2011年6月28日火曜日

安全対策に対する意識変革  「事故が起きた時の対策重視」

この項は「これからの日本どうする?」シリーズの一部です。
このシリーズの全体は、
「これからの日本どうする?全体解説」をご覧ください。

「最悪の事態を想定せず、
ことが起きてから考えるから時間がかかり失敗もする。
最悪の事態を想定することが背徳的とみなされる

仏原子力庁とアレバ社は全仏各地の原発について
炉心溶融やテロ攻撃・核攻撃放射性物質の大量放出など
考えられる限りの最悪の事態を想定している」
(5/9編集委員太田泰彦)

フランスは歴史的に周辺国との攻防が常にありました。
危機管理意識は国民性として身についているでしょう。

日本はその真反対です。
危機意識は明治維新の開国の時と敗戦の時以外はなかったのです。
特に戦後60年以上は
全く危機意識がない国民になってしまっています(上野)。

起きないようにするに重点を置き、
起きたらどうするに弱い、
「起きるなんてとんでもない」という考えです。

そうではなく、
「津波は防波堤があるから来ない」と考えるのではなく,
「来たときどうする」という考え方を併用する、
そのバランスをとる、
という考え方にしなければなりません。

福島原発は「問題が起きないようになっている」
の一点張りで、
「問題が起きたときどうする」
の考え方が0に近かったようです。

参考
「今回の原発は事後対応も悪いが、
『起きないようにする』もいい加減であった。

東電は07年の中越沖地震で柏崎刈羽原発が被害を受けた。
危ないと思った炉や相反は大丈夫だったが、
重要と考えなかったクレーンや消火用配管などが壊れ、
発電所自体が機能不全に陥った。
そう指摘すると東電は施設を見直し強化したが、
警告は福島第1原発まで届かなかった」
(5/16畑村洋太郎氏)

残念なことでしたね(上野)。

個人情報保護でも同じです。
100%起きないようにすることは無理です。
コストがかかり過ぎます。
起きたことを素早くキャッチする、
そうして対応策をすぐに打つ、方が現実的です。

日本の民意(マスコミ)はコトが起きると大騒ぎします。
したがって、起きないようにする方に
力点を置き過ぎることになります。
「これは想定範囲外のことだったので」
という方針をいち早くアナウンスして
早急に対応策をとる方が評価されるのに、
後手を踏むから叩かれるのです(上野)。

「岩手県釜石市で避難訓練を続けてきた小中学校は
生徒全員が無事だった。
先生の指示を待たずにとにかく高台に逃げろ
を徹底していたという。
一方運動場で点呼を受けているうちに
津波が近づき多くの児童が犠牲になった小学校もあった。
マニュアルに従うこれまでの訓練は自分で危険を考えない」
(5/16畑村洋太郎氏)

そうとも言えますが、
先生か校長のとっさの状況判断の甘さが原因でもあります。
責任はその人たちにあります。
「起きた時にどうする」の危機管理対応力の弱さです(上野)。

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