堀切直人さんという方が書かれた
「原っぱが消えた」という本を読みました。
昔(終戦後10数年)は近所に原っぱがあった。
子供たちがたくさんいて暴れまわっていた。
そこで、あてがいぶちでない遊びや競争をすることで
工夫する心、独創性、競争心、仲間意識、協調性
対人関係能力などが育まれた。
というような趣旨のことを書かれていました。
終戦後は、親は生活の維持に大変、
子供も多く一人ひとりに構っていられませんでした。
逆にそういう環境が、子供の能力を高めたのです。
多い兄弟がお互いに争っていました。
切磋琢磨で子供が強くなりました。
今や、狭い整然とした公園ではない
わけの分からない原っぱが近所にある、
子供がたくさんいる、
というような環境への復帰は望むべくもありません。
ではどうしますか。
必要なのは、子供たちの独創性、競争心、対人関係能力です。
これが子供を強化する「目的」です。
この目的を達成する方法として、
多くの子供が暴れまわる原っぱに代わるものがあるのか、
を考えることが必要です。
私はかねてからこういう主張をしています。
上野則男のメルマガ第4号(2009年1月)
「幼稚園時代から競争心を!!」
に詳細を述べました。
ご関心ある方はバックナンバをご参照ください。
http://www.newspt.co.jp/data/mailmaga/bk/0004.txt
以下はその抜粋です。
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幼稚園時代からこういう訓練を!
4.教育の場にビジネス社会の指導原理を! それも幼稚園から!
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「三つ子の魂100まで」と言います。
基本的な思考法・精神構造は、幼年時代に決まってしまうのです。
極論かもしれませんが、幼稚園から競争心を育て、共同作業を行い、
創意工夫を追求する訓練をすべきではないでしょうか?
この3者を満たす訓練は、チーム対抗で創意工夫を促す訓練です。
(中略)
それでも、幼稚園でそんなことできるのか、とお思いでしょう。
こんなことはどうでしょうか。
すべて4~5人で、共同作業で取り組みます。
・積み木で何かを作る。
・お遊戯や劇を作る。
優秀チームを決めます。
審査は先生ではなく、園児みんながするのです。
先生の評価ではないところに納得性があります。
人の作品を評価する練習にもなります。
相手がどう評価してくれるかということを考えるので、
自分勝手・わがままが矯正される面もあるでしょう。
自分たちを客観的に見られるようにもなります。
同じテーマ(遊戯とか劇作り)で繰り返し実施すると、
学習効果で回を追うごとに目覚ましく進歩するはずです。
植物を育てる。
これもよいのではないでしょうか。
自然や生物に対する目も養われます。
長い間かかりますので、その仲間意識も強くなります。
何か運動でできるものはないでしょうか?
玉入れはどうでしょう。
初めは普通の玉入れをします。
次は玉が少ししかない条件でやります。
拾う人、渡す人、投げる人など、
どういう役割分担をすればよいかを考えてもらいます。
その次は玉を作ってもらいます。
材料は大きな布きれを渡して、これで玉を作って玉入れしなさい、
と出題します。
ハサミ・輪ゴム・糊などの補助材は隠しておき、
要求があれば渡すようにします。
どんな玉を作れば入れやすいか、
どうやって作ればよいかを考えてもらいます。
いろんなことが勉強できると思われます。
いずれの場合でも、チームは固定しないほうがよいでしょう。
固定すると変な仲間意識が生まれますから。
(以下省略)
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いかがでしょうか。
少子であっても、強い子供を育てれば
日本が衰退しないで済むのではないでしょうか。
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