目的:
今年の流行語大賞不振の理由を考えてみます。
今年起きたことをふり返ってみます。
ねらい:
今年のことを思い出しましょう。
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昨年の流行語大賞は、
多くの人が「今年は何だろう?」
と興味が湧くほどの盛況でした。
ご承知のように「忖度」の圧勝でした。
ところが、今年は「そだねー」が大賞でした。
この言葉にしても、ほんのいっとき使われた程度で、
流行語大賞というにはお恥ずかしいレベルです。
今年のベスト10の言葉は、以下のとおりです。
2018年の流行語
そだねー eスポーツ (大迫)半端ないって おっさんずラブ ご飯論法 災害級の暑さ スーパーボランティア 奈良判定 ボーっと生きてんじゃねえよ! #MeToo |
「eスポーツ」くらいで、これも
「なんでeスポーツなんてものが流行るのか」
と思っていた程度のことです。
なぜ、今年は本格的な流行語が少なかったのでしょうか。
たまたまとも言えますが、流行語がないということは、
何か原因があるのではないかと考えてみました。
昨年の流行語大賞は以下のとおりでした。
「35億」、「ひふみん」、「Jアラート」、「睡眠負債」
「フェイクニュース」、「プレミアムフライデー」
「魔の2回生」、「○○ファースト」でした。
私が知らなかったのはなかったのです。
強いて言えば、睡眠負債は流行語的だったのか?
と疑問があった程度です。
こうして見ると、昨年はやはりいろいろなことがあったのです。
都民ファーストが最後の方に来るくらいですから。
今年の流行語の少なさを分析してみましょう。
まず芸能界関係では、昨年圧倒的知名度だった「35億」に対して、
今年は話題になったことがなかったのは、
確率の問題でしょう(毎年大ヒットがあるわけではない)。
社会問題では、話題になったことがないわけではありません。
スーパーボランティア
これはビッグニュースでした。
名前ははっきり覚えられませんでしたが、
ある「おじさん」が30分で迷子の2歳児を見つけ出したことは、
日本中の話題になりました。
2日間捜索をした人たちの顔が丸潰れでした。
先入観の恐ろしさと卓見の素晴らしさを
見せつけてくれた事件でした。
そのおじさんのことをスーパーボランティアと称したようです。
今年の流行語ではなく、今年の事件ということだったら、
間違いなくトップだったのではないでしょうか。
奈良判定
この話題は、
次から次へと露呈するスポーツ界の不祥事のとどめをさした
日本ボクシング連盟の山根会長のパワハラ・エコひいき疑惑です。
奈良県出身者をひいきするということでした。
その事件は知っていましたが、
奈良判定という言葉はまったく聞いたことがありませんでした。
以下はどちらかと言えば、ニッチネタです。
ご飯論法
そもそもご飯論法の言葉の意味を今まで知りませんでした。
「朝ご飯食べましたか?」
「ご飯(米)は食べてません」
とはぐらかす質疑のことを言うようです。
法政大学キャリアデザイン学部教授で、
国会パブリックビューイングの活動を通じ、
不誠実な政府答弁が横行する国会審議を広く世間に知らしめている
上西充子氏と、
ブロガー・マンガ評論家である紙屋高雪氏が発案・命名した、
とのことです。
#MeToo(ミートゥー)
「私も」を意味する英語にハッシュタグ(#)を付したSNS用語。
セクシャルハラスメントや性的暴行の被害体験を告白・共有する際に
ソーシャル・ネットワーキング・サービスで使用される。
「Me Too」「#metoo」なども用いられる。
欧米では、被害を告発する「私も」運動と、
被害の撲滅を訴える「タイムズ・アップ(Time's Up)」運動が存在するが、
日本においては混同され「#MeToo」のみが用いられている。
(出典:Wikipedia) のだそうです。
私は知りませんでした。
おっさんずラブ
テレビドラマ・ソースネタで、ホモ(LGBT)の関係をとりあげて
話題になったようです。
ボーっと生きてんじゃねえよ!
珍しくNHKの雑学クイズ番組「チコちゃんに叱られる」のネタです。
「いってらっしゃーいってお別れするとき、手を振るのはなぜ?」
「かんぱーいってするときにグラスをカチン、あれはなぜするの?」
こんな、5才のチコちゃんが問いかける素朴な疑問に
あなたは答えられますか?
知らないでいると、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と叱られます。
ということのようです。
これら以外にも社会的に話題・問題になったことがありました。
貴乃花関連の話題 (彼の行動は不可解・謎でした)
昨年から続いたスポーツ界の暴力・パワハラ問題
(レスリング以外にも)
働き方改革 (これは大きな広いテーマです)
総裁3選 (新聞等ではずい分紙面を使っていました)
トランプ流 (プラスマイナス両方の評価のある独断)
「トランプ流」を除きますと、
流行語的に使うということができにくいことだったのでしょう。
昨年の「魔の2回生」のように、
マスコミ界からキャッチフレーズが誕生しなかったのです。
我を通すのを「貴乃花的」という言葉ができても良かったと思います。
スポーツ界の暴力・パワハラ問題は、
日本人としてあまり嬉しくない話題なので
取りあげられなかったのでしょう。
その意味では、
製造業の現場での不正問題についても同じことが言えます。
これは本当は、日本人の自信を根底から揺るがす大問題なのです。
隠しておきたいことは流行語に登場しないということです。
「パワハラ」は流行語になってもおかしくない位
いろいろな世界で紙面に登場しましたが、
新しくないということで入っていないのでしょうね。
結局のところ、
事件は結構ありましたが心底嬉しくないことが多かった、
ことが寂しい流行語大賞になったのだと言えそうです。
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