目的:
日本の労働生産性が低い原因は、
労働者の働きぶりが悪いからではなく、
日本社会の歴史の複合した要因の結果であること、
を確認します。
ねらい:
ねらい:
この改善は至難ですが、少しずつの前進を期待しましょう。
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日本の労働生産性は、極めて低いと言われているのですが、
国の労働生産性は、以下の算式で求められます。
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日本の労働生産性は、極めて低いと言われているのですが、
国の労働生産性は、以下の算式で求められます。
国のGDP/就業人口または総就業時間
国際比較をする場合には、就業時間のデータがない国もありますので
就業人口が利用されます。
分子の「国のGDP」は「国民の稼ぎ」です。
「国民の稼ぎ」が悪いと、国としての労働生産性は低いのです。
1.日本の労働生産性の現状
以下の表のように、日本は1970年からずっと20位前後なのです。
先進国中最下位の感じです。
2.日本の低労働生産性の原因
日本の労働生産性が低いのは、
長時間労働でダラダラ働いているからだ、
という説がありますが、
前掲の労働生産性は、時間当たりではありませんので
この説は当たりません。
分子の「稼ぎ」が少ない人が多いのが原因です。
それはこういう人たちなのです。
1.低生産性サービス業従事者 960万人
・飲食・宿泊がその代表で、
外国人の比率も高くなっています。
・今後はデジタル化で減っていくでしょう。
2.自営業者(町工場。中小商店主など)220万人
・いまさら変われない人たちです。
・廃業で、労働生産性の分母が小さくなります。
3.単純事務 64万人
・上野の経験的判断で、
製造業・卸小売業の3%と見ましたが、
もっと多いかもしれません。
もっと多いかもしれません。
・IT化が進めばいなくなり、
労働生産性の分母が小さくなります。
4.窓際族 65万人
・日本の終身雇用制度の弊害で、
全国の1000人以上の企業の従業員
約1300万人のうち5%65万人(上野の推定)が、
社内でまともな仕事をしないで所得を得ています。
・全体ではもっと多いかもしれません。
・このご時世ですから、次第にいなくなるでしょう。」
5.非正規労働者 2000万人
・同一労働同一賃金が徹底している国では、
非正規労働が即低生産性要因となるわけではありません.
・日本はその動きはこれからですから
低生産性の要因となります。
・経済が停滞した平成の間に1400万人も増えたのです.
・働き方改革で、労働生産背は改善されていきます。
以上の合計は約3300万人で、
就業人口全体約7000万人の半数近くを占めるのです。
結論:
日本の低労働生産性の原因は、
労働者の働きぶりが悪いのではなく、
就業形態そのものにあるのです。
働き方改革だけでは改善できません。
詳細は以下をご参照ください。
2019年9月24日
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