その1
日本発で世界に迷惑をかけていること、
それは言わずもがな、福島原発の事故です。
この放射能漏れ事故のために、
世界中のエネルギ政策に大きな影響を与えています。
ところが、放射能漏れの原因は
地震で原子炉が破壊されたからではなく
(そういうことは一切起きていません)、
原子炉が冷却できなくなって爆発を起こしたことです。
冷却できなくなったのは、
予備電源が水をかぶって、
冷却用の電気を原子炉に送れなくなったからです。
なぜ予備電源が水を被ったのか。
それは、予備電源を防水が完全でない
発電機建屋に置いたからです。
すぐ側の
第1原発の約10年後に作った第2原発では
予備電源を防水が完全な原子炉建屋に置きました。
そのため第2原発は、
全く放射能問題を起こしませんでした。
疑問点は、
なぜ、
第2原発では予備電源を原子炉建屋に置いた
(これは正解です)のか、です。
おそらく、
予備電源の防水も重要だと考えたのでしょう。
だったらなぜその際、
第1原発の予備電源も移し変えなかったのか、
が大疑問です。
こうしていれば、
今回の一連の放射能漏れ事故は
一切起きなかったのです。
以下は私の想定です。
設計責任者は、
福島原発についても予備電源用の発電機を
福島原発についても予備電源用の発電機を
原子炉建屋に移し変えるべきことを
第2原発建設の総責任者に進言しました。
ですが、総責任者はその進言を無視しました。
今回、
世界中に迷惑をかけた放射能漏れ事故の直接責任者は
世界中に迷惑をかけた放射能漏れ事故の直接責任者は
第1原発の予備電源用発電機を移さなかった人です。
たったそれだけの意思決定が
これだけの被害を発生させることになったのです。
こんな重大な意思決定は
戦争を起こす意思決定以外には前代未聞でしょう。
「その罪万死に値する」です。
その2
ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告です。
今や多くの実証的研究者の見解は
放射線は年間100ミリシーベルト以内であれば
健康に良いというものです。
これに対して、日本の政府・行政は
20年前のICRPの基準に準拠して
1ミリシーベルト辺りを規制線に設定しています。
そのために、多くの農畜産物が出荷停止となっています。
とんでもないことです。
その補償は東京電力が行うことになるのです。
東京電力もある意味で行政の被害者です。
ICRPの規制は早く改訂すべきです。
一部の科学者達のメンツのために
世界中の人間が迷惑を被るとしたら
これも「その罪万死に値する」です。
低線量放射能が健康に良いという報告の代表例は
以下のとおりです。
T.D.ラッキー(茂木弘道訳・解説)
『放射能を怖がるな ラッキー博士の日本への贈り物』 (23.8刊)
低放射線にはホルミシス効果があり健康によい。
100ミリシーベルト/年が健康に最も良いレベルである。
服部禎男
『「放射線は怖い」のウソ』(23.8)
放射線発ガン研究の世界的権威であるチュビアーナ博士は
胎児の細胞を使った研究で、10ミリシーベルト/時までなら、
どんなに細胞を傷つけてもDNAを完全修復させてしまう事を立証。
ウェード・アリソン
『放射能と理性』 (23.7)
100ミリシーベルト/月(=1200ミリシーベルト/年)以下ならDNA修復されるので安全。
アリソン博士が強調した論点は6つ。
1、低レベルの放射線および放射性物質に害はない。
2、放射線への「恐怖」が人々にストレスと社会的な被害を与え、それこそ害がある。
3、現在の食品に対する規制値は、科学的に全く根拠がなく、チェルノブイリと同じく人々に苦痛をもたらしている。
4、現在行われている避難規制も、科学的に全く根拠がなく、チェルノブイリと同じく人々を苦しめている。
5、国際的な”安全”基準は、可能な限り最低値をという趣旨のものであるが、これは大幅に緩和して、より高い数値に変えるべきである。
6、こうした放射能に対する誤解は、人々が冷戦時に植えつけられた放射能恐怖症が原因となっている。
2、放射線への「恐怖」が人々にストレスと社会的な被害を与え、それこそ害がある。
3、現在の食品に対する規制値は、科学的に全く根拠がなく、チェルノブイリと同じく人々に苦痛をもたらしている。
4、現在行われている避難規制も、科学的に全く根拠がなく、チェルノブイリと同じく人々を苦しめている。
5、国際的な”安全”基準は、可能な限り最低値をという趣旨のものであるが、これは大幅に緩和して、より高い数値に変えるべきである。
6、こうした放射能に対する誤解は、人々が冷戦時に植えつけられた放射能恐怖症が原因となっている。
3 件のコメント:
放射能漏れの原因は地震で原子炉が破壊されたからではなく
(そういうことは一切起きていません)、
原子炉が冷却できなくなって爆発を起こしたことです。
以上の貴殿ご断定について。
メルトダウンを起こした一号炉の燃料が圧力容器を突き抜けて格納容器に落下したとの東電報告がありましたが、これが事実だとすると圧力容器が地震によって損壊し、亀裂が生じ、そこから燃料落下が起きたとは推測できないのですか?
そういうことは一切起きていないと断定される根拠を教えてください。
横からすみません。
冷却されなかった燃料の熱で圧力容器を(溶かして)突き抜けたとの報告ではなかったでしたか?
12月5日の匿名さんのご質問に対する回答の一部を12月6日の匿名さんがしてくださっています。
そのとおりです。原子炉を冷却できなかったことが諸悪の根源です。
12月5日の匿名様へ
原子炉自体は地震による直接的な損傷を受けなかったことは、これまで再々報じられていますが、決定版は年内に?まとまる予定の事故報告書を待ちましょう。
上野則男
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