2022年12月20日火曜日

「80歳の壁」どうします??

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 高齢時に「不健康」にならない対策をご研究いただきます。
 その対策の新説を多数知っていただきます。 
ねらい:
 早速実践いたしませんか。
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このテーマは、和田秀樹先生の著書のご紹介です。
和田先生は、東大医学部附属病院精神神経科助手等をお務めの後、
現在は、和田秀樹こころと体のクリニック院長をされています。

本書のテーマは、どうすれば幸せな晩年を送れるのかを
読者に伝えること、のようです。
先生は、「80歳以上は、ここまで頑張って生きてきたのですから、
明るくて希望の持てる呼び方にすべきではないか、
ということで幸齢者ということにします」とされています。
良い考えですね。


 本書の構成はこうなっています。
プロローグ 80歳の壁を超えていく
第1章 医者・薬・病院の壁を超えていく
第2章 老化の壁を超えていく
第3章 ボケ・認知症の壁を超えていく
第4章 高い壁を低くするヒント 50音カルタ

その内容は、「医療難民になる前に、
ドクターショッピングで、信頼できる医師を探す」
などの項目見出しで主張を展開されています。
分かりやすいのですが、あまり体系的ではありませんので、
(その例は、後掲の別記1をご参照ください)
私が、簡単に以下の表のようにまとめました。

項目

著者お勧めの対応法

健康診断

幸齢者になったら、健康診断はやめた方がよい。結果数値によって無益な治療(投薬など)をされかえって健康を害することが発生する。コロナで病院に行かなくなったら、日本の死亡者数は減少している。

医者の選定

大学病院の専門医ではなく、地域の「町医者」にかかった方がよい。専門医は患者を見ないで数値しか見ない。信頼できる「町医者」をみつけなさい。別記上野注参照。

処方された薬を服んで体調が悪くなったら、服むのをやめなさい。薬が効く効かないは症状や人によるのです。

ガン対応

80歳を過ぎる幸齢者は、がんが見つかっても、痛みの基であったり、食道などの通貨障害でない限り、手術はしない方がよい。がんの進行は遅いし、安楽な生活が送れる。因みに、がんで死亡したのでない人も解剖すると、ほとんどの人がどこかにガンを持っている。

血圧

血圧が高くても、生活に支障がないなら、「正常値」信奉により無理に薬で下げない方がよい。血圧を下げると血液の循環が悪くなり、動脈硬化症状のある場合は、血流の勢いを悪くするので、脳にダメージを与えます。

コレステロール値

コレステロールは免疫細胞の材料となるため、コレステロール値が高いほどガンになりにくいというデータもある。また、コレステロールは、心身の健康の維持に必要不可欠な男性ホルモンの材料にもなるので、これが減少すると元気や意欲がなくなってしまう。注:悪玉・善玉の区別は書かれていませんが、この記述は悪玉コレステロールのことでしょう。

糖尿病治療

薬で血糖値を下げると、低血糖となり脳に糖分が行きわたらなくなり、アルツハイマーを促進する。糖尿病の人がアルツハイマーになりにくいというデータもある。

食事

あまり気にしないで好きなものを食べたらよい。

ほどほどが良い。酒浸りは避ける。

タバコ

高齢者の場合は、タバコは吸っても吸わなくても生前曲線は変わらない。やめるストレスの方が害がある。

アレ

別記1。

ギャンブル

ギャンブルは歯止めがきかなくなる可能性があるので避けた方がよい。

運動

激しい運動は、体内に活性酸素をつくり過ぎ体を酸化させてしまう。スポーツ選手で年齢より老けて見える人が多いのはそのため。散歩が最もよい。1日30分が理想的。

生き甲斐

生き甲斐は感じるもので、それ自体を求めるものではない。気楽に「日々を楽しく暮らす」という発想が大事。

孤独

大事な人と死に別れたら落ち込みますが、「孤独は気楽だ」と開き直りましょう。Netflixで好きな映画を見まくる、とか。

うつ症状

高齢者はうつが多い。何もしないでいるからそうなる。したがって、心と体を動かすようにする。テレビを見るばかりはダメ。

認知症

別記2.


