2013年5月30日木曜日

大阪の母子が餓死、そんなことがあっていいのか!!

【このテーマの目的・ねらい】
目的
 悲惨な事件の状況を知っていただく。
 亡くなった3歳の子供の冥福を祈ってあげる。

ねらい 
 今後このような事件が起きないためには
 どうしたらよいのか考えていただく。

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5月28日の各紙が報じた事件です。
大阪のマンションに住んでいた母(28歳)と
男の子(3歳)が24日に
餓死状態で見つかったというのです。

死後大分経っていて(推定では2月に死亡)、
解剖の結果、母親の胃には内容物が何もなかった、
部屋の電気ガスは止められていて、
部屋には冷蔵庫はなく、食品は塩しかなかった、
現金は残されていなく、預金残高は数十円だった、
玄関や窓は施錠されていて荒らされた様子はなかった、
というものです。

可哀そうなのは、子供が先に死んだらしいのですが、
母親が「おなかいっぱい食べさせられなくてごめんね」
と書いたメモが見つかったというのです。
(一説によれば「子供にもっといいものを食べさせたかった」
とあったということですが、上の方が正しいでしょう)

何でそこまでになるか、と疑問に思いますね。
母親は社会人としての素養がまったくない欠陥人間なのかな、
と想像しました。

それでも子供には責任がないので
本当に哀れだと思いました。
(わが孫娘もまもなく3歳です)

その後分かったことは、
母親は昨年7月に守口市の生活保護の相談窓口を訪ね
「これから生活が不安定になる。
仕事が見つからなかったらどうすればよいか」
と相談したのだそうです。

相談員は仕事がなければ再度来るように勧めたが
その後連絡はなかった、ということです。

さらに別のテレビ情報では、
夫のDV(暴力)が激しくてそこから逃れるために
家族にも居場所を教えていなかったというのです。

少しは状況が分かってきましたが、
餓死は一挙に来るものではないので、
なぜそこまで、ということはやはり疑問です。

自分のことはともかく、
子供が飢えて泣いたら
母親として何らかの行動をとるでしょうに。

母親は、
保護責任を果たしていない罪に問われてしかるべきです。
そこに追い込んだ夫は
殺人罪に準ずる罪に問われるべきでしょう。

本当に残念で可哀そうな事件です。

5/31追記
どう考えても常識では理解不能な謎がある事件です。
謎について考えてみました。

仮説1:
子供が障害児で母親が不憫に思って心中した。

仮説2:
飢餓での死亡ということは耐えられないことなので、
薬を服んだのではないか。
しかし薬を買うお金がなかったようなのでこの可能性は低い。

疑問1
母子が入っていたマンションには昨年11月に
知人の紹介で入ったということだが、
その知人はその後のことに関与していないのか?

疑問2
昨年11月には生活を続けようと思って
マンションに入居している。
死亡時期が今年の2月とすると
そんな短期間に何があったのだろうか。

疑問3
このマンションの住人たちは、
この母子の異変に何か気がつくことはなかったのか。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

本当に残酷な事実ですね。久々に悔しい思いをしました。
自分自身は何者でもないので他人の批判は出来ませんし、
餓死するまでの状況を想像することもできません。
核家族は死語に成りましたが、家族を構成維持できない社会風潮(グローバル化を含め)は問題を発生させる引き金になって居る様に思われて成りません。
ご冥福を祈り、更に考えたいと思ってます。

木村善昭 さんのコメント...

●結果的に守口市の窓口が最後の網となりましたね。
・DVで苦しんでいるなら、母子寮という公的な駆け込み寺があったのですが、守口市ほどの大都市の職員なら知らないわけはありません。
・本人がそこまで言わなかったのでしょうが、本人が抱えている裏の裏まで察してあげることができていれば・・・、と悔やまずにはいられません。
・こうした窓口には、共感性や洞察力の高い職員を配置しなければいけませんね。そうした職員を育てるのは相当難しいことかも知れませんが。
●ご冥福をお祈りします。