2020年12月28日月曜日

「そして誰もいなくなった」!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 12月の経験をお話しします。
ねらい:
 気分転換になりませんか?
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「そして誰もいなくなった」は、
アガサ・クリスティーの名作名ですが、
この写真も「そして誰もいなくなった」光景です。


これは我が家の隣地です。我が家は右手です。
12月初めから家の解体作業が始まりました。
都道29号線拡幅工事の立ち退きに「便乗して」
単身のおばあさんが退去されたのです。

私はこういう工事が好きなのでときどき見ていました。
あるサイトに、
以下のような解体工事の手順が示されていましたので
それに沿ってご説明いたします。
太字部分はそのサイトの文言です。

そのサイトとは別のサイトで解体工事の動画がありましたので
関心ある方はご覧ください。
2018 木造住宅 解体動画 CAT 308C CR 4K版 - YouTube

1.足場や養生の組み立て

解体工事は高いところでの作業も伴うため、
足場を組み、養生シートや防音シートを設置します。


今回の場合、3方は家が近接していますが、
4方を四角く囲みました。
この作業はあっという間です。

2.撤去作業!手作業でできるものはどんどん撤去
取り壊す建物の内部造作をどんどん撤去していきます。
たたみやサッシ、断熱材(壁や天井)、建具、瓦、住宅設備機器、
石膏ボードや契約上解体業者が処分することになっている不要品など。
重機を使った解体工事をする前に、撤去が必要な物をなくしていきます。

今回の場合、道路が狭く、重機を置くことができませんので、
人力による取り壊しで重機が入れるスペースを確保しました。
この時は若い人を含めて数人が参加していました。
「なんでそんなに大勢の人が必要なのだろう?」と思いました。
納期との関係なのでしょうね。

3.重機を利用しての建物本体の解体工事
内部造作が撤去でき、柱や梁、壁や屋根になったら、
建物本体の解体工事が始まります。
防塵のため、水を撒いて作業をする必要があります。

今回の場合もそのとおりです。
重機は1台でした。
そのオペレータ以外に2,3人がいました。
この重機操作には感心しました。

爪で挟む重機なのですが、
繊細な自分の手と同じような操作ができます。
もちろん、
ピッタリ隣接している隣家に一切ひっかけたりしないのです。
そのオペーレータに尋ねましたら、
20数年やっているそうでした。

4..廃材の収集や分別、搬出。産業廃棄物の処理
廃材の分別を行っていきます。
解体工事から出たゴミはすべて産業廃棄物で、
処分するには費用がかかります。
その他、鉄くずや金属などリサイクル業者に持っていくことで
買い取ってくれる廃材もあるので、念入りに分別します。

そのとおりです。この分別がたいへんです。
今回の場合、木材、金属、廃プラスティック、その他
に分けていました。
この分別を重機が自由自在にするのです。
オペレータの他に何人もが作業していました。

休憩時間になるとリーダがお金を出して
若い人が飲み物を買いに行きます。
ある時、見物している私にも買ってきてくれました。
びっくりしました。日本人ですね!

その後、地面にはコンクリートが敷かれていましたので、
そのはがし作業と土との分別が行われました。
この重機は、爪ではなく「すのこ」です。
この操作も見事でした。
たいへんそうだということで、重機は2台になっていました。

参考になる動画をご覧ください。

家がどんな順序で壊されるか知りたいです。動画などで見る方法は? プロが答える豆知識 | くらそうね (crassone.jp)

5.地中埋設物の確認。何もなければ問題ない!
建物を取り壊したあと、廃材が埋もれてしまうこともあります。
そういった廃材や元々あった地中埋設物を確認していきます。
ここで埋設物があった場合、追加料金が発生してしまう場合もあります。
もし、地中埋設物が見つかった場合、
見つかった時点で報告してもらうようにしましょう。
それをどのようにするか。どれくらいの費用がかかるのかも
現場を確認してから同意するようにしてください。
勝手に進めてしまい、
事後報告として知らされトラブルに発展してしまう可能性もあるのです。

そのとおりです。
今回の場合も終わったのか、と思っていましたら、
土の下1メートル以内くらいに石ころ類が入っていたのです。
その家を建てた時に埋めていたものでしょう。

「更地にする」」というのは、
表面の下にそういうものがあってはいけないのです。
それで、オペレータともう一人が
全敷地(40坪くらいでしょうか)をすのこ重機で掘り返しました。

オペレータは40代でしょう、
もう一人は50代以上ですが下働きです。
仕事における保有技術の差を感じました。

宝ものならぬ石ころ(コンクリ)が
直径2メートル高さ1メートルくらいの山になりました。
その時点ですぐに片づけることはしないで、
「元請けに相談する」ということでした。

こういう処分代は通常は売り主負担になるのだそうです。
どう決着したか知りませんが、
1日置いてその山の処理が行われました。
同じ二人です。

石ころをさらに選別しているのです。
何を分けているのか聴きました。
そうしたら、レンガや植木鉢など色がついているものを
分けているのだそうです。

コンクリートの骨材として、再生利用されるのでしょう。
その際、色がついてはいけない、ということなのです。
リサイクルはいろいろ大変です。

その作業も半日くらいで済みました。
跡地は年配の人が大きな金属製の熊手で聖地をしていました。
オペレータはそれを見ていました。
石ころ類はダンプカーが来て持ち去りました。

重機は、帰ってきたダンプカーに自分で乗りました。
すごい力でよじ登る感じです。
この光景は前にも見て知っていましたが、
感心する光景です。

いよいよ終わりです。
片付けに入りました。
道路が汚れてリるので、掃いていました。

我が家の水道ホースが近くにありましたので、
使わせてあげました。
工事現場の方の水道はもう切られていましたので。

それも終わって二人は軽トラックで帰ります。
その際、年配の人は乗る前に振り向いて頭を下げました。
少しの付き合いだったのに、その心遣いに感激しました。
日本人ですね!!

そうして車は去り、誰もいなくなったのです。

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