2021年3月9日火曜日

日本神話と旧約聖書の違い

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 「日本神話」の見直しをしていただきます。
ねらい:
 「日本神話」をそういう視点からみなおしてみましょう。
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本テーマは、ダイレクト出版ルネッサンス編集部からの
ご案内メールのご紹介です。
たいへん教務深い内容でしたので皆様にもご紹介します。
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日本神話と旧約聖書で最も異なる部分・・・
それは「天地創造」の描写です。

旧約聖書には、
「神」が最初に存在し、そのあとに天地が作られた
と記されています。


一方で、日本神話には、
”「天地」が最初にあってそのあとに神が生まれた“
と記されています。

つまり…天地創造が対照的であることがわかります。

「神」が最初か、「自然」が最初か。

この違いに、
日本と西洋の価値観の違いが大きく反映しているそうです。

それだけではありません。
働くという点においてもこのような違いがあります。

旧約聖書で働くということは
神との約束を破った人間に対して与えられた罰であるとされており、
神は働くことはしません。

神は全てのものを人間に与える側
人間とは異なる絶対的な存在なのです。

一方、日本神話では最高神であるアマテラスさえも

「農業」や「機織り」をして
働いている姿が描かれています。

神であるのにも関わらず、
なぜかとても身近な存在ですよね。

この決定的な違いに意外にも気付いていない
神話学者が多いようです。

*****
・天地創造の順序が違う(日本では「天地」が先に存在する)

・働くことへの描写が違う(日本では「神様」も働いている)

*****

一体、これらの違いは何を意味するのでしょうか?

東北大学名誉教授の田中英道氏は、
この違いこそが日本神話を特徴付ける
最も重要なポイントになる、と仰います。

日本神話では、たとえ天国や神の描写であっても
私たちが生きている現実世界のような
自然的な様子が描かれています。

それはつまり、現実にあった歴史をもとに
神話が作られていたということです。


・・・

一見、非現実的に思える
「日本神話」の物語は想像の世界ではなく
実際にあった話だったのでしょうか?

今回の講座ではこの決定的な違いに基づき
田中英道氏に解明していただくことで、
日本神話が昔話やおとぎ話ではなく、
歴史の事実と深く結びついていることを
理解していただけることでしょう。


詳しくはこちら

として、それを解説する

「神話で読み解く日本の起源史」講座の紹介がされています。

「神話」と「歴史」を結び付け

まったく新しい「日本の起源史」を描き出す


人類学の世界的権威:レヴィ・ストロース氏はこう言い残しています。

「世界の神話はほとんど歴史との連続性がない。

しかし唯一、日本の神話だけは歴史と結び付いている。」


実は、史実としての歴史が神話の中にもしっかりと反映されていて、

正しく神話を読み解くことが、実際の古代史を知ることに繋がるのです。

しかし、これまで多くの歴史学者は、

神話をあくまで天皇家の支配を裏付けるためのフィクション(創作)であると、

正式な "歴史資料" として捉えず、まともに研究をしてきませんでした。


田中教授は、この従来の学者の考え方に真っ向から否定。

「日本人の起源を読み解くカギは "神話" にこそある。

神話と歴史を別のものとして考えてはいけない」

そのような想いで、これまでの定説や常識を鵜呑みにすることなく、

日本神話に秘められた "謎" の真相を

「神社」や「遺跡」などから紐解き、

新しい切り口から「日本誕生の歴史」として蘇らせていきます。


田中教授の壮大な歴史観によって、

他では聞いたことがないような古代の起源史が分かるとともに、

私たち日本人が存在する歴史的背景やルーツが見えてくることでしょう。

改めて自国の歴史に対して、

本当の意味で「誇らしさ」を感じられるはずです。


この知識は、どんな教育よりもあなたの人生に影響がある

と言っても過言ではありません。


文化遺産から歴史を紐解く新しい視点<形象学・フォルモロジー>

これまで遺跡や文化作品の新発見によって、

何度も歴史は書き換えられてきました。

例えば、青森県三内丸山遺跡の発見で、かつての古代史の常識は一変。

住居、集落などの様子から、

「縄文人は野蛮人」というイメージは払拭され、

独自の高度な文明社会が形成されていたことが証明されました。


ですが、多くの歴史学者は、

文字で書かれた「文献史料」に固執して研究しているため、

神社や史跡との関連性に気付いておらず、

神話の研究が正しく進んでいないようです。


また「神社仏閣」といった文化的な造形物も、

神話や古代史を読み解くための重要な手がかりになります。


戦前まで神社は各地域の「コミュニティー施設」として機能していました。

神社に祀られている御祭神や石碑には、その地域の記憶が残されています。

このように遺跡や神社を注意深く見ることが歴史の解読には欠かせません。


西洋美術史の第一人者である田中教授は、

50年以上、数多くの文化作品を研究してきた経歴をお持ちです。

その過程で、モノの形や模様などから、

様々な背景情報を読み取る「形象学(フォルモロジー)」という

独特の学問手法を体得しました。


その手法で神話を読み込むことで、

言葉がまだ無かった神話の時代(縄文〜弥生)の歴史が 

"魔法" のように浮かび上がり、

他の学者では決して見つけられないような鋭い視点から、

歴史の真実を掴むことができます。


きっと、先生の見方に一つずつ触れていくことで、

今まで見聞きしてきた歴史の知識に、

想像もしていなかった真実が加わり、視野が大きく広がり、

新たな歴史観が出来上がっていくことでしょう。


西洋文化に精通するからこそ分かる日本神話の高い独自性と信頼性

「他のアジアの国、

ギリシャ神話をはじめとする西洋諸国の神話と比べても、

日本神話はとても完成度の高いユニークな作品です。

世界が誕生する様子から国の成り立ちまで、

幅広く体系的な物語が語られている。

これほどまとまっている神話は他に例がない。」


ボローニャ大学・ローマ大学の客員教授として、

今もご活躍される田中教授は、

世界的視点から日本神話をこう高く評価しています。


24才からイタリア、フランス、ドイツなどの西洋文化の中心地に単身留学。

美術研究の第一線で活躍してきた先生は、

数々の研究論文(140本以上)や書籍(90冊以上)を執筆し、

世界の「神話」や「宗教」について、

途方もないほど膨大な関連知識を学んでこられました。


そこで培った熟練の目、

世界視点の深い教養から「日本神話をどう読めば良いのか」

「日本の歴史とどういう関係があるのか」

といったことを教えてくれます。


この極みから海外と神話を比較して語れる研究者は、

今の日本にはほぼいないと言っても過言ではないでしょう…


本講座では、西洋美術・文化の最高峰から見て、

どんな点で日本神話が優れているのかを

客観的に語ってくださるのはもちろん、

実体験も交えて披露してくれます。


講義を受けていくことで、歴史的新発見の高揚感を味わうだけでなく、

日本の歴史・文化がなぜ優れているのか?本当は何がすごいのか?

といった、世界の基準を知っているからこそわかる

日本の素晴らしさ、誇らしさをも再発見できることでしょう。


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