2014年2月27日木曜日

日中韓の国民性の違いはどうなっていますか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 日中韓3カ国の国民性の違いを整理してみる。
 どこがどう違うのかを再認識していただく。

ねらい:
 今後の対外関係を考える時の参考にしていただく。

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私の最近の継続探求テーマは、
中国問題と韓国問題です。

以下の書籍についてご紹介してきました。

「相手が悪いと思う中国人、相手に悪いと思う日本人」
(加瀬英明・石平著)

「なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか」
(石平著)

「習近平と中国の終焉」
(富阪聰著)

「中国はもう終わっている」
(石平、黄文雄著)

「なぜ反日韓国に未来はないのか」
(呉善花著)

「日本人は中韓との「絶交の覚悟」を持ちなさい」
(石平、黄文雄、呉善花著)

「鮮光の虹」(由富学著)

などを読んでいるうちに、
3カ国はどうも基本的に国民性・思考法の差があると
感じるようになりました。

そこで私なりに
3国の国民性の違いを表にしてみました。

国民性とは、
国民の思考・行動の全般的または平均的傾向を言うのであって、
すべての国民がそのように思考・行動するということではありません。

他国の国民と比較するとこういう点が特徴だ、というものです。

かなり、
私の主観と偏見が入っているものとご理解いただければ幸甚です。

            日中韓の国民性比較
項目
日本
中国
韓国
仏教・キリスト教等の正規の宗教の信者は非常に少ない。多くの国民は漠然と「神」を信じている(「悪いことをすると神様に罰せられる」としつけられている)。
多くの国民にとって頼るべき神はいない。
→無宗教国家
クリスチャンが非常に多かったが、現在は30%に減っているらしい。
儒教思想の影響が行動に強く現れているが、最近は薄くなりつつある。
(親を大事にする・男尊女卑は薄くなってはいるが根強く残っている)
和を重んじて、自己主張を遠慮する。
日本人のこの体質は世界で見ても、非常にユニークであり、世界では理解されない
アメリカンドリームと同じで成功を夢見て行動する。成功のためには、自己主張は必須である。
プライドが高いため、公衆の面前での恥や外聞の悪さを極端に嫌う。
自己主張しなければ生きていけないような歴史的環境下で育ってきた。オブラートにくるまずに自己主張する。
身内意識は中国韓国に比較すれば弱い。
身内以外の人に対しては、摩擦を起したくないという思いが強いく、仲良くしていきたいという思いがある。
親類縁者への身内意識は、極端なほど強い。
外部の人と同士を作りたがるが、最後に頼れるのは親類縁者だけだという意識が強い。
身内・準身内以外は心底信じあえる仲には成り難い。長い歴史の中で、王家のようなところでは、身内の排除(殺し合い)は日本の比ではないくらい多い。
付和雷同タイプが多く、明確な価値観を持たない。
他者の多様な価値観を排除はしないが、一定の枠からはみ出る価値観を認めない。
現在は、アメリカ的な成功(蓄財)が、多数の人の最大の目標であり、最大の価値である。
この価値が、善か悪か、有利か不利かより優先する。
善か悪か、有利か不利かの2言論的価値観は、儒教やキリスト教の影響もあり、中国ほど露骨ではない。
多くの場合、集団(家族、会社)のために自己を犠牲にするという行動をしている。
この特色がだんだん薄れてきている。
親類縁者・自己が生きのびることが最優先。子供よりも自分が大事。
 
