たまには、私が従事している
仕事の話をさせていただきます。
昨年から今年にかけて、
力を入れて取り組んでおりますのは、
情報システム
(専門家はエンタプライズ系などと言います)
のソフトウェア保守業務の改善です。
保守という言葉は後ろ向きでイメージが悪いので、
エンハンス(機能拡張)業務と言おうというのは
野村総合研究所殿です。
ごく最近出されました
「野村総合研究所のやる気を引き出すチーム改革」
(アスキー新書)という図書で、
エンハンス業務の改革をどう進められたかを
紹介されています。
保守と言おうが、エンハンス業務と言おうが、
その範囲には、
そのシステムに新しい機能を追加すること、
有効性を高めるための改善、
会社の制度や組織が変わることへの対応、
誤りがあったことの補正、などを含みます。
この保守業務は、
長年使いこんできているソフトウェア資産の
在庫に対して必要となるために
新規にシステムを作る開発業務と保守業務の比率は
1対3くらいで
圧倒的に保守業務の比率が大きいのです。
この保守業務を間違えますと、
大きなシステム事故につながります。
駅の改札が止まったり、発券ができなくなったり、
空港で搭乗手続きができなくなったりするのです。
それなのに、これまでいろいろな理由から、
保守業務の品質を高めたり、
生産性を高めたりする改善は、
多くの企業でほとんど実施されてきませんでした。
野村総研殿では、
「これではいかんではないか」ということで、
2005年から「エンハンス業務」の改善をする
専門組織を作られたのです(先述の図書に記載)。
重要な業務であるのに
あまり改善がされてこなかった、ということは、
改善の余地が極めて大きい宝の山だ、
ということです。
そこで、兄弟会社である㈱データ総研と
当社システム企画研修㈱が組んで
昨年度から、保守業務の改善を研究する研究会を
野村総研殿にもご参加いただいて開催しています。
その合間に(これが本業ですが)
保守業務の改善のコンサルテーションも
数多く実施しています。
その成果を踏まえて、
新年早々から
「保守コスト半減支援コンサル」を
トライアル実施させていただくこととしました。
保守コスト削減の目標は3年で3割、
5年で5割削減です。
改善の入り口は、無料診断で改善の可能性を
評価させていただくところから始めます。
ご関心のある方はお問い合わせください。
システム企画研修㈱
業務改善コンサルグループ
TEL:03ー5695-3130
mind-pc@newspt.co.jp
1 件のコメント:
「新規にシステムを作る開発業務と保守業務の比率は
1対3くらいで圧倒的に保守業務の比率が大きいのです。」
ということは以前からいわれていましたが、今も変わらないのですね。
なぜ保守費用の方がかかるのでしょうか。
IT投資を考える経営者から見ると、これでは投資効果が出る訳がないということになり、投資意欲がそがれることになります。
新規投資と保守業務の比率を2〜3対1と逆転することを考えるべきと思いますが如何ですか?
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