血液型をほとんど当てることができる」と言っています。
因みに、彼女はB型です。

 
私自身もこういう研究をしました。
 
20年ほど前に、
その頃はまだ「個人情報」とかがうるさくありませんでしたので、
合宿研修の際に、受講生の血液型を聞き、
そのデータを蓄積しました。
 
2千人くらいのデータで、日本人の平均的血液型構成比と
受講生(ほとんどSEです)の血液型構成比の統計検証をしました。
 
その結果、両者の構成比の差は有意である、と出ました。

受講生のB型構成比が高いのが有意である、というものです。
私は、受講生が職業を選択した頃のシステム業界は新しく、
好奇心・探究心旺盛なB型の人が
好んでシステムの世界を選択したのだろうと解釈しました。

 

 私は以下の推論により、
ABO血液型の差による思考特性差が存在すると判断しています。
 
ただし、
個人の性格は血液型だけで決まるものではないことは
明言しておきます。
 
このあたりのことに興味がある方は、
上野則男のホームページ「血液型による思考特性差の原因解明」
をご参照ください。

 

この推論が正しいことを証明するには、
以下の第3項と第5項の医学的・化学的検証・確認が必要です。

1.ABO血液型を特徴づけているのは、
  赤血球表面の血液型抗原である。その正体は糖鎖である。
   糖鎖の差がABO血液型を生じさせている。
  (既知の事実)

2.赤血球表面は弱いマイナス電荷なので、
  通常は、赤血球同士は反発して独立している。
しかし、ある血漿条件下では、

  糖鎖が赤血球表面で何らかの変化(赤血球膜に潜るなど)をして、
  円板状の赤血球同士がつながる連銭という状態になる。
  (確認済みの事実)

3.ABO血液型の差によって連銭の形成力は異なる。
  ある条件下で血液型差による連銭形成の差が発生することは、
  愛媛大学生理学教室前田信治教授(当時)の実験で確認済み
  (1986年発表の論文)。

4.連銭は電荷を持っているので、連銭の移動は電流であり、
  フレミングの法則によって周囲に磁力を与える。
  (確認されている事実に基づく推定)

5.この磁力は、脳神経細胞(ニューロン)を流れている微弱な神経
  (=情報)伝達電流に対して、
  これもフレミングの法則によって力を与え、
  神経(情報)伝達電流が軸索分岐点を通過する際に
  既存ルートから方向転換する影響を与える。
  (上野仮説)

6.連銭形成力がABO血液型によって異なっているということは、
  ABO血液型によって
  神経(情報)伝達電流の方向転換の大きさに差がある、
  ということになる。
  (5.の結果の推論)

7.神経(情報)伝達の方向転換の大きさは、
  思考の連続性・飛躍性となって表れる。
  (推定)

8.すなわち、ABO血液型の差によって、思考特性に差がある、
  ということになる。

 

今のところ、科学的に証明されているのは、
血液型によって連銭形成力に差があるということだけで、
「何型の場合にこう」ということが
明確になっているわけではありません。

そこから先の推論はこうなります。

B型因子の働く赤血球は連銭ができやすく、
思考の方向転換が起きやすい。

A型因子の働く赤血球は連銭ができにくく、
思考の方向転換が起きにくい。

O型因子の働く赤血球は連銭が最もできにくく、
思考の連続性が維持される。
 しかし、
 O型因子の働く赤血球は何らかの状況下で強い連銭が発生し、
思考が大きく転換する。

ここで「B型因子の働く」という意味は、
たとえばAB型の人の赤血球膜には
A型因子とB型因子が存在していて、
その中のB型因子が働いている時という意味です。
一時をとってみるとどちらかの因子しか働かない、
というのは上野仮説です。

その結果,

A型因子にコントロールされている大脳の働きは
連続思考となる。

B型因子にコントロールされている大脳の働きは
飛躍思考となる。

O型因子にコントロールされている大脳の働きは
集中思考となる。

 因みに,AO型,BO型,AB型の人は、
 状況によって二つに因子のコントロールの切り替えが発生します。

一般に言われている血液型の性格特性は、
本稿ではご紹介を省略しますが、
ほとんどすべてこの「連続思考」「飛躍思考」「集中思考」
で説明できます。

残念ながら私は、理工系の人間ではないので、
前掲の立証のための実験を行うことができません。

前述の前田先生の論文を見つけた時は、
頭に血が上りました。
ですが前田先生にご連絡すると、すでに引退されていて
「実験設備もなく私の期待する実験を行うことは不可能だ」
というお答えでした。
「お先真っ暗」に逆戻りでした。

先生の現役中であれば直ちに私の期待する実験ができたでしょう。

そこで私は機会あるごとに
この実験をしてくださりそうな方を求めているのですが、
今のところ空振り続きです。

「ノーベル賞」の夢を諦めかけている今日この頃です。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

諦めないで下さい!
思い続けると夢は叶うものです!