2013年8月26日月曜日

菱食の「大魔神」廣田正様から教わること

【このテーマの目的・ねらい】
目的
 1)悠々自適の最高モデルを知っていただく。
 2)廣田様をご存じの方にはその近況をご報告させていただく。
 3)廣田様の達観した先を見る目のコツを知っていただく。

ねらい
 若い方には、悠々自適を目指して必死で頑張っていただきたい。

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8月23日お昼に廣田正様に久々にお会いしてきました。

廣田正様は
旧菱食(現三菱食品)の社長・会長を18年間なされ
同社の東証一部上場を実現し
同社を一流企業に導かれた大功労者でおられます。

大魔神という「尊称」はこれまで廣田様に対して
使われたことがないでしょうが、
たいへん失礼ながら長年の無配会社を
日本一の食品流通企業に育て上げられましたのは
大魔神にふさわしいご活躍だと思います。

私および弊社には
とても御恩をいただいたお客様がございますが、
その最たるものが菱食様です。

廣田様は
現時点では完全に三菱食品様からは引退なされ、
この3月、
鎌倉に「かまくら廣田オフィス」を開かれましたので、
ご挨拶にお伺いしてきました。

因みに、
廣田様は私のブログをご愛読いただいているようです

廣田様とは、私がプロの世界に入りました直後の
昭和45年からのご縁でございます。

同社には、業務改革、3回の大掛かりなシステム再構築、
幹部強化プログラム
(これがその後の当社の大ヒット商品MIND-VIPになりました)、
各種研修など、ずっとお世話になってまいりました。

その大半のお引き立て役が廣田様だったのです。

何年振りかでゆっくりお会いしましたが、
ゆったりしたオフィスで
まさに悠々自適をお楽しみのご様子でした。

鎌倉駅から5分ほどの距離にある100坪ほどの土地に建てられている
瀟洒なメゾネットタイプの建物の2階の一部が廣田オフィスです。


      この手前に大きなテーブルが据えられた応接スペースがあります。
      廣田様は「カクシャク」という表現を超えたお元気さでした。
                  

1階は事業をされているお嬢様のオフィス、
3階はサロン用のスペースとなっていました。

サロン用スペースは、ご本人・奥様・お嬢様の
お仲間が集まる会等にご利用なさるようです。

ご購入された物件なのだそうですが、
この建物には
8戸ほどの賃貸住宅が接続されています。

「1ルームですか?」とお尋ねしましたら、
その中は「ご覧になったことはない」のだそうです。
我々貧乏人には想像できない「余裕」です。

お住まいはお隣駅の逗子で、
奥様が時々出てこられて鎌倉観光をされて
一緒に夕食をされるそうです。

悠々自適とはこういうことだろうと感心した次第です。

現時点では、1社の社外取締役をされておられる他は
いくつかの研究会等に積極的に参加されていらっしゃるようです。

いつも「なるほど」というお言葉をいただくのですが、
今回は関連業界の偉人たちのエピソードに加え、
以下を伺いました。

企業が発展するための3原則
1.儲かる仕組みをつくる。経営者の責任
  良い仕組みとは、
  普通の人が普通に動いて成果が出る仕組みである。

2.儲かるルールを守る。社員の責任
  (上野補足・守らせるのも経営者の責任ですね)

3.儲かるための飽くなき執念を持つ。
  
  (上野意見:そのとおり、安住は敵です。
   どこかの政党の「安定は希望です」はウソです。
   「安定は衰退の始まり」なのです)

このどこかが崩れると会社はダメになる、
と言われました。
そのとおりですね。

こういうお話も伺いました。

今は小売業界ナンバ-1のI社のO社長が、
あるナショナルブランドを菱食を通さずに
メーカと直取引をしたい
と相談に来られたことがありました。

当時の廣田社長はあっさり「結構です」と言われ、
O社長がビックリして「どうしてですか」
と聞かれたくらいだったそうです。

世の中の動きは最適を求めて動いていくので、
自社の都合だけで賛否を表明すべきものではない、
というお考えだったのです。

その回答にO社長は感心されてでしょう、
その後、
I社様向けの菱食殿のシェアはぐっと上がったそうです。

自社の短期的損得ではなく、
世の中の動きを見て判断すべき
というお考えは、
1990年前後に食品流通業界を震撼させた
「小分け対応」問題の時にも発揮されました。

これは何の問題かと言いますと、
それまでは食品の流通は
ケース(箱)単位で行われていました。

ところが小売側では
必ずしもすべてがケース単位で必要なのではありません。
お店の保管スペースにも限界があります。

そこで、ある大手スーパ-さんから
ケースではなく
1個単位の注文を認めてくれという要求が出ました。

流通業界では、
その「小分け」対応ができる設備・仕組みを
持っていませんでしたので、
そのスーパーさん向けに限定して
その場しのぎの対応をしていました。

ニーズは他のスーパーも一緒ですから、
小分けの要求は次第に広がりつつありました。

流通業界からしますと
小分けには余分な手間ヒマがかかりますから、
やりたくありません。
小売のエゴだなんて言っていました。

ところが廣田社長は、
この要求は時代の流れに乗っていると判断され、
業界に先んじた果敢な投資で
小分け専用のセンタをつくられました。

小分けの申し入れを断ったいくつかの食品問屋は、
その後、シェアを落とし、
大きな後退を余儀なくされました。

「世の中の動きを見ることが必要だということは
誰もが分かっているが、
どうしても自分の損得で考えてしまう」
と廣田様は仰っています。

それが実践できることは凄いことですね。
自己の利益を離れて客観的に考える基は
どこでできたかというお話も始めて伺いました。
(これは内緒です)

廣田様は私より5歳年上ですが、
人生の大成功者でいらっしゃいます。

その前で、
まだまだ必死で頑張らなければならない自らの状況を
対比させて見る機会を持つことができました。

日本のために頑張りましょう!!

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