目的:
ハラスメントの本質について考えてみます。
ねらい:
お互いに気をつけましょう。
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このタイトルは、日経新聞1月7日号「こころの健康学」 に
認知行動療法研修開発センターの大野裕氏が寄稿された
コラムの見出しです。
こういうことを書かれています。
なるほどまったくそのとおりだと思いましたので
転載させていただきます。
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先月の本欄で、
組織のこころの健康を育てるには思いやりが大切だと書いた。
お互いを思いやるこころとはまったく逆の態度が
パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントなどだ。
しかし、ハラスメントをしている当の加害者は
相手を傷つけているという意識がないばかりでなく、
相手のことを思いやり行動していると考えていることが
ほとんどだ。
だから自分の態度がハラスメントだと言われると戸惑い、
腹を立てることさえある。
厳しい態度をとるのは相手を育てるためで、
自分も若いころにそのような指導を受けて育ってきた
と言う。
その話を聞くと、相手を思いやるようで
と言う。
その話を聞くと、相手を思いやるようで
自分の世界ですべてを判断していることが分かる。
相手がどう感じ、考えているかということを思いやる
想像力が決定的に欠けているのだ。
想像力が決定的に欠けているのだ。
それでは
一緒に仕事をしていこうという信頼関係は生まれない。
部下はその場を何とかやり過ごそうという気持ちになる。一緒に仕事をしていこうという信頼関係は生まれない。
そのため、
ほとんど意識しないで仕事で手を抜くようになる。
それだけではなく、
反発心からも手抜きをするようになる。
反発心からも手抜きをするようになる。
立場の弱い人は、
立場の強い人から強く言われると反論しづらい。
だからといって
言われるままに受け入れるのも釈然としない。
言われるままに受け入れるのも釈然としない。
そうすると、
要求された通りにしないで反感を表現するようになる。
結果として仕事が思うように進まなくなったり、
取り返しのつかない大きな問題が起きたりするようになる。
そうならないためにも今年、
そうならないためにも今年、
会社や地域、家庭でお互いがお互いを思いやれる
健康度を大事にしてほしい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー私が注目したのは、この中段の太字部分です。
ハラスメント問題でもめるのは、
受けた側とした側の見解がまったく異なるからです。
最近では、
体操の宮川選手が塚原夫妻からパワハラをされた
と訴えた件がありました。
この件はパワハラは無かったことになったようですが、
受けた側がされたと感じたのであれば、
パワハラがあったと認めるべきものでしょう。
パワハラは精神的なものですから、
物理的な暴力行為と違って客観的立証は困難です。
もっとはっきりしているのはセクハラです。
した側は、「ちょっと冗談を言っただけだ」と言っても、受けた側が「それで恥ずかしい思いをした」となると
残念ながらセクハラ成立なのです。
相手がどう思うか、で決まるのです。
したがって、同じことを言ったのでも、
冗談を楽しく受け止めて何も問題ない場合と、
セクハラになる場合とがあるのです。
その点は具体的行為である痴漢とは異なります。
(痴漢の場合でも、どう感じるのかの差はあるでしょうが)
大野先生の言い方は厳しいですが、
相手がどう感じ、考えるかということを思いやる
想像力が欠けているとハラスメントが起きる。
ということは正解だと思われます。
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