自己を犠牲にしてでも親兄弟のために尽くすという意識、行動は強い。
例えば、親のために臓器移植をするとか、身を売るという行動は日本人より強い。
伝統的「家」重視の家族観は崩壊しつつある。
親・先祖重視・親類縁者の団結力は強い
親・先祖絶対重視
それほど国家を意識しない。
通常は「そんなに悪いことはしないだろう」と「お上」を信頼している。
中華思想(中国が世界の中核であるという考え方)が根強い。
無理をしてでも、自分達の国の優位性を示したい、「負けてたまるか」という意識が強い。
その考えで歴史をも作り変えてしまう。
大和民族として誇りを持っていた。今は、戦後教育の弊で、特別な人以外は、日本の良さが分からなくなっているのではないか。
歴史的に中国の属国として見ている。長い歴史で見れば、日本が中国より優位な時代は、米粒ほどの時間しかない。
夷狄(未開の番族)として蔑すむ考えがある。
屈辱の日本統治から、日本に負けたくないという意識が強い。
文化
奥義を極め「道」を目指す精神があり、いくつもの日本文化がある。
現時点で世界に誇れるものは中華料理くらい?
「韓流」が日本で受けているが世界的な評価はない?

 

これで見ても
中国と韓国は近く、日本はその2国とは離れています。

ということは、
最終的に根っこから理解しあうことはムリで、
その前提で当面の両国の利害を一致させていくしかない、
ということになるのではないでしょうか。

この方も素晴らしい見識です!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 日本の重要課題を再認識していただく。
 葛西敬之さんをもっと知っていただく。

ねらい:
 日本の重要課題の解決にご尽力ください。

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このテーマは、私の愛読誌「致知」からのご紹介です。

致知2014年3月号に、
葛西敬之さんと櫻井よしこさんの対談記事
「自分の国は自分で守る」が掲載されています。

櫻井よしこさんは万人の認める国を憂える方です。

対する葛西さんは、
東京オリンピックの開催が決まって期待の高まる
リニア新幹線の早期実現を積極的に推進されていることで
時代の人となっています。

私は不勉強でしたが、
葛西さんは「財界を代表する論客として知られ」
ている方なのだそうです。

対談中、
櫻井さんに「なるほど」と言わせることが多々あるのですから
スゴイものです。

このお二人で対談されるのですから、
「自分の国は自分で守る」についても
「そうだ、そうだ!」「そうか!」という的確な指摘が満載です。

検討テーマ(見出し)は以下の内容です。

「米国が失望すべきは中国である」
「民意に従うのでなく民意を啓発せよ」
「原発を止めるべきではない これだけの理由」
「同盟国アメリカの変化をどう見るべきか」

「言葉が乱れた時 国が滅びる」
 この見出しでは何を言いたいのか分かりませんので、
 このなかでの葛西さんの発言をご紹介します。

 「歴史を見れば、バビロンという国は
 神に対して傲慢になったため、
 神は「言葉を乱す」という天罰を与えたと
 旧約聖書に書いてあります。

 それはどういうことかというと、
 バビロンは非常に繁栄した国でしたが、
 周辺の民族が流入してきて多言語になり、
 アイデンティティのない国になって滅んだ
 と考えられます。

 それからローマ帝国も
 もともとは質実剛健、粗衣粗食に耐え、
 武力に長けた人たちでした。

 しかし、周辺のギリシャやエトルリアなどを征服し、
 もともとは奴隷として連れてきた人たちも
 いつの間にか市民権を得て
 アイデンティティのない国になった。

 そして最後には頼るべき軍事力を
 ゲルマン人に外注してしまい、
 あの国は滅んだと思うのですね」


「中国の膨張政策は強さか、脆さの表れか」
「いま日本が大戦略を立てる時」
「中国に後れをとる海外広報戦略」
「使用済み核燃料の再使用技術が国防になる」
「ポピュリズムのリーダーが国を滅ぼすこともある」
「立派な日本人を育てることが日本の未来を担保する」

皆さま、どの項目の内容をお知りになりたいですか?

