2013年4月17日水曜日

東京都は日本で最も安全??

【このテーマの目的・ねらい】
目的
 交通事故死者の都道府県別の状況を知っていただく。
 自殺者の状況を知っていただく。
 何故都会の交通事故死者が少ないかを考えていただく。

ねらい
 
 日本の安全について考えていただく。
 東京オリンピックの招致に参画していただく。

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私の土曜日のジョギングコースに交番があります。
皆様もご覧になるでしょうが、
   昨日の交通事故(管内)
      死者〇人
      負傷者〇人

と出ています。
ときどき死者0人という時があります。

そこで聞いてみました。
「管内ってどこですか?荏原警察署管内ですか?」
すると
「警視庁管内です。荏原でそんなにあったら大変です」
という答えが返ってきました。

「そうか、警視庁管内にしては案外少ないな」
と思いました。

「分かりやすくするために、
警視庁管内と書いたらどうですか?」と聞くと
「勝手に書くわけにはいきません」という答えでした。
たしかに、
公的な財物に手を加えたりしてはいけないのでしょう。

それ以上の教唆は諦めることにしました。

そこで調べてみることにしました。
「警視庁管内は案外優秀な成績なのではないか?」

数学が好きで
大学時代に少しは社会統計を勉強していた
私の血が騒いだのです。

都道府県別の人口と都道府県別の交通事故死者を
対比させてみました。

グラフ1は人口比で交通事故死者の少ないベスト10です。
この表の比率は、10万人当りの人数です。
何と東京都は第1位でした。
警視庁は頑張っているのです。




ベスト10にはなぜか大都会が並んでいます。
都会の方が車が多いので事故も多そうなのに、です。
例外は宮城、長崎、沖縄、山形です。

逆に、交通事故死率ワースト10がグラフ2です。
なぜか香川県がダントツです。
1位とラストの交通事故死者比率の格差は
5.9倍もあります。















島根県を初め田舎県が並んでいます。
どこへ行くにも車が必要で、
車を飛ばしての事故が多いのでしょうかね。

因みに、2012年の交通事故死者総数は4,411人で、
昭和26年並みの低水準なのだそうです。
各県の警察の地道な努力が実を結んできたのでしょう。
関係者の皆様に感謝いたします。

こうしてみると、不慮の死の双璧である自殺はどうか
と気になりました。

自殺は2012年の総数は、27,858人で
交通事故死の6倍強です。

自殺者数は、1998年から3万人以上だったのが、
14年ぶりに3万人を切ったのです。
不況で、何も良いことがなさそうなのに、不思議です。

自殺者の人口比(こちらも10万人当りです)が少ない
ベスト10がグラフ3です。














最優秀は京都府です。
神奈川、大阪、愛知、千葉、と都会県が多く入っています。
東京都も20.9で13位です。
都会は孤独という印象が強いのですが、ね。

自殺の原因は以下のようになっています。
 健康問題     49%
 経済・生活問題 18%
 家庭問題     14%
 勤務問題      9%

都会の方が生活問題は厳しいはずです。

年代別ではどうなっていると思われますか?

以下のグラフ4のように、60歳台が最も多いのですが、
年齢構成も最大ですから、
比率では40歳代以降は各年代で大きな差はありません。
40歳からは厳しい人生を送っているということですね。



 













男女比では、
2012年時点で、男性が69%、女性が31%で、
男性の方が弱いのです。
 
 

自殺率ワースト10は、グラフ5です。
なぜか、山梨が嬉しくないダントツです。
田舎県ばかりが並んでいます。
なぜなのでしょう??















自殺率の1位と最下位の比率は
1.9倍しかありません。

次に、両方とも好成績なのは
東京都、神奈川県、千葉県、愛知県、
大阪府、長崎県、沖縄県、

成績が良くないのは
岩手県、群馬県、高知県、佐賀県
です。

何故なのでしょう???
どなたか、解析してみていただけませんか?

大ざっぱに言えるのは、
地域間格差があり、
地方は恵まれていない、ということでしょう。

ところで、このテーマの発端の東京都です。
東京都は、日本で一番安全なところ、
ということが分かりました。

東京オリンピックの招致を自信を持って進めましょう!!

 

  

2 件のコメント:

Noritaka Asano さんのコメント...

自殺は減少、変死は増加、自殺+変死では増えている。
といった記事も見かけました。
判断基準に変化があったのかもしれませんね。

上野 則男 さんのコメント...

asanoさん

貴重なご意見ありがとうございました。
機会がありましたら調べてみます。 上野 則男