11月13日、菅総理は米国・中国・ロシアの
首脳と相次いで会談しました。
それぞれ、国内事情を背負っての会談です。
米国は、民主党の中間選挙での敗退で失地番会の必要性、
中国は、首脳交代に加え国内批判世論抑圧の必要性、
ロシアも、ほぼ同じ必要性、です。
菅総理が国内で最も弱い立場かもしれません。
ここで、はっきり見えてきたのは、
中国・ロシアになめられて、
米国頼み、頼もしい米国という絵柄です。
なぜなめられるようになったのでしょうか。
これは、鳩山前総理の責任が重大であると思います。
鳩山総理は、
「友愛」を掲げて2度もロシアに行っているのです。
日ソ国交回復を果たした
祖父鳩山一郎の成果を引き継ぎたい、
という思いだったようです。
しかしこの2回のロシア訪問は
何らの成果も得られませんでした。
そうして人類はみな愛し合うべきだ、という
「友愛」の精神で中国にも臨みました。
何よりも米国の価値を過小評価しました。
よく米国が許してくれたと思います。
その後の事件で
米国の後ろ盾なくしては日本はどうにもならない、
ということが明確になりました。
鳩山さんは、まったく世間知らずのボンボンです。
日本や民主党は、
鳩山さんのような人が総理になる国である、
鳩山さんを総裁にする民主党である、
とすっかり世界中の評価を落としてしまったのです。
菅総理も大変な時に総理になってしまいました。
ご苦労だと思いますが、
前原大臣や岡田幹事長の力を最大限に活用して、
鳩山さんが開けた大穴を修復してほしいと思います。
付言
私は、尖閣諸島問題のこのブログで
中国はこちらが引き下がるといくらでも付け込んでくる、
向こうにも弱みがあるのだから強気で臨むべきだ、
という「常識」を強調しました。
その例を
11月14日のフジテレビ「新報道2001」で見ました。
橋下大阪府知事の奮闘ぶりは以前にもご紹介しました。
その奮闘の一つであった上海万博の閉会式のことです。
当初日本バッシングの一環らしく、
知事に招待状が来なかったのです。
知事がクレームをつけたら、招待状が来たそうです。
黙っていたらそれきりで、
次も甘く見られるところだったのです。
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