私は、この中から
「いま日本が大戦略を立てる時」
「中国に後れをとる海外広報戦略」
「立派な日本人を育てることが日本の未来を担保する」
の内容をお読みいただきたいと思って
以下に転載させていただきます。

ぜひこの際、
皆様も致知の購読者になられて
問題意識を共有する仲間になっていただきたいと思います。

 致知の購読申し込み先
  http://www.chichi.co.jp/koudoku

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いま日本が大戦略を立てる時

櫻井 
いまの、ソビエト崩壊の始まりが
79年のアフガニスタン侵攻だったというお話は、
凄く大事なポイントを思い出させてくださいました。

あの時、アメリカのカーター大統領は
「私は甘すぎた」という反省の言葉を口にして退陣し、
次のレーガン大統領になったわけです。

その途端、スターウォーズ政策で宇宙へと軍拡をしましたが、
この時アメリカの国防総省はこういう戦略を立てました。

アメリカはカーター政権時には軍縮傾向にあったが、
ソビエトはその間、軍拡をし続けた。
だから、これまで以上にソビエトに軍事予算を使わせ続けたら
経済的に追い込むことができると。

アメリカが少なくとも年率4%で軍拡をすれ
ソビエトはこれまでに加え、
さらに4%上積みしなければならないから、
ソビエトの計画経済では追いつかないだろう。

だから一発の銃弾も打たずに、
アメリカは十年以内にソビエトをつぶすことができる
という大戦略でした。

それに忠実に従って、
レーガン大統領はこのスターウォーズ政策をやり続けました。
そうして89年にベルリンの壁崩壊、
91年にはソビエトが崩壊。

だから、本当にソビエト連邦は十年で消滅したんですね。

我われは、いまあのような大戦略を
中国に対して描かないといけないと思います。

葛西 
櫻井さんであれば、どんな戦略を打ち出されますか。

櫻井 
私はまず日本国が憲法改正をしなければいけないと思います。
日本国が日本国民を守り、日本国の領土領海領空を守るという、
独立主権国家としては当然の大前提に立つべきです。

それによって、
いま自衛隊の機能を大きく殺いでいる制約をなくすことができます。

その上で、集団的自衛権の行使を成し遂げ、
他国と十分協力できる体制をつくる。
同時進行で国防予算をもっと増やして、
自衛隊員を増やし、装備も充実させていきます。

サイバー攻撃の分野は我が国はとりわけ遅れていますので、
ここを急速に補強します。

中国に遅れを取る海外広報戦略

櫻井 
もう一つ重要なのは、情報戦において、
決して負けないように努力します。
海外広報で日本はとても遅れています。

葛西 
確かにそうですね。

櫻井 
いま中国の海外広報予算が1ドルを百円と換算して、
少なく見構もっても8千億円、換算率によっては1兆円にも上ります。

一方で日本は178億円、200億円にも満たないのです。
中国とは1対50くらいの開きがあります。

中国はそのお金を使って、
日本と価値観を同じくするアメリカやヨーロッパ諸国を反日に転換させ
るための情報戦略を展開しているのです。

例えばいま世界中に孔子学院をつくっています。
孔子の教えなんて、中国人自体が全然信じていない。
しかし、あたかも中国が素晴らしい文明国のような
誤解と親近感を醸成しようとしています。

加えて中国版のCNNニュース放送を24時間365日、
アメリカ、ヨーロッパなどで展開しています。
アメリカの優秀なキャスターを高給で引き抜き、
英語やスペイン語で放送するのですが、
原稿は中国人が書く。

葛西 
1930年代と一緒ですね。

櫻井 
そうです。あの頃の国民党もいまの中共も漢民族です。
彼らのやることが同じだと思うのは、
彼らの対日情報戦略の一番のポイントは
外国人を使うことなんですね。

自分たちは絶対に表に出ないで、
外国人にお金を渡し、反日の宣伝をさせる。
南京大虐殺の捏造もこの一例ですが、
いまも世界中で同じことをしています。

中国はまた、アメリカ知識層取り込みのために、
シンクタンクに研究費を寄付しています。
私もシンクタンクを主宰していますから
身に染みて分かりますが、
例えば、100万ドル、1億円は大変大きな寄付なのです。

