【このテーマの目的・ねらい】
目的:
日本の「右傾化」について考えていただく。
マスコミの問題提起は私よりも遅いということを知っていただく。
ねらい:
それぞれお考えください。
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2014年3月30日日経新聞に
風見鶏「日本の右傾化は本当か」という記事が載っていました。
以下の書き出しです。
日本は右傾化しているのだろうか。
中国や韓国のメディアには右傾化と断じた日本批判が目立ち、
欧米メディアにも同じような論調が見える。
そうしてこう続けています。
右傾化とは何だろう。
広辞苑で調べると
「国粋主義・ファシズムなど右翼的思想に傾くこと」という。
国粋主義は、
「民族性の優秀さを主張」
ファシズムは
「国粋的思想を宣伝」などと書いてある。
特定の民族への憎しみをあらわにするヘイトスピーチは
右傾化に当てはまるだろう。
では安倍政権はどうかというと、
日本民族の優秀さを唱えているわけではないので、
ちょっと違う。
中韓メディアが右傾化の表現を使うのは
①2012年12月の衆院選と昨年7月の参院選の自民党圧勝
②昨年12月の安倍晋三首相の靖国神社参拝
③集団的自衛権の行使容認や憲法改正に向けた動き
などが対象だ。
安全保障政策の論客でもある石破茂幹事長は周囲に
「俺は昔は右翼と言われたが、
今は自民党の一部からは左翼と見られている」
と漏らす。
首相の認識はどうか。
1月30日の参院本会議で自民党議員から
「最近、自民党が右傾化しているという批判を受ける」
と聞かれて
「右傾化などでは決してない。
国民を取り巻く現実を直視した選任ある政治にほかならない」
と強調した。
(上野コメント:そのとおりです)
岡崎久彦元駐タイ大使が
世界の研究機関による世論調査を見せてくれた。
「もし戦争が起こったら国のために戦うか」との問いに
「はい」と答えた割合は05年前後で日本15%、
韓国72%、中国76%。
岡崎氏は
「今の日本は割合が増えていても
中韓と比べたら少ないだろう。
日本は少し正常化した程度で、
中道化までも至っていない」と語る。
(上野コメント。結論部分はそのとおりですが
「国のために戦うか」の数字は、
国の状況が異なるのでこの論陣の参考にはなりません)
保守派の目には、
戦後日本が「左」に傾いていたので、
現在は「右」ではなく「真ん中」に近づいていると映る。
そのとおりです。
この記事は取材している点で厚みがありますが、
私が、2013年12月21日の当ブログ
「右翼って何??」で述べた見解と同じです。
http://uenorio.blogspot.jp/2013/12/blog-post_87.html
一流紙なのに、問題把握が遅れていますね。
また、この記事の結論が、
「日本の実態を伝える外交力の重要性はましている。
誤解されないためにも
首相周辺の強硬論や不用意な発言は控えた方がいい」
となっているのはいただけません。
そもそも「強硬論」だという点が認識違いです。
安倍=右翼と思っているのではないでしょうか。
、
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