2023年6月14日水曜日

プロジェクト管理のDX化イメージはどうなるでしょうか?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 「紺屋の白袴」状態のシステム開発のプロジェクト管理
 のDX化の検討をしてみました。
ねらい:
 そのDX化の実現を検討されたらいかがでしょうか?
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システム開発におけるプロジェクト管理のDX化について
考えてみました。

確認ですが、DXとは端的に言いますと
「ビジネスのデジタル化により事業競争力を強化すること」です。

では、情報システム開発ビジネスにおける事業競争力の強化の状況は
どうなっているのでしょうか。

DXとは言っていませんが、開発の自動化は進展しています。
アジャイル、DevOps、ローコード・ノーコード方式、MSS化、
などが取り入れられてきています。
生成AIでもプログラムの自動生成ができるようですね。

ところが、システム開発のプロジェクト管理については、
その改革・革新が検討されている形跡はありません。
少なくともその面の発表はされていません。

ChatGPTに聞いてみました。
「プロジェクト管理のDXはどうなっているのでしょうか?」
その回答は以下のとおりで、まともな回答だと思われます。
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はい、プロジェクト管理のDXについては、
様々な観点から検討されているようです。

プロジェクト管理のDXとは、
プロジェクトの目的やスコープ、体制、工程などをデジタル化し、
効率的かつ効果的にプロジェクトを推進することを指します。

プロジェクト管理のDXには、以下のようなメリットがあります。
プロジェクトの計画や進捗、課題などを可視化し 
問題の早期発見や迅速な意思決定を促す。
プロジェクトのステークホルダー間のコミュニケーションや協働を円滑にする。
プロジェクトの成果物や教訓を組織に蓄積し、次のプロジェクトに活用する。

プロジェクト管理のDXには、
さまざまなツールやソリューションが存在します。
例えば、チームで使うプロジェクト管理ツール backlog ― nulab株式会社1
教育・研修運営の効率化も可能なスキル管理ツール 株式会社Skillnote(スキルノート)2
項目の自由設定が可能なスキル管理・アサイン管理支援ツール fapi 株式会社エフ・ディー・シー
などがあります。

これらのツールは、
プロジェクトマネージャーの業務効率化や品質向上に役立ちます。

また、プロジェクト管理のDXにおいては、
プロジェクトマネジメントの手法や考え方も重要です。

特に、DX時代に求められるプロジェクトマネジメントとして、
DXビジネスの成功に向けた「最上流工程」設置の提言 ― NTTデータ経営研究所3というレポートがあります。

このレポートでは、DXプロジェクトの特徴や課題を分析し、
ビジネスとITシステムを一体として検討するための「最上流工程」という概念を提案しています。
この最上流工程では、
 ビジネス戦略とIT戦略の一体化
 ビジネス要件とシステム要件の一体化
 ビジネス系とIT系の一体化
という3つの一体化を実現することが目標とされています。

このレポートは、
DXプロジェクトマネージャーにとって参考になるものだと思います。

以上が、私が見つけたプロジェクト管理のDXに関する情報です。
ご参考になれば幸いです。
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やはり、システム開発のプロジェクト管理については、
本格的なDXは実践されていないということです。
まさに「紺屋の白袴」状態なのです。

そこで、検討してみました。
こういう領域がDXの対象となりそうです。

1.プロジェクト管理の機能

 

機能名

説明

1

メンバ編成

プロジェクトに対する適切なメンバ編成を行う。

2

成果物量見積り

工程別の作業の成果物量を見積もる。

3

開発工数見積り

工程別の成果物量に対する必要工数を見積もる。

4

プロジェクト計画作成

工程別のスケジュールと工程別の作業の担当(または責任者)を設定したプロジェクト計画を作成する。

5

メンバ健康管理

プロジェクトメンバの健康管理を常時実施する。

6

成果物作成

テストを含む工程別の成果物を作成する。

7

進捗把握

工程別の作業の成果物の完成状況を把握する。

8

プロジェクト会議

プロジェクト・マネージャとプロジェクトメンバによりプロジェクト課題を検討する。

9

プロジェクト報告

プロジェクトのステークホルダーに対し、プロジェクトの状況報告を行う(最終報告を含む)。


これらの機能をどのようにデジタル化できるのでしょうか。
こういう風に考えてみました。

2.プロジェクト管理DX化の基本方針
可能な限り、計算や実績把握は自動化し、
PMが実質的なプロジェクト運営そのものに注力できるようにする。

以下の表の革新度は、Aの方が自動化度が上であることを示します。

簡単ではありませんが、本気で検討すれば、実現できることが多々あります。

# 

機能名

革新度

開発方針

1

メンバ編成

適職診断ツール「CATCH」を利用して部門内の最適メンバー候補案を自動作成するのに基づき検討する。

2

成果物量見積り

工程別標準成果物のテーブルを作成する。何に基づきその成果物量を見積もるかもテーブルに表示する。その原単位は順次整備する。

3

開発工数見積り

工程別成果物量に対する標準工数原単位により算出する。その数値を適宜補正する。

ゆくゆくは、#2,#3の機能を自動算定するシステムとする。

4

プロジェクト計画作成

開発工数見積りを基に、担当と期間に割り付ける。

条件を指定して自動作成する。

5

メンバ健康管理

ウェアラブル機器による体調を基に健康状態を判定するシステムを開発する。

6

成果物作成

「成果物種類」「担当」別のシートに、担当が成果物作成の状況に合わせて、成果物名(単品)ごとの作業ステータスを記録する。作業ステータスは「着手」「作業終了」「確認終了」の区分である。

将来的には、物理的成果物作成のデータから作業ステータスを自動把握する

7

進捗把握

成果物作成のデータを利用して、「成果物種類」「担当」ごとの進捗を自動計算する

8

プロジェクト会議

自動把握した進捗実績を基に、リモート会議方式で実現する。

9

プロジェクト報告

進捗実績を基にPMがコメントを追加する。

自動生成AI(要約機能)も利用する。



この事例は、最近、システム企画研修社からリリースされました
MIND-DX(DX企画ガイド)に収録されているものです。
MIND-DXには、この検討プロセスが詳細に記述されています。

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