2014年6月29日日曜日

「眠りと体内時計を科学する」 不老長寿の秘策が分かります!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 睡眠・体内時計の仕組みを研究いただく。
 有効な睡眠や「不老長寿」の方法を知っていただく。

ねらい:
 有効な睡眠や「不老長寿」を実現していただきます。

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「眠りと体内時計を科学する」(春秋社)
著者は大塚邦明東京女子医大名誉教授で、
時間医学・老年医学が専門の先生です。

興味深いテーマで、
皆様もいろいろなことをご存じの領域のテーマです。

そのテーマについて、その道の専門家が、
世界の先端の知見を丁寧に解説してくださっています。
ずい分役に立つ情報が満載です。

本書の内容の要約は以下のとおりです。

【睡眠の効用】
成長ホルモンを分泌し子供をすくすくと成長させる。
メラトニンというホルモンの活性化により、
 不老長寿に貢献する。
昼間に痛んだ細胞を修復する。
時計遺伝子を働かせて栄養分を体の中に蓄積し
 翌日に十分活動できるように準備している。
(単なる休息ではない!)

1.体内時計

1)朝起きて15時間経つと眠くなるように
  セットされている。

2)朝の目覚めから12-15時間過ぎは眠れない
  (なぜか不明)

3)睡眠は90分サイクル
 (90分から2時間とかいう先生もいますが、
  大塚先生は90分と断言しています)

4)血管の健康を維持するエンセドリン
 というホルモンは8時間リズム

5)眠気のサイクルは12時間
 最も強い眠気は午前2-3時だが
 午後2時頃にも眠気が強くなる。
 

よく食後のせいで眠くなるとか言われますが、
そうではなかったのです。
昼食を摂らなくても眠くなるのです。

2.睡眠
1)長く眠らないでいると、
 プロスタグランディンという睡眠物質がたまり眠くなる。

2)睡眠の前半は
  ノンレム睡眠(脳が休息している)が中心で
  深い休息モード。  レム睡眠は短い。

3)睡眠の後半はレム睡眠が中心
 (夢を見ていて脳も働いている)

3.体内時計の仕組み
1)最も多くの時計を持っているのは植物
 (四季、光合成のための時間、など)

2)体内時計は脳の視床下部に中心がある。
 (これが分かったのは1972年)

3)その時計遺伝子は6個である。
  6個が協働している。
  そのバランスが崩れると、
  肥満・糖尿病・ガンなどの原因となる。

4)時計遺伝子は体のほとんどの細胞にもある。
 この子時計が、
 脳の時計遺伝子(親時計)と連携して働いている。

4.時計遺伝子の働き
1)人間も地磁気を感じている。
 (渡り鳥は地磁気感知で渡っている)
 網膜にある時計遺伝子で感じている
 のではないかと言われている。

「日本人の脳」の著者である角田忠信先生は
人間が地震を直前予知をする力があることを
主張されています。
おそらく地磁気の乱れを感じているのだと思われます。

2)時差ぼけは、
 体内時計が外界の生活時間と適合しないために起きる。
 人間の本来の1日リズムは25時間であるために
 24時間より長い周期への調整は得意で、
 西への飛行機旅行の場合は楽に調整できる。

5.体内時計の老化
 体内時計の老化は、
 70代で脳と細胞の時計とを連携する神経細胞の数が減る
 ことで起きる。
 80代になると、
 脳時計の中にある時計細胞の数も減ってくることも加わる。
  
 その結果以下の症状が起きる。
 1)生活にメリハリがなくなる。
 2)早寝早起きになる。
 3)1日が短く感じる。(これも体内時計のせいなのですって!)
 4)生体リズムが太陽とうまく同調しなくなる。

 この老化現象は生活環境による個人差がある。

規則正しい生活が必要のようです。

6.朝型と夜型
 これは体内時計の特性が異なっているためで、 
 変えることはできない。
 (それに合わせた生活をするしかないようです)

 自分が朝型か夜型かを判定する19項目の質問票が
 示されていて、
 それで自分の型を知ることができます。

因みに私は、2番目の「適度な朝型」でした。

7.不老長寿・若返りの泉メラトニン!!
 メラトニンというホルモンは
 生体リズムを守る働きをしている。
 
 
 メラトニンは全身の血管に働きかけ、血圧を下げ、
 心臓の血管に作用して昼間に傷ついた部位を修復し、 
 脳梗塞を予防する。
 骨に働きかけ骨粗しょう症モ治す。
 自律神経を調節し免疫機能を賦活し発がんを抑える。
 老化の速度を遅らせる。

 メラトニンを活性化させるには、
 朝、太陽光を浴びることが有効。
 夜寝る時に光があるとメラトニンの分泌は抑制される。
 真っ暗で寝るのがよい。

 食事の面では、
 メラトニンを作るトリプトファンという必須アミノ酸が
 多く含まれる良質のたんぱく質とビタミンB6の摂取が有効。
 
 トリプトファンを十分にとるには、
 肉類(牛肉レバーや鶏肉、豚肉)や
 魚介類(まぐろ、かつお、いわし、鮭など)をきちんと食べ
 主食(パン、米、パスタなど)を抜かない。
 牛乳などの乳製品や豆乳にも多く含まれている。

 ビタミンB6は、
 マグロ、カツオ、イワシなどの魚介類
 大豆、納豆、のりに多く含まれている。

 メラトニンの分泌を増やすラメルテオン(商品名ロゼレム)
 という薬も売られている。

 
まさに不老長寿の薬ですね。ビックリ!!!

8.睡眠時無呼吸症
バスの運転手がこのため居眠りをして、
大惨事を起こしました。

 以下のようなチェックをして判断してください。

 以下の状況でうとうと(数秒から数分眠ってしまう)
 しますか。

  可能性はほとんどない  0点
 
  可能性が少しある     1点
  可能性が半分くらいある 2点
  可能性が高い        3点

 1)座って新聞・雑誌・本・書類などを読んでいるとき
 2)座ってテレビを見ているとき
 3)会議の席、映画館、劇場などで静かに座っているとき
 4)他人が運転する車に。休憩なしで1時間ほど
   乗っているとき
 5)午後、横になって休憩しているとき
 6)座って人と話をしているとき
 7)昼食後(飲酒はしていないで)静かに座っているとき
 8)自分で車を運転中、
   交通渋滞などで2-3分停車しているとき

 10点以下なら健康、16点以上は専門医に相談。

いかがですか?

9.幼児の眠り
 1-3歳は体内時計の成長を促し、
 生体リズムを確立するために最も重要な時期ですから、
 規則正しい生活と十分な休息が必要です。

 5歳くらいから
 生体リズムに合った睡眠パターンがあらわれてきますので、
 その前後に早寝早起きを習慣化させておくことは大切です。

このほか、年代別の睡眠ガイドが示されています。

10.よりよい休息のススメ
どうすれば、不眠を克服し安穏な睡眠が得られるかが、
多岐に亘って示されています。

皆さま、どうぞ直接本書をお読みください。

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