2012年12月1日土曜日

なぜ原発はいけないのか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 原子力発電の是非についての問題整理をする。
 その是非についての徹底的検討を促進する。

ねらい:
 原発の是非についての
 本格的な検討につなげたいものです。

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今度の衆議院選挙の争点の一つが原発です。
産経新聞かが、原発の是非について
もっと議論するべきだと書いていたようです。

国民は単純な原発反対派が多いようなので、
賛成派は避けて通ります。
反対派はまともな反論を恐れて議論を避けます。

12月2日のフジテレビに12人の政党代表者が参加して
原発の是非について意見表明していました。
時間が短いのでまともな討論にはなっていません。

原発反対、即時全面停止は共産党と社民党でした。
両党とも代替原料について検討しているようでしたが、
成案には至っていません。
それでもとにかく原発はやめろと言っていました。

それではダメでしょう。
本稿の最後に整理するように
全面的な検討をすべきです。

原発賛成派は、
原発以外の電力だと電気料金が高くなり、
産業の競争力がなくなる、ということが論拠です。

そうなれば日本経済は縮小の一途をたどり、
雇用にも重大な影響をもたらすというものです。

これに対して、原発反対派の論拠は何でしょう?
事故を起こす可能性があり危険だということでしょう。

たしかに今回事故が起きました。
しかし事故の結果、危険だということに関しては
どうでしょうか。

11月下旬,WHO(世界保健機関)は、
「がんリスク 福島原発事故の影響
明らかな増加は見えず」
(11月25日の朝日新聞の1面トップの見出し)
となっています。

福島原発事故の
直接的な被害による死者は1人もいないのです。
あれだけ、ドジな事故収拾策であったにも拘らず、です。

福島原発の事故が大事に至った経緯を
振り返ってみましょう。

 地震発生 
   ↓
 直ちに原子炉は全機核反応停止
   ↓
 津波襲来
   ↓ 
 電源喪失
   ↓
 原子炉冷温停止に至らず
   ↓
 水素が格納容器内に充満
   ↓
 水素爆発
   ↓
 放射性物質が拡散

地震発生と津波襲来は避けることができません。

しかし、電源喪失→原子炉冷温停止に至らず
については、
私も本ブログで何度も指摘しましたように、
明らかに対策不備の人災です。
【2012年7月福島原発事故の原因ー上野見解最終集約】

次いで、
水素が格納容器内に充満→水素爆発
についても、現場の対応不備での人災です。

少しの放射能漏れを恐れて
水素を原子炉建屋から放出するのをためらった
ことが原因です。

結果的に
より多くの放射性物質をまき散らす羽目になったのです。

「直下型地震が来たら危ない」と言っていますが、
どんな地震でも
原子炉は直ちに核反応停止するようになっているでしょう。

それなら、あとは冷却用の電源喪失が起きないような対策に
万全を期することです。
単純に言えば、関連施設をすべて完全防水にすればよいのです。
高い防波堤などはムダです。

そうすれば、地震に対する備えは十分でしょう。

しかし、原発の危険は地震だけではありません。
もっと怖いのは、テロによる攻撃や飛行機等の墜落による損壊です。

これは地震と違って瞬間発生ですから、
原子炉の緊急停止ができないで、
放射性物質が一気に拡散する危険性があります。

フランスでは、核シェルタのような要塞に
原発を収納しつつあります。
ここまでしても原発の発電コストは引き合うのです。

私は、本論で単純に原発賛成と言っているのではありません。

目的が危険回避であるなら、
その対策を十分検討するべきだ、ということですし、
原発を稼働させるべきかどうかは
以下のような観点から総合判断すべきものです。

決して原子力規制委員会が,
以下の1.の観点だけから稼働の可否を
決めるべきものではありません。

このことについて、一時、この委員会と政府が
責任の逃れ合いをしていましたが、
民主党政府は何たる見識の無さでしょうか。

1.原発稼働のリスク
 

 1.1事故が発生するリスク
    少し上述しました。

 1.2事故が発生した場合の被害
    予測が必要です。
    これは客観性の点ででもめるでしょうね。
    人体への影響については、
    長年月の経過観察が必要ですし。
 

    「低線量放射能は有益である」という点については
    その認識を広めるべきです。

    このブログのランキングベスト2の記事
    2012年5月14日【「低放射線量は有益である」という証明】
    をご参照ください。

    かたや、
    
    
    原発反対派または慎重派の論拠となっている原発の被害は、
    多くの住民が避難したままという状態を指しています。

    そうしているのは、現実の放射能被害があるからではなく
    (上掲のWHOの報告を思い出してください)、
    〇〇シーベルト以上は人体に被害を及ぼす危険があるという
    ICRP(国際原子力防護委員会)のガイドに従っているからです。
 

    これだけ重大は影響があることなのですから、
    世界の学者さんたちは知恵を結集して
    一本化した結論を出してほしいですね。

2.原発稼働のためのコスト
 2.1原発稼働コスト

 2.2事故が発生しないための対策コスト
    少し上述しました。

3.原発停止のリスク
 3.1他の代替エネルギのコスト
    現時点ではこれが大問題です。
    CO2問題も絡みます。
    

 3.2代替エネルギーの安定的確保
    
    LNG、天然ガス、太陽光、風力の安定的確保
    これが切れれば、電気が止まります。
    コストの問題ではすみません。

 3.3日本の産業への影響
    電力料金増による損益への影響
    日本の産業の競争力の喪失
    生産拠点の海外移転

   これはすでに、かなり現実に起きています。

 3.4原子力発電に関わる技術及び産業の喪失
    原子力発電機器事業かなりの輸出産業です。
    その製造技術は世界で1,2です。
    それを捨てますか。

 3.5日本の雇用への影響
    3.2による雇用・給与の減少

 3.6原発の地元への影響
    雇用者の減
    地元商店等の売上減

 
 
 

原発反対派は、
1.だけを過大評価して、2.や3.のことを無視しています。
「それは知らん」というのでは無責任でしょう。
 

原発反対派の意見は、
どうも原発と原爆を同一視した
本能的感情論・感覚論のように思えてなりません。

私がその証拠と思っているのは、
偏見の誹りを免れないかもしれませんが、
原発反対派は本能的危険察知能力の高い女性に多い
ということです。
キンキン声でまくしたててきます。

維新の会というか橋下さんが
だんだん原発容認派になってきたのは、
総合的に日本全体のことを考えるようになったからでしょう。

この蔡、徹底的に議論して
日本の方向性を決めてほしいですね。



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