2018年4月29日日曜日

MIND-SA問題点連関図手法の因果関係分析方法

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 MIND-SAの問題点連関図手法の因果関係分析部分
  をご紹介します。
ねらい:
 別項の「物事のなぜ」 因果関係論総まくりにつなげます。

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この手法は、
主として現状で発生している問題を解決するのに使用しますが、
以下の二つの側面を持っています。


 一つは、検討テーマの「目的・ねらい」は何か
(「何のためにこのテーマを検討するのか」)
を検討することに使用します。

これを、問題点連関図右方展開と言います。

「どこに問題があるのか」「なぜ問題なのか」
明確でなければ、
まともな解決策が見つかるわけがない、
という前提認識に立っています。  


もう一つは「目的・ねらい」が定まった時に、
「どうすればその目的が達成できるか」
の解決策の探求に使用します。

これを問題点連関図左方展開と言います。  


それらの検討に因果関係分析を用います。

「台所の整理整頓」をテーマにした例を示します。


問題点連関図右方展開
▼クリックすると拡大します▼
問題点連関図左方展開

▼クリックすると拡大します▼






一般的な因果関係分析は、
解決策の探求を行う左方展開が該当しますので、
それを前提にご説明します。  


「左方展開の目的は原因追求ではなく、
解決策の探求である」としています。

したがって、
原因追求は解決策が見つかればその段階で終えます。
「これから先には解決策はなさそうだ、
と判断した時にも原因追求を中止します。


 
 1.ハコは問題点を示します。

 2.問題点は「事実でなければならない」
   とガイドしています。
 3.原因追求に入る前に、
   必要に応じ「問題分解」をします。
   問題分解を極めて重視しています。
 
 4.「問題分解」の切り口は、
   主体:どこで発生している問題か。
   主語の内訳:何の問題か
         (能力が足りない→どういう能力か?)
   対象:何について発生している問題か

 5.問題点から左側に線を引いて原因を示します。
 
 6.この原因(ハコ)も事実でなくてはならない、
   としていますが、
   二つのハコを結ぶ線(因果関係)は客観的には証明できない、
   分析者の判断(複数人いれば複数人の合意)でよい、
   としています。
      (この見解は、別項でご紹介する多くの先達と同じです)
 
 7.原因が分析者の思い込みで偏らないようにするために、
   「原因を多面的に検討しなさい。
   そのために5M2Eを使う」としています。

   5M2Eはこういうものです。
   


5M2E

日本語

内容

Man


担当の質・量・意欲


Machine

機械

機械、コンピュータ、道具


Material

材料、入力

そのプロセスで受け入れるもの

Method

方法

処理する方法(手作業、コンピュータ処理)

Management

マネジメント

マネジメントの人と方法


Establishment

入れもの

組織・体制・制度等、そのプロセスの枠組み

Environment

環境

環境、そのプロセスとしての外部条件
 8.問題点に対して複数の原因がある場合は、
   右側の問題点から見た左側の原因のウェートを記入します。

 9.このウェートは、
   たまたまデータがある場合を除き「分析者の判断による」
   としています。

 10.左方展開の目的は、解決策を見つけ出すことなので
   解決策が見つかるまで原因追求をします
   (「なぜなぜ5回」で済むわけではありません。
   1段階で済む場合もあれば、
   10段階必要な場合もあります)。

 11.解決策が見つかるとその問題点に〇を入れます。 

 12.逆に、この先には解決策がないと判明した場合は
   その段階で原因追求を打ち切ります。
 
 13その問題点にを入れます。 

 14.〇の付いた問題点を総合して、
   右端のスタートした問題点が解決可能かどうか
   判断します。 

この問題点連関図手法は30年以上の長きに亘って、
多くの人に使われてきました。
その過程で、不備な分析も多々発生しました。


その主なものを列記してみます。
問題点連関図手法を使わなくても、
因果関係分析で陥りやすいワナです。
ご参考になさってください。


不備な問題分析の例


不備項目

説明

「問題の分解」を行っているか



大きな塊の問題点のままでは、的確な解決策に辿りつけない。

「主体、主語の内訳、対象」を使って分解する。

問題点は事実か

思い込みで決めつけていることがある。

「本当か?」と確認する。


原因は本当にそれ一つしかないのか

思い込みで決めつけていることがある。

5M2Eなどで検討する。


因果関係が反対ではないか

関係がある項目を単に並べている可能性がある。

「左だから右である」と読んで見ると分かる。


因果関係に飛躍がないか

答えを想定していると結論ありきで先走る可能性がある。

直接的因果関係で細かく辿る。


その問題はその解決策で解決可能か

安易に解決可能と考えてはいけない。

解決策を具体的に想定できなければならない。


安易に解決不能と諦めていないか

全員合意で解決不能の理由を明らかにする。




以上要約すると、
当手法の因果関係分析としての特長はこうなっています。

1.問題点は事実でなくてはならないが、
    因果関係は当事者の判断による。
 (証明はできない、と考えている)
2.原因が複数あると考える場合は、列記する。
3.複数原因の原因ウェートも当事者の「判断」による。


なお、
別項の「物事のなぜ」因果関係論総まくりの分析結果で
成果がありました。




今後は、「原因追求は多面的に検討しなさい」のガイドとして、
5M2Eと合わせて、
「以下の面でも検討しなさい」とガイドすることにします。


事例等は、別項「物事のなぜ」因果関係論総まくり
をご参照ください。

上野モデルの名称

内容

意図原因

背景にある意図

環境原因

問題が起きた環境条件

直接原因

問題が起きた直接原因

間接原因

直接原因を起こした原因







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