2014年2月2日日曜日

日本の社会制度は崩壊の危機です!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 日本の骨格制度が崩壊しつつあることを
               強く認識していただく。
 非正規雇用の改善について考えていただく。
 定年延長について考えていただく。

ねらい:
 日本を崩壊から救うことにご尽力いただく。

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アクリフーズ社の農薬混入問題は、
身内の犯罪であるという衝撃的な事件です。

この犯人は、
49歳独身で年収200万円程度の非正規労働者でした。

日本の非正規労働者の比率は、この10年急速に増加して
2013年の非正規雇用者は、
全体で36.6%、男性は21.1%、女性が55.8%となっています。
(1月31日発表、総務省発表労働力調査による)

特に24歳未満の若者の場合は、
男性42%、女性52%だといいます。
(山田昌弘氏「なぜ日本は若者に冷酷なのか」)

今は定年延長を進めていて、
新規雇用の枠が狭められています。
どこの国でも若者の失業率が高くなっています。
(別項「この本は凄い「日本の若者はーー」参照
 http://uenorio.blogspot.jp/2014/02/blog-post_1.html

これらの事実はどういうことを示していますか?
その対策は国の活力を維持する上で
焦眉の急のテーマです。

【終身雇用制度を見直し正規雇用者を増やせ!】

日本の雇用慣行は、定期採用、終身雇用です。
一旦正規雇用で採用すると、よほどのことがなければ、
解雇できません。

企業側としては、
右肩上がりの成長が当然ではない時代になれば、
需要に合わせて雇用も変動させないと生き残れません。

そこで正規雇用を縮小して、
非正規雇用に頼るという当然の帰結となります。

非正規雇用者の増大は、
日本の雇用慣行のせいなのです。

正規雇用者でくびを切られるのなら
非正規雇用と同じじゃないかと思いますか?

まったく違います。
非正規雇用者は期間満了の度に
今度は継続されるだろうかと不安なのです。

正規雇用者は、原則として継続です。
「何かの時に」どうすればよいかを考えればよいのです。

非正規雇用の問題はもう一つあります。
同じ仕事をしていても賃金が安いという点です。
同一労働同一賃金ではないのです。

現在、この点については、
改めようという動きもあるようです。

非正規労働者の比率に関する国際比較は、
非正規の定義の違い等もあり
単純比較は難しいようですが、
米国は非正規の率が低く、
ヨーロッパ先進各国はほぼ日本と同じ状況のようです。

正規労働者の解雇容易性からうなづける状況です。

波頭亮氏の分析によると、
解雇容易性と近来の経済成長率には、
極めて強い相関があります。

 当ブログ2012年4月「これは凄い!!成熟日本への進路」
 http://uenorio.blogspot.jp/2012/04/blog-post_23.html

解雇された人は、
伸びている新しい産業に職を求めることによって、
産業構造の転換が強くなっているのです。

いずれにしても、
帰属意識のない、または薄い社員に頼って事業を行うのは
極めて危険であることを
今回の農薬混入事件は物語っています。

お互いの信頼関係の基にことを進める、
ということができなくなっているのです。
怖ろしいこと、情けないことではありませんか!!

企業だけでなく、
家族も、地域もその絆が崩壊しつつあります。

早急にその巻き直しを行わなければ、
日本の良さが失われるだけでなく、
前提の異なる条件でことを進める、
あるいは勘違いでことを進めることで
失敗するということが頻発してくるでしょう。

そういう構想があるようですが、まずは、
特区で雇用条件を弾力化することを進めるべきです。

これは雇用者の立場が弱くなるのではなく、
雇用者全体としては正規雇用者の比率が増えることで
雇用者全体の地位向上になるのです。

現在の正規雇用者優先の制度は、
社会的弱者にしわ寄せをしている「悪法」です。

是非そういう観点で
この制度改善に取り組んでほしいものです。

私は家族の強化については、
以下のブログで意見を開陳しています。

 2012年5月「2世代・3世代同居を考える」
http://uenorio.blogspot.jp/2012/05/blog-post_5360.html

地域の強化についてはその一部の意見を
以下のブログで開陳しています。
   
 2012年2月「高齢者や日本を明るくする私案」
http://uenorio.blogspot.jp/2012/02/blog-post_5918.html

【定年延長は止めるべき!】

定年延長も好ましい方法ではありません。
定年延長は二つの面で弊害があります。

一つは延長された側で必ずしも嬉しくない仕事を
お金または暇つぶしのためにしなければならないことです。

もう一つはそれが極めて大きな問題ですが、
若年層の職場を奪うことです。

ではどうすればよいか?
定年延長しないのです。

そして、定年を迎えた方に、あるいはその前でも、
介護・福祉の職場を斡旋します。
斡旋は公的な機関を利用すべきでしょう。

公的な機関は、定年者を出す側から
何らかの費用をいただきます。
無理やりの仕事で給料を払わないで済むのですから、
その方が負担が少なくてすみます。

介護・福祉の職場は現在人手不足で、
今後ますます不足します。

介護・福祉の対象者は高齢者です。
高齢者同士で助け合うことはとても良いことです。
高齢者に向いている仕事でもあります。

介護者の給与は現在極めて劣悪です。
介護福祉士の資格をとっても、
そして重労働・変則勤務でありながら、
一般的な大卒の初任給より安いのですよ!!

介護福祉士のあとケアマネージャーの資格まで取った
我が娘は厳しい勤務と低賃金に耐えかねて
その職を放棄してしまいました。

その職業の待遇改善はまずは必要です。

でも定年を過ぎた第2の人生の方なら、
ボランティア精神で働けるのではないでしょうか。

定年延長は、
単純に現在の雇用企業に負担を強いる案で
何も考えないお役人の安易な対策です。

考え直してほしいものです。

追記:
このような重大なテーマを
こんなに簡単に終わらせてはいけないのですが、
もう締切りです。
とりあえずの問題提起ということでご容赦ください。

1 件のコメント:

  1. 山田谷です。ご無沙汰しております。

    非正規労働者が多いのは、構造的にこのようになってきています。
    私が見るに、非正規労働者をつかうことが、企業、産業にとって本当に、効果的か、疑問に思っています。

    まれですが、正社員だけの企業様を調査したことがあります。
    普通の社員1.5倍働いていて、あらゆる意味で効果的でした。
    非正規労働者は、見える面、見えない面で、管理コストが大きくかかっています。
    事業者が、正社員だけでやってゆく、方々が現れることを期待しています。

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