目的:
日本人の思考行動特性の原点が縄文時代にあることを
どうすれば、脱「茹でガエル」ができるかを
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私はこれまで、縄文人、縄文語、縄文時代について
以下のように、このブログで取り上げてきました。
上野則男のブログ: 縄文時代はなぜ1万年も続いたのか? (uenorio.blogspot.com)
上野則男のブログ: 「土偶を読む」土偶の謎が解けました!!! (uenorio.blogspot.com)
上野則男のブログ: 縄文時代はなぜ1万年も続いたのか?つづき (uenorio.blogspot.com)
上野則男のブログ: 「縄文語の発見」素晴らしい研究です!!! (uenorio.blogspot.com)
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[2.日本語の起源は縄文語である】
が独立し完結していますので、一部を補正してそのまま記します。
「縄文語の発見」素晴らしい研究です!!!」
【このテーマの目的・ねらい】
目的:
現在我々が使っている日本語は、その基礎部分が縄文語である
という説を知っていただきます。
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本テーマは、小泉保、元関西外語大名誉教授(言語学者)の
目的:
「縄文時代がなぜ1万年も続いたのか」をご研究いただきます。
ねらい:
日本の歴史の素晴らしさを見直す必要があります。
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「縄文時代はなぜ1万年も続いたのか」につきましては、
上野則男のブログ: 縄文時代はなぜ1万年も続いたのか? (uenorio.blogspot.com)
このテーマにつきまして、以下の寄稿を見つけましたのでご紹介します。
ダイレクト出版㈱発行Renaissance Vol7掲載
伊勢雅臣氏寄稿「SDGsは縄文文明に学べ」の抜粋です。
(前略)
目的:
茹でガエル日本の源流が縄文時代にあることを確認します。
ねらい:
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東京医科歯科大学の角田忠信教授(当時)です
上野注 角田先生は、そのように限定されていますが、日本語の原点がインド地方のドラヴィダ語にあるという別項でご紹介した藤原明先生の説によれば、こういうことが考えられます。 ポリネシア原住民も日本の原住民も同じドラヴィダからの移住民族です。その移住民族の多くはその後の他民族との交流によって、異なる言語系になってしまいましたが、孤島状態の日本とポリネシアにドラヴィダ直系言語が残ったのです。 オーストラリアなど、その経路を探せば他の地域の原住民にもドラヴィダ系の語族がいるのではないでしょうか。 なお、ドラヴィダ語とポリネシア語のの母音が,aiueoの5母音であることは、「その単母音が意味を持っている」という角田説の根拠との整合があります。 以下は、Wikipediaの解説です。 ポリネシア諸語およびフィジー語 西フィジー・ロツマ諸語 |
日本では認識過程をロゴスとパトスに分けるという考え方は、西欧文化に接するまでは遂に生じなかったし、また現在に至っても哲学・論理学は日本人一般には定着していないように思う。 日本人にみられる脳の受容機構の特質は、日本人及び日本文化にみられる自然性、情緒性、論理のあいまいさ、また人間関係においてしばしば義理人情が論理に優先することなどの特徴と合致する。 西欧人は日本人に較べて論理的であり、感性よりも論理を重んじる態度や自然と対決する姿勢は脳の受容機構のパターンによって説明できそうである。 西欧語パターンでは感性を含めて自然全般を対象とした科学的態度が生まれようが、日本語パターンからは人間や自然を対象とした学問は育ち難く、ものを扱う科学としての物理学・工学により大きな関心が向けられる傾向が生じるのではなかろうか。 |
(2)現日本語の原点は縄文語であることが解明されている
・このことを解明したのは、1)縄文語自体がどういうものであったかは、
