目的:
RPAって何だろう?と考えてみます。
昔の「業務の機械化」と比較してみます。
ねらい:
「抜かればうまくいかない」のは昔も今も変わらないことを
納得していただきます。
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RPAがもたらすインパクト 出典:Wikipedia
l 業務自動化範囲の拡大
伝統的な自動化取り組み(例えばERPシステム)でカバーしきれなかった
業務が自動化され、業務の効率・品質・コストが改善される。
l リソースの効率的な再配置
業務部門のスタッフが業務オペレーションから解放され、
業務の改善やイノベーション等に取り組む時間が増える。
一方IT部門のスタッフはコアなITシステム、ITサービスに集中できる。
l 業務ソーシングの変化
ソフトウェアロボットで自動化できる可能性が増えている。
企業にとってアウトソーシングされた業務を引き続きBPO業者に委託するか、
RPAを導入し内製化するかを再考する必要性が出てくる。
一方BPO業者は中国やインド等の低賃金リソースを利用してビジネスを展開してきたが、RPAの積極的な取り入れ等ビジネスモデルの転換が求められている。
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RPA,RPAと騒いでいますが、
ただの「業務の機械化」ではないか、という批判について
検討してみました。
ご存じでしょうが、RPAとは
Robotics Process Automationプロセス自動化ロボット
の略で、今もてはやされているデジタル化の一環です。
こまごました処理のために、
これまでコンピュータ化の対象にならずに、
せいぜいExcel等で処理されてきた事務を
機械化するものです。
コンピュータ処理の前段の入力処理だったり、
中間または後工程の加工分析処理だったりします。
60年前に、ビジネスにコンピュータ利用が始まった頃に、
コンピュータ化の対象になったのは既存業務の機械化でした。
機械化して引きあう大量処理が対象です。
私がT社で経理部に配属された1961年には
経理業務は機械化されていませんでしした。
その頃の基準では、大量処理ではなかったのです。
じきに機械化の対象となりましたが。
「機械化」は、
それまで人間が手作業で実施している業務を
そのままコンピュータに置き換える、
ということで使われた言葉です。
今のRPAはそれと同じではないか、
なんでロボットと言うのか、というのが冒頭の疑問です。
違いはこういうことです。
業務の機械化とRPAの比較
業務の機械化
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RPA
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業務の分析
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人間
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人間
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システム設計
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人間
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自動
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プログラム作成
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手作り
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自動
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マニュアル化
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人間
|
人間
一部自動
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利用者教育
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人間
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人間
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フォロー
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人間
|
人間
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評価
|
人間
|
人間
|
システムやが業務を分析しその処理を定義(設計)し、
プログラミングを手作業で行い、
コンピュータ処理させていたのです。
RPAは、それ用の市販ソフトウェアがあり、
そのほとんどがシステム作りを自動化する機能を持っています。
人間のExcelなどでの処理を見て、
そのままを自動処理するソフトウェアを作ってくれるのです。
ロボットと言われるゆえんです。
が必要なことと、
利用者教育や実行のフォローを怠ると使われない、という点です。
最低限度のマニュアル化を怠ると、
システムの内容が分からなくなり、レベルアップが不可能となります。
昔の「機械化」では、
その処理が不十分だと現場で使ってもらえずに、
手作業がそのまま残る「二重処理」、ということがありました。
RPAでも同じことです。
昔の機械化の苦い経験が今でも再現しているのです。
全体的に見ると、
コンピュータを利用するプロセスで
自動化されている点はありますが、
やはりその本質は昔の業務の機械化と同じだ、
ということになります。
抜かればうまくいかないのです。
RPAの実践に関心のある方は、
日経コンピュータ誌2018.12.6号「特集 RPAの格言」を
ご参照なさるとよいと思います。
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