2022年12月21日水曜日

「この時代を生き抜くための幼児教育」はどうすればいいの?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 「幼児教育」のあり方について考えていただきます。
 その具体的事例を研究いただきます。
ねらい:
 幼児教育のあり方に関心のある方は
 是非参考になさってください。
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本テーマは、金子昌資・さち夫妻著の2019年4月刊
「この時代を生き抜くための幼児教育」のご紹介です。
















金子昌資氏は、
日興コーディアルグループの会長兼社長を務められたのですが、
72歳で子どもをつくったということで世間を賑わせた「男」です。

という言い方をしますのは、
彼は大学の自転車競技部の2年後輩だからです。
彼の、レースでも練習や遊びのツアーでも
歯を食いしばって頑張っていた顔が思い出されます。
「こいつ、根性あるな」と思ったものでした。
やはり大成しましたね。

この本のことは、
別項「お別れ!!」でご紹介した小宅康夫君を偲ぶ会で知りました。
今月は、別項の「縛られる日本人」「男性中心企業の終焉」の2書で、
育児休暇問題を取りあげていましたが、偶然当書もその関連でした。
前2書に対する実践編という感じです。

僭越ながら、内容も文章もたいへん良くできています。
私の嫌いな「人文科学的」ではありません。
当書はとてもいい本なのですが、
著者2人の写真が載っていないのが残念です。特にさち夫人。

彼は
「自分の前の子どものときには、世の中の多くのビジネスマンと同じで、
ほとんど子どもの相手をすることができなかった、
今度は、ちゃんと相手をするぞ!」と思い立ったのです。

その7歳までの育児記録が当書です。

当書のタイトルになっている幼児教育についてどうあるべきかの主張を
以下にまとめます。

人間の能力は、小さい時ほど柔軟に伸びる。
したがって、教育は早いほどよい。

子育ては夫婦で共同・連携すべきである。
(注:この点は前掲2書の主張するところです)
母親だけでは行き届かない。
「叱る」と「誉める」の両面が必要である。
金子家では「誉めて伸ばす」を家訓としている
(褒めるの有効性は幼稚園の先生に教わった)

重視した能力強化方法は以下のとおり。

ピアノ
 これから国際社会で活躍するには幅広い教養が必要である。
 音楽は重要な教養要素である。
 ピアノを弾くことで数学的感性も磨かれるのではないかと思われる。
 上達がはっきり分かる。
 発表会に参加することはプレゼン能力も高めることもできる。

英語
 これから各界で活躍するには英語が堪能なことは必須である。
 (英語の次は中国語、スペイン語である)
 自分も英語の上達に苦労をした。
 言葉は小さいときから始めないと習得がたいへんである
 (これは常識)。
 子どもが通っていた幼稚園でも英会話教育があったが、
 それ以外に3歳から英会話塾に通わせている。

国語と算数 
 算数・数学の素養は何をするにも基礎である。
 息子は算数は好きなようである。
 この2科目の塾に通っている。

パターン認識力・独創性
 人間の能力の中で「独創性」こそが最大の能力だと思う。
 (上野注:GAFAMは独創性の成果です)
 独創性はパターン認識から生まれるのではないか。
 井深大氏は
 幼児期からパターン認識力を強化することが重要だ
 と言っておられる。(注;井深大著
 「0歳からの母親作戦、子どもの心と能力は0歳で決まる」
 「幼稚園では遅すぎる」に感銘を受けたことが紹介されています
 パターン認識は、教えれられるものではなく、
 赤ん坊が母親の顔を覚えるように繰り返し学ぶことで、
 頭の中に体系化されたものができる
 ということではないかと思う。
 そこでこういうことができる知育玩具を与えた。

機械もの
 身の回りにある電気製品に関心を持ち、片っ端から壊した。
 それで、中古の機械やおもちゃの機械を与えるようにした。
 究極はLEGOのモーター付きロボットである。
 MITとLEGO社が共同開発した教材に基づく
 「ロボット教室」に通わせている。

動物飼育
 命の大切さを学ぶことができる。
 レース鳩、烏骨鶏、チャボ、ウサギを飼っている。

水泳
 水泳教室に通わせていたが、
 指導が厳しくて「行きたくない」となってしまったので、
 ヤメさせて自分が一緒にプールに行って教えるようにした。

自転車
 3歳半で補助輪なしで乗れるようになった。
 (上野注:今はストライダーがあり、これに乗っていると
  3歳くらいで普通の自転車に乗れるようになるのは珍しくない)

外で遊ぶ 
 幼児の体の成長は大事である。
 可能な限り、父親が外で運動の相手をしている。
 自転車遊びもその一つ。

小学校
 公立小学校を選択した。
 公立校の方が多士済々である。
 勉強はいろいろな方法で補うことができる。

成功体験 折れない心
 できないこと、失敗は誰しも経験する。
 そのとき、挫折してしまったら終わりである。
 大きな困難に遭遇したときに、過去の成功体験が力になる。
 「あの時、できたのだ」と思い頑張れる。
 そのようなプラス思考を折に触れ指導している。
 逆に失敗を知らない人間は、どこかで躓き痛い目に遭う。

金銭感覚
 日本では「お金の教育」をしていないのは、大いなる疑問である。
 金銭感覚も幼時から身につけるべきものである。
 そこで金子家では、報奨制度を設け
 (何かができたら得点を与える)、
 その得点を貯めて欲しいものを買えるようにしている。
 このことによって、モノの価値の大小が分かるようになる。
 上野注:
 この方法はユダヤ系の家庭では一般に行われているようです。

 上野注:確かに「金銭感覚」は大事ですね!!


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