そこに中国は10億単位で寄付をするわけです。
あるいは、寄付で各大学に中国の冠講座をたくさんつくり、
中国人の教授や博士課程の学生も増えています。

そういうお金の使い方によって
情報や知的分野でのアメリカやヨーロッパの知識層の取り込みを
猛烈に進めています。

対する日本の海外広報戦略はまだまだ序の口ですね。
アメリカの10大シンクタンクに毎年10億円ず
つ寄付するくらいのことをしてもいいと思います。

こういうところに
戦略的に予算を使っていくべきだと思いますね。

葛西
中国の場合、黒を白と言わせなければいけないので
多額のお金が必要なのだと思いますよ。

しかし、金の切れ目が縁の切れ目になる可能性もありますね。
日本がちょうど経済成長をしている頃、

アメリカは双子の赤字と言われる財政難の時代で、
アメリカのシンクタンクはみんな日本を称賛していました。

エズラ・ヴォーゲルという社会学者は
Japan as No.1」という本を書きましたが、
あの人、しばらくしたら中国が一番だと言っていますよ。

ああいうのはクラゲのようなもので、
波があればクラゲも浮き上がり、下がれば去る。

そういったことをしっかり見極めて、
海外広報活動を戦略的に展開していくべきだと思います。

立派な日本人を育てることが日本の未来を担保する

櫻井 
私は先ほどの「グローバリズムは経済のこと」
というご指摘がとても心に残りました。

その理論を
国のあり方や人間論に混同してはいけませんね。
だからといって対立するものではなく
両立するものなのです。
立派な日本人が立派な国際人なんです。

その意味で教育も、
これからの日本人が自らの国を守るために
非常に大切な政策だと思います。

「歴吏を知らない人間は人間ではない、豚だ」
と言ったフランスの哲学者もいたそうですが、
戦後の日本はあまりにも自虐史観が横行し、
正しい歴史を教えてこなかったと思うんです。

従って、自分が何者かを知らないような人間が増
えてしまいました。

大人たちはもっと
日本の歴史や偉人の話を子供にしてあげたらいいと思います。

そういうと、どこから始めていいのか分からないと
おっしゃる人もいるのですが、
自分のおじいさん、おばあさんから
始めたらいいと思うんです。

うちのおじいさんは会社をちゃーんと勤め上げ、
勤勉に一生過ごしたんだということは、
平凡なようですけれども、
決して軽んじてはいけないことです。

葛西 
そうですね。

櫻井 
平凡であることの素晴らしさ。
そして、平凡であるけれども実に勤勉な国民を束ねた偉人が
日本にはたくさんいます。

そういった人たちの事例を家庭教育で教えていくことが、
日本に対する誇りを子供たちに抱かせる第一歩だと思います。

葛西 
自国の言葉、自国の歴史に対する帰属心、
そして自国への誇りを失った時、
国は滅びると思います。
特に国を守る基本は歴史です。
戦後の日本人は
特に明治維新から昭和に至るまでの知識がなさすぎます。

櫻井 
悲しいけれど、同感ですね
ぇ。
葛西 
私はそこをきちんと押さえることが大事で、
小さい子供にいきなりそこは難しいかもしれませんが、
少なくとも大学を卒葉する時点では、
日本の近代史について
正しい知識を持たせることが大事だと思います。

何か近代の日本は間違ったことばかり
やってきたかのように教える人たちがいるので
大変誤解されていますが、
日本はおそらく世界のあらゆる文明国の中で、
国際法遵守の点でも、人道的な面でも、
最も誇り得る歴吏がある国だと思うんですよね。

櫻井 
1919年に国際連盟規約をつくる時、
人種差別撤廃を申し入れたのも日本です。
それは白人につぶされて実現しませんでしたが、
私は日本は世界に誇るべき国であったと思います。

家庭も社会も人間がつくるものです。
人間がしっかりしていれば、
崩れかけてももう一度立て直すことができます。

反対に愚かな人間しかいなくなれば、
どんなに資産があってもすぐに失ってしまいます。
ですから立派な日本人を育てることが、
日本を守り、日本の未来を担保する一番の道であることを

心していきたいですね。

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