2019年10月26日土曜日

システム関係幹部の方の目下のご関心事

[このテーマの目的・ねらい]
目的:
 激変する現時点でシステム関係の幹部の皆様が
 何に関心を持っておられるかの調査結果の概要
 をご報告します。
ねらい:
 いろいろ、今後の行動に活かせることがあるはずです。
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現在,IT関係の世界は大きく動いています。
揺れているというレベルではありません。


そこで、当社事業の先行きを考えるためにも、
この業界の幹部の方々は何を考えておられるのかを知りたく、
「あなた様のご関心事はなんでしょうか」
というアンケート調査を実施いたしました。



あなた様の現在のご関心事はなんでしょうか
ご氏名ご記入年月日
  
▼◎(重要な関心事)○(関心事)を
ご選択(チェック)ください(ブランク可)。▼
 項目
注、コメントあれば入れてください。
システム改変・再構築2025年の崖対策   
システム改変・再構築現在取り組み案件   
システム改変・再構築その他(   
開発デジタル化対応   
開発RPA拡大   
開発その他(   
保守納期短縮   
 コストダウン   
保守その他(   
運用クラウド拡大   
運用セキュリティ強化   
運用その他(   
新技術導入AI   
新技術導入IoT   
新技術導入DevOps   
新技術導入その他(   
生産性向上・収益改善業務のデジタル化   
生産性向上・収益改善全般的コストダウン   
生産性向上・収益改善その他(   
陣容強化・体制強化技術力強化・要員能力向上  提案力強化を含む
陣容強化・体制強化要員増強   
陣容強化・体制強化組織・体制変更   
陣容強化・体制強化意識改革・要員活性化   
陣容強化・体制強化その他(  オフショア拡大、なども。
ユーザ対応ユーザ対応改善   
 トップとの連携強化   
ユーザ対応その他(   
その他ビジネスモデル転換  システム部門の場合は体質転換
その他  障害削減、なども。
  00 
対象は、以下の3区分の方々です。
 1、システム部門の長(システム部長)
 2.情報子会社の長(社長または事業部長)
 3.一般の情報サービス業の長(社長)


10日間くらいの間にご回答いただきましたそれぞれ6名様
分の回答を集計いたしました。
以下の表の得点は、◎=2点、〇=1点として集計しているものです。


   ご関心事アンケート調査集計結果(一部)



 

関心領域

システム部門

情報

子会社

情報

サービス

合計


システム改変・再構築

②18

③12

③13

③45


開発

 

⑦ 9

⑦ 8

④11

⑦32


保守

 

⑤12

④11

⑥10

④37


運用

 

④14

⑨ 5

④11

⑥33


新技術導入

 

③16

②18

①17

②56


生産性向上

・収益改善

⑤12

⑤10

⑥10

⑤34


陣容強化

・体制強化

  30

  32

①17

  83


ユーザ対応

 

⑦ 9

⑦ 8

⑨ 7

⑧26


その他

 

⑨ 6

⑥10

⑧ 8

⑨24

 

合計

126

114

104

370


どの区分とも、陣容強化・体制強化が1番のご関心事でした。
システムの仕事は人がすべてですから、当然の結果といえましょう。


情報サービス業でこの得点が低いのは、
他の2区分で高い関心事である
「要員増強」の得点が極めて低いからです。
これから先の、
一般的事業の売上減少を見込んでのことでしょうか。
たいへん関心をひかれる結果です。


2番手に新技術導入が入っています。
昨今の,AIなどの新技術に対応できなければ
将来の仕事が?になってしまいます。
陣容強化と裏腹の関係にあります。


システム部門だけが、新技術導入よりも
2025年の崖対策を含む「システム改編・再構築」が
2位となっています。
現場に近いシステム部門として
ひしひしとそのプレッシャーを感じておられるのだと思います。


情報子会社と情報サービス業は、
「システム改編・再構築」が3位といいながらも
得点は高くありません。
まだ波が押し寄せていないのでしょう。


開発・保守・運用のシステム3大業務につきましては、
システム部門は、運用、保守、開発の順、
 (運用で何かがあると☓をくらいます)
情報子会社は、保守、開発、運用の順
 (売上でも問題含みでも保守が1番です)、
情報サービス業は、3者横並び(それぞれ重要)
ということで、順当かもしれませんが興味深い結果です。


当社が力を入れてきました保守業務は
残念ながら、全体で4位の関心度です。
その中では、
やはり情報子会社殿の関心が相対的には高くなっています。


全体での個別テーマの関心事は、
AI(情報サービス業でも1番、システム部門は2番、
情報子会社で3番)、
技術力強化・要員能力向上(区分別ではAIと全く同じ状況)
要員の意識改革・活性化(情報子会社では1番、
情報サービスで4番、システム部門で5番)
の3項目がいずれも 24点で1位でした。
 
ビジネスモデル転換(情報子会社で2番)と
2025年の崖対策(情報サービスで1番、システム部門で2番)
が21点で4位です。


システム改編・再構築の現在取り組み案件
(システム部門と情報子会社で5番)
が19点で6位でした。、
 
システム部門だけで、
要員増強が1番になっているのが目を引きました。
現場やトップからの要求が大きいのに対して、
間接部門の扱いで
要員増強がままならないご苦労が感じられます。


概要は以上です。
私としては、非常に参考になる結果でございました。
やはり、「お客様をよく知る」ことが
ビジネスの基本なのですね。


ご多忙の中、
ご協力いただきました皆様に深く感謝申しあげます。

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