2018年12月23日日曜日

2018年の10大ニュース

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 10大ニュースとは何であるのか、考えていただきます。
 こんな10大ニュースを追いかけるマスコミに異を唱えます。
 2018年の大事件の目黒幼児虐待死事件を振り返ります。
ねらい:
 マスコミはもっと事件の深堀をしてくれることを期待します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読売新聞読者の選んだ2018年の10大ニュースは、
以下のとおりでした。


1位:平昌五輪で日本は冬季最多13メダル
2位:西日本豪雨、死者220人超
3位:日大アメフト部選手が危険タックル、スポーツ界で不祥事相次ぐ
4位:テニス大阪なおみが全米オープン優勝、4大大会で日本人初
5位:日産ゴーン会長を逮捕
6位:北海道で震度7、道内全域で停電
7位:ノーベル生理学・医学賞に本庶氏
8位:オウム松本死刑囚ら元幹部の死刑執行
9位:大谷翔平、メジャー新人王に
10位:大型台風襲来、関空が冠水し孤立


皆様はこの結果をどう思われますか?


これが一般国民の感覚なのでしょうか。
おめでたいことと天災が主流で、
厭なことには基本的に頬かむりです。


日大アメフト事件やゴーン事件は、
あまりにも想定外のことだったので印象に残り、
ランク入りしたのです。


「10大ニュース」となると、
やはり第1面を飾る記事ということなのでしょうか。


「10大ニュース」ではなく、「10大事件」であれば、
目黒の幼児虐待死事件や製造業の現場不正の多発などが
入ると思われます。


この両者は30位にも入っていません。
「こんな嫌なことは知りたくない。忘れたい」
ということなのでしょう。


目黒事件は、亡くなった結愛ちゃんのためにも
決して忘れてはいけない事件なのです。
思い出す度にはらわたが煮えくりかえります。


結愛ちゃんの手記が公開されました。
出典によって少し違うところがあるようですが、
概ねこういうことです。


 

パパとママにいわれなくてもしっかりとじふんから
もっともっときょうよりかあしたはできるようにするから
 
もうおねがい ゆるしてくださいおねがいします
ほんとうにおなじことはしません ゆるして

きのうぜんぜんできなかったこと
これまでまいにちやっていたことをなおす
 
これまでどんだけあほみたいにあそんだか
あそぶってあほみたいだから もうぜったいやらないからね
ぜったいやくそくします

 
5歳の子供でこれだけのことが書ける
というのはすごいことです。
香川時代に幼稚園に行っていたことはあるようですが、
可愛いだけでなく賢い子供だったのです。


その後、分かったことでは、
この殺人事件犯人の夫婦には1歳の子供がいたのです。
そうだったのですか!


「犯人」である父親は大麻所持でも逮捕されています。
やはりまともな人間ではなかったのです。
そんな男に巡り合ってしまった
結愛ちゃんが本当に可哀そうです。


両親は「保護責任者遺棄致死罪」で起訴されました。


長期に亘ってまともな食事を与えずにいた結果、
結愛ちゃんの体重は平均の半分の12キロしかなく、
胃腸は5分の1しかなかったのです。


巷(ネット)では、「とんでもない。殺人だ、死刑にしろ」
というような声が渦巻いています。


しかし、直接の死因は、
栄養摂取不足により体の抵抗力を失ったことから発症した
敗血症に基づく肺炎だということです。
最後の頃は、食べたものを吐き続けていたと言いますから、
拒食症症状になっていたのかもしれません。


暴力で死に至らしめたということではありませんから、
本当に残念ですが殺人罪は難しいでしょうね。


何の罪であろうと有罪にするには、
食事をまともに与えないでいると、死に至るということを想定できた、
という「未必の故意」が立証されなければなりませんが、
結構難しいのではないでしょうか。


私を含め多くの国民の心は晴れません。
あらためて、結愛ちゃんのご冥福を本当に心からお祈りいたします。
結愛ちゃんの追悼がついつい長くなってしまいました。


因みに、良かった方の事件で、
山口の行方不明2歳児が有志に助けられた事件は20位です。


製造業の現場不正も、
本当に一掃しないと日本人の誇りは失われてしまいます。
忘れてはいけないのです。


このような「ニュース」の追いかけ方では、
マスコミの存在価値はないですね。
単なる報道であって深堀りがありません。
そのようなマスコミは消えさる運命でしょう。


マスコミは、エセ大衆に迎合せずに
もっともっと日本を良くするための突っ込みをしてほしい
と思います。


それにつけても、
フジテレビの「新報道2001」が無くなったことが惜しまれます。

0 件のコメント: