【このテーマの目的・ねらい】
目的:
胃がんの発生原因がピロリ菌であることを知っていただく。
ピロリ菌の除菌は簡単にできることを知っていただく。
ねらい:
胃がんにならないで済んでいただく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は毎年1回、総合健康診断(「人間ドック」)を受けています。
昔は、1泊がかりでしたが、診断方法が進歩して
ほぼ同じ内容の検査が半日でできています。
今年は2月26日に受診し、
オプションでピロリ菌の検査も行いました。
以下の論文を読んでいたからです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
學士會会報2014-Ⅰ号の「ピロリ菌除菌による胃がん予防」
(浅香正博北大がん予防内科特任教授)
わが国では胃がんで年間5万人が亡くなっており、
がん死亡原因の2番目である。
これまで胃がんの原因は
食塩、タバコ、焦げた魚や肉であると言われてきたが、
現在では、日本の大半の胃がんがピロリ菌によって
引き起こされていることが明らかになっている。
韓国・中国でも胃がんによる死者は多いが、
欧米では胃がんの発生が極めて少ない。
したがって、胃がんは
ピロリ菌による東アジアの風土病の様相である。
胃がんは早期発見で助かる病気で、
日本では検診制度が普及しているので、
胃がんの5年生存率が60%である。
欧米ではそれが20%しかない。
若年者がピロリ菌除菌を行うと
ほぼ100%胃がんの発生を抑制できるのに対して
50歳以降になると年を経るごとに
胃がんの発生率が増加する。
ピロリ菌と胃がんの関係が認められたので、
2000年からピロリ菌の除菌は保険適用が可能となったが、
2013年2月からは
その保険適用が慢性胃炎にまで拡大された。
2000年以降10年間で、
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者数は60%減少している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3月14日に結果の報告が来ましたが、
ピロリ菌検査は陽性でした。
そこで早速、かかりつけの医院に行きました。
そうしましたら、胃炎の症状があるので
保険適用で除菌ができるということになりました。
内視鏡の検査や処置が必要なのかと思っていましたが、
なんと1週間薬を服むだけでよいのです。
薬代は1800円でした。
私は後期高齢者なので3割負担ですが、
1割負担の方なら600円で済むのです。
ただし、胃の病的症状がないと保険適用はできません。
2週間後に呼気の検査をして除菌できたかどうか判明し、
除菌できていないなら2次除菌をするようです。
こんなに簡単に胃がんのリスクを回避できるのです。
ぜひ皆様もピロリ菌の検査をしてみてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