【このテーマの目的・ねらい】
目的:
またも起きてしまった幼児虐待死事件について考えてみます。
ねらい:
もうこういう事件は2度と起きてほしくないものです。
犠牲になった詩梨ちゃんのご冥福をお祈りしましょう。
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悲惨で可哀そうな幼児虐待死事件で、
日本中が大騒ぎをしているときに、
またも衰弱死事件が札幌で起きたのです。
信じられないことですね。
その事件の原因はこうなります。
1.まず親の無知無責任
21歳の母親は「若く」単なる「ギャル」です。
親としての意識・責任感などまったく感じられません。
詩梨ちゃんを預かったことのある保育園の園長は
母親のことを「子供の育て方をまったく知らない人」と
評しています(6月13日日経新聞)。
体重が平均をかなり下回り衰弱するようなこと
どうしてできるのでしょうか。
そもそもこんな人は子供を作ってはいけないのです。
ごく最近、仕事からの帰りにこういうお母さんに会いました。
5歳、3歳、1歳くらいの女の子を連れて歩いていました。
保育園からの帰りなのではないでしょうか。
上の2人は自分で歩いていて
下の子はお母さんが抱っこしていました。
失礼ながら貧しい服装でしたが
女の子たちは明るい顔をしていました。
母親の愛情があるのでしょう。
これが普通の母親でしょうに!!
瞬間で通り過ぎてしまいましたので、 後から
「激励のカンパをしてあげればよかった」
と残念に思いました。
2.児童相談所の無責任
しかし、子供ができてしまったのなら、
社会がフォローしてあげなけばなりません。
この17年間で児相の対応件数が7.5倍になったのに
児童福祉司は2.5倍にしかなっていません。
確かに、人手不足でしょう。
しかし、児童相談所関係者のテレビ報道等を見ますと、
たいへん失礼ながら、その人たちは能力が低そうです。
事件が起きるのは、量が原因ではなく、質が原因なのです。
札幌の事件でも、警察からの家庭訪問同行要請に対して
体制がないと言って断っています。
業務委託先に同行可能性の確認もしないで、なのです。
その後も、何回かのチャンスを無にしています。
何が大事かを見極めて対応することができなければ、
ロクな仕事はできません。
今回の事件を受けて厚生労働省が、6月14日、
全国の児相の所長を集めた緊急会議を開催しました。
その際に
「警察からの同行要請には積極的に対応してほしい」
と呼びかけたのに対しある所長が
「様々な対応を求められ職場は疲弊している。
緊急性の高い事案が後回しになりかねない」 と発言し
参加者が拍手をしたと言います(6月20日日経新聞)。
子供の人命に関わること以上に「緊急性の高い事案」って
あるのでしょうか。
頭の悪い言い訳としか思えません。
3.厚生労働省の場当たり指導
厚労省は今回の事件を受け、全国の児童相談所に対して、
6月1日時点で継続的に関与している子供の
安全調査をするように指示しました。
この調査は、
心愛ちゃんの事件を受けた今年2月につづいての2回目です。
1回目の調査結果はどうだったのか、そこから何が得られたのか
明らかになっていません。
責任逃れの調査ばかりしていても仕方がないではないですか!
幼児虐待死事件が、今回社会的に問題となった時に、
政府が児童福祉司の増員を打ち出しました。
そのとき私は、体制の質の強化も併せて実施しないと
有効な対策とならないと主張しました。
重要なことは個人任せにせずに、組織で対応するとか、
警察等との連携を強化するなどが質の強化になります。
厚労省も児相に注文を付けるだけでなく、
そういうことの検討を真剣にすべきです。
改正虐待防止法は、
幼児虐待死事件の対策としてどのくらい有効でしょうか?
親による体罰の禁止を盛り込んだ児童虐待防止法の改正法が
6月19日の参院本会議で可決され成立しました。
体罰禁止の規定は、体罰は親の権限ではないということを
社会に知らせる意義はありますが、
一連の、結愛ちゃん、心愛ちゃん、誌梨ちゃん事件の防止には
直接的効果は期待できません。
この3人は親による暴行で死んだのではなく、
長い間の拷問的虐待によって衰弱死しているのです。
子供にして見れば、瞬間的暴行で死ぬより、
長い間の虐待の方が精神的に何十倍もつらいことです。
長い間のいじめを救うのは、周囲です。
周囲に、救ってあげられるチャンスがあるのです。
今回の札幌の事件では、
周囲からは何度も警察に通報がありました。
周囲はきちんと責任を果たしています。
通報を繰り返した周囲の方は、取材されていませんが、
こういう結末になって残念でたまらないでしょうね。
詩梨ちゃんのご冥福をお祈りしましょう!!
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