2015年4月20日月曜日

「幸福に死ぬための哲学」

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 池田晶子さんという人を知っていただきます。
 哲学・考えるということについて、思い出していただく。

ねらい:
 どうしましょうか。

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まいった本に出会ってしまいました。
たまたま目についた美人の写真が載っている
書籍の広告につられて買ってしまった本です。

その広告には
「『14歳からの哲学』の著者が遺した人生を変えるヒント」
とあり、その「遺した」という言葉に引きつけられました。

「幸福に死ぬための哲学」は、
著者の20年間約40冊に亘る出版の中から
抜粋した作品集です。


















テーマは、以下のような形で編集されています。
 人生
 幸福
 愛と孤独
 自分 
 善悪 
 世の中
 科学と情報
 言葉
 老い
 死
 考える精神

池田晶子さんという著者を私は知りませんでしたが、
1960年生まれで48歳で亡くなるまで
ずい分多くの「哲学」書を出しておられます。

私が「まいった」と思いましたのは、
反論できることがないからです。
優れた哲学は生半可な理屈では反論できません。

【人生という謎】

考えるということは、答えを求めるということじゃないんだ。
考えるということは、
答えがないということを知って、
人が問いそのものと化すということなんだ。
どうしてそうなると君は思う。

謎が存在するからだ。
謎が謎として存在するから、人は考える。
謎とは、自分の人生、この生き死に、
この自分に他ならないのだったね。

さっぱりわからないものを生きて死ぬということが、
はっきり分かっているということは、
自覚すること、人生の覚悟だ。
だからとても力強く生きて死ぬことができるんだ。
「14歳からの哲学」


【時間がないのは誰のせい】

現代人は、客観的時間すなわち時刻のことを、
人生だと取違えている。
そうして、何日までの何をする、
何年後までに何をする、
時刻を先取ることで、人生を生きている。

人生とはすなわち予定なのである。。
予定を立てたのは自分でしかないのに、
時間がないと不平を言う。

便利になるほど、時間は早い。
忙しくなるほど、時間はなくなる。
そのやって、忙しい忙しいと生きていたら,
なんと死ぬ時がそこに来ていた。
いったい人は何のために何をしでいるのやら。

こういう調子です。

現生的なピンとくるものをご紹介しましょう。

【犬の力を知っていますか?】

「犬の力」と私は呼んでいます。
人の心をかくまで深く惹きつけるその力のことです。

それはすなわち、人の心を無防備ににしてしまう力なのだ。
彼らの振舞い、彼らの瞳、彼らの心の偽りなさは、
我々の心を完全に無防備にしてしまう。
それが彼らの力なのだ。

心を無防備にされた我々は、
無防備になった心、武装解除した心が気持よい。
それが気持よくて、我々は彼らを愛するのだ。
彼らは我々によって愛されるのだ。

犬は、人間に愛を教えるために
(神様によって)創られた生き物なのだ。
「暮らしの哲学」

そういえばそうですね。
近所のワンちゃんの目を見ているとそう思います。
忠犬ハチ公がその好例です。

猫はずるがしこそうな眼をしていますが、
犬の目は純粋ですね。
人をだましそうにありません。

池田さんは犬をたいへん可愛がっていたようです。

しかし、猫も可愛いところもあります。
近所のおばあさんが可愛がっている猫がいます。
野良猫だったのですが、
猫好きのおばあさんが小さい時から餌をあげていたら、
すっかりなついてしまいました。
住まいは相変わらず野良です。

大病をして入院していましたが、
ようやく退院して外に出られるようになりました。
それでご主人が車椅子を押して
昔仲間のところにあいさつに来られました。

その時、その猫が黙ってついてきているのです。
愛想するわけでもなくとぼけています。
それでも、愛はあるのだなと感じました。


【酒の席で失敗する人へ】

飲むと気が大きくなるのは、
飲まない時に気が小さいからです。
飲まなくても気が大きいようなら、
飲んで失敗することはなくなるでしょう。

自分が正しいと思ったことを、
内に溜めこんじゃいけません。
思いを溜めこむとロクなことになりません。
酒を理由に噴出するのは目に見えてます。

人生に酒という友があるということは、
本当に幸せなことだと思います。
友は大事にしようではありませんか。
「人生は愉快だ」

いいことを言いますね。

彼女の墓碑銘は
「さて死んだのは誰なのか」
なのだそうです。

池田さんのご冥福を祈ります。


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