2010年4月16日金曜日

日本の針路の舵取り

日曜朝のテレビ番組で、
 政党各派の基本政策を評価するのに、
 興味深い方式をとっていました。
 
 今風の言葉で言えば、政策の「見える化」です。
 基本政策を、縦横2軸・4象限で見るのです。

 縦軸は、高福祉・重税と低福祉・軽税、
 横軸は、経済成長重視と財政再建重視です。

 これはある面での見識を示しているとらえ方です。
 「高福祉なら重税しかないですよ」と二つがセットになっていて、
 「高福祉・軽税などという選択肢はありません」と、
 国民の甘い期待とそれに迎合する政策のまやかし
 を否定していることです。

 その意味で縦軸は納得がいきますが、
 横軸は納得しにくい面があります。

 当日の座談会の出席者たちも、
 自分たちの政策をどこにプロットすべきかを迷っていました。
 経済成長の結果で財政再建を行うという選択肢だってあるからです。

 過去の自民党の基本政策は
 「経済成長の結果で財政再建を行う」でした。
 
 しかし、経済成長を期待する対象が
 「伝統的産業やコンクリートと言われるハコ物」でした。
 これが時代の変化に対応できず財政破綻を招いたのです。

 もし、短期的に財政再建を優先させるなら、
 日本の将来のためになる投資も絞ることになります。
 そうすれば、経済は縮小し税収は減ることになります。

 縮小均衡でバランスが保たれるようになるには、
 サッチャー首相時代のイギリスのように、
 10年単位の長い時間がかかるでしょう。

 下手をすれば、
 悪循環でいつになっても財政再建は実現しないでしょう。

 やはり、
 まずは経済成長を実現させるための施策を優先させるべきでしょう。

 問題は、経済成長の基をどこに期待するかです。
 私は、当メルマガ今年の新年号で,
 経済成長のネタを7Kと言いました。

  1.環境維持技術
  2.工作(製造技術)
  3.高齢化社会
  4.工芸
  5.景観
  6.米(日本食)
  7.コミュニティ
 
 いずれにしても、
 その重点対象事業を明確にして国の事業計画を立てることです。

 どの領域でいくらGDPを稼ぐのか、
 その結果いくらの税収増となるのか、
 そうすると、いくら負債(国債)償還ができるのか、
 それを見通して税の体系はどうすべきか、です。

 困難に直面した企業はみなやっていることです。
 税金は取りやすいところから取ろう、
 などというご都合・迎合主義は日本を滅ぼします。

 また、基本方針の無い小手先の「事業仕分け」ではどうにもなりません。
 日本の科学技術の振興という観点さえないのですから。

 是非、これから始まる各党のマニフェスト検討の場で
 真剣に検討してほしいものです。

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 その際の検討指針は、
 「日本はどういう国を目指すのか」、
 言い換えれば「何のための施策を検討するのか」です。

 それはこういうことです。
 「国民が生きがいを感じられる」
 「将来に不安が無い・希望を持てる」
 ということが究極の「ねらい」で、

 そのためには
 「生きがいの感じられる働き場がある」
 「自分や国の将来が見える」
 を実現しなければなりません。
 これが国の事業計画の「達成目的」でしょう。

 「年を取ったら、若い世代の世話になるしかない」
 ということでは、生きがいが実現しませんし、
 若い世代の負担が大きくなるばかりです。

 その意味で定年制の延長は大変よいことですし、
 もっと国としてそれを支援する制度を用意するべきでしょう。
 
 医療面でも、医療費の負担をどうするかと考えるのではなく、
 健康を維持するための社会インフラを強化する
 制度・仕組みの強化のほうが有効です。

 私の住んでいる品川区では活発ですが、
 壮年以上向けの体操クラブなどの設置や支援がその例です。

 それには明確な見識・判断力に基づくリーダシップが必要です。
 「生きがいを感じられる」が最も有効な健康増進策でもあります。

 というように、
 知恵を出せばたくさん「日本を良くする」材料はあるはずです。

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