2017年1月30日月曜日

「問題発見解決」の世界を整理してみました!

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 問題発見解決には6領域があることを知っていただきます。
 これまで世の中に登場した主だった問題発見解決手法を整理します。
 それらの手法がどの領域を対象にしているか整理します。
 6領域と情報システム関連の世界との関連を整理します。
 ついでに、当社が開発した新研修を知っていただきます。


ねらい:
 今後、問題発見解決をする際の参考になさってください。
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先般来、ある必要があって
問題解決の領域の整理をしてみました。

考えてみると私は、マインドリサーチ社の創業以来33年間、
問題解決テーマを追求してきたことになります。

以下の領域で問題解決方法の探求をしています。
  • システム開発の上流         → Mind-SAとして結晶
  • 業務改善                → Mind-BPI、Mind-VIP
  • プロジェクトマネジメント        → MM式超プロマネ養成研修
  • 開発プロジェクトのロス削減     → 開発ロス削減対策
  • システム再構築                          → システム再構築の自動化
  • 失敗プロジェクト回避          → 案件成功対策研修
  • ソフトウェア保守(エンハンス)業務 → 同工数半減手法

私は「業務改善家(や)」であると称していますが、
問題解決家(や)であると言ってもよいのです。

以下に実施した整理結果をご紹介します。

1.問題発見解決領域の分類

整理の1番目は、この領域の分類です。

最近は、問題は解決する前にそもそも発見することが大事だと
「問題発見」という言葉を使う人も多くなってきています。

「問題発見」は、すでにある問題を見つけ出す
というニュアンスがあります。
しかし我々は、
問題は目標を設定することによって把握するものなので、
問題創造だと言っています。




しかし一般的には
問題創造という言葉は使われていませんので、
この整理では問題発見という言葉を用い、
全領域を問題発見解決と称することにしました。

因みに、システム企画方法論Mind-SAでは、
1992年からここで言う問題創造のことを
「目的達成」と名付けてガイドブックを作成しています。

この問題発見解決の領域は
全部で以下の6領域に分かれます。
 
 
  対象
  問題解決の
タイプ
  定義

個別案件
対応
  A 状況対応型
      問題解決
既に発生している解決すべき問題への対応。
例:廊下で滑って転んだ人を助ける。
改善・
革対応
  B 予防的
    問題解決
 問題が発生(顕在化)しないようにあらかじめ対策を講じる対応。
例:滑らないように毎日拭く。 
  C 原因除去型
      問題解決
 問題の根本原因を究明して除去し、問題が発生しないようにする対応。例:滑らない材質に替える。

個別案件  対応
 D 要求対応型
目的達成
 発生した臨時的要求への対応。
例:「この見積りをすぐに出してほしい」 
改善・改革対応
  E ボトム
アップ型
目的達成
 現状の仕組みを改善する対応。
改善要求の種類は、
効率化、工数削減、コスト削減、 品質改善、早期化、意欲改善 例:残業削減
  F トップ
  ダウン型
  目的達成
現状の仕組みを改革する対応。
 
改革要求の種類は、
お客様満足度向上、成果(売上、利益、生産量等)増大、抜本的納期改善
 
現状から検討を開始しないのが特徴。

例:女性役員の増大 
 
大きな分類は、すでに認識されている問題を解決する
問題解決型と、
問題を「創造」する目的達成型とに分かれています。

次いで、スポット案件(個別案件)を対象とする場合と、
多くの類似案件を対象にする場合とに分かれます。
後者は仕組みを改善して問題解決します。

問題解決型の類似案件への対応は、
問題発生を予防する「予防的問題解決」と
問題発生原因を究明して、発生しないように対策を講じる
原因除去型問題解決とに分かれます。

目的達成型の類似案件対応は、
達成すべき目的がどこから来るかで
ボトムアップ型とトップダウン型とに分かれます。

ボトムアップ型の場合の問題は当事者で認識されています。
どこまで改善するかを目的設定するのです。

これに対してトップダウン型の目的は、
社会規制や、トップの「思い」「考え」で演繹的に設定されます。

2.これまでの著名な問題発見解決手法

優れた問題分析手法

A級
  開発者
  開発物
  内容
  ゴールドラット
  TOC
(制約理論)
ボトルネックを見つけ出しその解消を目指す
  ナドラー   ワーク
ザイン手法
 設計対象を機能階層で把握しなるべく高い階層の機能を実現する方法
 ケプナー、
トリゴー
 KT法
 個別案件を問題分析、決定分析、潜在的問題分析の観点で検討する方法
 
B級
  開発者
  開発物
  内容
 川喜田二郎  KJ法 多数の分析材料をカードに書いて整理する手法
日本科学
技術連盟
QC七つ道具
新QC七つ道具
分析対象を表や図で整理する手法
A.F
オズボーン
発想チェック
リスト
「他に使い道は?」など9項目
フィリップ・
コトラー
 コトラーの
発想法
 置換、結合、強調、逆転、削除、順替の6つの観点でアイデアを検討する方法
ウイルソン・
ラーニング社
カウンセラー・
セールス
不信・不要・不適・不急の壁を乗り越える方法


