2012年11月28日水曜日

保守業務の改革は「業務革新の成功要因」に学びましょうか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 1.現在放置されているソフトウェア保守業務の改革には、
   「業務革新の成功要因」を実現する必要があることを
   認識していただく。
 2.業務革新の成功要因は何であるかを概括していただく。
 3.業務革新の成功要因を研究する気になっていただく。

ねらい:
 ・業務革新の成功要因をあらためて研究していただく。
 ・ソフトウェア保守業務の改革に真剣に取り組んでいただく。
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現在、多くの企業で求められている
保守業務の改革は、一筋縄ではいかない業務改革です。
であれば、あらためて業務改革の成功要因を
研究してみましょう。

業務改革の方法の解説書として、
「システムアナリストのための業務革新ガイドブック」
(上野則男他著、1994年刊)を用います。

本書は、当時日本のバブル崩壊後の不況に際し、
アメリカから輸入された
「リエンジニアリング」ブームを受けて、
日本的な業務革新を探求するべく、
「MIND-SA実践研究会」が編集して出版したものです。














以下に、その一部の項目だけの抜粋を掲載いたします。
出版から20年近く経過していますが、
その本質論の有効性は、現在もまったく同じだと思えます。

保守業務の生産性改善または強化を目指す方は、
是非当書をご一読ください。
Amazonで中古品が入手できます。

「システムアナリストのための業務革新ガイドブック」
第3章 業務革新の成功要因
業務革新を成功させるには、以下の条件が必要、と説いています。

1.トップの強いリーダシップ
その内容は以下のとおりです。
 
  1)業務革新の実施を決意すること
  2)その決意を最後まで守り抜くこと
  3)業務革新実施の見通しを確信すること
  4)業務革新の必要性を従業員に訴えること
  5)業務革新実施の体制を作ること
  6)業務革新実施の進捗を把握し、促進を図ること
  7)業務革新実現の障害を除去すること
  8)業務革新実現の成果を社員・関係者に還元すること


2.ミドルマネージャの積極的参画
その内容は以下のとおりです。

(1)抜本的改革のとき
   1)プロジェクトメンバの提供とその穴埋め
   2)プロジェクト案の具体化への協力
       ポジティブ思考で取り組む。
   3)抜本的改革実現、新方式定着への努力
       ポジティブ思考で取り組む。
     移行時は非常時体制で臨む。
(2)現状体制内での改革のとき
   1)改革方向検討への協力・参画
     ミドルマネージャ自体が検討に参画する。
   2)改革の実施促進
     叱咤激励を行う。
     進度状況を把握する。
     対策指示を具体的に行う。


3. 強いプロジェクトチーム
その条件は以下のとおりです。

  1)革新をこの人たちに任せて大丈夫だ
   という安心感を与えなければならない。
   2)革新の青写真を描く知恵と実行力が
    なければならない。
   3)革新を実現する力がなければならない
     (説得力、判断力、実行力、タフな精神力)


4.明確な革新目的の設定
その必要性は以下のとおりです。

   1)革新を始めるにあたり、革新の目指すゴールを示す。
   2)革新の途中で目指すべきゴールを示す。
   3)進捗管理に用いる。
   4)最終結果を評価する物差しに用いる。


5.有効な基本アイデアの導出
その必要性は以下のとおりです。

  
   1)大きな革新目的は大きな
     手段の裏付けがなければ実現できない。
   2)大きな革新の手段は
      分析的アプローチで検討を進めていけば見つかる
      というものではない。
      見通しなしに大きな目標を掲げることはできない。


6.情報技術の活用
 「いつでも」「どこでも」「誰でも」「何でも」
 「何の目的でも」「どんな方法でも」をヒントに検討する。


7.(業務革新推進に対する)方法論・支援ツールの活用
その必要性は以下のとおりです。

   1)業務革新は
     達成すべき納期・品質などに対する要求条件が
     極めて厳しい。
   2)したがって、
    いたずらに試行錯誤をすることは特に許されない。
      そのために明確かつ効率的な検討・開発を進める道具立てが、
      方法論・支援ツールである。


この成功要因は、改善の程度によってその必要性が異なります。
改善の程度を以下のように定義します。












改善の程度と前掲の「業務革新の成功要因」の必要性の関係は、
以下のとおりであると思われます。

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