目的:
「休眠預金」の活用が始まることを知っていただきます。
誰も損をしないでムダを無くすこの考えを称賛しましょう。
ねらい:
こういうことはもっとないのでしょうか。
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以下の情報は、
10月12日の日経新聞「休眠預金、迫る社会利用」に基づきます。
本論に入る前に、
「迫る社会利用」というタイトルには少し違和感があります。「迫る」というのは何かまずいことが近づいてくるという語感です。
社会利用は悪いことではないので、「迫る」はないでしょう。
日本全国で6,000億円、口座数で6,000万口座ある休眠預金が、
来年1月から国が社会事業に使えるようになります。
休眠預金というのは、
10年以上取引(入出金)がない口座の預金という定義ですが、
金融機関が登録住所に郵送などで通知して
受け取ったことが確認できれば休眠預金にはできません。
来年1月から休眠預金は、各金融機関から国に移管して、
国が今年1月に施行した「休眠預金等活用法]に従って、
NPO法人等の公益活動に使用できるようになります。
ただし、財産権はあくまで元の個人にありますので、
財産権自体はそのままで、預かって運用するという建前です。
本人から申請があれば支払い(返還)をするのだそうです。
面白いことを考えましたね。
ところで、6千万口座で6千億円というと、
1口座当たり平均1万円です。
平均ですから、もっと大きな金額の口座もあるのでしょうし、
逆に言えばごく少額の口座も多いでしょう。
大きな金額なら、
放置していて忘れたなどということはまずないでしょうから、
ほとんどが少額の口座だと考えられます。
言うなれば、本人にとってはどうでもよい残高なのです。
金融機関は、
そんな口座のために余計なコストをかけたくないでしょう。
この制度はウェルカムです。
システム企画研修社は、
先日放置していた銀行の口座を整理しました。
4行ありましたが、以下のような残高でした。
通帳名 金額
UFJ銀行 1,114円
東京スター銀行 1,952円
新銀行東京 4,998円
東京都民銀行 3,005円
合計 11,069円
一般にも、放置口座の残高はこんなものでしょう。
中には9年間も、他の取引はなく残高証明書発行費用として
500円(+消費税)引き落とされている口座もありました。
残高証明書を発行してくれと頼んだ記憶はないのですがね。
実際に国が利用できる金額は6千億円の何割かで、
国の予算規模から言うと、大した金額ではないのでしょうが、
ムダを減らすという考えはたいへん結構なことだと思います。
これを考えた方にご褒美をあげましょう!
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