縄文人から引き継がれていることになる。
出典:ガイ・ドイッチャー著「言語が違えば、世界も違って見えるわけ」 |
1)(1)(2)(3)を結び付ければ、
2)最近のDNA分析の結果、
1)狩猟・漁労・採集が生業であった。
栗の栽培は行っているが本格的な農耕はしていない。
自然との共生を旨とする縄文人にとって、
2)弓矢・石斧を始めとする多くの道具を開発・利用した。
3)食糧確保は、
Renaissance
vol.7 伊勢雅臣[SDGsは縄文文明に学べ] 縄文遺跡からは獣60種類以上、魚70種類以上、貝350種類以上の残滓が見つかっている。 これだけの多種多様な食材のそれぞれを絶滅させないように「どこでいつどれだけ獲るべきか」を考えながら狩猟採集をしていた。 自然の荒廃を無視して森林を切り拓き、麦だけを植え、羊や牛だけを育てる古代の農耕牧畜より、はるかに複雑広範な知識を縄文人たちは持っていたのである。 |
三内丸山遺跡が代表例である。
中心に祭壇らしきものであるので、
7)自然神を信仰していた。
自然神崇拝アニミズムは原始人に共通である。
その後生まれた言葉であるが
土偶の頭部は食用にする植物や魚介類を模っているもので、
8)種族間等で戦いのあった形跡はない。
力を合わせて自然と向き合う方が重要であったと考えられる。
9)種族を率いる「王」の存在は確認できていない。
特定の者が特別の形で埋葬されている形跡はない。
10)遠隔地との交流も行われていた。
優れた食物やヒスイ・黒曜石を入手するために
(2)縄文人の生活様式から覗える縄文人の思考・行動特性
1)自然神を崇めている。=「神頼み」である。
2)改善を得意としている。
3)革新は避けている。
4)同じ生活方式を長期に亘って継続している。
5)お互いに力を合わせて(=和の重視)よりよい生活を目指している。
6)お互いの争いはしない。
一般に指摘されている日本語の特性 |
(4)縄文人の思考・行動特性は現代まで引き継がれている要因
1)弥生時代以降の農耕生活
・農耕生活も縄文式狩猟採集生活に連続する共同体生活方式であり、
2)他国との独立性
・国境を他国と接していない大国は日本だけである
・そのため、強制的に異文化に混乱されるということなく、
(5)現日本人の思考の現状
現日本人に引き継がれている縄文時代の思考特性を確認いたします。
・以下の二つの全国版の日本人の意識調査結果を基に、
調査結果その1 NHKの調査 第10回「日本人の意識」調査(2018)
調査結果その2 内閣府の調査 「国民生活に関する世論調査」
・結論として、現日本人の思考と縄文人の思考・行動特性とは、
1) 自然神を崇めている。=「神頼み」である点について
あなたが信じているものをいくつでもあげてください。
神 30.6%
仏 37.8%
聖書や経典のなどの教え 5.7%
あの世、来世 10.8%
奇跡 14.0%
お守りやおふだなどの力15.7%
易や占い 4.6%
何も信じていない 31.8%
・「仏」の回答も、代々のお墓を守ってくれているお寺という意味で、
・「何も信じていない」が約32%である。
出典:2012年12月19日 CHRISTIAN TODAY
無宗教者が大半を占める国は中国、北朝鮮、チェコ、エストニア、
b.調査結果その1 第44問 政治活動
あなたは、この1年くらいの間に、政治の問題について何かしましたか。
何もしなかった 80.8% 漸増
署名運動に協力した 10.7% 減少傾向
集会や会合に出席した 5.2% 減少傾向
献金・カンパした 4.6% 減少傾向
・「何もしなかった」=「神頼み」「人頼み」である、
2) 改善を得意としている、3)革新は避けている、点について
a.調査結果その1 第40問 政治課題
今、日本の政治が取り組まなければならないいちばん重要なことがらは
国内の治安や秩序の維持 20.4%
日本の経済の発展 23.8%
国民の福祉の向上 26.3%
国民の権利の保護 16.4%
学問や文化の向上 2.4%
国民の政治参加機会の増加 5.0%
外国との友好促進 2.1%
・「国内の治安や秩序の維持」「国民の福祉の向上」
3)同じ生活方式を長期に亘って継続している点について