番外:発明性はA級並みだが認知度が低い

  開発者
  開発物
  内容

上野則男
 価値目標思考 改善の目標を価値ある目的・ねらいで設定する。
 問題点連関図
手法
 連関図方式で目的・ねらいと解決策探求を行う。

1.の領域の問題を解決する手法として、
これまで世の中に登場したものを整理してみました。
当事者がどう言っているかは別問題です。

私の判断で,A級とB級に分けました。
C級は対象外ですが100くらいはあるでしょう。

私の「発明品」も番外として記載しました。
これらは、Mind-SAに収録されています。

秀逸はゴールドラット博士のTOC(制約理論)です。
博士の理論はTOCだけでなく、
その周辺に,WinWinの雲の図(正式名称不明)とか
問題分析をする「現状ツリー」とか
問題解決のプロセスを示す「未来現実ツリー」とかがあります。


これらは「連関図」の亜流で新規性はありません。
「未来現実ツリー」は、
上位の目的(あるいは機能)で問題解決せよというワークデザインや
私の考案した問題点連関図手法にも通ずるところがあります。


何といっても「改善はボトルネックに焦点を当てろ」という
TOCが画期的です。
「プロジェクトではスケジュール上のバッファはまとめて取れ」
という方式もTOCの延長です。、


発明性が高いという点では、
ウィルソン・ラーニングの、説得プロセス(不信、不要、不適、不急)が
優れています。
用途が限定されるという点でB級とさせていただいております。



3.問題発見解決領域と著名手法との関連
優れた問題解決手法の守備範囲


手法
  スポット案件
  (タイプA・D)
  改善案件
(タイプBCEF)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゴールドラット 
TOC他








ワークデザイン
             
 KT法
 
 
           
 KJ法
                      
 QC手法
       
 


 オズボーンのチェックリスト   
  
  



 
 コトラーの
 発想法
      


    
カウンセラー・
セールス
                    
価値目標
思考
                   
問題点
連関図手法
                  

1.と2.の関連です。
この手法はどの領域の問題を解決しようとしているのかです。

問題発見解決領域を6つに分けていますが、
日常的行動との関連で整理しますと、
スポット案件と改善案件との区分が重要です。

ほとんどの人が接するのはスポット案件です。
「これをどうしようか」という問題解決です。

したがって、この関連付け表では、
この案件区分で分類しています。

次いで何に使うかとなりますが、それを以下の4分類しました。

 実態分析・・・・・・・問題解決のスタートは現状を知ることです。

 目標設定・・・・・・・次いで改善目標(ゴール)の設定です。

 解決策検討・・・・・一般的問題解決手法で力点を置くのがここです。

 実行計画・実行・・・解決方向が決まれば、解決策の実行ということになります。

この表を見ていただきますと、
スポット案件、改善案件双方に有効なものと、
どちらか一方だけに有効というものもあります。

一時多くの大企業の管理職研修に大々的に取り入れられた
KT法はスポット案件対応なのです。
管理職の日常的な問題解決はスポット案件なのですから、
当然の選択と言えます。

我が製品の価値目標思考は、双方の目標設定に有効ですが、
問題点連関図手法は改善案件専用となっています。

4.問題発見解決6領域の
  情報システムでの関連局面

以下の表をご参照ください。


問題発見解決6領域の情報システム業務での活用局面

 
  対象
  問題解決の
  タイプ
  情報システム業務での
  活用局面

  個別案件
対応
 A 状況対応型
問題解決
1)運用業務における
    障害第1次対応
2)開発プロジェクト
    における困難対応
  改善・
革対応
  B 予防的
問題解決
1)開発プロジェクト
    におけるリスク
    マネジメント
2)運用業務における
    類似障害の発生
    防止対策実施
  C 原因除去型
問題解決
1)運用業務における
    障害原因の抜本
    対策実施

個別案件
対応
  D 要求対応型
目的達成
1)エンハンス(保守)
    業務における変更
    依頼対応
 改善・改革
対応
  E ボトム
アップ型
目的達成
1)システム再構築の
    企画
2)情報システム改善の
    企画
  F トップ
ダウン型
目的達成
1)新技術(AI,IoT
  など)適用型シス
  テム開発の企画

D.の要求対応型目的達成は、
ソフトウェア・エンハンス(保守)案件での変更依頼が該当します。
「これをやって」と、まさに要求が来ますから。

F.のトップダウン型目的達成は、最近の大流行である
AIやIoTの新システム構築がまさにそれです。

当然ながら、この6領域は、
情報システム関連業務のとこかで登場するのです。


参考:問題発見解決6領域を習得する研修

当社は研修会社でもありますので、
この6領域を学ぶ研修を考えてみました。

以下のような
問題発見解決バイブル(Webで利用できる)を提供します。


 1.6領域の問題発見解決のヒント集
    状況対応の対策検討のヒント(「直ちに行動する」など。   
    原因追求のフレーム
    要求の背景を探るチェックリスト、など

 2.6領域の実施要領
    それぞれの検討プロセスを設定し実施ガイドと成果物様式提示

 3.6領域の成果物事例(全部で1600点)
    6領域成果物別分類

 4.各種参照手法
    世の中一般に流布されている手法
    当社のMind-SAマニュアル収録手法

集合研修は、業界繁忙状況を考慮して1日だけにして、
宿題(添削指導方式)に重点を置きます。

集合研修は、「腕」が必要な部分に限定して実施するようにしています。

オープンコースはまもなく開催の予定です。
ご関心おありでしたらお尋ねください。

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