目的:
労災保険の対象になっている事故の内訳を知っていただく。
どの業種がどのような事故のリスクが大きいかを知っていただく。
ねらい:
何かの役に立つでしょうか?
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皆さま、労災保険のお世話になったことはおありですか?
勤務中または通勤途上での事故等にあった場合の
補償をしてくれる保険ですね。
たまたま労災保険のお世話になろうかなと思って、
勧誘の方から資料をいただきました。
「業種、事故の型別死傷災害発生状況」という資料です。
この資料でいろいろなことが分かります。
まず、事故の種類のトップは何だと思いますか?
なんと「転倒」なのですよ。
産業別では、第3次産業が3分の2を占めるのです。
その内小売業が全体の15%です。
小売業は「危ない」職業なのです。
その次は何でしょう?
「墜落・転落」です。
これはさすがに建設業がトップです。
その次は運送業です。
その次は何だと思いますか?
「はさまれ・巻き込まれ」という事故です。
こういう区分があるくらい多いのです。
これのダントツは、製造業です。
機械に挟まれたり、巻き込まれたりするのでしょう。
その次は、「動作の反動・無理な動作」で、
保険衛生業がトップです。
保険衛生業とは、
病院、保健所、診療所、福祉施設、知的障害施設、福祉相談センター、
保育所、健康センター、医療センター、リハビリセンター
等を言うようですが、
どういう事故が起きるのでしょうね?
この内訳を見て分かりました。
社会福祉施設が大半なのです。
老人ホームの介護職などたいへん過酷な仕事で
腰を痛めたりするのでしょう。
交通事故は、わけのわからない「切れ・こすれ」の次で
多くはありません。
以上を表にすると次のようになります。
ところが、中小企業主用の特別加入制度というのがあって、
この制度を利用すれば入れますよ、という勧誘を受けました。
年間の保険料は2万円程度で、万一のことがあった場合、
年間300万円程度の遺族終身年金が出るというのです。
これは魅力的と思いました。
しかし、我々のようなオフィスワーカは、
業務中に労災の対象になる事故に遭うことが
ほとんどありません。
あるとすれば通勤途上の交通事故ですが、
前掲のように業種別の内訳を見ると、
ほとんど業務中の事故だと思われます。
つまり、通勤途上は多くないのです。
遺族年金の魅力は、まったく薄れていまいました。
「労働保険の事務を労働保険事務組合に委託していること」
という条件がついていて、
この組合の年会費は月額4500円なのです。
勧誘員の方はこの年会費のことは言いませんでした。
それで分かりました。
勧誘に来たかたは、この事務組合の勧誘員ですが、
聞くと勧誘員は(首都圏で?)20人もいるというのです。
その人数を聞いたときに、ボランティアではあるまいし、
どこからそのおカネが出るのだろうと思いました。
それだけの年会費をとるのだから
勧誘員の給料を出せるのですね。
ということで、この検討の成果は、
労災保険の対象事故の状況を知っただけということになったのです。
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