【このテーマの目的・ねらい】
目的:
MIND-SAの問題点連関図手法の因果関係分析部分
をご紹介します。
をご紹介します。
ねらい:
別項の「物事のなぜ」 因果関係論総まくりにつなげます。
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この手法は、
主として現状で発生している問題を解決するのに使用しますが、以下の二つの側面を持っています。
一つは、検討テーマの「目的・ねらい」は何か
(「何のためにこのテーマを検討するのか」)
を検討することに使用します。
(「何のためにこのテーマを検討するのか」)
を検討することに使用します。
これを、問題点連関図右方展開と言います。
「どこに問題があるのか」「なぜ問題なのか」
が明確でなければ、
まともな解決策が見つかるわけがない、
という前提認識に立っています。
「どこに問題があるのか」「なぜ問題なのか」
が明確でなければ、
まともな解決策が見つかるわけがない、
という前提認識に立っています。
もう一つは「目的・ねらい」が定まった時に、
「どうすればその目的が達成できるか」の解決策の探求に使用します。
これを問題点連関図左方展開と言います。
それらの検討に因果関係分析を用います。
「台所の整理整頓」をテーマにした例を示します。
問題点連関図右方展開
▼クリックすると拡大します▼
問題点連関図左方展開
▼クリックすると拡大します▼
一般的な因果関係分析は、
解決策の探求を行う左方展開が該当しますので、
それを前提にご説明します。
「左方展開の目的は原因追求ではなく、
解決策の探求である」としています。
したがって、
原因追求は解決策が見つかればその段階で終えます。
解決策の探求である」としています。
したがって、
原因追求は解決策が見つかればその段階で終えます。
「これから先には解決策はなさそうだ、
と判断した時にも原因追求を中止します。
1.ハコは問題点を示します。
2.問題点は「事実でなければならない」
とガイドしています。
3.原因追求に入る前に、
必要に応じ「問題分解」をします。
問題分解を極めて重視しています。
4.「問題分解」の切り口は、
主体:どこで発生している問題か。
主語の内訳:何の問題か
(能力が足りない→どういう能力か?)
対象:何について発生している問題か
5.問題点から左側に線を引いて原因を示します。
6.この原因(ハコ)も事実でなくてはならない、
としていますが、
二つのハコを結ぶ線(因果関係)は客観的には証明できない、
分析者の判断(複数人いれば複数人の合意)でよい、
としています。
(この見解は、別項でご紹介する多くの先達と同じです)
7.原因が分析者の思い込みで偏らないようにするために、
「原因を多面的に検討しなさい。
そのために5M2Eを使う」としています。
5M2Eはこういうものです。
8.問題点に対して複数の原因がある場合は、
右側の問題点から見た左側の原因のウェートを記入します。
と判断した時にも原因追求を中止します。
1.ハコは問題点を示します。
2.問題点は「事実でなければならない」
とガイドしています。
3.原因追求に入る前に、
必要に応じ「問題分解」をします。
問題分解を極めて重視しています。
4.「問題分解」の切り口は、
主体:どこで発生している問題か。
主語の内訳:何の問題か
(能力が足りない→どういう能力か?)
対象:何について発生している問題か
5.問題点から左側に線を引いて原因を示します。
6.この原因(ハコ)も事実でなくてはならない、
としていますが、
二つのハコを結ぶ線(因果関係)は客観的には証明できない、
分析者の判断(複数人いれば複数人の合意)でよい、
としています。
(この見解は、別項でご紹介する多くの先達と同じです)
7.原因が分析者の思い込みで偏らないようにするために、
「原因を多面的に検討しなさい。
そのために5M2Eを使う」としています。
5M2Eはこういうものです。
5M2E
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日本語
|
内容
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Man
|
人
|
担当の質・量・意欲
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Machine
|
機械
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機械、コンピュータ、道具
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Material
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材料、入力
|
そのプロセスで受け入れるもの
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Method
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方法
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処理する方法(手作業、コンピュータ処理)
|
Management
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マネジメント
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マネジメントの人と方法
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Establishment
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入れもの
|
組織・体制・制度等、そのプロセスの枠組み
|
Environment
|
環境
|
環境、そのプロセスとしての外部条件
|
右側の問題点から見た左側の原因のウェートを記入します。
9.このウェートは、
たまたまデータがある場合を除き「分析者の判断による」としています。
10.左方展開の目的は、解決策を見つけ出すことなので
解決策が見つかるまで原因追求をします
(「なぜなぜ5回」で済むわけではありません。
1段階で済む場合もあれば、
10段階必要な場合もあります)。
11.解決策が見つかるとその問題点に〇を入れます。
12.逆に、この先には解決策がないと判明した場合は
その段階で原因追求を打ち切ります。
13.その問題点に☓を入れます。
14.〇の付いた問題点を総合して、
右端のスタートした問題点が解決可能かどうか
判断します。
この問題点連関図手法は30年以上の長きに亘って、
多くの人に使われてきました。
その過程で、不備な分析も多々発生しました。
その主なものを列記してみます。
問題点連関図手法を使わなくても、
因果関係分析で陥りやすいワナです。
ご参考になさってください。
不備な問題分析の例
不備項目
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説明
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「問題の分解」を行っているか
|
大きな塊の問題点のままでは、的確な解決策に辿りつけない。
「主体、主語の内訳、対象」を使って分解する。
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問題点は事実か
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思い込みで決めつけていることがある。
「本当か?」と確認する。
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原因は本当にそれ一つしかないのか
|
思い込みで決めつけていることがある。
5M2Eなどで検討する。
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因果関係が反対ではないか
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関係がある項目を単に並べている可能性がある。
「左だから右である」と読んで見ると分かる。
|
因果関係に飛躍がないか
|
答えを想定していると結論ありきで先走る可能性がある。
直接的因果関係で細かく辿る。
|
その問題はその解決策で解決可能か
|
安易に解決可能と考えてはいけない。
解決策を具体的に想定できなければならない。
|
安易に解決不能と諦めていないか
|
全員合意で解決不能の理由を明らかにする。
|
以上要約すると、
当手法の因果関係分析としての特長はこうなっています。
1.問題点は事実でなくてはならないが、
因果関係は当事者の判断による。
(証明はできない、と考えている)。
2.原因が複数あると考える場合は、列記する。
3.複数原因の原因ウェートも当事者の「判断」による。
1.問題点は事実でなくてはならないが、
因果関係は当事者の判断による。
(証明はできない、と考えている)。
2.原因が複数あると考える場合は、列記する。
3.複数原因の原因ウェートも当事者の「判断」による。
なお、
別項の「物事のなぜ」因果関係論総まくりの分析結果で
成果がありました。
今後は、「原因追求は多面的に検討しなさい」のガイドとして、
5M2Eと合わせて、
「以下の面でも検討しなさい」とガイドすることにします。
事例等は、別項「物事のなぜ」因果関係論総まくり
をご参照ください。
今後は、「原因追求は多面的に検討しなさい」のガイドとして、
5M2Eと合わせて、
「以下の面でも検討しなさい」とガイドすることにします。
事例等は、別項「物事のなぜ」因果関係論総まくり
をご参照ください。
上野モデルの名称
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内容
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意図原因
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背景にある意図
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環境原因
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問題が起きた環境条件
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直接原因
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問題が起きた直接原因
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間接原因
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直接原因を起こした原因
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