医者の選定 上野注:
私には主治医がいます。近所のクリニックの先生です。
この先生は診断がとても早いのです。
状況を聞くと少し診察して
「大丈夫です。ただの○○痛です」とか言われるのです。
初めの頃は、「いい加減だな」と思っていましたが、
結果的には全部当たっているのです。

それで私はその先生を信用するようになりました。
ヘボ医者が30分かけて結論を得ることを5分でできれば、
6倍の生産性です。
ご承知のように、保険点数は診療行為によって決められていますから、
時間をどれだけかけるかとは無関係です。
つまり、この先生は、患者の時間的負担を減らす上に、
高収益も実現できているのです。
そのクリニックは、大改築して大きくなって大繁盛です。

別記1 性欲について
「興味あることは我慢しない。どんどんおやりなさい」
本当はしたいのに「いい年をして」という言葉が頭に浮かび、
我慢してしまうことはありませんか?
でもやはり、したいことは我慢せず、やったらいいと思います。

たとえば、性的なこともその一つかもしれません。
世間の常識では「年甲斐もなく」と非難されそうなことです。
しかし健康面から言えば、積極的になっていいと思います。
なぜなら、男性ホルモンが増えるからです。

数年前、歌舞伎町で違法なわいせつDVDを販売して、
店員が逮捕される事件がありました。
この事件で話題になったのが、常連客に高齢の男性が多かったこと。
店には老眼鏡やルーペが常備されており、
警察官が踏み込んだ際にも
80歳を過ぎた男性客がいたと報道されています。
中略
このような性的映像は男性ホルモンの分泌を高めるので、
「元気の素」になっている面もあります。

「男性ホルモンは元気の源。したいことをして脳も体も元気に」
何かに興味を持つということは、脳が若い証拠です。
実際、それを実行することで、脳は活性化し、体も元気になります。
それは、男性ホルモンから見ても明らかです。

年を取ると、体内の男性ホルモン量は自然に低下していきますが、
多い人の方が元気なことは、医学的にも証明されています。

男性ホルモンは、たんぱく質の多い食事や運動習慣によっても、
ある程度保つことができます。
たとえば、肉には、
男性ホルモンの材料になるコレステロールが含まれており、
肉をしっかり食べる人の方が元気を維持できます。
コレステロール値を下げる薬を飲み続けると
ED(勃起障害)になりやすいのは、このためです。

80歳にしてエベレスト登山を成功させた三浦雄一郎さんは、
まさに「元気」の代名詞のような方ですが、
男性ホルモンの一種であるテストステロンを注入していることは
有名な話です。

「エロティックは否定しない。いくつになっても刺激を求めていい」
性欲についても再度話しておきましょう。
日本人はタブー視しがちですが、
本来、性欲は自然な欲求であり、とても大切なことです。
残念ながら、性欲は年齢と共に落ちていきます。

とくに男性は、男性ホルモンが減るため如実に低下します。
女性は、年を取ると男性ホルモンが増えるため、
性欲が多少上がる人もいます。
性欲があることは、恥ずかしいことではありません。
男性も女性も可能なら、
積極的に性の営みをしたらいいと思っています。
中略
女性も同じです。
「不謹慎だ」などと考える必要はありません。
ある人も、まったくない人もいますが、それは個人差です。
新たなパートナーを求めたり、年下を相手にしたりすることにも
躊躇する必要なないと思います。

別記2 認知症について。以下は要約です。
1.認知症の人数
日本全国で600万人、国民の20人に1人。

2.認知症の進行段階
1)もの忘れ
2)失見当識 
  場所とか時間の感覚が悪くなり、
  道に迷うとか、今の時間が分からなくなる。
3)知能低下
  人の話が分からなくなる、本を読んでも読めない、
  テレビを見ても意味がわからない。
したがって、2)段階の人は道に迷うようなことがあっても、
理路整然と意見を述べることができる。

3.「ボケたら徘徊する」は誤り
2)の状態はまだ軽度である。
それなのに、家に閉じ込めたりすると、
脳への刺激が少なくなり、3)に進む速度が早くなる。

4.2)の状態は記憶が弱いけれど判断はできる
オレオレ詐欺にかかりやすいのは、そのため。
そうかなと思ってしまう。
判断力があるので、1人暮らしもできる。

5.認知症の進行を遅らせる方法
薬は「少し効くかもしれない」というレベルのものしかない。
頭や体を使うことが有効でこれしか対策はない。
動き回っている人間は認知症の進行が緩やかである証拠がある。

6.認知症でも危険回避能力はある
著者はこれまで6千人の認知症者を診てきたが、
車にはねられたり、事故で大けがをした人はいない。
徘徊してもその点は大丈夫。

7.認知症で温厚になる
ニコニコ顔で人に愛されるようになる。
人生の終盤で素晴らしいことである。

認知症の認識を改めましょう!!


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