2010年5月24日月曜日

東京都の温泉

 東京都には100か所以上の温泉があるようです。
 ある資料には伊豆諸島(大島など)の4か所を含め、
 117の温泉が載っていました。
 23区で温泉がないのは4区です。
 どこだと思われますか?

 千代田区は分かりますね。
 あと3区は、荒川、北、中野です。
 住民が多数いる中野区にないのは意外です。
 
 そのほとんどは、銭湯の経営者が深掘りして温泉を出したものです。
 どこでも1000メートル掘れば、温泉が出るようです。
(以前掘削にいくら位かかるのか調べたことがありましが、
 その資料が見つかりません。
 どなたか分かる方がおられましたら教えてください)

 銭湯は、元からある場所で営業しているのですから、
 そこで温泉が出なければならないのです。
 でも、銭湯価格の450円で採算が取れるのでしょうかね。

 東京地区で有名なのは、
 平和島温泉と二子玉川駅の近くにある瀬田温泉です。
 
 私が見たインタネットの資料(「スパ・ミシュラン」)では、
 すべての東京都の温泉の格付けをしていました。
 最高の五つ星は4か所でした。
  足立区  大谷田温泉 明神の湯
  目黒区  大江戸東山温泉 大江戸東山温泉
  品川区  武蔵小山温泉 清水湯
  世田谷区 瀬田温泉  山河の湯

 私が住んでいる品川区には7か所の温泉があります。
 その一つ、改装で休業していた所が再開しましたので行ってみました。
 すると、それまであった宴会場風の広間がなくなっていました。
 お年寄りや家族連れが団欒していた場所です。
 私は、これが温泉の雰囲気で好きでした。
 ここで湯上がりのビールを飲むために行っていたようなものです。
 
 そこで、なぜ無くなったのか経営者らしい人に聞いてみました。
 「とても採算が合わない。その1フロアを介護の施設にした」
 と言うのです。
 たしかに、そのフロアの飲食等の売上は大したことがなかったのでしょう。

 でもそうでしょうか?
 そのフロアの売上は少なくて採算がとれないようですが、
 私のように、その施設があるからその温泉に行く、
 という人も多いのではないでしょうか。
 
 ここで考えてみました。
 直接には成果が上がっていないようだけれども、
 それが、他の機能を下支えしている、
 というものは多いのではないか、と。
 
 先ずは、スーパの特売商品がそうでしょう。

 飲食店の美人のサービス係り。
 キビキビ働いている風ではないけれど、
 結構その子目当てのお客様が多い。

 仕事は余りできないけれど、
 礼儀正しく朗らかで職場を明るく楽しくしている社員。

 名脇役、引立て役、刺身のつま、などもそういうものでしょうか。

 そんなことを考えていると、
 日本航空の株主優待制度が問題になっている、
 という記事が出ました。

  日本航空では、従来から株主優待制度として
  株数に応じて、半額での優待券を提供している。
  これに対して、国交省が
  半額などで乗せたら採算がとれないから止めろ、
  と口出しをしている。

 どの道、乗る人に割引する、という考えなら
 半分損をしている、ということになります。
 そこだけ見れば、採算がとれていないという
 前掲の温泉の経営者と
 同じ考えだということになってしまいます。

 ところが、株主優待があるから
 全日空に乗らずに、あるいは新幹線に乗らずに
 日本航空に乗っている人がいるとすれば、
 半額でも売り上げ増です。

 国交省も
 もう少し広い視点でものを考えた方がよいのではないでしょうか。

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