2022年10月14日金曜日

英語の言葉遊びその8 「英語の記憶術(Mnemonics)」

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 米野忠男氏の英語研究の最終第8弾のご紹介です。
 すごく勉強になることが満載です。
 (日本語の例の方が役に立ちそうです)
ねらい:
 感心していただければ結構です。
 お子様やお孫さんに教えてあげましょうか。
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円周率などの数字の英語での覚え方は、
当シリーズその4の「英語の語呂合わせ」で記したが、
数字以外の言葉遊びによる記憶術について触れてみたい。

1.色の波長
日本語では波長の長い順に
「セキ(赤)、トー(橙)、オー(黄)、リョク(緑)、セー(青)、ラン(藍)、シ(紫)」
と漢字の音読みでリズミカルに覚えられる。
この順序は虹の色の並び方でもある。

波長の長い色の方が霧の中でも遠くから見やすく、
危険信号に赤色が使われるということを
日本では子供の時から知っている。
英語では覚え方がいくつかある。

1)「Richard Of York Gave Battle In Vain.」 
この文の頭文字が、
Red, Orange, Yellow, Green, Blue, Indigo, Violet の色の順になる。

2)もっと簡単に「Roy G. Biv」という人名での覚え方があるが、
Biv がやや苦し紛れ。

2.アメリカの五大湖
私が初めて知ったのは「HOMES」で、
五大湖 Huron、 Ontario、 Michigan、 Erie、 Superior
の頭文字を並べたもので、短くて覚えやすい。

もっと凝ったものだと大きさ順に「Super Heroes Must Eat Oats」、
また西から東へ位置順に「Super Man Helps Every One」がある。
日本の高校の先生が「スミ・ヒエオ」という人名
(巨人に角投手がいた)で教えたそうだが、
西からの位置順になっており,簡潔で秀逸だ。 

3.貴族の位階
日本では明治維新後に英国から貴族制度を導入したが、
その位階は上位から
公爵(Duke)、侯爵(Marquis)、伯爵(Earl)、子爵(Viscount)、
男爵(Baron)となる。
日本での覚え方は「コー(公),コー(侯),ハク(伯),シ(子),ダン(男)」
という漢字の音読みで簡潔だ。
英語での覚え方が「Did Men Ever Visit Britain ?」だ。
英国の小説を読むと、やたら貴族が登場することがあり、
私はこの覚え方でどっちが偉いか確かめながら本を読んだ。

4.太陽系の惑星
太陽系の九つの惑星の位置について、太陽から近い順に
「スイ(水星)、キン(金星)、チ(地球)、カ(火星)、モク(木星)、
ド(土星)、テン(天王星)、カイ(海王星)、メイ(冥王星)」
と中学校の理科で習う。
これも漢字の音読みでリズムよく覚えられて、日本語サマサマだ。

英語で水星(Mercury)、金星(Venus)、地球(Earth)、
火星(Mars)、木星(Jupiter)、土星(Saturn)、
天王星(Uranus)、海王星(Neptune)、冥王星(Pluto)
の順序を覚える語呂合わせは、
日本では定番が一つあるだけだが、英語ではいくつかある。

1) My Very Educated Mother Just Served Us Nine Pizzas.
2) My Very Excellent Memory Just Stores Up Nine Planets. 

どちらも似ているが,(2)の方が九惑星が入るので覚えやすいか。

5.アメリカ大統領
1)Will And Jim Made Molasses.(ウィルとジムは蜂蜜を作った)
これは最初の5人の大統領
(Washington, Adams, Jefferson, Madison, Monroe)の覚え方だ。
Madison と Monroe を区別しているのが秀逸。

2)We Just Like Rushmore. 
サウスダコダ州のラシュモア山の巨大な彫像は、
4人のアメリカ大統領(Washington, Jefferson, Lincoln, Roosevelt)
の顔だが、その覚え方だ。
簡単で地名のRushmore が入っていて覚えやすく、よくできている。

6.単語の綴り(スペリング)
ニクソン大統領の下で副大統領だったアグニュー(Spiro Agnew)が
「potato」の綴りを間違えたということで、
昔全米で話題になったことがある。
日本の総理大臣も漢字(未曾有)の読みを間違えて話題になった。

インテリでも結構綴りは間違えるようで、
私も以前アメリカの大企業の部長が綴りを間違えたので直したら、
「自分はいつも秘書に口述筆記させるから、字など書いたことはない」
と言ったのを思い出す。

日本でも「ツメ(爪)にツメなく、ウリ(瓜)にツメあり」のような、
紛らわしい字を間違えないための記憶法がある。
(上野注:私も研修中に黒板にツメを書いて間違えたときがあります)
英語圏のスペリングの記憶法はたくさんあり、
これも典型的な言葉遊びだ。

1)The word “believe” has “lie” in it. とか Do not “believe” a “lie”.
「イー」の発音はea, ee, ei, ie があり,特にei と ie が紛らわしい。
receive, deceive などと believe を間違えないための覚え方だ。

2)The principal is your pal. (校長はあなたの友人だ)。
principal の語尾 pal の覚え方だが、
英語では principal と principle は同じ発音
(頭にアクセントがあるから同じに聞こえる)なので、 
間違えないためなのだ。
(上野注:なるほどね)

さらに Principle you believe is a rule. 
と覚えればどちらも間違わずにすむ。
日本人は同じ発音とは思わないから
(実際辞書の発音記号は少し違う)、
二つの綴りを間違えるはずはない。

3)When Friday ends, you go out with your friends. 
「friend」の綴りが発音と違い間違えやすいので、その覚え方である。

4)Dessert is Super Sloppy, Desert is Sandy
(デザートはすごく水っぽい,砂漠は砂っぽい).
デザート(dessert)と砂漠(desert)の s の数の覚え方である。

5)Big elephants are ugly. 
これは何かと思ったら、頭文字が「beau」となり
「beautiful」の綴りの覚え方だ。
文章を覚えるより丸暗記の方が簡単に思われる。
(上野注:私は「ベアウティフル」と覚えましたね)

7.牡蠣のシーズン
牡蠣は英語で「R」のつく月がシーズンというが、
日本での覚え方も同じだ。
英語ではOysters are only in season in the R months. という。
日本では他の覚え方がないから、
語呂合わせの記憶法は日本語の方が断然有利と言ったが、
これだけは英語の勝ちだ。

ただ最近は牡蠣の養殖技術の進歩で、
「R」のつかない月(May, June, July, August)でも
水揚げができるようになり、
収穫高日本一の広島県の牡蠣は1年中食べられると宣伝しているので、
この言葉は不要になりつつある。

(上野注:この言葉は、今は、
「暑いシーズンは腐りやすいので生ガキは食べない方がよい
という意味で使っているようです)

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