2023年12月11日月曜日

駆け出しの倍賞千恵子さん、パワハラされた?

[このテーマの目的・ねらい]
目的:
 倍賞千恵子さんが若い時に
 今でいうパワハラを受けたことを確認いただきます。
ねらい:
 倍賞千恵子さんを応援しましょう。
   Youtubeで倍賞さんの歌を聞きましょう。
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2023年12月の日経新聞「私の履歴書」は
倍賞千恵子さんです。
肩ひじ張らずにのんびりと読ませていただいています。

倍賞千恵子さんは1941年6月生まれですから、
既に82歳です。
未だに歌手生活をされているスゴイご夫人です。
小さいときから歌好きでした。

中学を出て、
20倍の倍率の松竹歌劇団(SKD)付属の松竹音楽舞踊学校に
合格しました。



















それからどんどんその世界に邁進し、
1960年春に松竹音楽舞踊学校を首席で卒業し、
SKDに入団しました。



















そしてトップダンサーを目指してけいこに励んでいるときに、
突如松竹への転出を言い渡されました。
一方的転勤命令ですからね。これがパワハラ第1号です。

そして無我夢中で過ぎた次の2作目です。
解雇された女子工員役でした。
暗闇でマッチを擦らせ、
自分のスカートをめくって行きずりの男性客からお金を稼ぐ
場面があった。
もちろん下着は付けているが恥ずかしくて仕方がない。
ちなみにそのスケベな男性客を演じたのが渥美清さん。

こんな役を押し付けたのが、パワハラ第2号です。

今思い出しても胃がキリキリと痛むのが「酔っぱらい天国」
自分の部屋で新しい恋人(津川雅彦さん)と
下着姿でイチャついているところを元婚約者の父親
(笠智衆さん)に見つかり、
窓際から慌ててベッドに飛び込むという場面。

だがいくらやっても監督からなかなかOKが出ない。
「ダメだよ、もう1回」「違うな、もう1回」
監督はこうつぶやくだけ。
具体的にとこが悪いのか指摘してくれない。
1テイク、2テイク、3テイク、4テイクーーーー。
相手役の津川さんと汗だくで演技を続けるが、
監督はいっこうに首を縦に振らない。
結局、おなじ場面を20回以上も撮り直すハメになった。

想像するに、監督は何か「おおっつ」というような
ハプニング的なH場面が生まれることを期待したのでは
ないでしょうか。
これはまぎれもなくパワハラ第3号です。

「下町の太陽」が、初の主役でしたが、自分の育った環境とも近く
自然な演技ができ好評でした。
その次の主役が松本清張原作の「霧の旗」
その役は、高名なベテランの男性弁護士にお酒を飲ませて色気で迫り、
自分から肉体関係を結んで社会的に葬り去る復讐劇だった。
相手役は「新劇界の神様」滝沢修さん。
酒を飲んだ滝沢さんに「先生が好き、好き、好き――」と抱きつき、
夢中で体を重ねる。
経験不足ながら気持ちの上では一歩も引かず、
自分なりに命懸けで戦った。

この辺りになると、ご自分の意志のようですね。
パワハラとは言えないでしょう。

当時の松竹の大女優は、岡田茉莉子、久我美子、岩下志麻さんでした。
この人たちには、これまで上げた例のようなHな役はさせませんでした。
そういう役を若くて言いなりになる倍賞さんに回したのです。
これはれっきとしたパワハラです。
でもそのパワハラによく耐えて
今の大女優・大歌手ができ上がったのです。
 1963年フランスへの傷心旅行?
 一番きれいだったころの写真














12月20日追記
倍賞千恵子さんは、文筆の才能もおありです。
19日の回にこういう記述がありました。
高倉健さんとの共演などの関りを説明されています。
その後の記述です。

私が演じたのは居酒屋を独りで切り盛りする女将。
忘れもしないワンシーン。
大みそかの晩、
私は看板を下ろした自分の店で紅白歌合戦を見ながら
健さんと熱かんを飲む。
優しく肩をだかれ、2人だけで過ごす静かで濃厚な時間。
テレビから流れてくるのは八代亜紀さんが歌う「舟唄」ーーーー。
「あ、いいなぁ、この歌・・・・。私大好き」
腕の中で指を絡ませる。
命の火が激しく燃えた。
42年経っても「舟唄」を聞くとあの熱い夜を思い出す。

映画の中のことだけなのか、本当にあったことなのか、
微妙な表現でよくわかりません。
彼女は、「役になりきる」をモットーにされています。
上手な書き方ですね。
おそらく本当にあったことなのではないでしょうか。

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