ご存じのように、「雇用、雇用、雇用!」と叫んだ
菅直人氏が民主党代表選で勝ちました。
雇用を重視することは、間違いではありません。
参議院選挙の時には、菅総理は
経済・産業の強化、社会保障の安定・充実、財政の破綻回避
の3領域をすべて重視する、と言っていました。
ところが、今回は「雇用」を前面に出したのです。
何が最もアピールできるかという菅氏らしい「機」を見たのでしょう。
しかし、雇用を真っ先に考えるという考え方は
社会党や共産党の発想で、政策の優先順位としては正しくありません。
この点につきましては
10年7月号の「政策の優先順位」
http://uenorio.blogspot.com/2010/06/blog-post_26.html
で詳しく述べました。
雇用を重視するなら、まず経済成長を考えなければならない
ということです。
雇用重視優先で、
最低賃金を上げたり、製造業派遣を禁止したりすれば、
日本の産業は海外に逃げ出し
雇用減につながり逆効果です。
目的を雇用増大に置くなら、
経済成長を第1に政策を実施すべきだということです。
目的=雇用増大→手段(打ち手)=経済成長
という関係なのです。
「菅総理は経済に弱い」と言われているようですが、
そのくらいのことは分かっていただきたいものです。
1 件のコメント:
とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
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