a.調査結果その1 第4問 生活全体についての満足感
あなたは今の生活に、全体としてどの程度満足していますか。
1.満足している 38.7%
満足しているの合計は 91.7%
b.調査結果その2 問2 現在の生活に対する満足度
あなたは、全体として現在の生活にどの程度満足していますか。
満足している 7.2%
まあ満足している 48.0% 計55.3%
平成4年からほぼ横ばい
やや不満だ 32.3%
不満だ 12.0%
・調査結果はその1は面接法で、調査結果その2は郵送法です。
・ということは、現状に満足していれば革命は起きず、
c.調査結果その2 問4 現在の生活の充実感
あなたは、日常生活の中で、どの程度充実感を感じていますか。
十分感じている 6.7%
まあ感じている 48.8% 計55.5% 低下状況
あまり感じていない 34.9%
ほとんど感じていない 8.1%
・満足感とほぼ同じ傾向で、半数以上が現状を是としています。
4)お互いに力を合わせて(和の重視)よりよい生活を目指している点について
a.調査結果その1 第19問 理想の仕事
仕事もいろいろありますが、どんな仕事が理想的だと思いますか。
仲間と楽しく働ける仕事 22.6%
健康をそこなう心配がない仕事 19.6%
専門知識や特技が活かせる仕事 16.4%
自分が生きがいをもって取り組める仕事 この選択肢はない。
・仲間との共同を重視しています。
b.調査結果その1 第16問 仕事の相手
その仕事はかなりむずかしく、しかも長期間にわたる場合、
甲:多少つきあいにくいが、能力のすぐれた人 24.6%
乙:多少能力は劣るが、人柄のよい人 71.6%
・成果よりも和を重視しています。
5)お互いの争いはしない点について
a.調査結果その1 第18問 結社・闘争性
かりにあなたが、新しくできた会社に雇われたとします。
静観 50.6%
上司に依頼 28.6%
自ら活動 15.6%
・争いごとを避ける「静観」が過半で選択されています。
b.調査結果その1 第6問 生活目標
人によって生活の目標もいろいろですが、
1.その日その日を、自由に楽しく過ごす 25.6%
2.しっかりと計画を立てて、豊かな生活を築く 23.5%
3.身近な人たちと,なごやかな毎日を送る 45.9%
4.みんなと力を合わせて、世の中をよくする 4.2%
・「なごやかな生活がいちばん」となっています。
1 件のコメント:
私の親戚の大御所であるWYさんから頂いた手紙のご紹介です。
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毎月、これだけの大量のDigestをお作りになる
大兄のエネルギーに感動しています。
ところで今回の7月号は、、私が曾つてから知りたいと思っていた
日本民族の祖先と言葉について、総論をお示しくださり、
何度も何度も熟読玩味いたしました。
日本人の祖先が縄文人であり、それがどこからやって来たのか、
又、日本語はどこを通して現在になったのか、
これは、日本人の誰もが関心のあるテーマです。
アフリカの新人類が、インドのドラヴィダ人となり、
それがさらに、ビルマ、チベット経由でどうして縄文人に繋がったのか、
言語の類似性だけしか証拠がないのは少し残念ですね。
それと縄文人が他の人種とことなり1万年も自然に寄り添っていたのは
何が原因だったのでしょう。
また、アイヌが元に追われた人たちが日本に逃げ込んだ人種、との話も
北海道人としての私にとても興味のある話です。
(WYさんは北海道のご出身です)
いずれにしても、大兄のお陰で、ここ数日間、
この縄文を中心にした話に酔って、夢まで見ています。
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WYさん そこまで感激していただいて嬉しい限りです。
ブログを続けている甲斐があります。
ありがとうございました。
ご指摘の疑問につきましては、
今後さらに研究してまいりたいと思います。
追記:そこまでご関心が深いのなら、と
ブログの原典の図書2冊を購入してお送りしました。
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